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概要編集

「サラブレッド」とは競馬用に改良したの品種のことである。

アラビア語の「純血種」、あるいは、英語の「thorough(徹底的な)」「bred(育てられた)」を合わせた造語とも言われる。


また上記のことから転じて血筋がよく才能に溢れていることのたとえに使われる。


サラブレッドという品種編集

イギリス原産種にアラブ種を交配し、改良・育成していった。

速く走るために必要な筋肉が発達している。

血統書によって厳密な管理がされており、全てのサラブレッドはダーレーアラビアン・バイアリーターク・ゴドルフィンアラビアンの三大始祖に続いている。


その「血の宿命」「血の警告」のためとは違い人工授精など人為的な方法による受精は認められておらず、自然交配でなければサラブレッドとして認められない。また、血統書を紛失するなど何らかの理由により血統が分からなくなった馬はサラブレッドとして認められず、サラブレッド系種に分類される。


英国に翻弄された「サラブレッド」編集

「人類が生み出した最高の芸術品」とも言われる一方で、スピードにステータスを全振りした産物であり、神経質・骨折しやすいなど、家畜として飼うには問題が多すぎる代物である。

また、アメリカ合衆国産馬であるレキシントンの産駒達が立て続けにイギリス伝統のレースに勝つと、1913年に『ジャージー規則』を作り血統不詳のレキシントンの血を引く馬をレースから排除しようとした。そのため処分され悲しい運命を辿った馬を多数生み出した。

イギリスが『ジャージー規則』改正に踏み切ったのはレキシントンの血を引くトウルビヨン産駒にフランスで大活躍され、トウルビヨンの血を自国に導入するしか無かったからである。


余談編集

競馬においてより速い、より強い馬をつくるため、あるいは何らかの弱点を補おうとして優れた馬同士を交配させたりすることが多々あるが、それが転じて人間においても優れた親から生まれた子供をサラブレッドと呼称する場合がある。

基本的にその親と同じ分野に秀でた子供である場合にそう呼ばれ、親とは全く異なる分野に向かった子供がそう呼ばれることは少ない。

なお、家柄のみでそう呼ばれ、実際には大した実績を残せなかった人というのも勿論存在し、その場合は親の七光りだと非難されることもある。

(例:二代目社長、芸能人を親に持つ芸能人、有名スポーツ選手を親に持つスポーツ選手など)


関連タグ編集

競馬 競走馬

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