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親の七光り

おやのななひかり

親の七光りとは、権力を持つ親を持った人物がその恩恵を受けて地位を確立すること。あるいはその人物に対する蔑称。
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概要編集

強い権力や高い知名度を持つの元に生まれた子供が、その名声や権力の恩恵を受けて自身も優位な職種や地位を獲得すること、また親の権力が子供の将来に大いなる影響を及ぼすこと。「親の光は七光り」の略。


この場合の「七」というのは「大きな数」を表す表現の一つである。このため「七光り」は「七色に光っている」というわけではなく「強い威光を示している」というような意味合いであるといえる。


現代ではおもに芸能人スポーツ選手実業家政治家などの有名人を親(場合によっては祖父母や兄弟姉妹など)を持つ人物が、その「コネ」で仕事(※親と同じ分野とは限らない)に就くものの、目覚ましい成果を上げていない、もしくは不祥事を頻繁に起こしているなど問題行動が目立つ様子について、揶揄する形で用いられることが多い。


フィクションなどではこの手の人物は本当に親の七光りだけで威張っており、散々な末路を迎えることが多い(下記参照)。

しかし、それを真に受けて、現実における二世タレントなど有名人の親を持つ人物の全てが、親の力で成功していると勝手に思い込んで批判したり、あるいは全てが親の力でなく本人の才能や努力もあることを薄々察していながらあえて知らんぷりして嫌いな二世タレントの評判を貶めるためにこの言葉を使ったりする悪質なアンチもいることには注意が必要である。

実際に二世タレントの中には「親の七光り」と言われるのを避けるため(芸名を変更するなどして)関係を伏せるケースもたびたびあり、また仮に初めこそ親の七光りが通用しても、長期的に成功するかは本人の能力によるところが大きいといえる。



語感から「ゲーミング両親」だとネタにされることもしばしばあるが、親が本当に七色に光っているわけではない。

また、両親が共に有名人である場合は俗に「親の十四光り」ということがある。


フィクションにおける親の七光り編集

「親」側のキャラクターの行動によって、おおむね以下の4パターンに分けられる。


  • 子供の過ちを揉み消す(A)

何らかの問題を起こした子供が法的制裁を受ける事を回避させる行為であり、最も多いタイプである。

実際問題、加害者の身内は世間から厳しい目で見られる傾向が強いため、毒親でなくても保身のために揉み消しにすがりたくなるであろう。


  • 子供を無条件で擁護する(B)

過保護な毒親に多いタイプであり、問題を起こした子供を擁護して甘やかすばかりか、逆に被害者や第三者に責任転嫁したりする等、親子共々救いようがないと言える。


子供を庇いきれなくなったり、手に負えなくなったりした場合に親が選ぶ手段。


  • 子供を制裁する(D)

親の七光りの中では少ないケース。

更正のために敢えて子供に罪を償わせる手段であり、親にとってはリスクがあるものの、場合によっては第三者から評価されやすいとも言える。


親の七光りキャラクターの一覧編集

人物名作品名末路
アクドブラック・ジャックAとBに該当。権力者の父親に甘やかされた不良であり、最期は自身を嫌っていた主人公に見捨てられる形で命を落とした(因みに主人公はアクドの事を「体も心も腐ってる奴は手術したって無駄」と酷評している)。
アンドリュー・オイッコニースターフォックスシリーズBに該当。叔父のコネで入隊したのでパイロットとしての腕はチームバーの中では最も低い。一方でエリート意識だけは無駄に高く、叔父の威光を鼻にかけて、何かと威張っていたため当然ながらメンバーからの信頼は皆無だった。一方で自分の存在価値が叔父ありきで有る事は自覚している他、彼がいるおかげで財的バックアップが計り知れないものだったのも事実ではある。後ろ盾だった叔父の死後はチームを追放され、叔父の遺産を使ってアンドルフ軍残党やならず者を結集して反乱軍を作ったり新皇帝にスカウトされたりしている
エドガー・フロムウェア勇者パーティーを追放されたビーストテイマーAとBに該当。最終的に主人公達の手によって悪行を暴かれ、父親も失脚し投獄され、自身も杖なしでは歩けない体になった上、終身刑判決を受ける事となった(アニメ版では魔族に体を取り込まれ、その魔族が主人公達に倒されると魔族共々死亡した事を示唆するような描写に変更された)。
貴島洋平明智警部の事件簿AとCに該当。仲間達の裏切りで犯罪者に仕立て上げられた事で父親に見放されたものの、自身に手を差し伸べてくれた主人公の活躍で救われて改心していた。
草壁ミカド、リク、ムラセ、ヤマト東京ネオンスキャンダルCとDに該当。大人気女優誘拐事件を引き起こした犯人グループ。全員かなりの裕福生活者であるが、権力者である父親の立場が上だった故に周囲から親の七光り扱いされ、裏では父親に対してそれぞれ強い劣等感を抱いていた。しかし女装で潜入した週刊誌記者の手によって人質を取り逃がした上、週刊誌カメラマンの密告で父親達に今回の犯行を知られて叱責された後、父親達に連れられる形で警察に出頭したが、実際は黒幕に動かされた手駒に過ぎなかった。
サウザン星人ギネーカ特捜戦隊デカレンジャーAに該当。最終的に主人公達に悪行を断罪されて死亡。
沙村浩輝伝説の教師Dに該当。後ろ盾と思っていた父親に制裁されて少年院行きとなった。
サン・ドルバ宇宙刑事ギャバンBとCに該当。過保護な母親に甘やかされ続けたせいで増長して失策を重ね、父親に見放され母共々追放された挙句主人公に敗れて死亡。
シュート・サザーランド乃木坂春香の秘密CとDに該当。父は元々息子を甘やかしつつあったが、息子がサザーランド家を存続危機に追い込むような真似をしたのをきっかけにこれまでとは態度を一変させ、息子に対して厳格に接するようになり、執事見習いの処罰を下した。しかし父から処罰を下されたその後も全く反省することなく、またしても問題を起こして父の逆鱗に触れた結果、父に見放されたも同然の末路を迎えたが、その後の消息は一切明らかにされていない。
鐘嵐珠スクフェスALL_STARSBに該当。センスと身体能力は間違いなく自前のものであるのだが、彼女がこう呼ばれた理由は20章にて理事長の娘という立場を利用して様々な横暴、果ては人権侵害を行い、理事長たる母親は娘やその友人に対しその許可や特権を与え続けた為である。暴挙に対する制裁もなくなあなあで済ませた為ゲームへの批判が殺到した。この為後のアニメ化映画化において母子共に贔屓を否定して公平性を重視する性格となるなど大幅な改善がなされた。
田崎守予告犯―THE COPYCAT―AとCに該当。後ろ盾の父親からは内心厄介がられていたようであり、主人公に制裁されたのをキッカケに蜥蜴の尻尾切りで見捨てられた。
チャゴスドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君Dに該当。3DS版での追加エンディングでは、クラビウス王がチャゴスの性根を叩き直す決心を固めている模様。
氷室幻徳仮面ライダービルドDに該当。しかしながら本来は国を良くしたいと願う志士であり、数々の困難や父親の死が彼を大きく成長させた。
深見哲也踊る大捜査線Aに該当。取り調べで主人公達に糾弾されたものの、その後は痛み分けという形で大したお咎めを受けなかった模様。
戸次菜摘のうりんA(とB)に該当。教師としてあるまじき言動が多いが、それでも免職されないのは、父親は県議会議員の父親と教育委員会のトップの母親の力が大きいためとされている。
ヘルメッポONEPIECECとDに該当。父親は彼を「殴る価値も無ェウスラバカ息子」と評して(ただし、尻拭いておけばモーガン自身の像を壊される事はなかったのだが)おり、その後は紆余曲折の末に更生し、海軍本部少佐となり、支部大佐(本部大尉クラス)だった父親を超える事となった。
宮内英二女王の教室Bに該当。主人公に制裁されて逃げ出そうとしたものの、立場が悪くなった後も自分を本気で心配してくれる者がいたおかげで改心していた。
ワルズ・ギル海賊戦隊ゴーカイジャーBに該当。

関連タグ編集

ドラ息子(バカ息子) 虎の威を借る狐

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