「まあ あの程度の事件ならロスで何件も見てきたがね・・・・」
プロフィール
身長 | 180cm |
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体重 | 70kg |
視力 | 右0.3、左0.4 |
血液型 | AB型 |
年齢 | 28歳 |
星座 | 水瓶座 |
趣味・特技 | テニス、スキー、バイオリン演奏、フェンシング、乗馬、チェス、ポーカー、プログラミング、ハッキング、社交ダンス、登山 |
習得言語 | 英語、フランス語、ドイツ語、広東語 |
愛車 | ベンツ、エーゲ海を思わせるコバルトブルーのBMW(2台持ちなのか買い替えたのかは不明) |
人物
28歳の若さにして警視庁刑事部捜査一課の警視で剣持勇の直属の上司。エリート中のエリート。
銀髪に眼鏡が特徴のイケメンであり、金田一一が認めるほどの頭脳の持ち主である。
容姿端麗、頭脳明晰、才色兼備、経済力有りのもはや完璧超人。賭け事も自分では苦手と言いながらも負け知らず。
金田一とはよくイヤミの応酬を繰り返すライバル関係であるが、同時にお互いの推理力を認め合うなど、基本的に互いの信頼関係は厚く、剣持同様理解者の一人である。
欠点がないように見えるが、趣味思考があまりに一般人とかけ離れているため、ある種の「変人」であるともいえる。事実、「警視庁捜査一課きっての切れ者」と称されながらも同時に「警視庁捜査一課きっての変わり者」とも呼ばれている。
美形であることから、剣持や彼の部下は「あの視線は怖い」と感じている。
登場当初は「金田一と比べると直感や行動力に劣り、エリートであるがゆえに捜査の意外なところに隙がある」というキャラであったが、その後の再登場やスピンオフ短編での主役化が行われるにつれ隙を見せることはなくなっていった。「金田一少年の決死行」では金田一と天才同士にしか通じない会話を展開するなど、現時点では金田一とほぼ互角の捜査能力を持つ良きライバルとしてのポジションを確立している(警官としての豊富な知識と経験や直接動かせるマンパワー、その他多彩な趣味や人脈などまで含めれば、総合的スペックは金田一以上と言えるかもしれない)。
両親は共に元警察官。叩き上げタイプの刑事であった亡き父親は、「四億円事件」の犯人を追い続けていたが、無念の時効となった。
現場一筋であった父に対して複雑な思いもあるようだが、犯人が分かった後に写真に対して祝杯をあげるなど、尊敬の感情がうかがい知れる。
視力の低さが唯一の弱点で、一時期コンタクトレンズに挑戦しようとしたが、付ける際にレンズを落としてしまい、そのせいで遅刻する羽目にもなった。
上司に説教されながら「次こそは…」と心中で呟く明智だったが、結局断念したようである。また、非常に寝癖がひどい。
トイレで着替えをしたり、ブルーマウンテンとクロワッサンに塩昆布という妙な組み合わせの朝食をとっていたり、英字新聞(ニューヨーク・タイムズ)に混じって恐怖新聞を読んでいたりと、多趣味と関心の広さが一周回ってギャグ的な描写がされることも多い。というか金田一からは「立派なギャグキャラだ」と言われている。
自宅は東京ウォーターフロントの超高級高層マンションの一室であり、家賃はン十万するらしく、リチャード・ジノリやウェッジウッド、伊万里焼などの食器を愛用している。
豪華な生活を送っていると思われるのだが、なぜか剣持がよく行く屋台のおでん屋に姿を現したことがある。
金田一37歳の事件簿では警視長に昇進、50歳目前にもかかわらず以前と変わらぬ若々しさ(本人曰く髪に白髪が混じる様になった)であり、一を行きつけの店に誘ったり、彼の要請に応じて特殊部隊を派遣するなど、相変わらず親密な関係である。
ロサンゼルス市警にいた際に、ワーキングパートナーであったパトリシア・オブライエンとそれなりの関係であったことが示唆されている。
なお、明智小五郎との因果関係はまったくない(要するに同姓というだけ)。
ドラマ版ではSP版の「雪夜叉伝説殺人事件」で初登場するが、「蝋人形城殺人事件」「金田一少年の殺人」での見せ場を剣持に奪われているため、単に嫌味な上司という扱いである。以降のドラマ化でも、原作で明智が登場する話は剣持がその役割を担っていたりして登場しない。これは堂本剛版ドラマで剣持が切れ者だと描写されているためキャラがかぶることや、明智のキャスティングなどが不評であったためであるといわれている。
性格
ロサンゼルス市警の第一線で働いていた過去があり、部下などには自信の知識や経験を鼻にかけたイヤミをいうことが多い。
作品初期には「ロスではあの程度の事件は~」という直球のイヤミが口癖だった(もっとも、実際に口にしたのは初登場となった「雪夜叉伝説殺人事件」(1993年)と「高度一万メートルの殺人」(2010年)だけだが)。
金田一からは「イヤミ警視」「キザ眼鏡」などとと明言され、存在そのものがイヤミとすら言わしめている。
あまり人の陰口を言わないようなタイプの部下で年上の剣持からも影で「イヤミ野郎」と言われている。実にごもっともである。
作品初期はキャラ設定に違わぬ傲慢な捜査方法をとり凝り固まった推理を披露するという、完全にイヤな奴の役回りだった。
初登場の「雪夜叉伝説殺人事件」では、推理勝負と称して剣持に警察手帳を強引に賭けさせた挙げ句、自身は犯人の思惑にまんまと嵌まって推理を誤り速水玲香に冤罪をかけてしまう。そして調子に乗った所を金田一にやり込められる、という狭量なかませ役を演じていた。
しかしその後金田一に感化されたのか、「金田一少年の殺人」では他人の命を第一に考えて動く熱い一面も見せるようになり、「蝋人形城殺人事件」を境にクールでニヒルなヒーロー的ポジションを確立していく。
連載第一期終盤には短編で明智のロス時代も描かれたが、このときは完全にクールで明敏なキャラクターとなっており、時系列的に後に「雪夜叉伝説」の憎たらしい人物になる人とは思えないほど印象が変化している。
このキャラ変については、原作者が「蝋人形城」で明智の魅力と人気に気が付き、それ以降大幅なテコ入れを行ったためと述べている。
物語の都合でキャラが徐々に変わった、と言うよりはレギュラー化の確定により作中で求められる役割が変わったということなのだろう。
自身の高貴さをしれっとアピールするようなイヤミが自然に飛び出す点は初期から今まであまり変わっていないが、
現在は「憎たらしいエリートのイヤミ」というよりは「住む世界が違う超人(変人)の憎めないイヤミ」といった扱われ方である。
ただ、「雪夜叉伝説」と時系列的にその前にあたる話とでキャラが違いすぎる点に対しては読者から違和感の指摘もあったのか、後に「雪夜叉伝説」の直近の話として描かれた『明智警部の事件簿』の終盤の事件がキッカケで一時的にひねくれてしまった、という辻褄合わせのような後付けがされている(半ばこじつけと言えなくもないが…)。
なお、役割の変化に伴ってかビジュアルも少しずつ変化した。
初期は顔が少しぷっくりとしており演出も全般にジットリしており、いかにもイヤミな雰囲気だったが、「蝋人形城」より後はスラリとした美形顔で描かれるようになり、次第に登場時にキラキラと光るという、少女漫画の王子様役を彷彿させるクールな二枚目へと変化していった。
アニメ版では「蝋人形城殺人事件」が初登場で、最初からイヤミ成分は抑えられている。アニメでは「蝋人形城」の後に放送された「金田一少年の殺人」「雪夜叉伝説」「異人館ホテル」での言動にもイヤミな部分が少ない。
性格的には喜怒哀楽の変化が控えめで、不必要に笑う事は少ないものの、原作において一が警視総監から奨励を頂く大事な席でうっかりAVの本番の場面を流してしまった際には、茫然自失となる一、剣持警部、警視総監の後ろで必死に笑いを堪えて震えるなど、コミカルだったり、茶目っある振る舞いを見せる事もまれにある。
小説(映画)『殺戮のディープブルー』では、テロリストの少女を説得し犯行を防がせた他、地獄の傀儡師高遠遙一の手駒として利用される犯人達を是が非でも救いたいという信念を抱くなど、
外見や能力だけには留まらない人間としての深い魅力もあり、七瀬美雪がそれに憧れているところもあるため、一が焼き餅を焼くことも。
経歴
秀央高校に入試にて全教科満点で合格し、特Aクラスに入る。頭脳明晰なミステリーマニアだったことから「秀央のホームズ」と呼ばれていた。
東京大学法学部卒で、キャリア組。在学中に司法試験に合格している。
警視総監賞の最年少受賞者でもあり、ロサンゼルス市警に勤務していた経験もある。
芸術やスポーツ、ゲームなどでもイヤミなほど多才であり輝かしい経歴を持つ。
4歳の頃から音楽大学の教授の元で長い間バイオリンを習っており、その腕はかなりのもの。高校3年生のときには、トップクラスの音大生で編成される楽団の演奏会でバイオリニストの代役を務めている。
フェンシングの技術も高く、18歳のときには国際試合のために全国で選ばれたエリートが参加する全日本のフェンシング合宿に参加しており、当時の大学チャンピオンに一泡吹かせている。しかし、その際遭遇した事件をきっかけにフェンシングは辞めてしまっている。
学生時代には有名予備校で講師のアルバイトを3年間していたことがあり、「受験の神様」として伝説になっている。
小さいころからチェスを嗜んでおり、ロス市警にいた際にチェス世界選手権にアマチュアプレーヤーとして参加し、世界チャンピオンを負かしたコンピューターに完勝。そして決勝進出している(決勝の勝敗は不明)。
アメリカにいた際にセスナ機及び旅客機(シミュレーター)の操縦を学習しており、ある事件では自身が羽田空港への着陸を行っている。
その他テニスやスキーは国体級の腕を持ったりもしているようだが、これらのことを話す際には周囲(美雪除く)にいつも自慢だイヤミだと言われてしまう。だが本人曰く事実を話しているだけとのことである。
彼の赫々たる(イヤミな)経歴に関しては本編の番外編「明智少年の華麗なる事件簿」、「明智警視の優雅なる事件簿」を参照してほしい。
また、マガジンSPECIALにて彼の警部時代を描いたスピンオフ「明智警部の事件簿」が2014年6月号から2016年9月号まで連載されていた。
友人であった近宮玲子の息子、高遠遙一とは金田一と同じく数奇な運命でつながっており、在学期間は被っていないが、明智は実質高遠の秀央高校の先輩にあたる。
高遠がまだ在学中に一度卒業生として学校を訪れており、一瞬彼を見ているが、その際高遠の方は明智を感知していない。
また、ロス市警に研修赴任した際、ロス郊外のとあるホテルにて事件の捜査中に「マスクマン」という仮面のマジシャンに扮してマジックを行っていた高遠と接触している。
監視中の容疑者と揉めた際にマジックで助けられたり、悩んでいる際にマジックでさりげなくヒントを貰ったりしていたが、この時はまだ明智は彼が高遠だとは認識していなかった。
担当声優
置鮎龍太郎(CDブック 悪魔組曲殺人事件)
子安武人(SS 星見島 悲しみの復讐鬼)
森川智之(PS 地獄遊園殺人事件・PS 青龍伝説殺人事件・アニメ・劇場版第2作目・DS 悪魔の殺人航海)
福山潤(CR 長崎十字架島事件)
担当俳優
池内万作(雪夜叉伝説殺人事件・96年)
関連イラスト
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