概要
『金田一少年の事件簿』に登場する警視庁刑事部捜査一課所属の警部。コミックス第1巻から出演しているレギュラーメンバー。金田一一からは「オッサン」と呼ばれる。
初登場は「オペラ座館殺人事件」。休暇中にオペラ座館で発生した殺人事件現場に居合わせたことで一と知り合うことになった。テレビアニメ版では第1話時点で既に一との面識がある。相手がまだ高校生で見知らぬ他人だったこともあり、一をガキ呼ばわりしたりと少々尊大な態度が目立ったが、彼が事件を解決に導いたことで彼の能力を認め、その後も数々の事件に共に遭遇することになる。
年齢は48歳(「剣持警部の殺人」にて)。アニメ版では38歳(『飛騨からくり屋敷殺人事件』で登場した旧友・巽紫乃と同い年)。
叩き上げの警察官(公式ガイドブックでは「この若さで、しかもノンキャリアで警部まで昇進しただけで彼の優秀さは伝わるだろう」と記されている)であり、経験と勘に裏打ちされた捜査方法を重視する。
作中では道化を演じることも多いが、これは『シャーロック・ホームズ』シリーズのレストレード刑事や『エラリー・クィーン』シリーズのリチャード・クィーン警視らと同じで、事件を解決するのに独創的な推理力が必要とされるため、彼ら警察サイドが劣ってみえるだけの話である。
実際、金田一や明智健悟らも、剣持らが集める証拠がなければ何もできない。
非常に正義感が強く、また部下や友人、家族思い。金田一や七瀬美雪らもその誠実さを信頼している。明智は剣持の警察官の良心を信頼している(基本的に彼は同性に対して尊大に接するが、剣持に対しては多少甘い。あくまでも多少だが)。但し、その強すぎる正義感が仇となり、冤罪の少年を追い詰め、犯罪者に追いやってしまった事がある。
正野(CV:高木渉)という部下を引き連れることもある。
剣持は金田一に対し、「このクソガキ」などとよく言うが、金田一の推理力と人柄を誰よりも信頼している。また、明智に対してよく文句を言うが、彼の推理力や能力は素直に認めている(嫌味さは誰よりも勝っているが)。
ある意味で二人にとって「年の離れた友人」である。
身長は182cm、体重は80kgと体格は良く、柔道は黒帯の腕前で、剣道も得意(『剣持警部の殺人』では昔剣道指南のボランティアをやっていたことが明かされている)。妻の和枝(CV:皆口裕子)との出会いも、若き日の彼女が海でナンパされていたのを、彼があっという間に3人とも投げ飛ばしてしまったからだった。
非常に妻とも仲がいい(尻に敷かれているが)。『幽霊船長殺人事件』では、結婚記念日の旅行プランを金田一と美雪に付き合わせ、選別している場面から始まる(やはり作中でも、妻に窘められている)。
『雪霊伝説殺人事件』では、学生時代は登山を良くしていたと語っており、白馬岳や槍ヶ岳など、数々の名峰を制覇したこともあるらしい。また、『聖恋島殺人事件』では、釣りの腕はプロ級であると自慢しており、実際に一、美雪と組んで出場した釣り大会では、ほぼ1人の実力で決勝まで残っている。
味音痴な一面があり、失敗して異常に濃いコーヒーを美味いと評したことがある。好物は不明だが、立ち食い蕎麦を1分18秒で2杯食えるらしい。
アニメ版『剣持警部の秘密』では高所恐怖症という設定が追加されている。ん?はて?どこぞの誰だかに似ているような気がするが……?
初期ドラマ版では、明智警部が登場しない事もあって、彼の役割もこなしている。
原作初登場時は強面で、妻と会ったばかりの若い頃はいつき陽介に近い容姿だった。
「金田一37歳の事件簿」では68歳となり既に警官を退官している。しかし捜査一課とのコネはいまだ健在で一に協力されると気前よく情報提供をしてくれるなどいまだに付き合いがあるようだ。
金田一少年の1泊2日小旅行
基本的にコメディリリーフであり、金田一と同レベルのスケベという情けない役回り。顔がコワいことを気にしており、剣道指南では子供たちからビビり倒されていることを内心哀しんでいた。
担当声優
役者
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目暮十三:同じ推理漫画であり、テレビアニメの放送が読売テレビとその系列局で放送されてきた『名探偵コナン』の登場人物。警視庁の警部である共通点をもつ。勇を演じた小杉氏は『コナン』に複数回ゲスト出演をしたことがある。