コーヒー
こーひー
コーヒー好きのキャラクターはコーヒー党を参照。
コーヒーとは、生豆(コーヒーノキになる果実の種)を煎(い)って挽いた粉、または湯や水を使って前述した粉から成分を抽出した飲料。「珈琲」と表記する場合もある。
お茶とともに世界の多数の国で飲まれている嗜好(しこう)飲料のひとつ。生産のほとんどは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道に近い熱帯地域で行われ、世界各地に輸出されている。
コーヒーノキの栽培と果実の収穫、生豆の取り出し(精製)、選別・格付けは生産国で行うことが多い。消費地で輸入した生豆を焙煎(ばいせん)する。焙煎された豆や粉、抽出液、または液から加工した製品が消費者に提供されることが多いが、個人で焙煎をする人もいる。
淹れ方
ウォータードリップ
マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)
コーヒープレス(フレンチプレス、メリオール)
コーヒーバッグ(コーヒーパック)
パーコレータ
イブリック
アメリカンコーヒー カフェオレ カフェロワイヤル ウィンナーコーヒー
カフェラテ カフェモカ カプチーノ デザインカプチーノ ラテアート
コーヒー牛乳(コーヒー入り乳飲料)
アイリッシュコーヒー (コーヒーを使ったホットカクテル)
ベトナムコーヒー (練乳を底に入れてコーヒーを注ぐ)
タンポポコーヒー (コーヒーという名がついているがコーヒーではない)
塩コーヒー (エチオピアやカリブ海地域で飲まれているが、某アニメでは大量に入れている。)
食品加工技術の発展に伴い、インスタントコーヒーとしてより手軽にコーヒーを飲むことができるようになった。また、缶やペットボトルのコーヒーも出回るようになった。これらの製品の登場により、それまでの飲む直前に豆や粉から淹(い)れるコーヒーを「レギュラーコーヒー」と呼んで区別するようになった。
日本でよく知られたブランド
ブラジル、コロンビア、ケニアなどが一大産地となっている。
モカ
原産地のコーヒー。かつてイエメン・モカの港から世界各地に輸出されたことから。イエメンとエチオピアのコーヒーを広く指し、特にイエメン産に限る場合はモカ・マタリと呼ぶ。香り高く、爽やかな酸味と仄かな甘みが特徴。モカコーヒーも参照。
キリマンジャロ
タンザニア産のコーヒー全般を指す。同国にあるアフリカ最高峰キリマンジャロが由来。本来はキリマンジャロ山の標高2000m前後の地域で生産されたものを指した。強くすっきりとした酸味が特徴。昨今ではタンザニアのコーヒープランテーションが著しい環境破壊を起こしていたことが判明したことで、産地を変遷させたことからタンザニアコーヒーと呼んでいる。
ブルーマウンテン
最高級のコーヒー豆とされる。ジャマイカのブルーマウンテン山脈の限定された地域で生産されたもののみがこのブランドを用いられ、公的機関により厳しくチェックされてから輸出される。味わいは苦みや酸味、甘み、コクなどのバランスが取れていると評される。
この他、インドネシアのアラビカ種産地(マンデリン、トラジャなど)やハワイの産地(コナ)なども知られるが、実は日本企業のUCCやキーコーヒーが産地開発したものである。
発祥・発見
コーヒーの起源には伝説が多い。原産地はエチオピアと推定され、今でも野生のコーヒーノキが自生している。
伝説では、アラビア半島・現代でいうイエメンはモカの地に住むシーク・オマールという祈祷師が発見したという。オマールは病気を治療したモカの王女に恋してしまい、モカ王によって追放されてしまった。空腹に苦しみながら山中を彷徨うオマールは、樹上で美しく鳴く小鳥を見かけた。その声の美しさに思わず手を伸ばすと、枝には果実が実っているだけであった。この果実をスープにすると、香りの良い飲み物になり飲めば不思議な力が湧いてきた。オマールはこの飲み物の話を伝え、街に戻ることを許された。これがコーヒーの発見であったという。これは13世紀ごろの話であったが、実はそれ以前からこの不思議な飲み物については記録に登場しており、ラーゼスというアラビアの医師が強心消化の薬として患者に飲ませたという900年前後の記録が初出らしい。
そしてコーヒーはイスラム修行者の秘薬として中近東各地に広まった。コーヒーの木もエチオピアからイエメン、そしてセイロンにまで伝えられた。しかし淹れ方は現代日本の一般的な方法とは異なる。トルコを代表とした中近東及びギリシャ等では、今でも鍋で水と粉で煮出す伝統的な淹れ方が愛用されている。
ヨーロッパへの普及
1683年、トルコ軍の第二次ウィーン包囲の逸話がよく知られている。リュディカー率いるオーストリア軍は包囲に耐え、ポーランド軍等の支援でトルコ軍は敗走した。その遺棄物資には大量の奇妙な豆があった。トルコ文化に詳しく密偵・伝令として活躍したコルシツキーという男がこの豆を引き取り、ウィーンに最初の喫茶店を開いて大盛況であったという。
しかし1650年にはレバノン出身のジェーコブズという男が英国のオックスフォードでコーヒー店を開いて学生の人気を集めたともいい、実際の伝来はもう少し前だったようだ。また1763年、既に名も伝わらぬフランスのブリキ職人がポットの中にコーヒー粉入り布袋を下げて熱湯を注ぐという淹れ方を発明したという。これが欧米や日本で一般的なドリップコーヒーの始まりである。
コーヒーに付き物なのが、砂糖とミルク(あるいはコーヒーフレッシュ)を混ぜる過程である。特に日本人の場合、コーヒーをミルクと砂糖で飲むのは邪道」「男は黙ってブラック」「君の味覚はお子ちゃまかな〜?」と、無糖ブラック派が幅を利かせてくることが多い。
しかしコーヒーの無糖ブラック推しは諸外国では日本人独特の嗜好と言われる。ほかに無糖ブラックを主流にするのはアメリカやドイツくらいのもので、アメリカも薄めに淹れた「アメリカンコーヒー」が主流で、その上でカフェオレやマキアート等のアレンジカフェが上をいくらしい。濃いブラックを飲みたがるのは日本人くらいだという。なら濃い目で知られるエスプレッソの本場イタリアはと言えば、溶けきらないほどの砂糖をぶっ込んで残った砂糖をデザートにするのが通好みと言われる。
これらは日本人の喫茶文化への拘りが生んだ現象といえる。日本には濃茶を一服する「茶道」の文化があり、江戸時代には煎茶をこれまた「煎茶道」と形式化してしまうなど、喫茶文化への拘り(というか凝り性)がとても強い。そして茶道では、普通砂糖は入れない。その過程で茶道の「お茶は苦いままで飲む」という思想が流入し、さらに「せっかく店主が淹れたコーヒーをミルクと砂糖で濁すのは無粋」という職人への忖度と自己陶酔が生まれ、『無糖ブラック推し』という文化を後押ししていると思われる。よってミルクと砂糖を入れて揶揄われても、何も恥じる必要はない。「私は甘口派ですから」とオシャレに切り返して差し上げよう。
一方、日本発祥の純喫茶が世界的に注目され、コーヒーを濃い目のブラック無糖でじっくり味わうのも世界的な流行となりつつある。
中二病
ブラックコーヒーを筆頭に、中二病(厨二病)におけるアイテム・ツールの一種としても扱われ、「(自分にとって)うまくもないコーヒーを飲み始める」という現象が知られる。これは、「大人ぶりたい」「映画やアニメの人物・キャラのマネをしてみたい」「カッコつけたい」などが原因だろう。
イギリス
紅茶の国のイメージが強いイギリスだが、17世紀にはコーヒーハウスが大いに隆盛した時代があった。18世紀になるとそれまで高価だった紅茶の値段が下がったことや、男性専用だったコーヒーハウスに対し紅茶主体のティーガーデンは女性客の利用を歓迎したため上流社会の人気を博し、中流層も真似をして客が流れ、たちまちコーヒーハウスは人気を失っていった。
しかし、20世紀イギリスの推理小説作家アガサ・クリスティ作品では度々登場し、ブラックコーヒーという題目の逸話もある。また、現代でもコーヒーの人気が高まる時期があり、定期的にコーヒーを飲む人が紅茶を飲む人を上回ったという話もある。
カフェイン
コーヒーに含まれるカフェインは、覚醒作用や利尿作用等で知られるが、カフェイン耐性の弱い西欧人などはこの効果が大きく出やすい。ちなみに日本茶の最高製品「玉露」のほうが、コーヒーの2倍強(160mg/100mℓ)もカフェインを含んでいる。
胃を刺激し、胃酸の分泌を促進するため、消化の補助もしてくれる。食後のコーヒーはそうした点で理に適っている面もある。ただし呑み過ぎは胃酸の分泌を必要以上に促進するともいわれ、胃が弱い、もしく胃が荒れやすい人は、摂取量を調整する必要がある。
ポリフェノール
飲料の中ではワインに比肩されるポリフェノール含有量がある。コーヒーのポリフェノールは、血管と新陳代謝に作用し、また神経系への刺激とリラックス効果を持つとされる。
目安としては「1日2杯~5杯(※一般的な濃さで作った場合)」程度。上記のカフェインとの関連もあって、個人で許容量を判断して飲用したい。
コーヒーの実
もっぱらコーヒーと言えばコーヒー豆であるが、コーヒー豆は果実の種子である。コーヒーの果実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、赤い実(黄色もある)で果肉部分は少ないが甘酸っぱい。
元々は果実として食べられていたのではないかともいわれている。
- オリジナル
- 版権
- あるあるネタ
コーヒー嫌いのキャラクター
作品名(五十音順) | キャラ | 備考 |
---|---|---|
アズールレーン | 赤城 | 判明したのは別の作品 |
あはれ!名作くん | ウインドウズノキオ | |
うらら迷路帖 | 棗ニナ | |
仮面ライダー電王 | 桜井侑斗 | 大量の砂糖があれば何とか飲める |
仮面ライダーキバ | 紅音也 | |
銀河英雄伝説 | ヤン・ウェンリー | 紅茶好きの反動、「ドブのような飲み物」というほど嫌い |
繰繰れ!コックリさん | 市松こひな | |
サクラ大戦 | 米田一基 | |
ステーションメモリーズ! | 倶利伽羅しおり | 大人ぶって無理に飲もうとしているが、苦いものが苦手なためすぐに吐き戻してしまう |
テイルズオブシンフォニア | リーガル・ブライアン | |
名探偵ピカチュウ | マイクのアギルダー | |
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER | ゼロ少佐 | 英国人らしい紅茶好きでコーヒーを「下品な泥水」扱いしている |
酔っぱらうキャラクター
コーヒー関連作品
- ガーディアンテイルズ…コーヒーがスタミナとして採用されている。
- CoffeeTalk
- しろくまカフェ
- 放課後は、異世界喫茶でコーヒーを
pixivision
- 【今日は何の日?】コーヒーの日(2015年10月1日)
- 【ほろ苦い美味しさ】ホットコーヒー特集(2016年3月29日)
- ほっと一息。コーヒーのイラスト特集(2022年11月14日)
- アロマな香りに包まれて♡コーヒーのイラスト特集(2023年12月10日)
- 一息つかない?コーヒーを描いたイラスト特集(2024年12月18日)
コメント
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すべて見る- 初恋珈琲。
初恋珈琲。
未来の喫茶店主と痴女やらクールツンデレやらワンコやらとの寮生活モノ。 ギャルゲっぽいのを作りたくて、でもなかなか書けなくて。 プロローグだけでもどうぞ。 このキャラ攻略したい! みたいなノリでコメントいただけると喜んでルート書きますのでぜひ。 11/16追記 続き書きました。共通ルートはおそらくここまでか、あとちょっとイベントがあるぐらいで、ここからキャラごとのイベントが展開します。なので「このキャラ可愛い」「攻略あくしろよ」のようなコメント待ってます。サンプルをご覧のうえ、ぜひご意見ください。 ※現在、サンプル1にて「痴女先輩が真面目じゃない!」という齟齬が生じております。近日中に調整しますのでしばしお待ちを。35,230文字pixiv小説作品 - スメルスケープ ~幻想珈琲香~
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