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☕概要編集

生豆(コーヒーノキになる果実の種)を煎って挽いた粉。または湯や水を使って前述した粉から成分を抽出した飲料。「珈琲」と表記する場合もある。


お茶とともに世界の多数の国で飲まれている嗜好飲料のひとつ。生産のほとんどは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道に近い熱帯地域で行われ、世界各地に輸出されている。


加工の工程編集

コーヒーノキの栽培と果実の収穫、生豆の取り出し(精製)、選別・格付けは生産国でされることが多い。消費地で輸入した生豆を焙煎する。焙煎された豆や粉、抽出液、または液から加工した製品が消費者に提供されることが多いが、個人で焙煎をする人もいる。


コーヒーの淹れ方編集

ペーパードリップ

ネルドリップ

ウォータードリップ

エスプレッソマシン

マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)

コーヒープレス(フレンチプレス、メリオール)

コーヒーサイフォンサイフォン

コーヒーバッグ(コーヒーパック)

パーコレータ

イブリック

トルココーヒーカフワ・アラビーヤギリシア・コーヒー


コーヒーのバリエーション(アレンジレシピ)編集

ドリップコーヒー

アメリカンコーヒー カフェオレ カフェロワイヤル ウィンナーコーヒー


エスプレッソ

カフェラテ カフェモカ カプチーノ デザインカプチーノ ラテアート


アイスコーヒー

水出しコーヒー / ダッチコーヒー コーヒーフロート


コーヒー牛乳(コーヒー入り乳飲料)

アイリッシュコーヒー (コーヒーを使ったホットカクテル)

ベトナムコーヒー (練乳を底に入れてコーヒーを注ぐ)

タンポポコーヒー (コーヒーという名がついているがコーヒーではない)

塩コーヒーエチオピアカリブ海地域で飲まれているが、某アニメでは大量に入れている。)


インスタントコーヒーと缶コーヒー編集

食品加工技術の発展に伴い、インスタントコーヒーとしてより手軽にコーヒーを飲むことができるようになった。また、缶やペットボトルのコーヒーも出回るようになった。これらの製品の登場により、それまでの飲む直前に豆や粉から淹(い)れるコーヒーを「レギュラーコーヒー」と呼んで区別するようになった。

日本でよく知られたブランド

UCCミルクコーヒー ジョージア BOSS マックスコーヒー


コーヒーを取り扱うお店編集

喫茶室ルノアール ドトールコーヒー

スターバックス タリーズコーヒー サンマルクカフェ ベックスコーヒー

コメダ珈琲店 上島珈琲店 珈琲館


コーヒー器具編集

コーヒーミル コーヒーサーバー ドリッパー

コーヒーポット / コーヒーカップ

コーヒーメーカー コーヒーサーバー コーヒーサイフォン

エスプレッソマシン



コーヒーの主なブランド/産地編集

ブラジル、コロンビア、ケニアなどが一大産地となっている。


モカ編集

原産地のコーヒー。かつてイエメンモカの港から世界各地に輸出されたことから。イエメンとエチオピアのコーヒーを広く指し、特にイエメン産に限る場合はモカ・マタリと呼ぶ。香り高く、爽やかな酸味と仄かな甘みが特徴。モカコーヒーも参照。


キリマンジャロ編集

タンザニア産のコーヒー全般を指す。同国にあるアフリカ最高峰キリマンジャロが由来。本来はキリマンジャロ山の標高2000m前後の地域で生産されたものを指した。強くすっきりとした酸味が特徴。昨今ではタンザニアのコーヒープランテーションが著しい環境破壊を起こしていたことが判明したことで、産地を変遷させたことからタンザニアコーヒーと呼んでいる。


ブルーマウンテン編集

最高級のコーヒー豆とされる。ジャマイカのブルーマウンテン山脈の限定された地域で生産されたもののみがこのブランドを用いられ、公的機関により厳しくチェックされてから輸出される。味わいは苦みや酸味、甘み、コクなどのバランスが取れていると評される。


この他、インドネシアのアラビカ種産地(マンデリン、トラジャなど)やハワイの産地(コナ)なども知られるが、実は日本企業のUCCやキーコーヒーが産地開発したものである。


コーヒーの歴史編集

コーヒーの起源には伝説が多い。原産地はエチオピアと推定され、今でも野生のコーヒーノキが自生している。

伝説では、アラビア半島・現代でいうイエメンモカの地に住むシーク・オマールという祈祷師が発見したという。オマールは病気を治療したモカの王女に恋してしまい、モカ王によって追放されてしまった。空腹に苦しみながら山中を彷徨うオマールは、樹上で美しく鳴く小鳥を見かけた。その声の美しさに思わず手を伸ばすと、枝には果実が実っているだけであった。この果実をスープにすると、香りの良い飲み物になり飲めば不思議な力が湧いてきた。オマールはこの飲み物の話を伝え、街に戻ることを許された。これがコーヒーの発見であったという。これは13世紀ごろの話であったが、実はそれ以前からこの不思議な飲み物については記録に登場しており、ラーゼスというアラビアの医師が強心消化の薬として患者に飲ませたという900年前後の記録が初出らしい。

そしてコーヒーはイスラム修行者の秘薬として中近東各地に広まった。コーヒーの木もエチオピアからイエメン、そしてセイロンにまで伝えられた。しかし淹れ方は現代日本の一般的な方法とは異なる。トルコを代表とした中近東及びギリシャ等では、今でも鍋で水と粉で煮出す伝統的な淹れ方が愛用されている。


ヨーロッパへの普及については1683年、トルコ軍の第二次ウィーン包囲の逸話がよく知られている。リュディカー率いるオーストリア軍は包囲に耐え、ポーランド軍等の支援でトルコ軍は敗走した。その遺棄物資には大量の奇妙な豆があった。トルコ文化に詳しく密偵・伝令として活躍したコルシツキーという男がこの豆を引き取り、ウィーンに最初の喫茶店を開いて大盛況であったという。

しかし1650年にはレバノン出身のジェーコブズという男が英国オックスフォードでコーヒー店を開いて学生の人気を集めたともいい、実際の伝来はもう少し前だったようだ。また1763年、既に名も伝わらぬフランスのブリキ職人がポットの中にコーヒー粉入り布袋を下げて熱湯を注ぐという淹れ方を発明したという。これが欧米や日本で一般的なドリップコーヒーの始まりである。


日本には江戸時代長崎貿易でオランダからコーヒーが伝わった。当時を代表する文人・歌人である大田南畝が、1804年に随筆した『瓊浦又綴(けいほゆうてつ)』に書かれてあるのが最初の記録である。


開国後に本格的に輸入が始まり、明治21年(1888年)には上野の下谷黒門町に「可否茶館」という最初のコーヒーを出す喫茶店が出来た。やがて浅草、京橋などにコーヒー専門店が増え、文化人が文学や芸術などを論じるサロンとして賑わった。こうしてコーヒーが普及して現代に至るのである。


余談編集

ブラックコーヒーを筆頭に、中二病厨二病)におけるアイテムツールの一種としても扱われ、「(自分にとって)うまくもないコーヒーを飲み始める」という現象が知られる。これは、「大人ぶりたい」「映画やアニメの人物・キャラのマネをしてみたい」「カッコつけたい」などが原因だろう。


紅茶の国のイメージが強いイギリスだが、17世紀にはコーヒーハウスが大いに隆盛した時代があった。18世紀になるとそれまで高価だった紅茶の値段が下がったことや、男性専用だったコーヒーハウスに対し紅茶主体のティーガーデンは女性客の利用を歓迎したため上流社会の人気を博し、中流層も真似をして客が流れ、たちまちコーヒーハウスは人気を失っていった。しかし、20世紀イギリスの推理小説作家アガサ・クリスティ作品では度々登場し、ブラックコーヒーという題目の逸話もある。また、近年のイギリスではコーヒーの人気が高まっているようで、定期的にコーヒーを飲む人が紅茶を飲む人を上回ったという話もある


カフェイン編集

コーヒーに含まれるカフェインは、覚醒作用や利尿作用等で知られるが、カフェイン耐性の弱い西欧人などはこの効果が大きく出やすい。ちなみに日本茶の最高製品玉露のほうが、コーヒーの2倍強(160mg/100mℓ)もカフェインを含んでいる。


を刺激し、胃酸の分泌を促進するため、消化の補助もしてくれる。食後のコーヒーはそうした点で理に適っている面もある。ただし呑み過ぎは胃酸の分泌を必要以上に促進するともいわれ、胃が弱い、もしく胃が荒れやすい人は、摂取量を調整する必要がある。


ポリフェノール編集

飲料の中ではワインに比肩されるポリフェノール含有量がある。コーヒーのポリフェノールは、血管と新陳代謝に作用し、また神経系への刺激とリラックス効果を持つとされる。


目安としては「1日2杯~5杯(※一般的な濃さで作った場合)」程度。上記のカフェインとの関連もあって、個人で許容量を判断して飲用したい。


コーヒーの実編集

もっぱらコーヒーと言えばコーヒー豆であるが、コーヒー豆は果実の種子である。コーヒーの果実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、赤い実(黄色もある)で果肉部分は少ないが甘酸っぱい。

元々は果実として食べられていたのではないかともいわれている。


ミルクと砂糖編集

コーヒーに付き物なのが、砂糖とミルク(あるいはコーヒーフレッシュ)の存在だろう。特に日本人の場合、コーヒーをミルクと砂糖で飲むのは邪道」「男は黙ってブラック」「君の味覚はお子ちゃまかな〜?」と、無糖ブラック派が幅を利かせてくることが多い。


しかしコーヒーの無糖ブラック推しは諸外国では日本人独特の嗜好と言われる。ほかに無糖ブラックを主流にするのはアメリカやドイツくらいのもので、アメリカも薄めに淹れた「アメリカンコーヒー」が主流で、その上でカフェオレやマキアート等のアレンジカフェが上をいくらしい。濃いブラックを飲みたがるのは日本人くらいだという。なら濃い目で知られるエスプレッソの本場イタリアはと言えば、溶けきらないほどの砂糖をぶっ込んで残った砂糖をデザートにするのが通好みと言われる。


これらは日本人の喫茶文化への拘りが生んだ現象といえる。日本には濃茶を一服する「茶道」の文化があり、江戸時代には煎茶をこれまた「煎茶道」と形式化してしまうなど、喫茶文化への拘り(というか凝り性)がとても強い。そして茶道では、普通砂糖は入れない。その過程で茶道の「お茶は苦いままで飲む」という思想が流入し、さらに「せっかく店主が淹れたコーヒーをミルクと砂糖で濁すのは無粋」という職人への忖度と自己陶酔が生まれ、『無糖ブラック推し』という文化を後押ししていると思われる。よってミルクと砂糖を入れて揶揄われても、何も恥じる必要はない。「私は甘口派ですから」とオシャレに切り返して差し上げよう。


一方、日本発祥の純喫茶が世界的に注目され、コーヒーを濃い目のブラック無糖でじっくり味わうのも世界的な流行となりつつある。


軍隊とコーヒー編集

現在多くの国の軍隊のレーションにはコーヒーが同封されている場合がほとんどである。これは、戦闘行動中の軍隊は基本的に禁酒であるため、類に代わる嗜好飲料として提供されているのである。飲みなれたコーヒーを提供することで兵士のストレス解消を図る他、コーヒーの香りによる食欲増進や、コーヒーに含まれるカフェインによる覚醒作用などが期待される。このため、戦争等によりコーヒーの輸入が滞ると、代用コーヒーが供される場合がある。また、戦闘地域において清浄な水を確保できる可能性は低く、多少異臭などがあっても抵抗無く飲めるようにと、インスタントコーヒーはじめとする粉末飲料が配布される。


関連イラスト編集

オリジナル

センシティブな作品光のサーカスコーヒーの香りがいいですねgood afternoon


版権

コーヒートーク喫茶ハトの巣ごちうさ リゼ飲み村あおい


表記揺れ編集

珈琲


関連タグ編集

飲み物 ほろ苦い

生豆 コーヒー豆 コーヒーノキ コーヒーチェリー


バリスタ

モーニングコーヒー 夜明けのコーヒー

ラテアート クリープ クリープの入っていないコーヒー

コーヒーシュガー コーヒーゼリー アフォガート カルーア

角砂糖 コーヒーカップ コピ・ルアク

UCC ネスカフェ スジャータ


宇宙人ジョーンズ ウドのコーヒーは苦い コーヒー組

ラビットハウス(ご注文はうさぎですか?)…香風智乃 チノの祖父 香風タカヒロ

鬼のように砂糖を入れた吐くほど甘いコーヒー

ブラック(コーヒー)鎮守府

カトウハルアキ(真田ジューイチ) - アマチュア時代、「コーヒー」という筆名を使用していた。


喫茶店←珈琲が飲める有名店舗はこちらを参照。


作品名・バンド名編集

珈琲店タレーランの事件簿

幻想古書店で珈琲を

アンティック-珈琲店-


コーヒー好きのキャラクター編集

コーヒー党を参照。


コーヒー嫌いのキャラクター編集

作品名(五十音順)キャラ備考
アズールレーン赤城判明したのは別の作品
あはれ!名作くんウインドウズノキオ
うらら迷路帖棗ニナ
仮面ライダー電王桜井侑斗大量の砂糖があれば何とか飲める
仮面ライダーキバ紅音也
銀河英雄伝説ヤン・ウェンリー紅茶好きの反動、「ドブのような飲み物」というほど嫌い
繰繰れ!コックリさん市松こひな
サクラ大戦米田一基
ステーションメモリーズ!倶利伽羅しおり大人ぶって無理に飲もうとしているが、苦いものが苦手なためすぐに吐き戻してしまう
テイルズオブシンフォニアリーガル・ブライアン
名探偵ピカチュウマイクのアギルダー
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATERゼロ少佐英国人らしい紅茶好きでコーヒーを「下品な泥水」扱いしている

酔っぱらうキャラクター編集


コーヒー関連作品編集


コーヒー豆を使用しないコーヒー編集

タンポポコーヒーたんぽぽコーヒー) 代用コーヒー


外部リンク編集

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