概要
1980年に開業した日本のコーヒーショップチェーン。
日本におけるセルフ式コーヒーショップの草分け的存在である。
正式名称はドトールコーヒーショップ(DOUTOR COFFEE SHOP)。「ドトール」と略して呼ばれることが多い。
元々がコーヒー豆の卸売業主体の企業だったせいか、コーヒーに対するこだわりが強い。
ドトールはコーヒーショップを出店する際、効率は良くないが豆本来のコクと香りを十分に引き出すことができる直火焙煎を採用しようと考えた。ところが大量に直火焙煎をする機械が市場に出回っていなかったため、焙煎機を製造する企業に特注しようとした。しかし「そんな非現実なことは無理だ」と断られたため、機械を独自開発してまで実現させたという逸話がある。(一般的にスターバックスなどのコーヒーショップが採用している熱風焙煎の場合、直火焙煎の3倍の効率で焙煎することができる)。
サンドイッチなどの軽食もどちらかと言えば高品質路線の傾向が見られる。
ちなみにスターバックスに対抗するために始められた高級志向のエクセルシオールカフェ、飲食メインの喫茶店形式の星乃珈琲店もドトールによる経営であることはあまり知られていない。
コロナ禍の2020年には「立地によるビジネスモデルで苦戦している」とビジネス系メディアに報道された(参考)が、コロナの終息以降は幾分かマシになっている。