概要
アルコール依存症の天才科学者「リック」とリックの孫で気弱な少年「モーティ」を中心に繰り広げられるSFコメディアニメである。制作はジャスティン・ロイランドとダン・ハーモン。
本作は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパロディアニメとなっており、主人公であるリックとモーティはバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するドクとマーティがモデルになっている。2021年9月に実写版プロモーション映像が発表され、なんとドクを演じていた俳優クリストファー・ロイド本人がリック役で登場している。プロモ映像
カートゥーン ネットワークの大人向け番組の放送時間帯アダルトスイムにて2013年12月2日に放送開始、日本では2017年からNetflixで配信されている。2024年11月現在シーズン7を配信中。(Netflixの作品ページに飛ぶ。)
どういうわけか、シーズン3までしか日本語吹き替えが作成されていない。しかし後述のシーズン3以降に日本で作成された短編は吹替えされている。
2023年1月25日、リックアンドモーティーの共同クリエイターでリックとモーティの声優も担当していたジャスティン・ロイランドが家庭内暴力と不法監禁の罪で起訴されたためアダルトスイムは公式Xにてロイランドとの関係を終了すると発表した。(その後ロイランドは不起訴となっている)Xでの声明
これにより、すでに制作が終了していたシーズン7までがロイランドが関わる最後の作品となっており、シーズン8は2025年に発表予定となっているもののリックとモーティなどの声優については2023年6月の時点で「まだ採用活動中である」とアダルトスイムの代表がインタビューにて述べている。インタビュー記事(仏語)
海外作品のためpixiv内でタグが表記揺れをしており、検索するときは英語表記や中黒が抜けている、アンドが記号に置き換わっているタグ等に注意が必要である。
キャラクター
- リック・サンチェス(CV:Justin Roiland/多田野曜平)
本作の主人公その1。
アルコール依存症で人命軽視のマッドサイエンティスト。本作のトラブルは大体彼が原因。
自分の頭脳に絶対の自信を持っており、過信ではなくガレージのガラクタで宇宙船を作れるような宇宙一の頭脳を持つ。また、次元を移動できる次元移動銃を開発しており、そのような高度な技術を持つため、
宇宙上の国、銀河連邦から狙われてる。
しかしその反動、あるいは無限にある時間軸や無数の並行世界を見たせいなのか価値観や死生観は常人のものではない。愛なんて脳内物質による一過性の感情という認識、他人が死んでも気にせずクローンで誤魔化す、世界が滅亡しても平和な別次元に移ればいい等と主人公に到底ふさわしくない人物である。
だが天才故の孤独や悩みもあるのか、孫のモーティには比較的甘く執着している。しかし彼に暴言を吐いたり見捨てたりするのはよくある話。モーティをペットや自分の玩具だと認識している節がある。また、彼の抱える虚無に理解を示したり、ギャグセンスについていけるものとは友人関係を結んだりもする。愛は幻想などという割に元カノにフラれた時は自殺に及ぶなど、その内に矛盾を抱えている。誰が呼んだか汚いドラえもん。
彼の頭脳を狙う輩も多く、自衛のために並行世界のリックとモーティが山ほど集まったスペースコロニーが存在する。しかし彼はその集まりを弱虫とバカにしておりその連盟に加入していない。そのため同じリック達からは敵視されてる。
ほとんどの世界でもリックは似たような性格で同じくらいの頭脳を持つが、スペースコロニーでは一部の特権階級のリックが一般的なリックを馬車馬のように働かせ搾取するという地獄絵図が広がっている。
そして後述のモーティと同じように並行世界の数だけ様々な姿をしたリックがいる。蜂だったり巨乳だったりピクルスだったりする。
- モーティ・スミス(CV:Justin Roiland/千葉啓介)
本作の主人公その2。
リックの孫息子で彼の冒険に連れまわされては大変な目にあう14歳の少年。
祖父とは違い一般的な価値観を持っているが遺伝なのか家庭環境故なのか時折黒い面を見せる。
小心者で吃音がひどく、会話の途中で言葉に詰まることが多い。しかし何らかの理由で臆病さや理性のブレーキが無くなると変貌する。彼に限らないがシーズンが進むとさすがに問題に慣れたのか度胸がつきリックに反抗することも。同じ学校に通うジェシカという女性に惚れており、彼女にリックの道具でアプローチをすることもあるが……。こちらもリックに習い汚いのび太と呼ばれることも。
「ポケットモーティ」と呼ばれる(ポケモンパロディの)アプリゲームでは頭が金づちだったり、幽霊だったり、無限に増殖したり、ドラゴンになったりと数百種類のモーティが登場し、リックが並行世界のモーティをポケモンのように戦わせている。
- サマー・スミス(CV:Spencer Grammer/松井暁波)
リックの孫娘でモーティの姉。人気者になりたがりなごくごく普通のティーンエイジャー。
最初の頃は出番も少なかったが、良くも悪くも様々な冒険をしているモーティがうらやましくなり、シーズン2くらいからリックとモーティの冒険に同行する事が多くなった。
実は出生理由が重い。
- ベス・スミス(CV:Sarah Chalke/入江純)
リックの娘でモーティ、サマーの母親。
元々人間の外科医を目指していたが、サマーを17歳で妊娠した事により夢を諦めて獣医になった。
幼少期に母が亡くなって、父が長い間家を離れた経験から、父親の愛情を求めてリックに縋るところがある。リックに似て賢いがアルコール中毒でソシオパスである。
- ジェリー・スミス(CV:Chris Parnell/村治学)
ベスの夫でモーティ、サマーの父親。
一家の中で一番常識的な性格をしているが、言ってしまえば無能な凡人。
家族を常に危険にさらすリックは嫌っており、凡人ゆえの劣等感からリックに対抗してアレやコレやと色々するが結果を出せないというのがよくあるパターン。
神ごとき知能を持つリックは良くも悪くも家族の中で話題になりやすく、逆に彼はハブられ気味である。
だがリックがやらかした後は時折男を見せることも。
- バードパーソン
リックの友人で、多くの経験を共にして来た。
だが、地球人の女性との結婚式で女性が銀河連邦の工作員だった事が判明。
その場で撃ち殺されてしまう。
後に銀河連邦によって甦らされるが、銀河連邦のサイボーグとしてである。
要塞都市について
先程も言った通り、リックは様々な組織から狙われているため、
多次元のリック達が集まり、「要塞都市」を運営している。
シーズン2までリック達による独裁に近い形で運営されていたが、
シーズン3のエピソード1「絶品の四川風ソース」の回で「主人公」のリック(次元はC137)が
銀河連邦の近くに都市をワープさせ、破壊された事により、民主制へと移行した。
定住世界線について
- リックの出身世界線はベスが幼い頃に亡くなっている。
- モーティはシーズン1初期の世界線出身。しかし作中で事故を起こしたためリックと引っ越し。
- 引っ越してきた世界線は実質サマーとベスの出身世界線。
- この世界線のリックとモーティは同じ部屋で事故死、入れ替わった2人によって埋められた。
- ベスはシーズン6の最初までこの事実を知らなかった。
- ジェリーは作中で入れ替わりが起きてしまった。シーズン2に似た世界線出身である事が後に判明。
- シーズン6の最初でサマーとベスの出身世界線がその世界線のジェリーの起こした事故によってとんでもない事になってしまいまた引っ越し。今回はスペース・ベスもその引っ越しに付き合う事に。
- 引っ越してきた世界線ではなんとその世界線出身の6人が同じ部屋で事故死していた。そしてやはりと言うか引っ越してきた方が埋めた。
関連タグ
本作の元ネタ。起源はバック・トゥ・ザ・フューチャーのパロディ作品だが、それをもとに展開させたものが本作である。リックはドクの、モーティはマーティのパロディなのである。
ちなみに肝心の内容は…………こんなパロディが原点な為かどうにもそういうファンアートが多い。
関連動画
珍しいことに海外作品である本作が日本で短編の3DCGアニメ化された。
制作は「スタジオディーン」
日本制作による短編2作目。
制作はトムス・エンタテインメントの子会社である「テレコム・アニメーションフィルム」
日本制作による短編3作目。
制作は「SOLA DIGITAL ARTS」