バイド化
ばいどか
R-TYPEシリーズ共通の敵であるバイドは、物質的存在でありながら波動としての性質も併せ持つ量子的存在である。
そのため、まるで波が水面を伝わっていくように周囲の(主に)物質に自らの存在を伝播させることが可能である。伝播された対象はまた、発生源と同じ振る舞いをとる。
つまり、バイドになる。
このバイドによる侵食・同化現象をバイド化、あるいはバイド汚染といい、攻撃本能・自己進化と共にバイドを脅威たらしめる大きな要因である。
このバイド化の影響を受ける存在は非常に多岐にわたる。
最も多く見られるのは動物・植物等の生物をはじめとする有機的物体で、次に兵器・鉱物などの無機的物体が多くなる。つまり物質的な存在は全てバイド化の影響を受けうる。
しかしバイド化の真に恐ろしいのは、これら物質以外にも侵食の手を広げるという点である。
代表的な例が人間の精神に干渉する精神汚染で、また一部の強大なバイドに至っては自身の周りの宇宙空間をバイド化させた挙げ句、時間と空間を堆積させて壁のように扱うなどインチキじみた能力を示した。
バイド化した存在は、その程度によって異なるものの、おおむねその構成を攻撃的なものに変化させる。生物なら牙や爪の異常な発達、体液の強酸化など、兵器であれば制御システムの暴走、装備の拡張などが挙げられる。
また、およそ戦いとは無縁に見える作業機械等がバイド化した結果、おぞましい破壊兵器に変貌したという例も多々ある。
バイド化によって生物化した生命体(機械生命体も含む)がより戦闘に特化した進化を遂げることもあるが、歪で醜悪、生命としてはあまりに不合理な姿になることも多い。
普通の病気等と異なり、一旦バイド汚染が進行すると、いかなる手段であれ回復は不可能であるとされるのが一般的な見解である。
ただ、事前予防の面については各人で主張が分かれ、完全に予防不可能であるとする意見もあるが(この記事の初稿)、バイドに唯一有効な波動粒子・波動エネルギーを応用した対策が可能とする考察も支持を集めている。
また、R-TYPEΔ ステージ5『邪悪』ではプレイヤーがバイドの精神攻撃を受けているが、その後通常任務に戻ったところを見るに、精神汚染についてはある種の抵抗が可能なようだ。
バイドはあらゆるものを侵食同化すると書いたが、それは物語の主人公 R戦闘機においても例外では無い。
R戦闘機は明らかにバイド係数が高そうな領域に進入してもミッションを遂行できるポテンシャルを持ってはいるものの、一部の強力なバイドと交戦した結果、自身もバイド化してしまうといった事例が確認されている。
その先に待ち受ける悲劇がどのようなものなのかは、想像に難くないだろう。
など
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