かつて、彼は英雄だった。
しかし、今は暗黒の森の番犬。
悪夢と言う名の鎖が
彼をここに繋ぎ止めているのか?
(R's Museum碑文より抜粋)
この記事はネタバレを含みます。
ストーリー
「サタニック・ラプソディー」事件の最終局面にて、試作型R戦闘機R-13ケルベロスは地球の衛星軌道上に現れた異層次元へ突入し、見事バイドの中枢「バイドコア」の撃破に成功した。
しかし、バイドコアとの戦闘でアンカー・フォースを失ったケルベロスは機体の特異性故に異層次元から脱出できず、そのまま消息を絶ってしまった。
そして、数年の歳月が流れた第四次バイドミッション「オペレーション・ラストダンス」では、この異層次元に対して再び戦力が差し向けられた。そこには未だバイドが蠢いており、最深部では「サタニック・ラプソディー」事件から眠り続けていた番犬が目覚めようとしていた……
解説
『R-TYPE⊿』ではゲーム開始時に3種類の自機(+1機)を選択できるが、そのうちの一機R-13を選択して最終ステージをクリアすると、異層次元からの脱出に失敗して消息不明になるというバッドエンドを迎える。「暗黒の森」とはこの最終ステージおよびエンディングに登場する不気味な空間のことであり、樹木のようなバイドツリーが無数に林立している。エンディングムービーはバイド体に囚われたケルベロスが静かに胎動する姿を映して幕を閉じる。
『R-TYPE⊿』の時点ではR-13のその後については考えられていなかったようだが、『R-TYPE FINAL』では後日談にあたる隠しステージ「Stgae 3.5 暗黒の森の番犬」のボスとして再登場。R-13系の始祖にあたる機体を異層次元へ突入させ、バイドの中枢と化したケルベロスを殲滅する事になる。ステージBGMはケルベロスエンドでのスタッフロールで流れたものをベースにしている。
なお、同ステージボスとして登場するR-13には、「サタニック・ラプソディー」の終盤で失ったはずのアンカー・フォースが何故か再装備されている。当然アンカー・フォースの光学チェーンには攻撃判定があり、ライトニング波動砲や光子ミサイルなどの搭載火器で攻撃してくるが、ライトニング波動砲は3方向に放たれるのみで自機は追尾しない。更にアンカー・フォースの爪を使って周囲の物体を投げつけたり、フォースでは防げない光弾を発射するバイド体・ワイトを召喚するなど本来のケルベロスよりも多彩な攻撃手段を得ている。
RX-12の攻撃により、ついに暗黒の森の番犬は悪夢の鎖から解き放たれ爆散した。