バイドとは、
人類が生み出した悪夢。
覚めることのない悪夢。
…バイドとは…
-回収されたボイスレコーダーより-
概要
80年代当初からつづく『R-TYPE』シリーズの敵勢力。
アイレムの会報誌「DRAGONFLY」で濃厚な世界観が公開されるまでは『地球の脅威となるバイド帝国を破壊せよ』と、簡素なものだった。
設定
機械や生物などのグロテスクで多彩な種類と外見を持ち、周囲の生物や機械、空間をも侵食する「バイド」。
この「バイド」に抗うべく、生み出されたのが異相次元戦闘機”R戦闘機”と対バイド兵器”フォース”である…
性質
2重螺旋の塩基配列と非常に高い攻撃本能と凶暴性を備え、ありとあらゆる物を取り込んで自己増殖する超集束高エネルギー生命体。
波動としての性質を併せ持つためにほぼ全ての物理攻撃が通用せず、”波動兵器”や関連する兵器以外での駆逐は出来ない。
この凶暴性を数値化した「バイド係数」はフォースにも適用される(『R-TYEPE TACTICS』シリーズではA~Eでランク付けされる。)
キガツクト
ワタシハ バイドニ ナツテイタ
『R-TYPE TACTICS』デハ チキユウサイドデ クリアスルト
バイドサイドノ ステージガ ハジマルノデ ワタシモ アナタモ ミナバイドニナツテイタ
ソレナノニ チキユウノヒトビトハ コチラニジユウヲムケル
フォース
異層次元艇フォアランナが回収した「バイドの切れ端」から純粋なエネルギーのみを取り出して収束・制御した次元兵装。
実用化前に木星の研究施設の周辺半径30kmを消失させ(切れ端は無傷で回収)、試験中にテストパイロットであるミコヤン・グレコビッチ大佐ごとR-7を消失させた悪魔の兵器でもある。
第一次バイドミッション時に併行して開発されたバイド体を用いないビットは、時間切れにより未完成の状態で投入され、第三次バイドミッションでシャドウ・フォースとして結実している。
バイドの種類及び関連イラスト
イラストと共に、『R-TYPE』シリーズに登場する主なバイドについて解説する。詳細については各リンク先の記事を参照。
大型バイド
『R-TYPE』シリーズの象徴とも言えるバイド。初代の1面ボスとして初登場し、以後のシリーズにも亜種が登場する。表記は、ド「ブ」ケラドプスだったりド「プ」ケラドプスだったりと公式でも長らく統一されていなかったが、『R-TYPE TACTICS』シリーズではドプケラドプスに統一された。
初代2面ボスとして登場した生物型バイド。ドブケラドプスと並ぶ、『R-TYPE』の”顔”と言えるバイドであり、『R-TYPE FINAL』では内部に潜り込んで戦う事になる。あらゆるものをエネルギー源として取り込み成長し、中には惑星大ほどの大きさをもつ個体も確認されている。ゴマンダー自身では成長を抑制する事が出来ないため、インスルー(アウトスルー)を寄生させてエネルギーを消費しており、一種の共生関係を持っている。
初代3面に登場したバイドの超巨大戦艦。あまりに巨大な為、それ自体が1つのステージと化している。各部に様々な砲台を搭載し、時折エンジンを噴射してR-9の行く手を阻む。後のシリーズにも様々なタイプの巨大戦艦が登場している。『R-TYPE TACTICSⅡ』では後半ルートの最初の関門として提督の前に立ちはだかる。
コンバイラ(コンバイラー)
初代4面ボスとして登場した戦艦型バイドで、3機の小型戦艦に分離・再度合体を繰り返しながらR-9を翻弄する。後にシミュレーションゲームとして発売された『R-TYPE TACTICS』シリーズではバイド軍側の旗艦として登場するが、こちらに合体・分離機能はない。そのエピソードから、プレイヤーより「提督」の愛称で呼ばれる事も多く、多種多様なバイドの中でもとりわけ特殊な個体である。
コンバイラベーラ・コンバイラリリル
『R-TYPE TACTICS Ⅱ』後半ルートの終盤で登場するコンバイラの突然変異体。(イラストはコンバイラリリル)
バイド体が漂う空間で腐食した金属が融合して構成された武装体。初代5面ボスとして登場。一見すると巨大な肉塊の固まりだが、肉塊に攻撃を続けると本体(イラスト)が現れる。
Xelf-16
FINAL1面ボスとして登場する液状金属型バイド。1つ1つがナノメートルサイズのバイド体が集まったものであり、特定した形を取らない。自らの一部からメルトクラフトという小型バイドを生成して飛ばしてきたり、針状にした金属で突き刺す攻撃をしてくる。コアから発射される高出力レーザーも強力な武器の一つ。『R-TYPE TACTICSⅡ』では、名前が違う同種の個体が登場する。
FINAL6.2面に登場するデジタル生命体。青と赤の同型個体が同時に登場する。雌雄が存在しており、青が雌で赤が雄である。『R-TYPE TACTICS』シリーズではユニットの収容能力と多数の副砲を備えた使い勝手の良いユニットとなっている。
モリッツG
Δ1面ボスとして登場する局地殲滅兵器。元々は人類が建造したものだが、バイドの侵蝕により宇宙要塞アイギスから地球に降下。そのまま降下した都市で暴走した事が、Δの物語の発端となった。
中型・小型バイド
R-9Aアローヘッドにバイド体が付着、変化した物。いわば事故機的存在。『R-TYPE FINAL』で特定のルートを通ると最終ステージで自機がこれになる。『R-TYPE TACTICS』シリーズでは、バイド軍側の主力機として登場する。
連射可能な波動砲『凝縮波動砲』を装備する人型機械系バイド。元々は地球軍の兵器だったが、バイド化の結果人類の敵となった。『R-TYPE TACTICS』シリーズでは、バイド軍の主力として、その強力な性能をもって大暴れする。
輸送コンテナであるPOWアーマーにバイド体が付着、変質した物。『R-TYPE TACTICS』シリーズで初登場し、バイド軍側の補給機として活躍。後に『R-TYPE FINAL2』のアップデート版『R-TYPE FINAL2.5』において「TP-2B バッド・アップル」として再登場する。
対バイドミッション初期より確認されている機械型バイド。ホバリングで浮遊し、弾を撃ちつつ自機をゆっくり確実に追い詰めて行く。 ドブケラドプスと並び、シリーズ皆勤賞の呼び名が高い。
キャンサー同様、対バイドミッション初期に確認されている生物系バイド。原住生物にバイド体が取りついた事で奇形進化した生物で、生体洞内に多数潜んでおり、R-9が近づくと一直線に襲い掛かってくる。
Δ6面で背後から突如として出現し、R戦闘機の進路を妨害する中ボスクラスのバイド体。『R-TYPE TACTICS』シリーズでは、バイド軍側の輸送艦として登場する。
正体
26世紀の人類が生体物理学、遺伝子工学、魔道力学を応用して造り上げた局地限定兵器。
月とほぼ同じ大きさのフレームに満たされた「それ」を銀河系中心星域で確認された外宇宙生命体の星系にバイパスパイルを通して空間跳躍(D-Warp)させる際、些細なミスで暴走し、次元消去型兵器によって葬り去られた………はずだった。
異次元の彼方で進化した末に、22世紀の太陽系に出現。
人類を終わりのない戦いへと導く。
バイドの謎
・敵星系への対抗作とはいえ、危険極まりないバイド(の前身となる兵器)を26世紀でなぜ創り出したのか。
・ステージF-Aで謎の男女のシルエットがアレな事しだす生体的な洞窟(?)最奥にあった「バイドコア」消滅後でも、時おり遭遇戦が発生するのはなぜか。
・FINAL2「バイドの星」に存在する謎の中枢部の正体とは…?