概要
SFホラー映画『エイリアン』に登場する地球外生命体のような外観を持っているが、手足は付いておらず、その断面からは機械のようなモールドが露出しているが、アーケード版稼働当時のポスターでは手足が付いた状態のドプケラドプスが描かれている。後のシリーズにも様々な形で登場しており、シリーズの看板的キャラクターとなっている。
従来の作品では名前の表記が「ドブケラドプス」や「ドプケラドプス」だったりと一定していなかったが、『R-TYPE TACTICS』シリーズでは「ドプケラドプス」に統一された。
2018年にはアクションフィギュア・figmaのラインナップとしての製品化が発表され、2019年8月に発売(名称は「ドブケラドプス」名義)。個人製作のガレージキットを除き、バイドが市販品としてフィギュア化されるのはこれが初めてとなる。頭部、頸部、そして長大な尾部が自由に可動し、背部の壁から伸び本体に絡みつく眼球もしっかり再現されており、同スケールの無彩色のR-9Aのフィギュアも付属する。
R-TYPE
ステージ1のボスとして登場。バイド体と電子機器が強い力で融合して生まれた大型のバイド生命体という設定で、廃棄コロニーの最奥部にある異層次元への入り口を塞いでいる。
長大な尻尾をうねらせながら、腹部を喰い破って出てきた小型バイドから数珠繋ぎとなった勾玉状の弾を吐き出す。身体に絡み付いている眼球を全て破壊すると徐々ににじり寄り始め、プレイヤーを押し潰そうとする。2周目では尻尾の先端部から弾を放つようになる。
驚くべき事に、PCエンジンCD-ROM2用ソフト『R-TYPE コンプリートCD』のステージ間デモでは、会話能力まで披露している。
コノ星ノ運命、我ガ力ト為ス。コノ星ヲ破壊スル・・・
R-TYPEⅡ
前作でR-9Aによって倒されたドプケラドプスの屍骸を集めて作られた惑星破壊兵器という設定のザブトムがステージ1のボスとして登場。顔の装甲を破壊すると、ドプケラドプスの顔が露出する。詳細はザブトムの記事を参照。
R-TYPEⅢ
ステージ5のボス、ファントム・セルが最初に変身する形態で、学名は「ドプケラドプス・アルビノ」。攻撃能力は初代に登場したものとほぼ同一で、2周目では体色が黒くなっており、尻尾から弾を撃ってくる。
R-TYPEΔ
ステージ6「覚醒」のボスとして登場。バイドに汚染された基地内部にあるR戦闘機のカタパルトタワーに寄生しており、プレイヤーの接近と共に急速成長し、襲い掛かってくる。尻尾をくねらせながら絶えず口から甲虫型のバイドを吐き出し、このバイドは尻尾に当たると破裂して鞭毛状に分裂する(破壊不能)。
一定量のダメージを与えるか時間の経過によって本体は死滅するが、直後に小型バイドがその腹部を喰い破って出現し、数珠繋ぎ状の弾を放出して攻撃する。因みにこの状態でダメージを与えずに放置していると、初代同様ドブケラドプスが徐々に迫ってきてやがては押し潰されてしまう。
R-TYPE FINAL
ステージ4.0「沈黙の研究所」のボスとして登場。学名は「ドプケラドプス・マットウシス」。シリーズに登場した個体の中では最も大きいが、これは特殊な培養液内で養殖されていた為。火星のバイド研究所内で保管されていたが、既にバクテリア型バイドによって内部から侵食されており、舌部から鞭毛状のバイド体を放って攻撃する。
本体を倒すと頭部がもげると共に腹部のバイドが活動を始め、初代『R-TYPE』ステージ5のボス・ベルメイトのように肉塊や棘を飛ばして攻撃してくる。これらの部位は破壊可能だが、破壊後にしばらく本体を放置していると再生してしまう。
R-TYPE TACTICS/R-TYPE TACTICSⅡ
バイド側の旗艦ユニットとして登場。尻尾は二股になり、口からはバイドスプレイ、胸部からはバイド体胞子、そして腹部の小型バイドからは強力なチャージ武器のドプルゲンMAXを撃ち出す。尻尾は毎ターン終了ごとに動いており、尻尾の軌道上にユニットがいると敵味方問わずそのユニットは次ターンで破壊されてしまう。
廃棄コロニーで確認された原種の他にもユーピテル(木星)、ウィアートル(異層次元を漂うゾンビ型)、ドラコネム(水棲種)、グランデ(人工培養のサイボーグ型)などの様々な亜種が確認されている。「Ⅰ」では各個体は攻撃の威力が異なるだけだったが、「Ⅱ」ではウィアートルの攻撃範囲が拡大し、グランデが母艦機能を備えてドプケラドプス幼体をこちらに差し向けてくるなど、単純な強化にとどまらないパワーアップを遂げた。
特に「Ⅱ」のグランデ戦は多数のドプケラドプス幼体が一斉にドプルゲンMAXを斉射してくるため、瞬時に部隊を壊滅させられる危険性が高い。しかも配置可能な自軍ユニットが少ない割に道中の敵ユニットは強機体が揃い、しかも制限ターン数も短いために無駄も迷いもない進軍を強いられるなど、作中屈指の地獄のような難所として知られる。
R-TYPE FINAL2
ステージ1.0「調査・放棄された宇宙都市」のボスとして登場するが、R-TYPER以前の難易度では本体は氷漬けとなっていて活動を停止しているため、腹部の小型バイドが単独で攻撃してくる。この状態では上下の床と天井を伝ってY軸方向に弾を放つ攻撃のほか、一定のダメージを与えるとエネルギーチャージの後に太いレーザーを放つ攻撃を行うようになる。
難易度をR-TYPERに変更すると本体の氷は溶けており、不規則に動き回る紫色の思念波を口から放つようになるが、これまでのシリーズで常に振り回していた尻尾による攻撃はない。
この他にもDLCステージX7.0「遭遇」のボスとしても登場。初代『R-TYPE』ステージ1のオマージュである本ステージは全体が菌糸類系のバイドに汚染されており、キノコなどが辺り一面に生えている。そのためかドプケラドプス自身も無数の菌糸類系バイドに汚染されている状態。思念波こそ吐かないが、菌糸類系の雑魚バイドが天井や尻尾から絶えず生え続け、本体をアシストしてくる。更に腹部の小型バイドはステージ1.0と同様に太いレーザーを発射し、本体に絡みつく眼球からは通常弾を放って攻撃してくる(破壊可能だが、一定時間で再生してしまう)。
更にDLCステージZ6.0「覚醒」でも、ドプケラドプスσ(シグマ)として登場。
全身に機械類を装着されており、頭部に至ってはバイザーを装着し、口に謎の円筒型の物体をぶち込まれている。
口に円筒があること、頭部のバイザーの存在があるために、だいぶ印象が違う。
その姿故なのか、開発陣の間では「拷問ドプケラ」と呼ばれていたそうな。
攻撃方法は概ね⊿に登場するドプケラドプスと同じだが、第一形態撃破後に尻尾を巻く動作をする。しかもその速さが尋常ではなく、初見殺しに遭ったプレイヤーが続出している。
原作では第二形態までだったが、第二形態撃破後に口の円筒が射出され、無差別に全方位へエネルギー弾を射出してくる。
軌道が不安定なほか、攻撃可能な個所が一点しかないため、非常に厄介な敵となっている。
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ドブケラドプス(表記揺れ)