R-TYPE_FINAL2
あーるたいぷふぁいなるつー
前作『R-TYPE FINAL』をもってSTGとしての『R-TYPE』は完結したが、その後もなおSTGとしての『R-TYPE』の新作を望む声もあり、グランゼーラは2019年4月1日に本作のティザーサイトを公開した。数度に渡るクラウドファンディングによる開発資金の募集を全世界より行い、更に発売延期を経て2021年4月29日(Steam版は5月1日)に発売された。
舞台は前作『FINAL』での事実上のバイド討伐後の世界となっており、その後も散発的に現れるバイドとの遭遇戦を繰り返し経て、R戦闘機などの技術を後世へ伝えるための戦闘データの収集を行う「バイドとの戦いの歴史の編纂」が本作のテーマである。
本編となるメインコースの他にも、過去のシリーズのステージをアレンジしたオマージュステージコースが有料配信されており、DLC専用の新たなR戦闘機も有料・無料ともに用意されている。
なお、アップデートは今後も予定されており、2022年8月には新たなR戦闘機やステージ5.1の実装、競技モードの追加といった大規模なアップデートが行われ、タイトルも『R-TYPE FINAL2.5』に変更。2023年4月のアップデートでは満を持して『R-TYPE FINAL3』となり、新機体の追加や競技モードのオンライン対戦機能が実装された。
これまでの「波動砲」、「フォース」、そして『R-TYPEΔ』で採用された「DOSEシステム」を継承し、R戦闘機(自機)の開発は前作では到達ステージや一定のプレイ時間の経過などにより解禁されたが、本作では『R-TYPE TACTICS』シリーズのようにソルモナジウム、エーテリウム、バイドルゲンの三種の資材をステージクリアで繰り返し貯めつつ、各種条件を満たした上でこれらの資源を消費して生産するものとなっている。中にはパスワードを入力する事で追加される機体もある(要資源)。
自機のカスタマイズ要素も前作から引き続き導入されているが、機体のカラーリング変更だけでなく、機体に貼り付けるデカールやパイロットが着用するコスチュームやポーズなども自由に変更できるようになっている。なお、新しいデカールやコスチュームは資材と共にプレイごとに入手可能なRpt(アールポイント)を使って購入することができる。
やりこみ要素としてステージ・難易度ごとのクリアにより授与される勲章や、戦闘回数に応じて昇格する階級などがあり、それに伴いパイロットの肩書も増えていく。更に新規スタート時に挿入されるムービーなどで唐突に現れる選択肢や、ゲームクリア特典の「『R-TYPE FINAL2』のタイトル変更」、「ステージタイトル」の変更など、グランセーラを語る上では外せないお笑い要素も盛り込まれている。
メタバース機能やカスタマイズした機体を飾る「私の部屋」などの機能を追加した『R-TYPE FINAL3 EVOLVED』がプレイステーション5用ソフトとして2023年3月25日に発売された。『R-TYPE FINAL2』に収録されている100もの機体に加え、新たに追加される7つを含めた20ステージでプレイ可能。発進デモシーンはPlayStation VR2に対応している。
※一度クリアするとスコアアタックモードに登録されてそのステージのみがプレイできるようになり、ステージタイトルも自由に変更可能となる。
FINAL2メインコース
- ステージ1.0 調査・放棄された宇宙都市
バイドの攻撃によって放棄された宇宙都市での戦闘。
- ステージ2.0 破壊・侵された植物工場
バイドに占拠された植物生産プラントでの戦闘。
- ステージ3.0 突入・奪われた人工知能研究所
研究所内で建造が進む巨大戦艦との戦闘。
- ステージ4.0 掃討・宇宙基地跡地の生命体群
バイドに占拠された宇宙基地跡での戦闘(ボス戦手前で出現するジャンクションから放出される4つのカプセルうち1つを取得する事で、次に進むステージが分岐)。
- ステージ4.1 肉弾・万雷轟く異空間
大量の肉塊が飛び交う幻想的な異空間での戦闘。ステージ3.0から分岐する、2023年6月のアップデートで新たに追加されたステージ。クリアするとステージ5.1に進む。
- ステージ5.0 潜行・巨大結晶群生地
巨大な結晶が密集する空間での戦闘(ボス戦手前で出現するジャンクションから放出される4つのカプセルうち1つを取得する事で、次に進むステージが分岐)。
- ステージ5.1 暗中・水没した研究施設跡
闇が広がる水没した研究所での戦闘。2022年8月のアップデートで新たに追加されたステージ。
- ステージ6.0 転回・腐敗した浸食洞窟
バイドに浸食された洞窟内での戦闘。
- ステージ6.1 浮上・未知の地下遺跡
謎の地下遺跡を下に下に進んでいく。
- ステージ6.2 突破・敵防衛システム
亜空間内に展開されたバイドの防衛システムを突破。
- ステージ7.0 最終地点・次元戦闘機の墓場
幾百、幾万、幾億ものR戦闘機の残骸が連なる異空間での最終決戦。
- ステージ7.1 帰還?見覚えのある宇宙都市
・・・・・
- ステージ7.2 最終地点・バイドの星中枢
バイドの星の中枢での最終決戦。かつてどこかで見たような光景だが…?
オマージュステージコース
歴代R-TYPEシリーズや旧アイレムの名作STGから厳選した7ステージをリメイク。Xセット、Yセット、Zセットの3種類が用意されており、各シリーズにちなんだ条件を満たすことで獲得できる実績(トロフィー)も設定されている。
Xセット
- ステージX1.0 火炎渦巻く兵器工場
第3次バイドミッションにおいて、多くのパイロットを苦しめた工場内での戦闘。
- ステージX2.0 INSIDE OF RUINS
バイドが存在しない平行次元で発生した"エデン・パラドックス"と呼ばれる事件において、戦いの舞台となった遺跡での戦闘。このステージに限り、アイテムキャリアやレーザークリスタルが原作と同じものに変更されている。
- ステージX3.0 狂機
サタニックラプソディー事件の発端となった、かつてアジアと呼ばれた地域での暴走した巨大殲滅兵器群との戦闘。
- ステージX4.0 地獄を駆ける巨船
第1次バイドミッションにおいて出現した「緑色の地獄」と称される巨大戦艦との戦闘。地形が毎回ランダムで変化するのが特徴。
- ステージX5.0 歪んだ生態系
オペレーション・ラストダンスにおいて、バイドに占拠された港湾システム跡地での戦闘。原典に登場した水位変化ギミックも形を変えて登場している。
- ステージX6.0 資源採掘場跡
第2次バイドミッションにおいて、多くのパイロットを苦しめた採掘場跡地での戦闘。
- ステージX7.0 遭遇
R戦闘機とバイドの戦いの歴史、全てはここから始まった…
Yセット
- ステージY1.0 蒼の洞窟
第2次バイドミッションにおいて、R戦闘機初の水中戦の舞台となった清水を湛える洞窟での戦闘。
- ステージY2.0 現実化した仮想訓練空間
平行次元で発生したムーンベース爆発事件において、パイロット候補生に課せられた仮想訓練プログラムの1つが現実と化した。当ステージとステージZ7.0はOF系列の機体でプレイすると機体の向きが変化し、縦スクロールSTGをプレイしているような気分が味わえる。
- ステージY3.0 要塞ゲイルロズ攻略戦
平行次元で勃発したバイド兵器を巡る人類同士の戦争において、地球連合軍やグランゼーラ革命軍が死闘を繰り広げた宇宙要塞ゲイルロズ周辺宙域、並びに要塞内部での戦闘。
原典同様に複雑なステージ構造となっており、序盤から登場する2つの円体(管制用ビーコン)を上中下どちらかを通るとそれに合わせた色が映り 3パターンにルート分岐が発生(後半は共通のルートに合流)する。最終的に原典における制圧ポイントの破壊でステージクリアとなる。
- ステージY4.0 浸食
サタニックラプソディー事件において、第1次バイドミッション終了後のR-9Aが放棄されていた宇宙要塞「アイギス」での戦闘。
- ステージY5.0 忘れられた研究所
オペレーション・ラストダンスにおいて、バイドに占拠された火星のバイド研究所での戦闘。原典におけるタイトルは「沈黙の研究所」だが、何故か変更されている。また、ボスに意外なサプライズが。
- ステージY6.0 冥王星基地グリトニル攻略戦
平行次元で勃発したバイド兵器を巡る人類同士の戦争において太陽系解放同盟が制圧し、地球連合軍とグランゼーラ革命軍が最後の激突を繰り広げた冥王星基地グリトニル周辺宙域、並びに基地内部での戦闘。
ゲイルロズ攻略戦同様に原典における制圧ポイントの破壊でステージクリアとなるが、難易度「BYDO」以上ではポイントを破壊してもクリアにはならず、直後にBGMが「COSMOS(R-TYPE TACTICSⅡEDテーマ)」に変化し、基地を離脱しようとするワープ仕様のアングルボダ級宇宙空母の追撃戦に移行。破壊する事でステージクリアとなる。
- ステージY7.0 生体洞
バイドの蠢く生きた洞窟、その先に待ち構えるものとは…
Zセット
- ステージZ1.0 緑輝く惑星で
緑豊かな惑星を支配したマッドサイエンティストMUDDYの軍勢との戦闘。
- ステージZ2.0 深海巨大遺跡
全世界の大半を水底へと沈めた悪の組織D.A.S.との戦い。遺跡を護る巨人から逃れる形で上方向へとスクロールしていく。
- ステージZ3.0 永眠の都市
オペレーション・ラストダンスにおいて行われた宇宙都市の廃墟に蔓延るバイドとの戦闘。
- ステージZ4.0 増設基地
第2次バイドミッションにおいて行われた金属を生み出し、破壊するバイドが入り乱れる基地での戦闘。
- ステージZ5.0 前線基地
第1次バイドミッションにてバイドの胞子で埋め尽くされた前線基地で発生した戦闘。だが、出現する敵や地形などあらゆるものが光結晶化している。
- ステージZ6.0 覚醒
サタニックラプソディー事件において、バイドに汚染された地球軍の基地で繰り広げられた戦闘。基地の深部には宇宙要塞アイギスで遭遇したR-9Aが待ち受けていた。
- ステージZ7.0 月面基地侵入作戦
平行次元で発生したムーンベース爆発事件における人類の反攻作戦の最終段階を追体験。砕けた月の破片からなるアステロイド宙域を突破後、ムーンベースへと突入し、暴走したマザーコンピュータを破壊する。
- ステージZ7.1 夏の夕暮れ
オマージュステージSet8とSet9を購入することでプレイが解禁される特別ステージ。見覚えのある場所、見覚えのある仲間達。だけど、…何故?
FINAL3メインコース
- ステージE1.0 出撃・南の島の隠れ家
南方の無人島内に敷設された軍の基地をバイドから守るために1機の次元戦闘機が出撃した。
- ステージE2.0 索敵・極寒の海に潜む影
吹雪によって荒れた天候に見舞われた洋上で、敵勢力への威力偵察を開始する。
- ステージE3.0 探訪・かつての移住惑星
かつて人類が移住を進めていたとある惑星。そこには人の暮らした面影はなく、すでにバイドの巣窟と化していた。
- ステージE4.0 奔流・宇宙貿易ターミナル
宇宙における貿易の要衝であったターミナルがバイドによって暴走を始めた。
- ステージE5.0 解明・海底の妖光
明るい日の光が射さぬ未知の世界・海底。そこにもバイドは蠢いていた。
- ステージE6.0 駆動・巨大歯車回廊
大小様々な歯車が動く回廊。無機質ながらもある種の美しさを感じさせる。
- ステージE7.0 到達・琥珀色の風が吹く場所
長い戦いの果てにたどり着いたのは、琥珀色の風が吹く不思議な空間だった・・・。
そしてそこで待ち受けていたのはバイドすら浸食する未知の脅威だった・・・。
- 当初、本作のティザーサイト公開がエイプリルフールである4月1日だった事から、アイレム時代からの恒例のエイプリルフールネタなのか真実なのか判断に迷うファンが多数見受けられたが、これは過去にアイレムがでっち上げた『R-TYPE FINAL2 グランドフィナーレの野望』というエイプリルフールネタが実際にあった為である。
- パイロットネームはユーザーが自由に付ける事ができるが、デフォルト名は、『R-TYPE TACTICSⅡ』をプレイした者にとっては印象深い「ジェイド・ロス」となっている。FINALの世界線では提督ではなく一介のパイロットだったと言う事なのだろうか?
- クラウドファンディング支援者には、リワードとして援助した金額に応じたゲーム内での様々な特典が用意され、80ドルではスタッフクレジットへの名前の掲載、500ドルでは特別仕様のR戦闘機とフォースの追加ダウンロードコード+スタッフロールの特別欄への名前の掲載、最高額の2500ドルではゲーム中の発進シーケンスにオペレーターが名前を呼んでくれるパスワード+スタッフロールの特別欄への名前の掲載となっている。
- 2021年5月28日にはFINAL2が石川県金沢市と野々市市のふるさと納税返礼品になった。⇒外部リンク
- 最後の究極互換機にして開発の意図の謎を秘めていたR-101の説明文に意味深な一文が追加された。
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