概要
シミュレーションゲーム『R-TYPE TACTICSⅡ』にて初登場したグランゼーラ革命軍が建造した宇宙空母で、形式番号はUFCV-014。それまでになかったR戦闘機の多数運用を前提とした艦船である。
大きな筒形の形状をしており、艦の側面に円型の機体格納口が周回している。グランゼーラ革命軍陣営のTXw-Tに次ぐ象徴的存在であり、ゲーム内にてたびたび旗艦として設定されている。なお、本艦の後継としてUFCV-015アングルボダ級宇宙空母が建造されている(後述)。
ちなみに『R-TYPE TACTICSⅡ』発売以前にイベントにて来場者に配布された「アイレムぶるるん2008」に掲載されている小説「ヒロコの冥王星奪還作戦」にてデザインが先行公開されており、この時点では「ブラギ級宇宙空母」という名称になっていた。
性能
他の艦船型ユニットに比べて機体の格納数が桁違いに多い為、多数のR戦闘機及び1ユニット構成の兵器群を一度に運用可能で、艦自体の索敵能力も非常に高いが、その代償として艦自体の防衛能力は極端に低く、武装は通常のR戦闘機の標準火器のバルカンが艦首部分に搭載されるに留まっている。
ゲーム中の中での活躍
R-TYPE TACTICSⅡ
オープニングムービーにて地球連合軍太陽系防衛艦隊との戦闘に参加している場面が確認されている。プレイヤーが使用できるようになる時期は所属している初期陣営によって異なり、地球連合軍では対グリトニル攻略戦内でのトレジャーを取得することで建造可能となり、グランゼーラ革命軍では対ゲイルロズ奪還作戦時のトレジャーを取得することで建造可能。
更にグランゼーラ陣営の場合、後のミッションにてもう一つのトレジャーを入手する事で後継艦のアングルボダ級を建造する事ができるようになる(連合軍陣営の場合、同攻略戦内にて同トレジャーを入手可能)。
地球サイド後半最終ミッションのエンディングにおいても存在が確認されており、少なくとも1隻は同艦隊にて運用されている模様。ただし・・・
アングルボダ級宇宙空母
ヤールンサクサ級宇宙空母の後継艦。機体の収容数を増加させただけでなく、艦自体に強力なジャミングシステムを搭載する事で敵ユニットに感知されにくくなる他、感知されていない場合、ゲームシステム上ターゲットに選定出来ない為、強襲艦としての側面も持つ。しかし、デメリットがないわけではなく、システム稼働中は、元々低い移動速度が半分になる上にゲームシステム上、ジャミング稼働にはそれぞれの機体に割り当てられている燃料をターン経過ごとに消費してしまう。
艦船の為、積載されている燃料は多いので長時間の稼働に向いてはいるが、艦船用のジャミングは、戦闘機型ユニットとは規模が違う為、多くの燃料を消費する。なのでいかに多い燃料といえど、消費量が多いので補給期の随伴をお勧めする。
なお、本艦は他の艦船と共に『R-TYPE FINAL2』にも登場しており、オープニングムービーの冒頭では内部構造が描写され、回転する円環状の拘束具にR戦闘機を固定し、多数のアームによって機体を管理しているのが確認できる。
また、ステージエディットで最初のステージにステージ1.0以外を選択したり、DLC追加ステージのプレイを開始すると発進する母艦がヨルムンガンド級から本艦に変わり、ワープ空間からの発艦シーンが見られるようになる。この時、非常に低い確率ながらもバイド・フォン・グランゼーラと名乗るバイド帝国の総帥に扮した発艦オペレーターのイタズラが発生し、発艦直後に所属不明機とすれ違う場面がある。
UFCV-015 アングルボダ級宇宙空母ワープ仕様
長距離跳躍航行用の大型ブースターを取り付けたアングルボダ級宇宙空母。亡きハルバー提督に代わってグランゼーラ革命軍の実権を握ったキースン大将が同施設脱出用として用意していたもので、前半ミッション最終ステージの「突入!グリトニル」においてマップ中央にあるカタパルトにて脱出に向けて待機しているが、艦の後ろを通りかかるユニット全てをブースターの噴射で消し去ろうとする。推進装置による攻撃はゲーム内でも屈指の攻撃力を持ち、艦が一撃で沈む事さえある。しかも1ターン毎に噴射して来る為、非常に厄介。
グリトニル基地陥落の混乱に乗じてまんまと逃げおおせたキースン大将は「太陽系解放同盟」を結成。バイドを完全制御し支配下に置くBBS(バイドバインドシステム)を以てプレイヤーの艦隊と対峙するのだが…
『R-TYPE FINAL2』ではこのグリトニル攻略戦を再現したオマージュステージY6.0が有料配信されており、ステージの終盤でグリトニルから発艦しようとする本艦の姿が見られる。ブースターの噴射こそ行わないものの、画面上方からは大量のR戦闘機が殺到してくる。また、難易度がBYDO以上の場合、グリトニル基地の制御室破壊後に本艦を追撃し撃沈するという原作にはないシーンが追加される。