MC68000 アメリカのモトローラ社が企画し現NXPセミコンダクターズ)が開発した16ビットマイクプロセッサ。
ただし、16ビットと称しているが、内部アーキテクチャ及びレジスタとアドレスのデータ長は32ビットとなっており実質的には32ビットプロセッサである。
なお、当時のコンピュータ環境では 32ビット幅のバスで得られる4GBものアクセス空間はまだ過剰と判断されたこともあって外部バス幅はアドレスバス24ビット、データバス16ビットとされた。制限された状態で得られるアクセス空間はフルで16MBとなったが、これは1MBのセグメント単位でしかアクセスできないライバルのインテル8086系列と違って自由にアクセス可能である。
また、一応 後継CPUは全てこのMC68000の上位互換として開発されプログラムもそのままドライブ可能のはずであったが、MC68000搭載機向けで使われないデータバスの無視される)上位8ビットに何らかの情報を持たせる、というテクニックが一部のシステムプログラムなどで使われたため 後に登場したe32ビットにフル対応のバージョンではプログラムドライブさせた時の互換製が大きく低下しMC68000の上位機種に採用した際に問題となった。