概要
元はSPADAのSPADA†LEGGENDARIAにて追加譜面が登場したもの。それらの楽曲には同名の楽曲に「†LEGGENDARIA」と表記があり、この頃は楽曲の1つ下に同曲のLEGGENDARIAとなっていたため、曲そのものは同じだが厳密には別曲のANOTHER譜面として扱われていた。当然だがANOTHER譜面よりも難しいため、SPADAのインフレの象徴にもなった。
PENDUAL以降から同楽曲の上位譜面は次々と登場するようになったが、それらの曲にはすべて「†」だけが追加されている。PENDUALまでは新曲に追加されていた。
copulaからは過去のバージョンで収録された楽曲にも追加されるようになり、チャージノートのある曲が新要素のヘルチャージになって全譜面難度がLEGGENDARIA化されるといった試みもあった。しかし、このヘルチャージ譜面はCANNON BALLERSで削除されているため、譜面難度の差分としては見送られた模様。TIMEPIECE PHASE IIみたいな形式なら消えずに済んでいただろうか。
SINOBUZからは家庭用バージョンのDJTROOPERSやEMPRESSにあったANOTHER譜面の上位難度「黒文字のANOTHER譜面」(以下黒譜面)もLEGGENDARIA譜面として追加されるようになった。Vanessa伯爵やICARUSなどが登場している。
HEROIC VERSE以降は正式な譜面難度のひとつに昇格した影響でシングル譜面、またはダブル譜面にだけ追加されるようにもなった(シングル譜面にだけ追加されたミラージュ・レジデンスやダブル譜面にだけ追加されたrage against usualなど)。
譜面の色は曲名が赤紫、ノーツレーダーは紫になっている。これは他の譜面になかった配色である。なお、BEGINNER譜面は緑、NORMAL譜面は青、HYPER譜面は黄、ANOTHER譜面は赤が基調となっている。
アーケード音ゲーの事情による要素の追加
SPADAからは消費税増税のあおりを受けた影響でコインプレー(現在のスタンダードスタート)と、電子マネー「PASELI」を使用するスタート(現在のプレミアムスタート)との差別化が図られるようになり、このPASELIを使用したスタートでは開始時に「Vディスク」という専用の特典を7枚受け取れるようになった。このVディスクは様々な特典があるが、その1つがLEGGENDARIA譜面の選曲になっている。
Vディスクは最大100枚まで貯めることが可能で、100枚まで集めると「DJ VIP PASS BLACK」が完成する(通称黒パス)。このDJ VIP PASS BLACKは使用すると「選曲レベル制限なし、3曲保証、同一楽曲の連続選曲が可能」といった特典以外にLEGGENDARIA譜面の選曲も可能になっている。PENDUALまでは自動使用型だったがcopula以降は任意使用に改良された。また、copulaでは使用するeAMUSEMENT PASSをプラチナメンバーズカードに指定していると、プレミアムスタートでもらえるVディスクが7枚から10枚に増加するようになっている。
長らくプレミアムスタートでなければVディスクは貯まらなかったが、CANNON BALLERSからCastHourまでは毎週金曜日にVディスクボーナスという特典が付くようになり、スタンダードスタートで遊んでも開始時にVディスクが3枚貯まるようになった。海外ではPASELIが使えないため、非常に大きな特典になっている。なお、プラチナメンバーズカードに登録している場合はスタンダードスタートでのVディスクボーナスも6枚に増加する。
RESIDENTでは曜日ボーナスが廃止されたため、再びプレミアムスタートでなければVディスクはチャージされない仕様に戻ったが、楽曲解禁イベントを進めることでも一定枚数手に入れることが可能になった。また、PASELIが使えない海外筐体ではコインプレーによるプレミアムフリーが実装されており、そちらでもVディスクのチャージが可能になっている。
選曲の制限など
当時は「4曲目のEXTRA STAGEで登場し、選曲するときにVディスクを6枚消費する」という形式だったため、実質エンドコンテンツに近い存在だったが、バージョンが変わるごとにハードルは徐々に下がり、現在では上記の通り家庭用の黒譜面も追加されたため、アーケード版に家庭用の黒ANOTHER譜面と同じような要素が追加したような感じになっている。
PENDUAL以降はANOTHER譜面が比較的易しい譜面にも追加されたため、レベルが最上位の12ではないLEGGENDARIA譜面が追加された。
copula以降は様々な楽曲にLEGGENDARIA譜面が追加されたため、家庭用の黒譜面と上手く差別化されている。特に当時kors_kのデビュー曲ClioneがLEGGENDARIA譜面として追加されたのは同じくRyu☆のデビュー曲だったstarmineに黒ANOTHER譜面があったことと対になっていると言えるかもしれない。
SINOBUZ以降は曜日ボーナスとして毎週月曜日に上記の「DJ VIP PASS BLACK」を1回だけ使える(任意選択)。そのため、海外でもLEGGENDARIA譜面が選べるようになった。
CANNON_BALLERS以降は4曲目以外でもLEGGENDARIA譜面が選曲できるようになった。そのため、DJ VIP PASS BLACKを適用すれば全曲LEGGENDARIA譜面を選べるように。DJ VIP PASS BLACKをもらえる曜日ボーナスは日曜日に移ったが、Vディスクで完成したVIP PASSとの選択も可能。そのほか、毎週金曜日のVディスクボーナスではLEGGENDARIA譜面の選曲にもVディスクの消費が1枚で済むようになっている。そのため、やろうと思えば金曜日に全曲LEGGENDARIA譜面を選ぶことも可能である。
HEROIC_VERSEでは更に改良され、上記の通りLEGGENDARIA譜面が正式にANOTHER譜面より難しい譜面となった(楽曲に「†」が付いた別曲扱いのANOTHER譜面から正式に楽曲のLEGGENDARIA譜面となった)ので他のゲームモードでも選曲が可能になり、更にLEGGENDARIA譜面選曲時のVディスクの消費が6枚から4枚に減少した。ただし、譜面難度の統一化に伴い同一楽曲の連続選曲がDJ VIP PASS BLACKの適用やフリーモード、ステップアップモードを使わない限り不可能になってしまっている。
RESIDENTでは曜日ボーナスが廃止されたが、その代わりVディスクの消費は常時1枚になった。そのためプレミアムフリーモードでは曜日に関係なく最大で10回選曲可能になっており、クリアランプの点灯面などでフォローされている。
現存するLEGGENDARIA譜面の難度は易しくてもシングル譜面でレベル9であり、また追加された譜面には家庭用バージョンにはなかったチャージノートやヘルチャージノート、移植元に合わせたソフランといった譜面要素が別に追加されている曲もあり、現在では黒譜面以上の難しさがある譜面も増加している。
SPADAのようなインフレ路線が続いていたら間違いなく廃人御用達になっていたが、近年では人気の版権曲にも追加されていたり復活した曲に同時追加されたりと家庭用バージョンには出来なかったことも行われている。
それだけにPC版のINFINITASでは長らくプレー出来ないことを嘆く人も多かったが、2023年7月のアップデートによりINFINTASでもLEGGENDARIA譜面がプレー可能になった。こちらは月額プレーの関係かINFINITASチケットを使用してLディスクを一定数チャージし、選曲時にLディスクを1枚消費するという追加コンテンツのような形式となっている。