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シン・アスカ「この間はジャスティスだったから負けたんだ!デスティニーなら、お前らなんかにっ!」

概要

第二次連合プラント大戦中における最終決戦「メサイア攻防戦」にて激闘の末に大破したZGMF-X42S デスティニーターミナルが秘密裏に回収し、その後はモルゲンレーテ社が修復と改修を施した機体。

本機は新型融合炉と新装備の性能評価試験に使用するテスト機として運用されていた。コントロールシステム(コクピットの内装やM.O.S)が最新型にアップデートされたが、駆動系と武装構成は旧デスティニーから変更されていない。さらに、ストライクフリーダム弐式インフィニットジャスティス弐式と異なり、装甲形状やスラスター類にも変更はない

一年前まで最新鋭の機体であったデスティニーが旧式と評されてしまうほどにファウンデーション側の技術力は高く、モルゲンレーテ社の主任を務めるエリカ・シモンズからは「(ファウンデーション王国の新世代モビルスーツと戦うには)心許ない」と言われていた。

とはいえ、[[[サードステージシリーズ]]が持つ高いポテンシャルは未だに健在で、C.E.75時点での最新型MSであるブラックナイトスコード(MS)との性能差を感じさせないほどの戦闘力を秘めている。

これまで数多くの戦場を共に駆け抜けてきたデスティニーに、シンは多大なる愛着を持っていたらしく、約1年ぶりに「相棒」との再会を果たした時は「デスティニー!」と感嘆するほどに喜んでおり、上記のエリカの発言に対しても、「いや…、これさえあれば、あんな奴らなんかに!」と自信に満ちた笑みを浮かべていた。

型式番号

型式番号は(ザフトの機体でなくなったにもかかわらず)ザフトの法則に則って整理され、対艦・対要塞用の高火力装備を持つことから、任務記号に攻撃機を示す「/A」が追加された。

その一方で、実戦での使用を想定した試作機に付けられる「X」は外されている(これはインパルスSpecⅡについても同様)。その代わりとして、型式番号の末尾には(SpecⅡを示す)「2」が追加された。ちなみに、額の刻印については(改修前と変わらずに)「X-42S」「DUE」となっている。

所属

シンに引き渡された本機はストライクフリーダム弐式やインパルスSpecⅡ共々ミレニアムの艦載機となったことで、各種媒体では世界平和監視機構コンパスの所属機として扱われている。

ただし、ミレニアム自体をアレクセイ・コノエが「今はコンパスではない、いわば海賊」(要約)と明言していたり、本機の受領時点で公的組織としてのコンパスは活動を凍結している事からでも分かるように、正式なコンパス所属機とは言い難いという複雑な一面を持つ。強いて言えば、コンパス所属の隊員が私的に調達したという事でコンパス所属となっている(かつての三隻同盟所属機に近い)。

機体構成

旧デスティニーから変化している部分を中心に記載。

カラーリング

ヴァリアブルフェイズシフト装甲(以下VPS装甲)の電圧配分が調整され、頭部のブレードアンテナが黄色からグレーかかった白色に、胸部のライトブルー部分が青を薄めた白色に変更された。

頭部

原型機はハイパーデュートリオンエンジンを搭載している為、額にデュートリオンビーム送電システムの受信機能を備えていたが、SpecⅡでは友軍機へ向けて額からデュートリオンビームを照射する機能が新たに追加された。

ただし、ミネルバのように長距離の照射は流石にできないようで、ビームを照射するには対象機に最接近する必要がある。そして、インパルスSpecⅡなどのデュートリオンビーム対応機へ電力供給を行い、わずか数秒でバッテリーを全回復させることができる。この機能が追加された事により、友軍の補給機としての一面も持つようになった。なお、デュートリオンビームを受信する機能が残されているかは不明。

コクピット

最新型MSのライジングフリーダムイモータルジャスティスと同タイプの全天周囲モニターに交換されており、視認性が大きく向上している。

動力

詳細は不明だが、(電圧配分の調整による)装甲色の変化、デュートリオンビーム照射システムの搭載、劇中での残存エネルギーの描写(レクイエムの破壊直前では半分程度)などから、新型融合炉のテストを担当していた可能性が高い

フレーム

最大稼働を行うと、関節部などのフェイズシフト装甲製フレームが赤く発光する。

発光中はストライクフリーダムと同様に超過駆動状態に至っていたと考えられる

なお、デスティニーの場合は両手と首(襟のようなパーツ)、胸部ダクトは発光していない。

武装

旧デスティニーから引き継いだ武装は(本体の出力向上に伴って)幾分か出力が向上しているようだが、武装自体の変化は特に見られないため、ここでは簡潔な解説のみとする。詳細はデスティニーの記事を参照。

  • MMI-GAU26 17.5mmCIWS

両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。

本機の標準装備で唯一の実体弾兵装であるが、旧デスティニー時と同様に劇中未使用。

  • MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル

固有のビームライフル

(SpecⅡへの改修後も)用意こそされてはいたものの、相対するブラックナイトスコード(MS)フェムテク装甲にビーム射撃が通じないため、劇中には登場していない(キットには付属)。

  • RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン

両肩部分に装備されている、簡易ドラグーン式のビームブーメランだが、ビームサーベル機能に関しては劇中未使用。

右ウェポンラックに装備されている大型ビームソード(対艦刀)。

本装備のみカラーリングに変更があり、(原型機での)水色から明るめの白色に変更されている。

左ウェポンラックに装備されている大型ビームランチャー。

両手に装備されている高出力ビーム砲。

接射時の威力は依然として破格の威力であり、VPS装甲製のマニピュレーターによる貫手の物理攻撃と同時に使用できるため、実質的にビーム兵器無効のフェムテク装甲を貫通できる

  • MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置

両手甲に装備されているビームシールド。

劇中未使用。

  • 対ビームシールド

左腕に装備されている実体シールド。

装備こそされているが、シールドとしては劇中未使用。

背部ウイング部分に搭載されている、レーザー光を推進力(光圧)に変換する自発的なレーザー推進システム。使用時には桃色の光の翼(量子被膜)が発生し、機動力を高める。

この機能は旧デスティニーの時と変わっていないが、最大出力時の機動力はブラックナイトスコードをも凌駕しており、ルドラ4機をもってしても本機を捉え切れなかった。

劇中ではミラージュコロイドの光線屈曲技術との併用で瞬間移動とも評せるような動きを見せており、更に、「DUPE粒子」と呼ばれる粒子によって分身を形成している(恐らく、劇中で分身時に見られた金色の粒子を指す)。

ちなみに、HGCEの説明書に記された文章によると「デスティニーが分身する」ではなく「"シンが"デスティニーに乗ると分身する」という(マシンのカタログスペックにはない)現象のようである。

オプション装備

  • 試製35式改レールガン

フェムテク装甲への対策として採用された武装で、「MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル」の代わりに2挺装備。1挺は手持ち、もう1挺は予備としてリアスカートに装備して出撃している。発進シーンでは手持ちの個体しか確認できないが、後のシーンでは一貫してリアスカートにもマウントされていたため、発進シーンの方が作画ミスと思われる。

C.E.73年にデスティニーと同時期に開発・完成していたとされる武装。名称からしてシルエットシステムの一種と思われる代物で、実質的なデスティニー用ミーティアと言っていい程の大型大火力装備。

本編の公開当初は関連書籍でも呼称されなかった為、公開後に発売された『METAL ROBOT魂』での情報解禁時に判明した。

劇中の活躍

オーブ連合首長国・アカツキ島の地下格納庫でストライクフリーダム弐式インパルスSpecⅡと共に改修・保管されていた所、エリカ・シモンズの手により先の戦闘にてイモータルジャスティスを失ったシン・アスカに充てがわれ、他の2機と共にミレニアムに積み込まれる。

宇宙へ上がったミレニアムがファウンデーション軍と戦闘を開始し、先発隊としてルナマリアのインパルスSpecⅡ、ヒルダゲルググメナースと共にミレニアム防衛を担当。

艦隊と会敵したデスティニーSpecⅡは、ブラストインパルスSpecⅡと共に攻撃を開始。

大量のジン-Fによるミサイル弾幕を物ともせず、高エネルギー長射程ビーム砲でジン-Fを3機撃墜。さらに遠方からファウンデーション軍戦艦のブリッジをビーム砲で撃ち抜いて無力化、艦に接近してエンジン部も破壊していく。

ブラックナイトスコード ルドラ4機が現れると、レールガンを左手に持ち替え、フェムテク装甲に対して有効となるアロンダイトを展開する。

サファイア(ダニエル機)の重斬刀をアロンダイトで防ぎ、即座に蹴り飛ばしながら、ビームライフルを撃とうとするスピネル(リュー機)へ急接近し、射撃をすり抜けビームライフルを両断。

背後からのガーネット(リデラード機)の射撃を回避し、レールガンでビームライフルを破壊した後、最後に斬りかかってきたエメラルド(グリフィン機)の重斬刀をアロンダイトで弾いてレールガンで破壊する。

シン「この間はジャスティスだったから負けたんだ! デスティニーなら、お前らなんかにっ!」

感情を高ぶらせ、シンはSEEDを発動。レールガンを捨ててヴォワチュール・リュミエールを展開した後は、アロンダイトを構えて突撃する。

背後からのスピネルの射撃を振り切り、そのままサファイアに斬りかかる。一度はシールドで防がれるが、アロンダイトによる四連続の回転斬りでシールドを破壊。さらに、背後から迫るスピネルの重斬刀を回避して背後を取り、パルマフィオキーナで重斬刀を装備した腕部ごと破壊する。

リュー「思考が見えない……!」

ダニエル「コイツ、考えていないのか!?」

敵の思考を読む能力を持つブラックナイツに対し、シンは「思考を遮断して、反射神経に委ねる」という戦術で対抗する。

残像を発生させたルドラ4機とドッグファイトを繰り広げる最中、ルナマリアのインパルスSpecⅡがフェイズシフトダウンを起こしてしまう。シンは、ルドラ機を振り切ってルナマリアの元へ駆けつけると、デュートリオンビームを照射してインパルスSpecⅡの急速充電を行った。充電を終えると、シンは再びルドラ4機との交戦に入る。

当初の思惑を越えたシンに業を煮やし、ブラックナイツはシンクロアタックを仕掛ける。シンの精神に干渉して行動を掌握しようとするが、シンの心には(かつては心を通わしながらも救うことが出来なかった)少女の魂が未だに残っており、それが精神干渉に対抗する防護壁となっていた。

グリフィン「こいつの闇は...」

ダニエル「深すぎる...!!」

シンクロアタックへの反撃に呼応するように、デスティニーSpecⅡの関節部が赤く発光し、瞬間移動のような挙動を見せ始める。

リュー「奴が消えた!?ありえない!」

シン「そんな寝惚けた分身が、通用するかぁ!」

ダニエル「知らないよ、こんな武器!?」

シン「分身はッ!こうやるんだぁぁぁーーッ!」

デスティニーSpecⅡがDUPE粒子を利用して生み出した分身は、(本体とは独立して動きつつも)ミラージュコロイドによる残像を形成していった。そして、雲霞の如き大軍で襲い掛かる数十機のデスティニーという光景が展開される。

ヒルダ「あいつらの、仇ぃぃぃ!」

常軌を逸した光景に怯んだリデラートが、分身に紛れていたゲルググメナースの攻撃を受ける。胴体部をビームナギナタの一閃で切り裂かれ、リデラードは死の恐怖ととも爆散する。

リュー「リデルーッ!」

グリフィン「うわあああああ!」

ダニエル「いやだあああああ!」

精神をリンクさせていた所にリデラードの死の恐怖が伝わった事で、ブラックナイツはまともに連携がとれない恐慌状態に陥る。

4体の分身に紛れ込む形でスピネルの胴体部をアロンダイトで貫き、

2体の分身と共に投擲したビームブーメランでエメラルドを切り裂きつつも高エネルギー長射程ビーム砲で撃ち込み、

2体の分身に紛れ、サファイアの胴体部をパルマフィオキーナで撃ち抜いた。

その秘められた能力を解放して、デスティニーSpecⅡは瞬く間に3機のルドラを撃墜していった。

その後はインパルスSpecⅡと合流し、レクイエム破壊のために月面のダイダロス基地へと向かう。途中でムウ・ラ・フラガアカツキからゼウスシルエットを受け取り、装備のために背部のアロンダイトと高エネルギー長射程ビーム砲をパージしてゼウスシルエットとドッキングを行った。

ミーティア装備のインパルスSpecⅡ、キャバリアーアイフリッド-0に搭乗したインフィニットジャスティス弐式と共にレクイエムを守る敵機を撃墜しつつも砲口へ接近し、発射寸前に砲口の真正面からリニアキャノンを構えて地中貫通弾を発射、その超高火力をもってレクイエムの完全破壊に成功した。

最後はルナマリアと共に、月面に不時着したアグネス・ギーベンラートを迎えに行き、ミレニアムへ帰還した。

立体物

ガンプラ

総じてHGCEデスティニーガンダムのカラーバリエーションであるためSEEDアクションシステムの表示はないが、HGCEデスティニーガンダムの時点で既にSEEDアクションシステムに相当する関節が採用されている(特に上半身は肩アーマーが腕関節と同軸可動なことと手首接続がポリキャップな事を除けばほぼHGCEのライジングフリーダムやイモータルジャスティスとほぼ同構造である)ため、本機のHGCEもSEEDアクションシステム採用キットと比べても劣らないプロポーションと可動範囲を有している(そもそもデスティニーガンダムのガンプラ自体、アニメでの派手なポージングを再現できるよう可動範囲に力を入れたガンプラになり易い特徴がある)。つまりガンプラとしても『新装備の性能評価実験におけるテスト用機体』だったと言えよう。

最初は劇場限定販売でHGCEがクリアカラーで登場。後にプレミアムバンダイでも発売された。

同シリーズで発売したマイティーストライクフリーダムやインフィニットジャスティス弐式と違い、本体形状に変化が無いので過去に発売されたHGCEデスティニーガンダムの流用キットだが、各部のカラー変更に対応し一部成形色が更新されている。

なお、Aランナーでカラー変更の必要ないパーツである手甲のビームシールド発生装置と対ビームシールドのパーツもアンテナの巻き添えを食い変更されているが、こちらはシール対応となった。

黄色部分はデスティニーガンダム(ハイネ機)とも共通のため、ガンダムベース圏内住まいのファン(主に関東首都圏福岡市圏)からは今や通常版より入手が容易になってしまったHGCEデスティニーガンダム(ハイネ機)のクリアカラー版から手甲とシールド部分のパーツを拝借する者も出てきている。

通常、ガンプラのクリアカラーは本編とは関係の無い限定品として発売されることが多い。

しかし(デスティニー)SpecⅡの場合、劇中で忍者顔負けの分身攻撃を披露したからか、その再現を目的としたファンに大人気で劇場での発売日初日は各地で売り切れが相次いだらしく、残念ながら手に入らなかった人の中には旧デスティニーのガンプラを再塗装してSpecⅡを再現する者もいたとか。

これは2014年のガンプラEXPOで発売されたHGUC F91のクリアカラー版に(残像イメージクリアーVer.)と名付けられて以降、クリアカラー版=分身の代用として複数買いするモデラーが増えた影響といえよう。

プレミアムバンダイでの販売は同年2月20日に受注開始。…しかしながら案の定一瞬で売り切れた。さらに26日に二次受注、翌月18日に三次受注が始まったがどちらも瞬殺となっており、同時受注のHG ライジングフリーダムのクリアカラー以上の争奪戦となっている(もっともライジングフリーダムの方もあくまでデスティニーに比べればマシなだけで、こちらも即完売になっている)。ただ三次受注はライジングフリーダムと比べてもかなり膨大な個数を用意していたようで、幾度か在庫復活と売り切れを繰り返す状態が続いていた。

プレバンでここまで売り切れが早いのは転売屋が紛れていることも想像に難くないが、現地もプレバンも共通して一人(入場券1枚)につき1個の購入制限があるため、むしろ大量の在庫を売って儲けを取る転売屋にはハイリスクな商品となっている。

むしろ、上述の分身再現からすでに1個所持している顧客までもが次の受注でもさらに新たな在庫を求めてしまう事がこのような過酷な争奪戦の元凶と言える。そのため、HG ドアンザクのように短いスパンで定期的に受注を繰り返さないと供給が追い付かない可能性も危惧されている。バンダイ側もこれを理解しているのか、三次受注以降はライジングフリーダム共々、定期的に抽選販売を行っている。

そして、5月8日に行われた「第62回 静岡ホビーショー」にて「HG 1/144 デスティニーガンダムSpecⅡ&ゼウスシルエット」の発売が発表された。2024年11月発売予定で価格は7,920円(税10%込)。

元のHGCEとの差別化のためか本体カラーが濃い目のグレーとなっており、かつてファンの間で言われていたレジェンドの色合いに近いグレーになっている。

光の翼やパルマフィオキーナのエフェクトといったHGCEにあったものは付属する。ただしHGCEデスティニーに付属していなかった(旧HGには長短ともに付属していたが、なぜかHGCEにはない)ビームブーメランの長いビームエフェクトは今回も付属せず。自作するか旧HGから拝借するしかないのが残念。ただしSpecⅡは今回ビームの延長を用いていないため、劇中の再現という面では問題はない。

アクションフィギュア

2024年2月にはMETALROBOT魂が発売。同年7月発送。

造形は2019年に発売されたデスティニーと同様だが、アンテナと胸部のカラーが本作仕様になっている他、全身のカラーも再コーディネートされ、マーキングもコンパス仕様に変更されている。武装も新規にレールガンが付属する(通常のビームライフルも付属)。

光の翼&エフェクトセットもカラーリングを一部刷新して再版され、またデスティニーSpecⅡが装備可能なゼウスシルエットも別売りで販売される。

結構なお値段(デスティニー自体は18,700円でゼウスシルエットは19,800円、光の翼エフェクトは7,150円)なのだが、プレミアムバンダイで予約開始が始まると即在庫切れになっており、即日二次受注開始が告知される程の人気を叩き出した(ただしこちらもオプションセット共々転売屋が紛れていたことは間違いなく、即日定価の数倍の値段で予約を受け付けている販売サイトが続出した)。

余談

  • 作品公開前の公式サイトではインパルスSpecⅡは掲載されていたが、本機は掲載されていなかった。キラアスラン終盤の機体と併せてネタバレ回避の措置が取られている。(正式発表は公開から3日後の1月29日)
    • 放映前に「新型のデスティニーが出るのでは?」と考察する者もおり、まさに視聴者にとってサプライズ演出となっている。
    • しかし、映画公開日に発売・サブスク解禁された同映画のサウンドトラックに「出撃!デスティニー」があるため、サントラがデスティニーの登場をネタバレしてしまっている。なお、この「出撃!デスティニー」は『DESTINY』時代に使われた「出撃!インパルス」のアレンジ版で、大活躍した本機の出撃シーン時に流れたBGMというのもあって、同サントラでも例のズゴックで有名な「援軍」や最終局面で流れた「対決の刻」に並ぶ人気BGMとなった。
  • 機体色がグレーに近い色に変更されたように見受けられる。シンの亡き親友の機体であるレジェンドの色を受け継いだという考察がされ、胸熱な気持ちとなった視聴者もいる。
    • スタッフの射尾卓弥氏の発言より、実際にはデスティニーの時点でグレーかがった白であり、SpecⅡがレジェンドに近付いたグレーかがった白というのは印象補正であるとのこと。該当ツイート
      • TVシリーズの時点では、デスティニーがライトグレー、レジェンドがダークグレーというのが正式な配色であったのだが、当時発売されたガンプラではデスティニーがホワイト、レジェンドがライトグレーの成形色でキット化されていた(MG版デスティニーだけがライトグレーの成形色だった)。このため、ライトグレーはレジェンドガンダムの色であると記憶していたファンが多かったと思われる。
      • 24年11月に発売されたHG 1/144 デスティニーガンダムSpecII&ゼウスシルエットでは、設定どおりのライトグレーに近い機体色が再現されている。
  • 前作においてのシンは、自らに関する問題の多発でメンタルが安定していなかった為、旧デスティニーにとっては真価を発揮できる状況とは言えなかった。
    • しかし、今作ではメンタルの問題を乗り越え、劇中前半「キラに頼りにされていないのでは?」という不安も、キラ本人から直々にミレニアム護衛を任されたことで解消。その結果、デスティニーSpecⅡ搭乗時点でのシンのメンタルは絶好調となった。そして、シンは機体性能をフルに活かし、前作での鬱憤を存分に晴らすかの如き怒涛の暴れっぷりを見せ、今作のMVPと言える大活躍を成し遂げた。
    • その圧倒的な活躍ぶりから、公式による人気投票の中間結果(2024年2月18日時点)で歴代のフリーダムシリーズを抑えて、見事1位に輝いた。該当ツイート
    • そして、2024年3月24日に最終結果が発表され、1位のフリーダム、2位のマイティーストライクフリーダムに次ぐ3位という結果となった。
  • 映画の公開前によく挙げられていたデスティニーの弱点として、「両腕部を破壊されると戦闘不能になる」というものがある。ただし、シン搭乗時のデスティニーの両腕部を破壊できるほどの相手はそうそうなく、パイロットが万全であれば次世代機相手でも被弾する可能性は低いことが実証され、「やれるもんならやってみろ(要約)」という解答が成されたことになる。
    • 腕部破壊による戦闘力喪失は大抵のMSに当てはまることでもあり、常人なら戦闘不能と判断して撤退するのが常である。
    • 弱点とされた理由は、同期の機体の多くが腕部を必要としない内蔵武器を搭載していたが故に、デスティニーの仕様が変に目立ってしまったのだろう。
    • 両腕部を破壊されて戦闘を続行できたのは、前作のラスボス機として登場したプロヴィデンスぐらいであり、そちらはドラグーンという(初見殺しかつ)汎用性の高い砲塔を山積みした機体である。
    • 後付けではあるが、デスティニーの内部フレームが『DESTINY』本編では発光しなかったのはシンが旧デスティニーの性能を完全に引き出せていなかったからと見ることもできる。逆に言えば、シンのメンタルが不調だった時期でもストライクフリーダムやインフィニットジャスティスというハイスペック機と互角に戦えていたことから、本機のスペックの高さがいかに高いのかが分かる。
    • ゼウスシルエットを受け取ったシーンのモニターを見るとエネルギー残量が半分を切っているが、これは改良された新型動力である。この描写から推察すると、デスティニーが「最大稼働を行うと、核エネルギーの供給が追いつかないほどまでに燃費が悪い機体ということが証明された。
      • 最大稼働時に「VPS装甲・PS関節・光の翼・ミラージュコロイド・高火力武装」という、機体のエネルギーを大きく消耗する機能を同時稼働させ、さらにフェイズシフトダウンを起こしたインパルスSpecⅡにエネルギー満タンまで給電したことを考慮すると、この描写は当然とも取れる。
      • ブラックナイツとの戦闘で本機はエネルギーと推進剤を6割ほど消費したが、冷却材とHi-CAPACITOR(コンデンサ)は満タンであり、僚機にエネルギーを供与してなお余力を残した状態であった。次世代の高性能MS、パイロットの技量及び特殊能力、1対4の数的劣勢。これらの不利をものともせず、デスティニーSpecⅡは無傷で完勝するという驚異的な戦果を残している。
  • 小説版では、イモータルジャスティスの方がデスティニーよりは火力が上とされている。
  • 劇中で見せた分身機能に関しては、ミラージュコロイドとは別のDUPE粒子によって生み出されたものであることが小説版にて明かされたが、肝心のDUPE粒子に関する説明がない。プラモの説明も上述の通り「デスティニーの仕様(及びそれで偶発的に発生している副産物)」の説明というより「シンがデスティニーに乗ると起きる怪現象」の原因(発生理由や効果は不明)と言う様な説明がされている。ちなみにDUPEとは「複製」や「騙されやすい人」といった意味がある。
    • 多重分身機能を見たTVシリーズからの視聴者は、ダニエルの「知らないよ、こんな武器!?」というセリフを受けて「こっちもこんな武器知らないよ」という感想が見られた。なお、この時にダニエルが発言したセリフは、デスティニーSpecⅡが分身する直前に瞬間移動のような動きを見た時のものである。
  • 前作ではデスティニープランの切り札として開発された旧デスティニーだったが、今作ではそのデスティニープランを真っ向から否定する切り札として活躍し、デスティニープランの施行で世界を自分達の手中に収めようとしていたファウンデーションを止めるために戦うことになった。かつての護衛対象であり、プランの切り札でもあったレクイエムをデスティニー自身が破壊するという、極めて皮肉めいた結末を迎えている。
    • その一方で、デスティニープランには「誰もが己の持つ素質を最大限に活かすことで、より人類がそれぞれ役割を見出せる幸福な世界を目指すこと」という目的があり、その本質は「適材適所」「個性の尊重」であった。しかし、ファウンデーション側は「能力至上主義」や「選民思想」と捉えてしまい、ブラックナイツの面々を筆頭に「自分達は統治者であり上位の存在」と認識して他の人々を見下す態度を取るなど、本来の形とは程遠い言動をしていた。劇中を通して傲慢な姿勢を取り続ける彼らに、プランの象徴だった本機で勝利したことで、(ファウンデーションが目指したデスティニープランを否定しつつも)「デュランダルが望んだデスティニープランの守護者」として、プラン本来の在り方を示したとも解釈できる。
      • が、実際はそのような意図はなく、ゼウスシルエットを扱えるのがフリーダム、ジャスティス、デスティニークラスのMSだけであり、フリーダムは交戦中、ジャスティスは片腕を損傷している状態だったため、デスティニーのパイロットを務めるシンがやるしかなったとのこと。
  • 映画公開前の2024年1月18日にデスティニーインパルスの再販予約が始まったことから、視聴者からは「劇場版にデスティニーインパルスが登場するのでは?」と予想されていたが、実際は改修されたデスティニーが登場している。後のインタビューでデスティニーインパルスが登場する案もあるにはあったものの、インパルスは装備の換装をしてこそという考えがあったことと、(似通った武装を持っているデスティニーインパルスでは)戦闘方法がデスティニーと被ることが予想されたため、あえなく没案となっている。

関連タグ

関連組織

世界平和監視機構コンパス:現所属組織。

ザフト:前所属組織。

オーブ連合首長国:本機をサポートしている国家。

モルゲンレーテ社

関連機体

前駆型

ZGMF-X42S デスティニー

関連人物

シン・アスカ エリカ・シモンズ

外部作品

ガンダムF91:「MEPE効果」によって装甲表面が剥離し、機体が分身しているように見える機体。

ゴッドガンダム:分身殺法・ゴッドシャドーを駆使して、自身の分身を発生させて翻弄する機体

魔法使い(ワーロック):戦闘中にナノマシンの微粒子を散布し、自身の分身、幻影の蝙蝠などを出現させて翻弄する。

アリオスガンダム:作戦中において、僚機エネルギーを供給することが可能な点が共通している。

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