ハイネ・ヴェステンフルス
はいねゔぇすてんふるす
「じゃあお前、何処となら戦いたい?」
プラント生まれのコーディネイターであり、「第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」(作中では前作『機動戦士ガンダムSEED』終盤にあたる)で所属部隊「ホーキンス隊」メンバーとして最前線で戦い多大な戦果を挙げた功績により特務隊「FAITH」に任命される。
第2次連合・プラント大戦開戦時は専用カラーのブレイズザクファントムに搭乗。
そしてプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの命により新たな愛機である「ZGMF-X2000 グフイグナイテッド」とともにミネルバに着任、パイロットメンバーの良き兄貴分としてシン・アスカやアスラン・ザラらへと接する。
ハイネの配属によってミネルバ隊のパイロット達はこれから打ち解け合っていくように思えた。
ミネルバ着任後の初陣としてダーダネルス海峡戦においてグフイグナイテッドで出撃、ウィンダムらを難なく蹂躙し、ステラ・ルーシェの駆るガイアとも交戦し終始優勢に立っていた。
「手当たり次第かよ、この野郎生意気な!」
フリーダムへ向けてグフのドラウプニルを撃つが、全弾避けられた上それを装備する右腕を斬り飛ばされてしまう。
その後はフリーダムに気を取られて注意力散漫になってしまい、フリーダムを狙って突撃していたガイアのグリフォンビームブレイドの射線軸上に入ってしまったことでコクピット諸共機体を真っ二つにされ、ミネルバ隊としての初陣でまさかの戦死。
アスラン「ハイネェェェェェェェエエエ!!」
漫画版でも同様に戦死するが、ボンボン版とガンダムA版では本編以上に活躍している。
高山瑞穂氏のコミックボンボン版では、シンの理解者としてその存在がよりクローズアップされている節があり、シンも終盤まで彼との交流を心の片隅に置いていた。
その最期も、シンを庇う(機体の武装が破壊されていた為、機体そのもので庇うしか出来なかった)というアニメ本編よりカッコいい戦死の仕方になった。
そのためか、ボンボン版のシンが幾らか報われたラストに繋がることに、大きな役割を果たしている。
一方、久織ちまき氏のガンダムA版ではガルナハン攻略戦で初登場し、シンと上手くいかないことに悩むアスランに助言し、一時的とはいえ関係を良好にする手助けをした。
その後、ディオキアのバーで2人で飲んだりするなど原作以上に良好な関係となっている。
しかし、スエズの戦いで乱入してきたフリーダムに突撃するも、武装とフライトユニット、頭部を破壊されて落下、ガイアにコックピットを両断されて戦死する。
あまり浸透していないが「緋蝶」という二つ名が存在する。
また、彼を慕う特別部隊、通称「オレンジショルダー」が存在し、メンバーは全員ザクウォーリアの片肩をオレンジ色にカラーリングしている。
本編終盤でも、レクイエム中継地点付近の戦闘においてイザーク・ジュール率いるジュール隊の中に、右肩のショルダーアーマーがオレンジ色に塗装されたザクの姿が数機ほどみられる。
イザークとこれらのザクの関連性は不明だが、この戦闘では本放送時に前述の「ハイネ特別部隊」と連動したキャンペーンにおいて募集された「視聴者オリジナルデザインのザク」もワンシーン登場しており、イザークに率いられたオレンジショルダーのザクもこれに関連しての登場であると思われる。
機体の色も相まってこっちのパクりと思われそうだが…
キャラクターボイスを務めた西川貴教氏に関連する設定が幾つか存在する。
- 名前の「ハイネ」は氏がソロデビュー前の所属していたバンド「Luis-Mary(ルイマリー)」での名前「灰猫(Heine)」から、姓である「ヴェステンフルス」はドイツ語の「Westten(西)+Fluss(川)」を組み合わせた造語である。
- オレンジ寄りの金髪を特徴的な髪型にした外見は、氏の「灰猫」時代のビジュアルをモデルにしている。
- 生年月日である「9月19日」は氏の生年月日に由来している。
- 愛機である「グフイグナイテッド」の名は、第一期OPテーマである「ignited-イグナイテッド-」に由来している。なおアニメ作中でこの名称が呼ばれたのは一度きりであり、通常は「グフ」と呼ばれる。
- ちなみに、劇中でグフがぶった切られる直前までT.M.Revolutionによる挿入歌「Meteor-ミーティア-」が流れていたため、「死因:戦場での絶唱」とネタにされることがしばしば。
こんなネタ絵も…。
実際に原作で搭乗していない機体及び設定上搭乗予定だった機体についても記載する。
- ZGMF-1001 ブレイズザクファントム(ハイネ専用機)
オレンジ色にカラーリングされたザクファントムで、アニメ本編ではハイネ登場前のプラント攻防戦で出撃している。
スペシャルエディションではハイネの搭乗シーンが追加された。
- ZGMF-X2000 グフイグナイテッド(ハイネ専用機)
コスト上の問題から先述のザクにコンペションで敗れ、「ニューミレニアムシリーズ」の主力機にはならなかったものの、その完成度を惜しんだ軍上層部によりFAITH所属の最上級パイロットに試験的に与えられた機体である。
一般機はブルー基調であるが、本機はハイネのパーソナルカラーであるオレンジ色にカラーリングされている。
ハイネに与えられた機体は試作機であるため、形式番号に試作機を表す「X」が付いているが、後に量産機として生産されたものは「ZGMF-2000(ゼット・ジー・エム・エフ トゥーサウザンド)」という形式番号が付いている。
作中で彼があの人をリスペクトした名言を放ったのは有名な話。
- ZGMF-X42S-REVOLUTION ハイネ専用デスティニー
ザフトはデスティニーを主力モビルスーツとして効果的に運用するための特殊部隊「コンクルーダーズ」の編成を予定していた。
ハイネはその一員に選ばれ、彼専用に調整されたデスティニーも建造された。しかし完成直前にハイネが戦死したため、機体配備及び部隊編成は幻となり、パイロットを失った本機は今もザフトの格納庫に眠り続けているらしい。
外見上の差異はオリジナル機の青色の部分がハイネのパーソナルカラーであるオレンジ色に変わっている他、光の翼(ヴォワチュールリュミエール)もオレンジ色となる。
ゲーム作品では原作で叶わなかったハイネが搭乗する場面も多い。
『スーパーロボット大戦』シリーズでは今のところ音声付き作品では登場しても西川貴教のギャラやスケジュールの都合上、声無しでの登場であり原作通り死んでしまうが、逆にキャラクターボイスがない『スーパーロボット大戦K』では条件付きで生存でき、更に同じく携帯機作品の『スーパーロボット大戦L』では無条件で生存した。スパロボでは音声付き作品か音声無し作品かで扱いが大きく違う。
『Gジェネレーション』シリーズでもミゲル共々スパロボ同様に未参戦か声無しかつ敵専用での登場が長らく続いていたが、『クロスレイズ』で専用デスティニーと西川氏の新録ボイスが収録されてスカウト可能キャラクターとして初参戦を果たしている。専用台詞や掛け合いも必聴。
特にゴッドフィンガーのシャウトは氏がGガンダムのファンと言うだけあり、熱が入っている。
一方でSEEDシリーズ単独のゲーム作品には初期からミゲル・アイマンも含めて音声付きで登場している。
『ガンダムVSシリーズ』ではEXTREME VS-FORCEにて西川氏がOP曲を担当したことでグフイグナイテッドと共に参戦。
しかもボイスは新録との事。
アニメ放送当時以上に西川氏の演技が洗練されており、ファンは必聴である。
ミゲル・アイマン シン・アスカ アスラン・ザラ ギルバート・デュランダル
ザクとは違うんだよ、ザクとは!:初代グフ乗りの台詞のオマージュ
LUNASEA - 西川の所属していたLuis-Maryとライバル関係にあったバンドで、2019年「機動戦士ガンダムTHEORIGIN」からガンダムシリーズに深く関わり始める。西川のパーソナルカラーがオレンジならこちらは黒で、ザクⅡのオリジナルモデルまで登場した。
三日月・オーガス - こちらはフルスヴェステンさんが演じている。
オルガ・サブナック - 同じSEEDシリーズで、中の人が紅白歌合戦に出場した歌手繋がり。
(ミゲル&ハイネの中の人⇒T.M.Revolution、オルガの中の人⇒純烈)
刹那・F・セイエイ、シャル・アクスティカ - SEED以外のガンダムシリーズで中の人が紅白歌合戦に出演した繋がり。(刹那の中の人⇒雅マモル、シャルの中の人⇒Aqours)
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