「忘れたぁ?アタシも赤なのよ!」
「ルナマリア・ホーク、コアスプレンダー、行くわよ!」
プロフィール
英字表記 | Lunamaria Hawke |
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愛称 | ルナ(主にシン・アスカ) |
生年月日 | C.E.56年7月26日 |
年齢 | 17歳(DESTINY)→18歳(FREEDOM) |
身長 | 164cm |
体重 | 46kg |
血液型 | A型 |
星座 | 獅子座 |
所属 | ザフト軍(DESTINY)→世界平和監視機構コンパス(FREEDOM) |
階級 | 少尉(ザフト軍階級導入後)→中尉(FREEDOM) |
声優 | 坂本真綾 |
概要
一人称は「アタシ」、二人称は身近な人物や同い年以下の人物には「アンタ」、年上の人物や頭が上がらない人物には「あなた」と使い分けている。
言葉遣いは年上の人物や身分が高い人物には敬語を使う一方で、シン・メイリン・アグネスなど同年代か同い年以下のキャラクターには女性語を頻繫に使用する。
呼称は年上の人物や頭が上がらない人物には敬称(隊長・少佐・中佐・大佐など)を使って呼ぶ一方、身分や年齢が同等以下の人物には「名前+呼び捨て」で呼ぶ。
ザフトの最新鋭戦闘母艦・ミネルバに所属するMSパイロットの1人。
「赤服」を着用するエリート。通称はルナ(シンのみ)(※シンとは共にアカデミーに在籍していた頃からの付き合いであり、親しみを込められてか「ルナ」と愛称で呼ばれている。他のキャラが「ルナ」呼びはしていないため、彼女の事をルナと呼んでいるのはシンだけ)。
同じくミネルバの管制官を務めるメイリン・ホークの実姉にあたり、シン・アスカ、レイ・ザ・バレル達とは士官学校の同期に当たる。
ルナマリアのパーソナルカラーである赤一色に塗装した専用のザクウォーリアに搭乗し、ガイアとの格闘戦では互角の戦いをするなど、赤服の名に恥じぬ活躍を見せる。
しかし、戦闘に入る直前にエンジントラブルが起きて戦線を離脱したり、敵の直撃弾を食らって自身も負傷するなど、見せ場があったかと言われれば微妙である。
射撃スキルは特別低いわけではないが、射撃時に手を捻る癖があるらしく、丁寧に狙っても撃つ瞬間に照準が明後日の方向に行ってしまう事があった。
そのため、当のルナマリア本人も「射撃は苦手」と自虐している。
だが、ザクウォーリアには長距離砲撃戦用の装備である「ガナーウィザード」が装備されることが多く、取り回しの悪さなどから劣勢に回ることもあった。
しかし、後述の劇場版では腕を上げ、見事な芸当を披露した。
そう言う意味では、「射撃は苦手」でも「砲撃は苦手ではない」と言い表すことができる。(更に言うなら、MS戦においては上記の悪癖は反映されないので、肝心な場面では外すことはあってもそこまで命中率は悪くない)
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
物語の序盤にアスラン・ザラと出会い、憧れを抱き何かと交流を図り、シンにうまく接することが出来ずに思い悩んでいた彼に理解を示し、ミネルバに途中参加ということもありフォローを行っていた。
一方で、アスランの婚約者とされるラクス(の影武者。その正体はミーア・キャンベル)とアスランがそういうことをしたのではないかと示唆する場面を目撃(ミーアからの牽制)した際は嫉妬し、誤解を解こうとする彼に悪態をついた。ミーアには前日肩をぶつけられており(謝罪なし)彼女への印象は良くないと思われる。
中盤、戦場への武力介入を続けるアークエンジェル一行の真意を確かめるために外出したアスランを、ミネルバの艦長であるタリア・グラディスからの命を受けて尾行するが、その際にアスランとキラ・ヤマトの間で交わされた 「プラントのラクスは偽者であり、本物のラクスはコーディネイターの暗殺部隊に殺されかけた」 という事実を(盗聴という形で)知ってしまう。にわかには信じ難い事実とアスランがアークエンジェルのスパイであると疑われてしまう恐れがあった事から、ルナマリアはグラディス艦長にその事実を報告する事は出来ず、周囲に打ち明ける事さえもできなかった。
- グラディス艦長への報告は、「本物のラクス」に関する情報を(意図的に)隠した形での報告になったため、「見聞きしたことは忘れなさい」と隠蔽を命じられた。もしルナマリアが「ミーアがラクス・クラインの偽者」である事を正直に報告していたらどうなっていたか……。
- 「せめて録音ぐらいはさせろよ」というツッコミはあるが、この時はグラディス艦長からの(個人的な)指令であったため、デュランダルはルナマリアが(アスラン達が行った会話の内容を)盗聴している事を把握できなかった。逆に言えば、タリアがルナマリアを守ったとも言える(いわゆる死亡フラグ回避)。
- 元々からミーアに好感を持っていなかったルナマリアは「あんな嫌な女が本物のラクス様で無くて良かった(※1)」と思っていた。しかし、ルナマリアが(今回の)事の重大さを思い知るのはもう少し後の事になる。
戦乱の最中にアスランとメイリンがザフト軍を脱走し、シン(と連れのレイ)に撃墜されるという事件が起こる。
保安部からは「メイリンはアスランに懐柔され、軍の機密情報を流した」という見解を示され、仲の良い妹と信頼していた上司を失ってしまい、悲しみに打ちひしがれる。
自責の念に苛まれつつも自分に対して気遣いを見せるシンに対し、癒しを求めるかの如く急速に距離を縮めていき、以降は相互依存的な関係となる。
シンのデスティニー受領に伴って、ルナマリアはインパルスに搭乗することとなる(というよりは、アスランがザフトから抜けたことでインパルスのパイロットになった形である。もしアスランがザフトに残っていた場合は、アスランがレジェンドのパイロットになり、レイがインパルスに搭乗していた可能性がある。この場合、先の戦闘でザクウォーリアを失っていたルナマリアがどの機体に搭乗していたのかは不明)。
ザクウォーリアからインパルスに乗り換えた事で(今まではあまり経験していなかった)白兵戦も劇的に増え、ヘブンズベース攻防戦ではソードインパルスで出撃し、デスティニー、レジェンドとのコンビネーションでデストロイガンダム5機を瞬殺する戦果を挙げるなど、この頃から(序盤での躓きっぷりが嘘のように)活躍し始める。
その後のオーブ攻防戦では、ジブリールが乗ったシャトルを確認したグラディスからの命で緊急出撃。
- オーブ攻防戦後に逃亡したジブリールの乗るシャトルを落とせなかったために射撃を外したことをネタにされたが、他のオーブ軍も逃しており、漫画版などでは(『SEED』シリーズでもトップクラスの技量を誇る)キラやシンでさえも外している姿が描かれ、フォローされている。実際、インパルスの3形態の中では最も機動力に優れているフォースインパルスで出撃している上に、手持ちのビームライフルのみで狙撃するという高難度の状況では、キラやシンと比べると技量が劣っているルナマリアが逃がしても致し方ないとも言える。
終盤、遂に(本物の)ラクスが表舞台に姿を見せた事で騒動が起きてしまうが、「デュランダルの示す道こそが正しい」とするレイの言葉に何も言い返すこともできなければ真実を話すこともできず、それどころか(死亡したと思っていた)アスランとメイリンがアークエンジェルに合流していたことを知り、動揺する。
宇宙に上がった後のレクイエム攻防戦ではブラストインパルスで出撃。
廃坑から単独でレクイエム内部に侵入すると、レクイエム内部のコントロール室を破壊し、さらにジブリールもレイに討たれた事で連合との戦いに勝利する。しかしデュランダルがデスティニープランの導入を表明し、導入に反対する国への武力を使った強硬手段に出た事で状況は一変。
ミネルバ隊を含めた前線の兵達の大半が気持ちを整理できないままオーブ軍とクライン派の同盟軍と戦う羽目になる。メサイア攻防戦にて、妹のメイリン(この時点で既にデュランダルの暗部…要はミーアの死を目の当たりにしていた為、デスティニープランに反対する迷いは一切無かった)から真実に目を背けていると指摘され、その問いに答えを返せないまま、戦場からの一時撤退を余儀なくされる。
デュートリオンビームでバッテリーチャージを行った後は、アスランのインフィニットジャスティスと交戦する。しかし、パイロットの技量差によって機体を中破に追い込まれる。が、直後に駆け付けたシンにより窮地を脱する。だが最終的にはシンの精神の悪化もありアスランを庇い、トドメを刺そうとするシンの前に自らの機体を強引に割り込ませて戦闘を止めようとする。…が、妹やステラ、それにフリーダムの幻覚を見たシンに危うく撃墜されそうになってしまう。しかし、アスランがSEEDを発動させてデスティニーの攻撃を防いだ事により、シンが誤ってルナマリアを撃墜するという悲劇は免れた。
その後はデスティニーと共に月面に不時着したシンを救出し、戦争の終結を迎えることになった。その際、祖国であるオーブへのレクイエム発射が阻止されたことに涙を流すシンを見て安堵するなど、最後まで彼を気遣っていた。
戦後、(アスランの仲介で)シンと共にオーブの慰霊碑を訪れ、そこでキラやラクスとの対面を果たし、和解する。
ドラマCD「オーブの夜に サイドF」にて
シンと共にオーブ軍へ出向中。ラクス主催の女子会に牛の着ぐるみを着て参加。ミーアに関する事で(本物の)ラクスに対し後ろめたい思いを抱えていたが、何とか打ち解ける事が出来た。恋人であるシンのガキっぽさに不満があるようで、「考えてみれば、あたしもっと大人の人が好きだったはずだわね。一体なんでこんなことに……」とぶっちゃけてもいる。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
「…シンのバカ……ガキ」
『DESTINY』から2年後の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では世界平和監視機構コンパスに参加。
ユーラシア連邦から独立した国家・「ファウンデーション王国」からの要請でブルーコスモス掃討作戦に従軍する。
この頃にはシンと(正式に)恋人同士になっており、現在も恋愛関係は継続しているらしい。これらの事は、本作の前日譚であるSEED ZEROで詳細に描かれると思われる。
ファウンデーション王国との合同作戦時は母艦のミレニアムで待機していたが、ユーラシア連邦から突然発射された核ミサイル迎撃の命を受けて緊急出撃。その際、飛行してくるミサイルの先端(=誘導装置及びニュートロンジャマーキャンセラー部分)(※2)のみを撃ち落として核爆発を阻止するという、(『DESTINY』時までのルナマリアには到底出来ないような)芸当ぶりを披露した。
だが、時間差で飛来してきた2発目が首都直上へと軌道を変更したため、それを見たルナマリアは空中からの狙撃を試みた。が、距離や角度の都合で間に合わなかったため、止むなく水中に潜って着弾の衝撃から逃れた。
ファウンデーションの国土が核で焼かれるという、最悪の作戦失敗に終わった後はミレニアムクルーと共に一旦オーブへ寄港。その後の調査で友軍機の残骸が発見されたことを聞き、イモータルジャスティスのパイロットであるシンもその犠牲になったのだと思い込んでしまう。
ファウンデーション王国によるデスティニープランの承認要求やプラント本国内でのクーデターで世間が混乱している中でも、ルナマリアはシンの部屋で悲嘆に暮れていた(小説版ではこの時の心情が追加されており、よりひどく泣き崩れていた)。しかし、ある日の夜に艦内でガス漏れの警報が鳴り響き、咄嗟に銃を持ち出して廊下に出る。
その途端、「動くな」と侵入者の一人に背中に銃を突きつけられるも、逆にその隙を突く形で投げ飛ばした。
しかし、ルナマリアを襲った侵入者の正体は、(先の戦闘で死んだと思っていた)恋人のシンだった。
シンはアスランの手引きでターミナルに匿われていたが、ファウンデーションの陰謀を知る以上、表立って動くことも生存を伝えることも出来ずにいたのである。
「バカ!バカ!もうっ!死んだかと思ったじゃないの!」
シンが生きていてくれた事への安堵と、連絡一つもせず心配させた挙句に偽装ハイジャックへ付き合わせて驚かそうとしたことへの怒りが入り混じった結果、号泣しながらハグ→「バカ!」の連呼+往復ビンタ(計9回)→抱きついてさらに号泣という、普段の毅然とした態度からは想像もできないリアクションを見せた。ルナマリアが滅多にないリアクションを見せた事に、シンは「 死ぬ、ほんとに死ぬ 」と焦り、その直後にやってきたヒルダは(呆れながらも)傍観していた。余談だが、この時のシンが行った悪戯は(下手したら)撃ち殺されても文句が言えない程の(れっきとした)愚行(※3)である。もし、ルナマリアがそのまま撃ち殺してしまった後に侵入者の正体がシンだと判明してしまったら、ルナマリアは間違いなくPTSDに陥っていたと思われる……。
作中終盤での最終決戦では、自らがかつて搭乗していた機体の改修機であるインパルスSpecⅡへと乗り換える。シン、ヒルダと共にミレニアムの護衛を担当しながら、進行上にいるファウンデーション艦隊の相手をしていた。しかし、ファウンデーション側に寝返ったアグネスのギャンがブラックナイツに随伴して参戦したことで、ルナマリアがアグネスの相手をすることになる。
アグネス「いっつもいっつも!私ばっかりなんで上手く行かないの!?」
「それ、本気で言ってる?」
アグネス「アンタなんか、好きでもないあんなチンクシャと付き合って、結構良い目見てるじゃない!」
「はぁ!?好きだけど。悪い?」
アグネス「うっそ!好きなの、あんな山猿!?」
「大きなお世話!好きじゃなくて何で付き合うのよ!」
今まで自分とシンの関係を自分勝手に解釈していたアグネスに対して、シンへの素直な愛を示す形でその間違いを正した。そして、ギャンを戦闘不能にまで追い込み、月面に不時着させた。その後、かつては自身の彼氏を奪った(かつ自分達をも裏切った)アグネスに対しても手を差し伸べており、その出来た人間性が描かれていた。
ちなみに、小説版における(上述の)ルナマリアとの会話シーンでは、アグネスがこの時に抱いていた心情が追加されている。
『好き? 付き合ったって誰からも羨まれないような、くだらない男を? 本気で? これまでルナマリアを馬鹿にし、見下していた。手近なところで〝フェイス〟の彼氏を手に入れたつもりだったのに、当てが外れてざまぁみろと思っていた。でもルナマリアは、シンが〝フェイス〟でなくてもかまわないということ?馬鹿じゃないの?と笑い飛ばしたかった。でも、できなかった。そんなルナマリアが、自分には絶対手に入れられないものを持っているような気がして──』
- アグネス役の桑島法子氏は、(例の如く)死ぬ前提でオファーを受けていたものの、台本がコンパス壊滅までを描いた前半部分とファウンデーション王国との最終決戦までを描いた後半部分の2冊に分かれていたため、後半の展開を知らないままの状態で2ヶ月半の間隔が空いての収録だった。迎えた後半部分の収録本番では、先にルナマリア役の坂本真綾氏が収録に入り、アグネス役の桑島氏が待機していた。桑島氏が収録を終えると坂本氏から「(アグネスは)生きてるみたいですよ」と言われ、アグネスが生存することが明かされた。坂本氏は当時を振り返り「もしアグネスを殺していたら、ルナマリアはPTSDになっていた」と語っている。
付き合っていた彼氏を取られた過去があっても、敵方に寝返ろうとも、それでもアグネスを殺そうとしなかったのは、ルナマリアが後悔しないための選択だったかもしれない。
エピローグ第二弾では、カガリがアスランに夜這いしたミーアに関する情報を入手しており、メイリンを通じて伝わった模様。さらに言えば、夜這いの事を直接知っているのはルナマリアのみであるため、元は彼女が伝えたものと思われる。
なお、中盤でシンと一夜を共にしようとする心意気を見せたことを仄めかした場面があるが、どうやら上手くいかなかった模様。その証拠として、シンがミレニアムの甲板でため息をつきながらひどく落ち込んでいる。(※4)
バカでガキなシン相手ではまだまだ苦労しそうではあるが、頑張れルナマリア。
映画特典の小説『月光のワルキューレ』では、彼女のザフトアカデミー時代が描かれた。
アカデミーに在籍していた当時は、アグネスに似たような価値観の持ち主でエリート好き(ただし、ルナマリアの場合は、「恋人の技量が自分より下ではかっこ悪いし、やっぱり尊敬できてお互い高め合えるような人と付き合いたい」という理由からであり、男をアクセサリーか何かとしか考えていないアグネスとは対照的である)であった。アグネスに「あんなの(シン)が好みなの?」と聞かれるや「冗談!ないない!ないよ、あんなガキ!」と全力で否定し、アグネスの「だよねぇ。そんなに趣味が悪いのかと思っちゃった。絶対ないよね、シンは」発言にも同意する。が、「女の子に投げられてかっこ悪い。よっく平気だよねぇ!」と嘲笑したアグネスに対して、
「うーん、でも……あいつのああいうとこは、偉いと思う」
アグネス「ハァ?」
「何度倒されても、またかかってくるとこ。かっこ悪くても」と答えている為、シンを内心から見下していない事が分かる。さらにルナマリア自身が面倒見が良い性格でもあったため、アカデミー生の中でも落ちこぼれだったシンに体術を教えてあげていた。
付き合いだしてから一ヶ月ぐらいになる彼氏(※5)がいたのだが、アグネスを好きになってしまったから別れてほしいと告げられてしまった。それ以降、アグネスの事を友達とは思っていない。
小説版『FREEDOM』上巻では、アカデミー時代にアグネスと一緒に男性を一方的な品定めをしていた過去を「いま振り返ってみると若気の至りとしか言いようがない。あれがほんの二年ほど前の自分だとは思えないくらいだ。戦争と、その間に前の体験したいろいろなこと、そしてシンとの関係が、自分をずいぶんと変えてしまった。中には体験したくなかったようなことも多いけれど――それでも、以前の自分には考えもつかなかったことが、少しはわかるようになったと思う」と語っている。
アグネスについては、「以前は彼女の要領のよさや辛辣な物言いを、自分だって呆れつつも小気味良く思っていた。でも、今となってはとてもついて行けない」とも。
ヤマト隊の部下であるアグネスからの誘いをそっけなく断ってその場を去るキラを見たルナマリアは、キラの恋人であるラクスが他の男性とダンスしているのが気に入らないようであった。
「まったく男というものは」「たぶんアグネスは、そんな彼の気持ちにつけ込もうとして失敗したらしい」と冷静な視点で評している。
容姿
赤い髪をショートにした美少女。
軍服を自分の手で改造しており、ピンクのプリーツに黒いニーソックスというスタイル。
その絶対領域は宇宙空間でのローアングルでも鉄壁を誇っていた(だが、HDリマスターで……)。
作中でメイリンよりウエストが細いという描写がある(17話でシャワーを浴びている最中にこっそりメイリンが彼女のミニスカートを着ようとしたが入らなかった)。
フィギュアでは紺色のパンツを着用していた事から、「見えても平気なブルマを着用している」と推測され、「ブルマリア」の愛称がついた(詳細は当該記事にて)。
『FREEDOM』ではタイトスカートに変更。
当時の(男性向けの)同人界隈ではかなりの人気を博していた。ミニスカ黒ニーソの絶対領域やアホ毛、それに元来のスタイルの良さが相まって、これまでに登場したガンダムシリーズの女性キャラの中でもR-18率が高め。
フィギュア需要も高く、SEEDキャラの立体物は彼女とラクスとミーアがトップ3を占めている。
『DESTINY』の放送から19年後の2023年9月、メガハウスのGGGシリーズから(原作では実現しなかった)水着姿のルナマリアをモチーフにしているフィギュアが発売された。
さらに、2024年7月には『DESTINY』時代のパイロットスーツver.がFigure-rise Standardシリーズから登場した。余りの完成度の高さに、『SEED』シリーズの監督を務めていた福田己津央氏も「このプラモは凄いね。」とX(旧.Twitter)で高く評価している。ちなみに、『SEED』シリーズからは(2021年8月発売の)ラクスに次いで2人目のプラモデル化となる。あれから3年の時が流れたことでプラモデルの質もさらに上がっており、本商品はインナー部分に柔らかい手触りの軟質素材を利用した組み換え式ボディパーツが付属している。
2024年10月にGLITTER&GLAMOURSシリーズより、上記とは別のオリジナル水着コスチュームのフィギュアが販売された。プライズ品ながら7月に登場した(水着衣装の)ラクスの造形が良かった為、発売前から期待されていたのだが、その思いを裏切らない出来栄えとなっている。
さらには『FREEDOM ZERO』にてザフト支給の競泳水着姿になることが特報で明らかになっており、「(作品公開と同時に)こちらの立体化もされるのでは?」と(一部で)期待されている。
搭乗機
『DESTINY』
パーソナルカラーである赤に塗装されたルナマリア専用ザクウォーリア。
劇中では主にガナーを装備して出撃し、ミネルバの甲板から上空のMSを狙撃した。一応当てていることも多いので(本人が射撃が苦手と明言しているとはいえ)全く活躍できなかったわけではない。
PHASE-28にてムラサメからの攻撃により機体が大破、さらにコックピット内部も故障して爆発し、ルナマリア自身も負傷してしまった。この戦闘ではレイのザクファントムやアスランのセイバーも大破しており、機体の損傷度や資金面を鑑みた結果、機体の修復は不可能と判断されて破棄された。
シンがデスティニーを、レイが(搭乗予定だったアスランが脱走したこともあり)レジェンドを受領し、席の空いていたインパルスをルナマリアが受領。
主にフォースシルエットを装備して出撃した。ただし、ヘブンズベース攻防戦ではソードシルエットを、レクイエム攻防戦ではブラストシルエットを使用している。
メサイア攻防戦ではインフィニットジャスティスによる攻撃で中破、その後は(月面に墜落した)デスティニーを追って月面に着地した後にバッテリー切れを起こして終戦を迎えた。その後はデスティニーと共に月面に放棄された。……かに思われたが?
『FREEDOM』
コンパス所属後、ヤマト隊の隊員となった彼女の新たな機体。やはり彼女のパーソナルカラーである赤色に塗装されている。
最終決戦に後述のインパルスSpecⅡに乗る事になり、代わりにヒルダが搭乗する事となる。
ファウンデーションとの最終決戦の際に搭乗することとなる、「ZGMF-X56S インパルス」の復元・改修機。機体の改修に伴ってVPS装甲の設定が調整され、機体色が変化した。
機体の存在は劇場版の公開前の段階から明かされていたが、活躍自体は終盤であるため、後述及びリンク先でのネタバレ注意。
外部作品
ガンダムEXVSシリーズ
ルナマリア専用のガナーザクウォーリアのパイロットとしてプレイアブルキャラクターとなっている。射撃性能が良く、後衛としては比較的優秀な機体であるにもかかわらず、戦闘中に度々「あたし、射撃苦手なのよね〜。」とつぶやく様が若干シュールだったため、一部でネタになっていた(射撃が苦手かどうかはプレイヤーの実力次第である事も拍車をかけている)。
スーパーロボット大戦シリーズ
スーパーロボット大戦Zでは命中率に関係する精神コマンドがあるが、命中率を100%にする「必中」の消費SPが(異様に)高く設定されており、一気に30ポイントも消費してしまう(平均値は15~20。しかも、命中率関係の精神コマンドはこれしか覚えない)。おかげで「必中30」が代名詞になってしまった。
以降の作品でも、必中関連のネタが定番化してしまう(「エースボーナスで必中が自動でかかるようになる≒必中が死に精神化する(第2次Z再世篇)」「必中より先に必中の効果が含まれている愛を覚える(K)」等)ことになったが、それ以降に発売されたスパロボでは実用性を兼ね備えたラインナップが多くなった事で、(それに比例するかのように)ネタ要素は次第に薄くなっていった。
そして、ルナマリアを出撃させる上での最大の問題は、(スーパーロボット大戦K以外では)回避系の精神コマンドを一切習得しない事。スパロボでルナマリアが習得する精神コマンドのラインナップは、一見するとスーパー系と見間違えるような耐久寄りのラインナップとなっている。
『Z』でのトライチャージでは「先の大戦の英雄ならやれるわね?!行くわよ!」とキラ・アスランを気圧す場面も。これには流石の英雄達もタジタジであった。
尚、ルートによってはシンと共にザフトを離れてZEUTHに残り、デスティニープランを提唱するデュランダルに立ち向かう展開が描かれる。
2012年発売のZの続編の第2次Z再世篇では、(担当声優同士の結婚後に発売された事もあって)シンとの関係もクローズアップされ、ギアスシナリオの「アッシュフォード・ラプソディ」では、シンの「俺たち…もう恋人同士だろ」の発言を受け、これを認めた。
以降の作品では、デスティニーとインパルスの合体攻撃が用意されるケースが増えた。
また、2013年発売のUXでは、声優ネタとして中の人の結婚報告の際に使っていた台詞が使用されている。
Gジェネレーションシリーズ
「俺達で仕掛けるぞ!ルナ!」 - シン・アスカ
「慌てるとミスをする。いつも通りやればいい。」 - レイ・ザ・バレル
「私だって、お姉ちゃんの力になりたいの!」 - メイリン・ホーク
「ステラも、貴女、守りたい………!!」 - ステラ・ルーシェ
「落ち着いていけ!ルナマリア!」 - アスラン・ザラ
「「赤」の力、見せてあげるわッ!」 - GNドライヴ(GNドライヴ[T]も含む)搭載機搭乗時
「行っけぇ!ファーング!」 - アルケーガンダム、及びヤークトアルケーガンダム搭乗時
『PORTABLE』にデビューして以来、DESTINY登場時は欠かさず参戦。
『WARS』からは、ファンネルやファングといった各種特殊台詞も発するようになった。
『CROSSRAYS』ではそれまでと異なり射撃と格闘のバランスは悪くなく、代わりに防御と回避に優れている。反面、攻撃力はそこまで高くならない。バリア持ちの機体やVPS装甲持ちの機体に乗せてやれば、避けて耐えるサポート役として活躍するだろう。
モンスターストライク
2024年2月中旬に映画公開記念でコラボし、彼女も参戦した。詳しい内容はこちらの記事から。
脚注
(※1) 小説版『DESTINY』より。
(※2) SEED世界では地球の至る所にニュートロンジャマーが存在し、核兵器及び原子力発電などが使用できない状態となっている。その為、核兵器の使用を可能にするニュートロンジャマーキャンセラーの搭載が必須であるが、逆にここの部分さえ破壊できれば、核兵器を不発に終わらせることができる。
(※3) これにはシンも流石にマズいと思ったのか、ルナマリアに銃を向けられた後に急いで正体を明かし、何とか事無きを得ている。
(※4) とはいえ、ルナマリアが焦って急かそうとしたという事も否定できない……かと思われたのだが、実際は(ルナマリアからではなく)シンの方から誘ったということが、福田己津央監督への雑誌インタビューの際に明らかとなった。
福田監督「彼ももう17歳ですよ。そりゃ盛り上がったら、シンの方から関係を詰めようとするんじゃないかなって。でも付き合いも長いし、ルナのほうが大人だから、そういうムードを作ろうとしたけど盛り上げが足りなくて、はぐらかされちゃったんだと思います。ルナも気持ちとしてはOKなのに、一生懸命になっているシンを見て笑っちゃった、とか。」
(※5)「フレグは同期の中で成績もよく、真面目で実直そうなところもいいと思って、ルナマリアから声を掛けた」と地の文で説明されている。
関連イラスト
DESTINY
FREEDOM
関連タグ
機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM
ルナ ヒロイン 戦うヒロイン レッドヒロイン 赤髪 アホ毛 スカート 勝気 献身的 月 聖母 包容力
『DESTINY』前半でシンと心を通わした女性。原作では絡みはないが、スパロボでは(生存すると)シンと親しくなってる雰囲気に嫉妬をする。…が、情緒が幼い彼女の方はそうでなくルナマリアにも積極的に絡みに来るため、やがて友達になり良好な関係を築く。(ステラにとってもシンにとってもお互いは兄と妹の様な存在なので、恋愛的なそれとは異なる)
搭乗機
ファンからの呼び名
カップリングタグ