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ステラ・ルーシェ「やっつけなきゃ…怖いものは、全部!」

スティング・オークレー「ヒャーッハッハッハッハッ!最高だぜぇ、こりゃあ!」

機体データ

型式番号GFAS-X1
全高56.30m
頭頂高38.07m
重量404.93t
動力源バッテリー
装甲材質不詳(ヴァリアブルフェイズシフト装甲?) ※

※:装甲に関しては下記に別途記載。

概要

地球連合軍が第二次連合・プラント大戦時に投入した戦略機動兵器。

ユーラシア連邦の軍事企業アドゥカーフ・メカノインダストリー社が、秘密結社ロゴスの極秘依頼を受けて開発した大型可変モビルスーツ※。頭頂高38メートルと、他のMSの約2倍もの体躯と多彩な重火器を持つ。M.O.Sは「Gigantic Unilateral Numerous Dominating Ammunition Fortress(巨大制圧火器集約要塞)」を搭載する。

※本放送時の雑誌等では「巨大可変MA」で扱うものも存在したが、公式では一貫してMSで紹介されている。

高性能と小型化を両立したコーディネイター用MSがスタンダードになる時代において、同時代のMAと同様に機体サイズの肥大化を厭わず、高性能化を果たしたMSである。

それ故に大出力の火器や小型化が困難なリフレクター、大容量のパワーパック等を惜しまない積載が可能となった。

また、先に投入された地球連合製MAが複座化によるパイロット分担によってコーディネイターとの身体能力差をカバーする方式を採用していたのに対し、デストロイは生体CPU(エクステンデッド)の搭乗を前提としていた為、単座型で可能な限りのスペック向上が可能と成った。

その反面、空間認識能力が低い人間では、たとえコーディネーターであっても容易に操縦できない代物と化している。

強大な可変MSとして開発されているが、格納庫での整備や出撃時はMA形態であり、そちらが基本形態とされている。

アドゥカーフ社製の兵器らしく、MA形態は単独での拠点防衛ないし破壊を目的としている。火力の耐衝撃に適したMA形態によって都市破壊レベルの砲撃ですら容易く行えた。バックパックの4基のホバースラスターによって大気圏内でも飛行可能で、防御面においても陽電子リフレクターと強固な装甲(?)の併用による高い防御力を誇り、攻守共に極めて優れた戦闘力を有する機体である。

また、GAT-Xシリーズを始めとする連合製MSの技術も余さずフィードバックされたデストロイは、敵MSとの白兵戦が必要な際にはMS形態へ移行する。

一方で巨体であるが故に小回りが利かず、接近戦に脆弱な面が見られた。

また、巨体相応に運用コストは高いと思われるが、SEEDシリーズ全体で12体が確認されているため、少数量産が行われている。ただし、格納中は専用の大型メンテナンス設備が必要な模様であり、配備先は地球連合軍最高司令部ヘブンズベース、月面ダイダロス基地の大規模拠点配備が多い。拠点外運用には同じく専用メンテナンス設備を有するハンニバル級地上戦艦で運用が可能となっている。宇宙用の母艦に関しては言及がないため、不明。

地球環境保護団体としての一面も持つブルーコスモスの支持母体であるロゴスが依頼して開発されたためか「核動力は採用されていない」など一応ユニウス条約は遵守している機体ではある。

装甲

高い防御力を誇る装甲を持つが、装甲材に関して資料集の一部ではトランスフェイズ装甲もしくはヴァリアブルフェイズシフト装甲とされている場合がある。しかし、ヴァリアブルフェイズシフト装甲の場合だと作中での描写と異なる。ボナパルト内における整備のシーンでは機体のカラーリングがはっきりしており、ディアクティブモードにせず機体を整備している事になる。装甲関連で現状これに近いのは恐らくトランスフェイズ装甲と思われる。

因みに同じ地球連合軍ウィンダムも、かなり後になってから似た様な問題を抱え込んでいる。

武装

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」

両側頭部に計4基内蔵される対空防御機関砲。

他の連合艦艇やMSにも採用されており、武装としては標準的だが、大火力による殲滅戦をメインとした本機としては珍しく、接近戦に適した武装である。

装備箇所の関係上、MA形態では使用できない。

200mmエネルギー砲「ツォーンMk2」

顔面口部のビーム砲。レイダーに装備されていたツォーンの改良型モデルで、口径がレイダーの2倍になっている。頭部の可動に連動している為、広い射角を持つ。なお、装備箇所の関係上、MA形態では頭部が沈み込むので使用できない。

1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」

胸部の3連装大口径ビーム砲。イージスカラミティに装備されたスキュラの発展型であり、MS形態時の強力な主砲である。

スキュラより更に口径が1000mm大型化している。劇中では最も多用された武装であり、薙ぎ払う様な発射も可能であった。

MA形態でも露出する装備だが、その際に使用できるかは不明。

専用バックパック

デストロイを象徴する巨大なバックパック。フライトユニットや兵装ユニットとも呼ばれる。各種の武装や機能から、MA形態時での運用を主眼にしている。MA形態は4基のホバースラスターの推力大気圏内の飛行が可能であり、陽電子リフレクターシールドによる防御もできる。バックパックを被る構造は前大戦のフォビドゥンと共通している。そのためか、MA形態では頭部が胴体へ沈み込んでいる。

なお、各武装はMS形態時でも使用は可能となっている。

  • 高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」

バックパックに長大な2連装砲塔が左右1基ずつ、計4門装備される長射程大出力ビーム砲。

高い威力と長大な射程を誇り、バックパックとの接続アームを動かせばある程度射線を振る事が出来る。

アウフプラールはドイツ語で「衝突、反射」、ドライツェーンは「13」の意。

バックパック上部に可動アームがあるためか、攻撃範囲こそ限定されるがMS形態時でも発砲は可能となっている。

  • 熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」

バックパック円周の端に計20門内蔵されるビーム砲。赤い部分が砲門。

平面全方位に存在するあらゆる敵機、建造物を薙ぎ払う威力を持つ。また長時間の照射と砲門の角度変更が可能で有り、ビームを発射しつつ自在に照射角度を調整・変更が可能。

MS形態時でも攻撃範囲が変化するが使用は可能。

ネフェルテムは、エジプトの神「ネフェルティム」に由来している。

  • Mk.62 6連装多目的ミサイルランチャー

バックパックに装備されたミサイルランチャー。威力はビーム兵器に比べて見劣りするものの、追尾性は高く大型である為、並のMS相手ならば十分に決定力足りえる武装である。

前後を向く形で装備されている為、追尾性と合わせ広範囲をカバー出来る。

MS形態時でも攻撃範囲が変化するが使用は可能。

両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」

両腕部に装備された攻防兼用のアームユニット。MS/MA形態のどちらでも使用できる。

無線誘導が可能で、サイズの大きさからその動力飛行によって、大気圏内外を問わず遠隔操作攻撃端末として機能する。表面には陽電子リフレクターが併設されている為、破壊は極めて困難。

詳細はシュトゥルムファウストを参照。

陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」

シュトゥルムファウスト手甲部分、バックパック先端に合計3基装備された陽電子リフレクタービームシールド。アドゥカーフ社製の兵器(ザムザザーゲルズゲーユークリッド)も同型の装備を使用している。

詳細は陽電子リフレクターを参照。

劇中での活躍

本編・外伝ともに名有りキャラでは3人ほどが搭乗しているが、ステラ以外では性格が元の状態から変貌している。

DESTINY

  • ベルリンでの戦い(PHASE-31~32)

1号機にステラ・ルーシェが搭乗し、ネオ・ロアノーク搭乗のウィンダムカオスと共にハンニバル級地上戦艦ボナパルトから発進。

ユーラシア連邦方面のベルリンに駐留していたザフトの部隊を壊滅させ、ベルリンを含む3つのヨーロッパ都市を一瞬で廃墟にする圧倒的な火力を見せる。駆けつけたアークエンジェルフリーダムをも陽電子リフレクターと圧倒的な火力で苦戦させる。しかし、そこにミネルバインパルスが参戦。インパルスのビームサーベルで損傷を受け、その隙を見逃さなかったフリーダムのクスィフィアスでコクピット付近にさらにダメージを負う。ネオからパイロットがステラであることを知らされたインパルスのパイロットであるシン・アスカがステラの説得に尽力したことで戦闘を停止するが、静観していたフリーダムがステラの視界に入ったことで戦闘を再開。スーパースキュラを放とうとしたところ、見かねたフリーダムにビームサーベルを突き刺され撃破された。

描写の都合か、大怪獣ばりに60〜70mくらいの巨体で描かれている。MSであるバクゥに至っては腕部リフレクターで払われた直後に蟻の如く踏み潰される始末。

  • ヘブンズベースでの戦い(PHASE-38)

スティング・オークレーの搭乗した機体を含めた5機がヘブンズベースにおいて防衛に出撃(この時アーサー・トラインが5機のデストロイの出現に驚いている)、対ロゴス同盟軍のを主砲で消し飛ばしたりザフト軍のMSやボズゴロフ級を蹂躙する。

しかし、「懐に入られると弱い」「ビーム属性の格闘攻撃に弱い」等の弱点(※)が露呈していた為に、ミネルバ隊デスティニーレジェンド・インパルスによって全機を対象とした事実上の解体ショーが催された。

撃破された順番は、連合軍のアナウンスで判明している所だけで2号機(1番目・レジェンドのビームジャベリンで撃破)、3号機(3番目・レジェンドとソードインパルスの共同で撃破)、1号機(4番目・デスティニーのアロンダイトで撃破・スティング搭乗)の順番。4号機と5号機は不明だが、2番目(デスティニーに両断された)と5番目(3機にコクピットを斬りつけられ撃破)のどちらかに該当するとされる。

尚、ステラ機がやたらバカでかく描かれたのに対して、こちらは設定相応のサイズの為、急に安っぽくなった風に見える。

※但し、これ等の弱点は何れも、大火力の武装による波状攻撃を無傷で掻い潜るのが前提となっており、並のパイロットとMSでは対処がほぼ不可能と思われる。実際にΔASTRAYのアグニスはターンデルタでデストロイと交戦時、ヴォワチュールリュミエールを展開するまでは防戦一方だった。

  • 月面・ダイダロス基地での戦い(PHASE-45)

ロード・ジブリールを匿っている月のダイダロス基地にも配備されていた。

レクイエムを破壊しようとするミネルバ隊を迎撃する為に3機のデストロイが出撃するも、此方もデスティニーとレジェンドによって全て撃墜されてしまった。

1機目はデスティニーのパルマフィオキーナ、2機目はレジェンドのビームスパイク、3機目はレジェンドのビームジャベリンで背部を刺されて撃破された。

Δ ASTRAY

オーブ連合首長国軍からファントムペインに移ったMSパイロットのファンフェルト・リア・リンゼイが、自身に傷を負わせたアグニス・ブラーエに復讐する為にデストロイに搭乗。

周囲の被害を鑑みずに一斉射撃を行い、アグニスのターンデルタを防戦一方に追い込むも、ターンデルタがヴォワチュールリュミエールを展開した事で形勢逆転、コクピットにビームサーベルを突き立てられて撃破された。

この時のファンフェルトは別人レベルに性格が豹変している事実から(以降の彼の台詞は不気味なフォントに変わっている)、あちら側に調整されたと思われる。

なお、後述のハイコンプロに採用されたアウフプラール・ドライツェーンの接続アームに可動ギミックが搭載されている要素が逆輸入されており、前方限定ながらもMS形態で発射しているシーンが描かれた。

FREEDOM

  • アフリカ・オルドリン自治区での戦い(物語冒頭)

ミケール大佐率いるブルーコスモスの残党が保有していた機体が、105ダガーやウィンダムと共にアフリカ共和国にあるプラント経済特区の一つ・オルドリン自治区を襲撃する。

しかし、そこに世界平和監視機構コンパスが参戦。かつてフリーダムには優勢に戦えた本機も、その発展機とも言えるライジングフリーダム相手には(キラ・ヤマトの技量向上もあり)あっという間にシュトゥルムファウストを切り刻まれ、最後はツォーンMk2とスーパースキュラを撃とうとした所にハイマットフルバーストを撃ち込まれてスーパースキュラの砲口とフライトユニットの排気口を破壊され、更にツォーンの砲口にビームブーメランの一撃を喰らって無力化、その場で崩れ落ちる様に倒れた。

なおそれでもMSコーディネイター(ナチュラル含む)を虐殺するには過剰な程の戦力であり、撃破されるまでの間に何人もの民間人を焼き払っている。

そもそもこの時点でのブルーコスモス残党は最早戦略的勝利を無視した単純破壊行為…言ってしまえば『嫌がらせ』を目的に行動しており、戦場に降り立つだけで大災害級の被害と攻撃対象となる都市機能の破壊を単騎、短時間で実現出来るデストロイの存在は極めて有効な存在であると共に、『整備、補給の難しさ』、『パイロット(生体CPU)の確保・維持』といった欠点も元から使い潰すつもりだから無視してよいと割り切る事が出来た。

また、『懐に入られると弱い』と言う欠点に関しても『歩兵』『防空』をそれぞれ務める105ダガーやウィンダムが随伴することでカバーすることが出来た。

とにかく敵のエースパイロットが戦場に到着するまで暴れまくりさえすれば、撃墜されても構わないのである(現にキラ達が到着した時点で、守備隊は壊滅直前、オルドリン自治区は壊滅こそ免れたが復興には極めて長い時間を要するのが明白な被害を被っている。ミケール達からすればその時点でおおよその目的は達成しているのだ)。

「勝ちを棄てた事による目的の単純化」が、かえってデストロイを前大戦以上に凶悪な殺戮兵器へと昇華してしまったといえるだろう。

  • エルドアでの戦い(物語中盤)

ユーラシア連邦の軍事緩衝地帯・エルドアに潜伏しているとされるミケール大佐を守る為に、他のMSと共に出撃するが、こちらはかつて破損した機体を最低限補修した個体であり右側のスーパースキュラが塞がれている上に左腕と背部フライトユニットを喪失した状態となっている。

機体各部が欠損しているとはいえ残った武装だけでも大火力は健在であり、ムラサメ改を1機撃墜し、ライジングフリーダムとイモータルジャスティスと交戦するが、2機のコンビネーションに敵うはずも無く、頭部と右腕を破壊された後にビームサーベルで機体を貫かれ撃墜された。

上記の欠損状態は、かつてデストロイ作成の依頼主であったロゴスが壊滅した現状では、メーカーによるパーツ生産やメンテナンスが行われていない。もしくは地球連合軍からの脱走者であるブルーコスモス勢力にメーカーが取引を行っていないためと推察される。

ちなみにこの場面での撃墜シーンは、機甲戦記ドラグナー最終話におけるドラグナー1型カスタムファルゲンがドルチェノフ専用ギルガザムネを撃墜するシーンのオマージュとのこと。

FREEDOM ASTRAY

入手ルートは不明だが、1機がカイト・マディガンの所有するMSコレクションに加わっており、劇中ではマディガンに雇われたコートニー・ヒエロニムスが整備の一環として操縦していた(コートニーは元々高い空間認識能力を持っていたため、操縦自体は問題なかった様子)。

バリエーション・関連機

デストロイ(カイト・マディガンコレクション)

初のパーソナルカラー、というよりパーソナルマーキングをされたデストロイ。

彼の趣味であるMSコレクションに加えられ、白い十字架のパーソナルマーキングを施されている。

整備は、かつてザフトで多くのMSのテストパイロットを担当していたコートニー・ヒエロニムスが担当している。

カラミティフォビドゥンレイダー

本機の開発の参考とされた第2期GAT-XシリーズのMS群。各機の特徴がパワーアップして採用されている。

ブーストレイダー

カラミティとフォビドゥンの特徴を取り込んだレイダーのカスタム機。ブルーコスモスが秘密裏に開発した機体で、本機のプロトタイプとなっている。

ゲームにおけるデストロイガンダム

ゲーム作品でもそのバ火力っぷりは健在であるが、元々の性能がアレであるせいか基本的にプレイヤーが操作できる機会は少なく、ガンダム無双や家庭版連ザ2plus(後はチートや改造)くらいでしか扱えない。

ガンダムVSシリーズ

連合VS.Z.A.F.T.Ⅱ

格闘攻撃が追加され、接近戦にもある程度対処可能な他、陽電子リフレクターの再現か、MA形態中は全方位の射撃兵装を無効化する仕様となっており、ビームブーメランやリフター、実弾ですら防ぐ(本体にゼロ距離で散弾をぶっ放しても無効化するチートっぷりである)。

全方位とあるも漏れているところがあるのか、特定の箇所にウィンダム等の核ミサイルを直撃、或いは爆風に巻き込ませれば稀にダメージが入るものの、基本的にバスターやランチャーストライク、バビ等の射撃しか持っていない機体では勝てない。

ちなみに、プレイヤーが使用できるのはPS2移植版「連合VS.Z.A.F.T.Ⅱ PLUS」の対戦モードとPLUSモードの一部ミッションのみ。地形制限もあるらしく、一部ステージでは使用できない。

EXVSシリーズ

家庭版EXVSにてボス機体として復活し(パイロットはステラ)、MAでの射撃無効化はそのままに、新たに懐対策としてネフェルテム発砲時の衝撃波(爆風)や足技等が追加され、更に凶悪な性能となっている。

EXVS2では基板変更に伴うモデリング一新の影響でリストラされてしまった。

ガンダム無双

大型MAがプレイアブルで使用できるようになった『真・ガンダム無双』で初参戦。

通常攻撃・SP攻撃共に圧倒的な攻撃範囲を誇り、大多数の敵機やフィールドを一瞬で沈黙させる制圧力を誇る。パートナーとしても強力。

動きが鈍く、よろけないことで逆に大ダメージを被る場合があるのが欠点。

BATTLE DESTINY

一部MAPを除いてフリーで使用できるプレイアブル機の1機となっている。

変形と一部兵装(シュトゥルムファウスト、イーゲルシュテルン等)が省略されてはいるが、地形貫通ビームを連射、もしくは3発同時に撃つ上、拡散型ながら自動で銃口補正が付くネフェルテム、副兵装に実弾のミサイルと、威力特化型、追尾型の兵装が揃っている他、大型機つながりか、過去のガンバトシリーズにおけるサイコガンダム同様に格闘もできるあのドロップキックも含めて所々にサイコガンダム系統のモーションが存在する。

SPAの一斉射撃は威力・エフェクト共にトップクラス。

ただし、武器の総弾数は決して多くない上、リフレクターはビームシールド扱いでIフィールドの類はなく(TP装甲はあるが、自動回復はしない)、大型ゆえに被弾率も高くなる。これらの欠点に気を付ければ、C.E.73連合ルートにおける攻略の要となりうる強力な機体。

Gジェネレーションシリーズ

『PORTABLE』で初登場。

機動力は低いが攻撃力・防御力共に高水準。

しかしサイズが2L(WORLD以降はXL)と大きく、マスター枠以外では出撃枠を圧迫するのと

武装の燃費の悪さがネックとなるためオプションパーツによるフォローは必須。

スーパーロボット大戦

本作でもその圧倒的破壊力は健在で、初代ZではMS形態でのデザイン・特性等の元になったサイコガンダムと共に破壊の限りを尽くす。

第2次Z再世篇では、ザムザザーバイアランと共にモビルドールシステムが搭載された強豪量産機として立ちはだかる。

Another Century's Episode:R

SEED DESTINY原作終了後設定での参戦で、複数のアガメムノン級を母艦とする所属不明の艦隊として、ダガーLウィンダムと共に登場。計3機のデストロイガンダムが投入された。元々はC.E世界にあったものだが、調査の為にアークエンジェルから派遣されていたシン達と交戦している最中「惑星エリア」へのワームホールが開き、シン達共々異世界へと転移させられてしまう。

惑星エリアに転移してからは惑星エリアの管理を牛耳るアンドロイド郡「シーズン」により全機回収され、軌道エレベーターの防衛に使われており、シン達を含めた自軍チームと交戦する事になる。

SEED DESTINY編のミッション1『戦いの残火』と舞台が惑星エリアに移ってからの選択ミッション『天空への道』でボスとして登場する。撃破するにはテンション攻撃でモビルスーツ形態に変形した時を狙って攻撃する必要がある。

又、本作では『機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士クロスボーン・ガンダム』とも共演する為、『天空への道』でデストロイガンダムを見たカミーユは『まるでサイコガンダムじゃないか』と感じ取っている。

なお、SEED DESTINY以外の作品のルートからプレイしていてもキラ、アスラン、シンが弱点と攻撃のタイミングを教えてくれる。

立体物では

食玩のジーフレックスや、SDガンダムフルカラー等で立体化されている。

ガンプラ化は設定準拠サイズでも巨体故に当初は発売されず、1/200スケールの組み立て済みモデル・ハイコンプロでリリースされる。

1/200スケールでもMG並みのサイズを誇り、後述のHG版と比べてディティールアップがなされている(特にわかりやすいのは胸部のスーパースキュラで、両側の砲門にパーツが追加されている)。ただし、バックパックの重量からMS形態でのディスプレイは付属するスタンドの使用を推奨されている。

他にも腕部にスプリングギミックが内蔵されており、ロケットパンチのように発射する事もできた。

尚、背部主砲の接続アームは可動域が広く、MS形態でも前に向ける事が可能となっており(デザイン画においても可動アームは存在するが、前傾できるかは明示されていない)、これは後に「C.E.73 Δ ASTRAY」劇中でも類似した発射態勢をとっている。

上記の通り、ガンプラ化は絶望的と思われていたが劇場版の上映日が正式に決まりDESTINYも放送20周年が迫りシリーズ熱が再燃中の2023年、遂にHGCE化が決定。初の1/144スケールでの立体化となり、2024年3月9日に発売。

全高約390mmの大きさを誇る大型アイテムで、価格は14300円と、HGにしてはかなり高額の部類に入る。同じSEEDシリーズのHGミーティアユニット(プレミアムバンダイ限定)が丸々2個買えてしまう。

ただし、同じ大型HGキットであるネオ・ジオング27500円デンドロビウム30800円と、それらと比べると価格は安い方。ちなみにサイコガンダムは5500円と、デストロイと比べて約1/3の価格である(補足するとデストロイには大型バックパックに加え、サイコガンダム発売当時より色分けや可動域の進化によるパーツ増加や後述のビームエフェクトが付属する事が決まっているため、サイコと比べて総パーツ量が増加して価格が高くなったのも無理もない事である)。

MA形態への変形は勿論のこと、指の関節が可動するほか、スプリットビームガン(シュトゥルムファウスト)、ネフェルテム、アウフプラール・ドライツェーンのビームエフェクト、専用の直立補助スタンドが付属する。

最新フォーマットのプラモデルである故に成型色による色分けはかなり良く、シールは各種カメラアイとセンサーのみに留まっている。バックパック本体のパーツは、最低限の分割がなされているとはいえ、パーツ自体にランナータグが刻印されている程大きい(上記の動画を参照)。

その巨大さゆえHGブランドとしては久々にABS樹脂が使用されている。

ミサイル以外は全て成型色による色分けで再現されており、シールの方はほぼクリアパーツ下に貼るセンサー類のメタリックだけで、あとは任意で貼り付けるMS・MA両形態用のツインアイしか用意されていない。

また、ビーム砲のエフェクトパーツは付属しているが、バックパックや両腕部の陽電子リフレクターのエフェクトパーツは付属していない。

注意点として、パーツの保持力を高める代償として、バックパックを一度本体に取り付けると二度と取り外すことが出来なくなる(と説明書に記載されている)。特に全身塗装する時や、劇場版の中盤に登場した半壊仕様のデストロイを作成する場合は要注意。

実際には、何かしらのツールを用いてバックパックの差込側上部2箇所を押すなどすれば外す事自体はできるが、パーツに傷がつく可能性が高い為非推奨。

(詳しくはレビュー動画などを参照のこと)

なお、HGCEデスティニーガンダムの箱の横に描かれるイメージ写真に映るデストロイはハイコンプロ版のものである(HGCEデスティニーの発売年は2019年であり、前述通りHGCEデストロイは2023年に商品化が決定している)。

余談

  • デザインや特性等ではMS形態ではサイコガンダムに、MA形態ではビグ・ザムに似ており、双方の機体の集大成とも呼べる機体であるが、人によってはパトゥーリアに似ているという意見もしばしば。
    • ただしサイコガンダムのコックピットは頭部にあるのに対し、こちらは他のガンダムタイプ同様腹部に位置している(顔面に大口径ビーム砲があるのは同じ)。サイコガンダムに頭部が脱出ポッドの機能も持っている系列もあった事を踏まえると、「死」を恐れるステラに脱出ポッドという「逃げ」の余裕も与えない構造にしてしまった事が、彼女の早期戦死の原因に繋がってしまったとも言える。
    • また、宇宙世紀映像作品におけるサイコガンダム全系列のパイロットが女性ばかりだったのに対し、こちらは男性も正式パイロットとして搭乗している違いもある。
  • メタ的な話しだが、1/144 HGシリーズなどのプラモ化が決まった機体は没案もしくは機体サイズが標準化に調整される傾向にあったものの、デストロイはプラモ化の予定が無かったことでこの件をクリアしており、劇中に登場している(なお、MS in Actionなどのフィギュアは商品化された)。
    • ちなみに、プラモ化が無かった事で大型化が実現した例としては、アニメ『機動新世紀ガンダムX』におけるガンダムアシュタロンHCが該当する。
  • 「40m級の大型機」の案自体は前作『機動戦士ガンダムSEED』のカラミティの初期案である「ラスボス用の機体」の設定として挙げられていた。しかし、このカラミティはプラモ化が決まっていたので没案になり、標準サイズへ調整されている。また、ラスボス用の機体はプロヴィデンスへ変更されている。
    • このカラミティが大型のラスボスになる予定だったのは、福田監督の過去作『機甲戦記ドラグナー』のラスボスであるドルチェノフ専用「ギルガザムネ」を意識したものと思われる。このギルガザムネも膨大な火砲で敵軍を壊滅させる機体である。デストロイはSEED版ギルガザムネを実現した機体とも言える。
    • ライジングフリーダムとイモータルジャスティスが連携してデストロイを撃墜するシーンがドラグナーのパロディになっているのも、ある意味自然な流れだったと言える。

関連動画

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY

ステラ・ルーシェ スティング・オークレー

エクステンデッド 生体CPU

ZGMF-X11A リジェネレイト:ザフトが運用していた大型可変MS。ただしコンセプトや用途は異なる。

ガンダムレオパルドデストロイ:同名を冠する機体。

ガンダムグリープ:同じく二足のモビルアーマーに変形するガンダム。

ビグ・ザム サイコガンダム サイコガンダムMk-Ⅱ

ギルガザムネ

キルシュバオム:中盤に登場した複数存在する巨大兵器。敵勢力のメインキャラがパイロット、高性能だが欠点も多い、可変形態が存在する点が共通する。

メタルギア・エクセルサス:小型化傾向の風潮の中で敢えて巨大化させる方針を取った戦略兵器、「敵は民家ごと踏み潰せばいい」というオーバーキルの権化

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