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ダガーL

だがーらいとうぇいとくろっしんぐ

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)、GAT-02L2 ダガーL。
目次 [非表示]

『第44戦闘団は搭載機の発進を完了した。

 《フォックストロット・ノベンバー》発令。

 現時点を以てオペレーションを

 フェイズ6に移行する。

 全ユニット・オールウェポンズフリー』


機体データ編集

機体名ダガーL(DAGGER L)
型式番号GAT-02L2
所属地球連合軍(大西洋連邦)
開発地球連合軍、大西洋連邦
全高18.40m
重量55.05t
動力バッテリー
パイロット連合軍パイロット等

メカニックデザイン:大河原邦男


概要編集

地球連合軍の量産型モビルスーツ(MS)。C.E.71からC.E.73年時まで運用された主力量産機でもある。機体名称のLは「Lightweight clothing」(英語で軽装の意)の頭文字。


GAT-01A1 ダガーのバリエーション機として、「ダガーをベースとしつつ、GAT-01 ストライクダガーに準じた簡略化も両立する」事をコンセプトとした軽装タイプで、胴体部ラミネート装甲の排除や装甲の削減など、随所にコストダウンが成されている。但し、戦時量産で数合わせのために急造されたストライクダガーとは異なり、サブウェポンを始めとした各種装備が充実している上にストライカーパックシステムにも対応しているので、基本性能はダガーにほぼ匹敵する。

ヤキン・ドゥーエ陥落後の、プラント制圧戦を目的に開発されているので、就役はC.E.71年の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦と同時期と古く、同年の時点ではかなりの数が量産されている。

月面のプトレマイオス基地に配備されていたが、ザフトのジェネシスに脅威を感じた地球連合軍上層部の判断で、地球に強制的に帰還させられていた。出撃こそ無かったが、当の月基地はジェネシスの2射目によって壊滅しているので、迅速的な判断で被害を回避出来たと言える。その後はユニウス条約締結式の警護を務めた後、実際の初陣は南アメリカ独立戦争からとなる。

C.E.73年までストライクダガーに代わる地球連合軍の主力機として運用されていた。その後は、ストライカーパックシステムを採用した次世代型主力機GAT-04 ウィンダムの配備が本格化し、各戦線で交換配備が進められている。ただし、ローエングリン・ゲートの防衛隊のように配備が進んでない場所では主力として配備されている。

ちなみに、ウィンダムと同様のカラーリングが施されたダガーLがヘブンズベースに配備されている(第39話Aパート冒頭より確認できる)。


武装編集

M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器

頭部と胸部に各2門ずつ設置される近接防御火器。


M703k ビームカービン

「M703 57mmビームライフル」の短銃身モデル。連合、ザフト、オーブ全軍を通じて従来のビームライフルよりもかなり小型で、そのサイズはカービン(小銃)よりも寧ろMS用のハンドガンと言える。

威力や射程距離よりも取り回しや速射性を重視した装備といえるが、本機の任務がプラント制圧戦であった事から外壁への影響を考慮した設計にした為とも考えられる。

未使用時は脚部のマウントに装備される。


ES04B ビームサーベル

両腰アーマーに1基ずつマウントされている近接格闘武器。「ES01 ビームサーベル」の改良モデルで、この時代では標準的な出力のビームサーベル


Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾

ウィンダムブルデュエルNダガーN等の連合軍のMSにも採用されている両腰アーマー内に格納される投擲用の短剣。投擲後はロケット推進によって目標に到達し装甲を貫徹、内部で炸裂しダメージを与える。

また、近接格闘戦ではアーマーシュナイダーの様な短剣としても使う事が出来る(余談だが「爆発物のはずだが近接格闘戦でも使えるのは謎である」という指摘も見受けられるが現実世界にもC4爆弾のように電気的装置型の起爆装置や雷管を用いないと確実に爆発しない爆薬を使っている爆弾もあるのでそれに近いテクノロジーを使っているという解釈も十分可能である)。


Mk39 低反動砲

MSの全高に匹敵するサイズの肩掛け式携帯火砲。発射時に銃尻からカウンターと成るガスを噴射する事で反動を相殺する。ザフトジンが装備する無反動砲より大型。

劇中ではダークダガーLがアーモリーワンの宇宙港を攻撃するのに用いられた他、通常型のダガーLにも装備されている。弾種は不明。


対ビームシールド

耐ビームコーティングを施したシールド。ストライクダガーの物と同様だが、表面の色はダガーLのカラーリングに準ずる。


ストライカーパックシステム編集

本機最大の特徴でもあるストライクと共通の換装システム(ソードやランチャー等の肩部ユニットが必要な装備は、ストライカーパックシステム対応の肩部装甲に変更する必要が有る)。


AQM/E-X02 ソードストライカー編集

アンカー付きの小型シールズとMS本体の身長に匹敵する大剣を装備した、白兵戦用ストライカーパック。

対艦戦闘能力やMS同士の白兵戦を想定を重視した構成をとる。


AQM/E-X03 ランチャーストライカー編集

バスターの流れをくむ砲撃戦用のストライカーパックで、重武装故に機動力は低下するが(重量はエールよりは軽いが、その重量を動かすだけの推力を持ち合わせていない為に機動力が低い)、ストライカーパックの中でも屈指の大火力を誇る。


AQM/E-M11 ドッペルホルン連装無反動砲編集

大型の実弾砲塔を備えた対艦攻撃用のストライカーパック。

ランチャーストライカーとは異なりマニピュレーターを用いない装備である。


AQM/E-A4E1 ジェットストライカー編集

大気圏内用の高機動空戦型のストライカーパック。

エールストライカーとは異なり、装着する事で戦闘機の様に自在の飛行が可能。


バリエーション編集

GAT-02L2 ダークダガーL編集

ゆっくりダークダガーLダークダガーL

ダガーLのカラーバリエーション機。

宇宙空間での視認性を抑える為のステルス機能や漆黒の塗装が施されているが、機体性能や型式番号は通常機と変わらない。

第2話でファントムペインに所属する機体がガンダム強奪作戦の陽動の際、アーモリーワンにて港に停泊するザフト艦の攻撃に使用された。


ちなみに一部からはこのダークダガーLは撃墜されたと誤解されがちだが、当時ザフトはその場で一番強い戦力だったミネルバ隊がアーモリーワン内でファントムペインと交戦中だったのもあって、任務遂行後何事もなく引き返しており事実上の勝ち逃げをしている。


GAT-X399/Q ワイルドダガー編集

年賀絵

実験用に開発されたGATシリーズ試作可変MS。強奪したガイアのデータによって完成している。

詳細は該当記事を参照。


GAT-01A1 ダガー編集

ダガーLの開発ベースに当たるGATシリーズのMS。

地球連合軍の制式量産機で、ストライカーパックシステムに対応している初の量産機でもある。


GAT-01 ストライクダガー編集

ダガーLの開発参考になったGATシリーズのMS。

戦時量産に向けて徹底した簡略化でコストダウンされた点が着目された。


関連動画編集


立体物編集

アクションフィギュア編集

放映当時はプラモデルは登場せず、可動フィギュア「モビルスーツインアクション!」や食玩「ジーフレックス」、ガシャポンフィギュア「SDガンダムフルカラー」などで展開された。


MIAの方はジェットストライカーが付属しており、別売りのウィンダムに装着可能だった。肩を除いた腕と脚部はストライクダガーと共通の形状となっており、ゲイツR同様の流用のし易さが見受けられる。玩具としては手足各部のマルイチモールドが武器ラッチになっており、ここにビームカービン等をホルダーできる仕様となっていた。

MIAはザフト製のゲイツRと同時発売で対に成る様に展開されたが…実際の活躍は雲泥の差(ダガーLの方が圧倒的に多い)で全然対に成っていなかった。


ガンプラ編集

2020年11月12日のガンダムEXPOにてHGCEダガーLが発表・展示され、後継機であるウィンダムに続いて初のガンプラ化と成った。2021年4月10日に発売。

付属品はビームカービン、ビームサーベル、シールドの3種類。此方もスティレットは付属せず。

先に発売されたウィンダムと異なりストライカーパックは付属しない他、関節はHGBFビルドストライクガンダム(HGCEエールストライクガンダム)のものを流用しているのでファインビルドには属さないが、何とこのキットはシールが付属せず成形色のみで殆どの色分けを再現している(足りていないのはスラスター内部やシールド内側など極一部)。

単純にストライクのものを流用しただけでは無く、腰関節があまり動かず折れ易かったボールジョイントから縦横二軸回転型に変更され、稼働がかなり柔軟になっている。


本キットの発売直前にプレミアムバンダイ限定でドッペルホルン連装無反動砲とマルチランチャーパックのセット(ダガーL、ウィンダム本体は別売り)「ウィンダム&ダガーL用拡張セット」の発売が決定された。

此方はストライカーパックに加え、マルチランチャーパックに搭載可能な核弾頭ミサイルと、ダガーLとウィンダムに使用可能なスティレットが付属する。

2022年12月にプレミアムバンダイから本キットをベースに一部新規パーツを追加したストライクダガーが展開された事で、MSV系初出機以外の地球軍量産型MSのHGキットが一通り揃う事となった。

バリエーション機のダークダガーLは原型機に遅れる事約3年後の2024年、装備していた「Mk39 低反動砲」と共にプレミアムバンダイ限定で新年一発目のガンプラとして初の立体化が決定した。


余談編集

  • 作戦「フォックストロット・ノベンバー」で『デコイ』役になった連合軍のダガーL部隊の1つとして「第44戦闘団」と呼ばれる部隊が登場する。
    • この部隊名の由来は、第二次世界大戦末期にドイツ空軍で設立された同名の防空戦闘団の名称。

  • C.E.75年以降はGAT-04 ウィンダムと共に運用されているのはベース機となったダガーであり、ダガーLの姿は確認されなくなった。
    • ダガーが一般兵の機体として大量生産もされていることを踏まえると、4年にも渡る幾度かの改修が繰り返された末にダガーLよりも製造コストが下回った可能性がある。

関連項目編集

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

地球連合軍 ワイルドダガー


ジムⅡドートレス:このポジションに当て嵌ると思われる。


GATシリーズのダガー系MS編集

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