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ジムⅡ

22

じむつー

ジムⅡ(ジムツー)は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するモビルスーツ(MS)である。

「速すぎる! まるで赤い彗星だ!」

「こんな旧式のジムじゃ追いかけられない!」

機体データ

型式番号
  • RGM-79R(改修機)
  • RMS-179(新造機)
所属
開発地球連邦軍
生産形態量産機
頭頂高18.1m
本体重量40.5t
全備重量58.7t
ジェネレーター出力1,518kW
スラスター総推力62,000kg
センサー有効半径8,800m
装甲材質チタン合金セラミック複合材
固定武装
  • 60mmバルカン砲×2
  • ビーム・サーベル
携行武装
  • ビーム・ライフル
  • ハイパー・バズーカ
  • ラージシールド

概要

一年戦争後に可決された『連邦軍再建計画』に基づいて開発された、地球連邦軍の汎用主力モビルスーツ。早期配備を優先して大量生産され、粗製乱造とまで揶揄されたRGM-79 ジムを改修したジム系MSであり、デラーズ紛争後にハイザックと共に連邦軍の主力機として運用された。

グリプス戦役初期に地球連邦軍(及びティターンズ)、エゥーゴの双方で運用された機体である。ティターンズでは、組織拡大に伴うジム・クゥエルのコストパフォーマンスの問題を解消する目的で、ジム改高機動型の運用データを基にグリプスで新規生産された機体も存在する。

新規生産された既にジムⅡは旧式扱いであり、エゥーゴのリック・ディアスなど新世代MSにスペックは大きく劣っていた。そのため、敵味方問わずやられ役として良くも悪くも視聴者に印象を与えている。

地球連邦軍(及びティターンズ)での制式カラーはジムと同じ赤と白。また、濃紺のティターンズカラーに塗装された機体もあった模様。

エゥーゴで使用された機体は赤い部分が緑色に塗られており、シールドの十字はほとんどが赤で塗り潰されている(ただしゲームやプラモデルではシールドの違いがあまり再現されない事が多い)。また、ネモの配備以降はネモと同様のカラーリングに塗られた機体も存在した。

宇宙世紀0096年のトリントン基地にはサンドピンクと紺の、かつて同基地に配備されていたジム改と同様のカラーの機体も存在したとされている。

機体構造

戦後の主力機であるジム改からの転換を目的としているため、やはりコストパフォーマンスを優先した部分が大きく目立っている。

装甲材質は後期ジム系列同様のチタン合金セラミック複合材(前期ジム系はカスタム機や高級機を除き装甲材質は「チタン合金」のみである)を採用しており、頭部はリアシーカーとポールアンテナの増設で索敵能力を強化。ランドセルはジム改の生産ラインを流用しつつもバーニアの4発化によりスラスター出力が増強され、後方視点用のサブセンサーも装備される。メインジェネレーターはカセット式コックピットブロックに対応した1500kw級のものに換装しており、これに肩部と脚部に増設されたスラスターと前述のバックパックを合わせることによって機動性を大きく向上させる事に成功している。

なお、U.C.0083年に改修された初期改修型には劇中で見られた全天周囲モニター・リニアシートが導入されておらず、後にU.C.0085年の改修から追加されている。

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』においてはプロトタイプとしてジム改にジムⅡ相当の近代化改修が施された「ジム改高機動型」の開発が行われており、『A.O.Ζ Re-Boot』においてジム・スナイパーカスタムジム・コマンド宇宙戦仕様ジムD型ならびにそれをベースとしたジム・キャノンなど同様の近代化改修を受けたジムシリーズの存在が示唆されている。

また、ジムから引き継がれたランドセルの接続規格は同時期配備のハイザックやその後継マラサイなどのMSと共通のものとなっており、EWACロト・ドームやキャノン砲など用途に応じた装備を搭載したバックパックを共有化することで、バックパックの換装により連邦系とジオン系のMSがそれぞれ同程度に幅広い任務に対応できるようにした運用思想「トランスパックシステム」の成立に繋がっている。

これらの改修の結果、ジムⅡはカタログスペック上は装甲を除きガンダムを上回る性能を手に入れたのだが実はこの改修、次世代機としての性能を満たせているものでは無かった

と言うのも本機の改修計画が決定した時点での連邦上層部はジオン公国と言う大敵を失った状態だったこともあり、防空型サラミスマゼラン改の様な時代錯誤な大艦巨砲主義が兵器として現実化するようなありさま(ただし艦の用途を完全に分担しようとした言う説もある)で、モビルスーツの積極的な開発に非常に消極的であった(事実、この上層部の姿勢と戦後の復興による軍縮によってRX-78の完全量産化は中止されている)。

そのためこの計画自体も倉庫送りとなったジムの再利用と言うよりは、軍上層部の一部と各種部品メーカーの癒着により実行された面が大きく、ハイザックでも癒着による弊害が生じたことにより、結果として連邦軍内の技術停滞を招く事となってしまった

これらの反省もあってか、本機に続くジムⅢの開発計画はグリプス戦役以前から始まっており、本機自体もマラサイネモといった革新的技術が採用された第二世代モビルスーツが登場すると早々に主力機の座から退く事になった。

本機の後継機としてはエゥーゴカラバにおいては近代化改修を施した先述のジムⅢティターンズにおいてはトランスパックシステムによる運用思想を引き継いだガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]が挙げられる。

しかし、コストパフォーマンスに優れていた為、前線ではない輸送部隊や新型機配備が間に合わない部隊へと配備され、次々世代機のジェガンが登場したU.C.0096年においてもなお戦略的価値の無い僻地などで運用が続けられていた。

武装

頭部バルカン砲

頭部に搭載された60mm口径の機関砲。

メインセンサーと連動して、頭部そのものが一種の自律砲台として機能する。

ビーム・サーベル

斬撃用のビーム兵装。

ビームの発振ユニットは一年戦争以来使われている、標準的な量産部品の更新部材を採用。

使用しない場合は、ジムと同じくバックパック左側にマウントされる。

ビーム・ライフル

型式番号BR-S-85-C2

ボウワ社が開発した連邦軍制式採用のビーム・ライフル。出力1.9MW

フォアグリップを標準装備するショートレンジタイプのビームライフルで、最大で24連射のバースト射撃が可能となっている。本機と並行してビームスプレーガンの生産ラインを転用する形で、デラーズ紛争後に大量生産された。本機以外のジム系モビルスーツやネモ及びガンキャノン重装型等が使用しているが、ジムⅡの開発経緯や当時の情勢から鑑みるに「連邦規格のビーム兵器用エネルギー供給経路を有する全ての機体で扱える様に」という要求仕様で開発を命じられた可能性が高い。

エネルギーの供給が本体供給式(内蔵E-CAP式と同一)から変更されていないため、リチャージ時間が短く速射性と連射力に優れるものの、継戦能力には難を残している。小型で取り回しが良く、構造の徹底したユニット化によってメンテナンス性が高くローコストというメリットもあり、大量生産されていることからパーツの調達も容易である。

また、あるパイロット曰くロングレンジでの射撃性能は「バルカン砲の方がマシ」なレベルらしい(ただし本兵装はブルパップマシンガン等と同様、ある程度のパーツ換装にも対応している為、パイロットの言い分に無理がある証言となっている)。

プロトタイプのジム改高機動型ではEパックに対応した改良モデルも作られていたが、量産化の際にフィードバックは見送られた模様。

ハイパー・バズーカ

連邦軍ご用達でお馴染みのブラッシュ社が開発した連邦軍制式採用の大型ロケットランチャー。一年戦争後に開発されたカートリッジ式マガジンを採用したモデルのため継戦能力が向上しており、通常弾と散弾の撃ち分けが可能。マガジンの交換は操縦桿での操作とは別にパイロットによる音声入力にも対応しているような描写が存在する。

バズーカ(正式名称不明)

トリントン基地沿岸部の守備隊所属機の大型ロケットランチャーECOAS仕様のジェガンD型が使用していた連邦軍の汎用バズーカと同型だったが、この兵装もハイパー・バズーカのバリエーションに含まれるかは不明。

シールド

ルナ・チタニウム合金製の防御兵装。

ジムと同型のラージシールドを引き続き使用。裏面は保持用のグリップをそのままに、腕部へのマウントラッチ式にも対応可能となっている。

ジム寒冷地仕様等が使用した十字を省略したモデル、ネモ用シールド、陸戦型ガンダム等が使用したショートシールドといった、他のものを装備している場合もある。

ハープーン・ガン

アクア・ジムの主兵装の一つで、炸薬を内蔵した状の質量弾を発射する手持ち火器。トリントン基地沿岸部の守備隊所属機が装備していたが、劇中では使用前に撃破されてしまっている。

トランスパックシステム

ジム改高機動型ハイザック系列で試験運用された武装換装システム。バックパックの接続規格を「トランスパック」で共通化している。

トランスパックはジム改高機動型と同様で、本機の場合は制式採用されたバリエーションと言える。

詳細はジム改高機動型のトランスパックシステムの項目を参照。

バリエーション・関連機種

ジム改高機動型

型式番号RGM-79CR

小説『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。

ジム改に改修を施した本機のプロトタイプ。ジムⅡに採用されるトランスパックシステムなどの新技術のテストが行われている。

詳細はジム改高機動型を参照。

ジムⅡ(ラプターブルー隊仕様)

漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』に登場。

WB隊メンバーであり1年戦争で戦死したスレッガー・ロウにあやかり、彼のエンブレムを象徴する「青」で胴体が塗装されたジムⅡ。

宇宙世紀0095年の軍縮が進んでいる時期である為か、ジムⅢへのアップデートどころか修理用の新品部品すら回してもらえず、ユーディン中尉とエンデ中尉の2機しか稼働していない。

アナハイム工専の整備実習としてエンデ機がインダストリアル7に赴くが、実習の分解整備中にジオン共和国極右団体「風の会」によるテロ攻撃を受けてしまう。

メインカメラはおろかサブセンサーの大半が使えないという絶望的な状況だったが、実習施設に展示されていたレプリカのガンダムヘッドを応急処置として装着。

機体の状態は万全とは程遠かったが、ガンダムTR-1Bガンダム等が実証した通り「ガンダム」の与える心理的影響力は大きく、かつてのガンダム伝説を再現するかの如く一方的にテロリストを撃破した。

この事件は一般人にも目撃されており、機体外観がアムロ・レイ搭乗のRX-78-2とあまりにも酷似していた事、テロリストを単独で壊滅させた大戦果から「アムロ・レイは生きており、伝説のガンダムと共に帰ってきた」という都市伝説にもなっている。

ジムⅡ・セミストライカー

型式番号RMS-179

アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。

ジム・ストライカーの要素を取り入れたジムⅡのバリエーション機。

詳細はジムⅡ・セミストライカーを参照。

ジムⅡ・ラーⅡ・アクア

型式番号RMS-179+ARΖ-124HBⅡM

『A.O.Ζ Re-Boot』に登場。

ティターンズ主導のTR計画の中で考案されたバリエーション機。

水中用強化Gパーツ「ガンダムTR-6[アクア・ハンブラビⅡ]」と合体した、アクア・ジムの後継となる水中戦対応仕様。なお、MS本体である本機の防水性や耐圧性に対する言及は無く、どの程度の水深まで耐えられるかなどは不明。

  • アクア・ハンブラビⅡ

型式番号ARΖ-124HBⅡM

「万能化換装システム」に基づく設計により肩と股間さえショルダー・ユニットとサブアームで掴めればモビルスーツを選ばず合体し水中適性を付与できるという特徴を持っており、その一例としてアクト・ザク・ラーⅡ・アクアと共に装着例が紹介された。

ガンダム・コピータイプ

型式番号RGM-79-R

ゲームブック『機動戦士Ζガンダム ジェリド出撃命令』に登場。

ジムⅡ系列を元に外装や仕様などをガンダムに近づけた機体と見られるが、詳細は不明。ガンダムタイプの頭部を持つほか、機体各部の形状もジムⅡやガンダムとは異なる形に変更されている。

宇宙世紀0087年に連邦軍バックランド基地を占拠した反連邦組織が運用しており、脳にアムロ・レイの戦闘パターンを植え付けた「疑似ニュータイプ」をパイロットとして、鎮圧に向かったジェリド・メサ士官候補生のハイザックと交戦している。

ジムⅡ改

型式番号RS-82B-R

雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。

辺境守備艦隊仕様としてジェネレーター出力や脚部のスラスター、索敵性能などを強化したジムⅡの派生機。白地に紺のスプリッター迷彩が施されている。

本来の任務においてサラミス級巡洋艦「ピルケニア」所属機などがアクシズの部隊と交戦しているほか、ガンダムMk-Ⅱ等の新型機の開発時にテストベースとして使用された機体も存在する。

なお、同作ではジムⅡ(型式番号RS-82B)の設定自体が独自設定に基づいて改変されており、既存のジムの改造ではない新造機とされている他、ネモとの開発順序が逆転しており、性能に問題があったネモを代替する形で連邦軍の主力機となったとされる。

  • サム

型式番号RX-86

『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に設定のみ登場。

ジムⅡ改をテストベースとして、ティターンズの主力機とすべく開発された機体。

プロトタイプの時点で、外観はジム系機体とは大きく離れたものになっている。

なお、ウッディ大尉が考案した同名の超量産型MSとは無関係。

ジムⅢ

型式番号RGM-86R

アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。

ジムⅡの後継機。

詳細はジムⅢを参照。

その他

ガンダムTR-6[ジムⅡ]

ジムの後継を謳ったガンダムTR-6の代替機形態。

本機以前に開発されたジム改からジム・カスタムまでのジム系列の部材で構成されており、直接的な関係は無い。

ジム・コマンド系の腕部と、ジム改系の脚部を接続し、ジム・カスタムのジム・ライフルと、ジム改のシールドを携行している。

立体物

1/144スケールで放送当時発売の旧キットが発売。旧キット説明書には連邦カラーの塗装案内が載る一方でエゥーゴカラーも紹介されている。プロポーション・ディティールの再現度は高く、いかにも可動域が多そうな外観をしているが、実際にはMSV時代キットの関節部がポリキャップに置き換えられただけで、実際の関節可動域は内部の干渉部が多くMSV以下であった。プラモ狂四郎を読んで組んで失望した当時のファンも多いはず。

その後25年以上たってからHGUCジムⅢリデコの2011年10月発売のティターンズ・連邦カラーのものが一般販売。

ジムⅢと関節をはじめとした一部パーツを共有しているため稼働は大幅に向上したものの、プロポーションも当然ながらジムⅢに準じる形となっており、劇中のプロポーションとはやや乖離が見られる。ジムⅢとは背中のパーツも共有しているためガンダムMk-ⅡガンダムTR-1ジム・クゥエルのバックパックを取り付けられる共通規格もそのまま引き継いでいるが、ジムⅡのバックパックのピンはダボ穴の拡張された部分を用いているため、逆にそれらへ無改造で取り付けることは不可能となっている。

また、デザインがUC版に準じているため、古参のファンから批判されている(詳しくはデザインについて参照)。

HGUCではのちにプレミアムバンダイ限定でエゥーゴカラー、サンドピンクのトリントン基地仕様、セミストライカーが発売された。

1/100スケールではプレミアムバンダイ限定でMGが発売。MGガンダムVer.2.0の流れを組むジムVer.2.0をベースにしているため違和感は少ない。これまでに連邦カラーとエゥーゴカラー、細部が異なるUC版が発売され、そして2018年10月にセミストライカーの受注生産が発表された。

ガシャポンガン消しシリーズにラインナップ。バリュートパックが装備された仕様となっている。※現在、入手困難

ガシャプラシリーズにラインナップ。劇中で使用した装備が同梱している。※現在、入手困難

食玩「GUNDAM CONVERGE」シリーズにラインナップ。※現在、入手困難

ゲーム出演

設定通りと言うべきか、どのゲームにおいても大抵ジムのマイナーチェンジ程度に過ぎない。さらにネモやハイザックなどが本機より大抵強いのも再現されてしまっているので登場しても人気は低い。

Gジェネやギレンの野望などではジムⅢへ繋がるのでそういう意味では有用かもしれないが、その場合本機自体が注目されることはあまりなく、単なる通過点扱いとなってしまう。

そんな本機でも目立つ事が出来た数少ない機会が『ガンダムネットワークオペレーション2』や『機動戦士ガンダムオンライン』、『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』だろう。

『GNO2』はグリプス戦役直前までが舞台のゲームであり、競合しがちなハイザック等が登場しない。スペックもジム系の延長線上として高めとなっている為、量産機としては高性能である。

『ガンダムオンライン』や『バトルオペレーション2』では低コストでは貴重なビームライフルを持てる機体として有用である。どちらにおいてもコストによって同時期の機体と差別化できる為、武装や性能の面で優秀と言える。

デザインについて

デザイン原案は近藤和久氏。ここから藤田一己氏の手によってパネルラインを削減され肩部スラスターや膝の突起を追加するなどのクリンナップが施された。

『Ζガンダム』放送当時「どこが変わったのかさっぱりわからない」と言われた程ジムからほとんど外見が変わっていないが、ジムとの外見上のわかりやすい違いは、頭部右側のアンテナ、左肩口のサブセンサー、両肩アーマー側面の姿勢制御スラスター、スラスターが4つに増えたランドセル等。

これらの特徴は前任機であるジム改やジム・クゥエルといった後期型ジムが持つものと同じであり、前期型と後期型のいいとこどりをした様なデザインと言える。先述の通り本機にはジム改のデータがフィードバックされているとする資料もある。

よって、ジムⅡ、あるいはその部材を使ったジム改高機動型のみが持つ共通の記号は脛にある長方形の突起(ただし非ジム系ながら近い外観を持つネモも持つ特徴)とランドセル右側のサブセンサーなどに留まる。

デザイン自体、元は近藤氏が通常のジムのディティールアップ稿として用意したものであるが、改変点が多いため改良型扱いとなったという経緯がある。

『UC』に登場した際は、カトキハジメ氏の手によってフロントスカートの延長やスリッパのディテールの変更(左右に分断する縦線一本からジム改同様のつま先に二つ並んだ台形の陥没へ)など細かい部分が変更されている。HGUCではこの形状のままΖ版として発売したため、ファンから不評を買った。ちなみにMGではΖ版とUC版の違いがちゃんと再現されている。

A.O.Ζ ReBoot』においては藤岡建機氏によるMSのデザインラインが『ガンダム・センチネル』を基準としているため、プロトタイプであるジム改高機動型のカラーリングを変更したデザインがほぼそのまま量産型のジムⅡとして描かれている。ただし埋め戻された左鎖骨の複合インテークダクトや左右に分割された肩部のスラスターノズル、縦一本線のスリッパのディテールなど細部が高機動型からより『Ζ』のディテールに寄せられたものとなっている。

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     超遠距離からマコトが放ったビームスプレーガンによる牽制射撃が口火となり、トラキアMS隊とドッツィ・タールネンのジオン残党MS隊は真正面から激突する。  イーデン・モタルドゥの駆るリックドムが浴びせるジャイアントバズの猛射が機先を制して、トラキア隊は格闘戦仕様のザクⅡとドラッツェによる肉薄を許してしまう。  しかしアイネが近接戦闘に粘りと冴えを見せ、そしてマコトの技はジオン残党の想像を遙かに凌駕していた。だが戦闘が決するかと思われたとき、唐突に接近してきた新たな連邦軍戦艦が状況に介入した。  第七話  http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3155000  第九話  http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3470139  作品説明 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3143318 ※本作はBBSPINKエロパロ板「ガンダムヒロインズ」スレッドで初出したものに若干加筆修正したものです。 ※15年1月18日、小改稿を実施しました。
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  • フェニックステイル

    フェニックステイル概要説明 2014/7/24版

     フェニックステイルの作品概要、登場組織・人物紹介、各話紹介などなど。  この記事は本編更新に合わせて適宜更新されます。 ※14年6月22日、人物紹介にトラキア隊ウェンディ・アーデル曹長と連邦軍シエル・カディス伍長を追加しました。 ※14年7月24日、アイネのパイロットスーツ姿の挿絵を配置しました。
    10,658文字pixiv小説作品
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    フェニックステイル第六話 出撃、トラキア隊

     突如としてトラキアのMS格納庫に鳴り響いた警報は、近傍宙域を航行する民間輸送船に対するジオン残党MSの襲撃を知らせるものだった。大ジオン仏道とは異なる、新たな敵の気配。  マコトは負傷したガルノフの交替要員にアイネを指名し、粛々とMS隊の出撃準備を整えていく。マコトが自らの武装にビームスプレーガンという旧式兵器を選んだことに意表を突かれてアイネは戸惑うが、マコトはそんなアイネを力強く諭した。  第五話  http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3143284  第七話  http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3155000  作品説明 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3143318 ※本作はBBSPINKエロパロ板「ガンダムヒロインズ」スレッドで初出したものに若干加筆修正したものです。 ※15年1月18日、小改稿を実施しました。
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    フェニックステイル第十二話 不死鳥の止まり木

     戦闘と言い切れない曖昧で致命的な状況の中、自らの意志と行動によって敵兵を殺した。その事実の重さに打ちのめされながらトラキアへ帰投したアイネを、MS整備班長ウェンディ・アーデル曹長が出迎える。  ウェンディに表情を一瞥されたきり、脈絡もなくリニアシートの上でパイロットスーツごと揉みしだかれるアイネの乳房。戦場から再び帰り着いた母艦トラキアで、彼女が見るものは。 第十一話 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3714635 第十三話 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3843687 作品紹介 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3143318 ※本作はBBSPINKエロパロ板「ガンダムヒロインズ」スレッドで初出したものに若干加筆修正したものです。 ※15年1月17日、小改稿を実施しました。 ※15年3月13日、挿絵を追加しました。
  • エゥーゴの戦士 ネモ&ジムⅡ

    エゥーゴの戦士 ネモ&ジムⅡ

    先のガンダム物を書いてた時に、主人公のキークのエゥーゴ時代を書いたら、ジムドライバーとしての重厚感が出るんじゃね? と思い、その当時ゲーセンでやっていた「機動戦士Zガンダム エゥーゴ vs ティターンズ」でネモばっかり使ってたので、思わず書いてしまった一品。そのせいで、Over the Light の方のプロローグに矛盾が発生したりと、色んな問題が出たのですが…。でも、いやぁ、これ書いたせいで本当に量産機が大好きになりました(笑
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ジムⅡ
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