「TR-6に二度目は通用しなくてよ。」
カタログスペック
以下はウーンドウォート形態時のもの。
型式番号 | RX-124(T3部隊所属機)、RMS-124(ブラックヘアーズ所属機)、ARZ-124(レジオン所属機) |
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所属 | ティターンズ・T3部隊宇宙巡洋艦アスワン、同ブラックヘアーズ、レジオン・アリス親衛隊 |
製 | 地球連邦軍・コンペイトウ工廠(ティターンズ所属機)、火星・アルカディア平原プラント(レジオン所属機) |
生産形態 | 量産機(ティターンズ所属機、終戦により投入は数機のみ)、少数量産機(レジオン所属機) |
全高 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
固定武装 | 頭部バルカン・ポッド×2、股間部ビームサーベル |
携行武装 | コンポジット・シールド・ブースター
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概要
ティターンズの「TR計画」で生まれた「TRシリーズ」の到達点。
TR-1からTR-5までで培われてきた技術の集大成として、「万能化換装システム」を有し決戦兵器化を目論み開発中だったガンダムTR-Sの設計を雛形に、「機種統合計画」を盛り込み全軍の規格共有化も目指した量産型可変モビルスーツ。
型式番号RX-124、つまりコンペイトウにおける新規設計機としては4機種目であり、更にはティターンズ側情勢悪化を受けて実際の開発は地球で行われるなど、宇宙世紀0088年のグリプス戦役末期の混乱を色濃く映し出している。
本機はティターンズ上層部が「少数精鋭のエリート部隊に相応しい最強の機体」として、一年戦争で活躍した「ガンダム」の再来を欲した結果生まれた高性能機であり、カタログスペックは同戦役において最高レベルに達していたとされる。
しかし本機は元から開発が遅れていたガンダムTR-Sからの発展という更なる計画遅延を生むそもそもの開発経緯や、TR計画の真の目的「トライステラー計画」を推進するトライステラー派の意図的な投入の先延ばし、戦場の様々な思惑の錯綜などもあり、完成にこそ漕ぎ着けたものの生産ラインの整備は間に合わず、グリプス戦役での本格的な投入は実現しなかった。
「ガンダムTR-6」は単体の機体を指す呼称ではなく、素体MS「ウーンドウォート」もしくはそのコア「プリムローズⅡ」を中心とした兵器体系のコードである。換装を軸としているが、本機のそれは「ドラムフレーム」を基部として各部位・パーツを組み替えていく方式であり、これら機種統合計画と万能化換装システムの恩恵により「無限」と表現される程の凄まじい拡張性を誇る。
機体詳細
ガンダムTR-Sの白紙化と開発の遅延
トライアルの結果、まず万能化換装システムを搭載したガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]が開発されたが「機種統合計画」の立案で採用が白紙となり、続いて設計やシステムをよりブラッシュアップする形でTR-6を開発する事となる。そのため本機は既製機を改修した過去のTRシリーズと異なり、一から設計されたガンダムTR-Sからラッチ付きの肩部やドラムフレームのレイアウトなどを引き継ぎつつも大部分を新規設計した、純粋なTR計画産のMSと言える。
TR-Sの白紙化に伴い、インレの完成はTR-6のロールアウトを待たねばならず、ようやく投入可能になったのはグリプス戦役末期となった。
その驚異はインレ開発が当初の予定通り進行していればエゥーゴはティターンズに確実に敗北していたと設定文で断言された程。後の「レジオン建国戦争」「輝ける星作戦」で力の片鱗を見せ、それがブラフではなかった事が証明されている。
機種統合計画と万能化換装システム
ガンダムTR-6は換装によりあらゆる機体の後継機になれる。
機種統合計画はティターンズ・連邦全軍をTR-6に一本化し、規格の乱立・悪化した整備性を改善する構想だった。前身のTR-Sが採用した万能化換装システムを突き詰めた結果、TR-6という統合された兵器体系は(細かなパーツ違いを含め)「無限のバリエーション」に派生すると言われるほど、宇宙世紀でも比類のない規模となっていた。
それらを統括制御するのが「強化人間人格OS」、つまり高度な「並列思考能力」「学習能力」「自律性」を備えた疑似人格OSである。
基本的にはグリプス戦役当時のモビルスーツ運用思想である「可変による全領域対応」を基本コンセプトとし、素体MSはモビルアーマー形態への変形機構を有する。どの戦場においても常に最高の性能を発揮するべく各種オプション・強化パーツの換装によって多種多様な形態を採る事が可能となっており、パーツの換装と可変を併用しその特性を激変させる。
このオプション・強化パーツ群はこれまでのTRシリーズで実験されてきた数々の技術がフィードバックされており、その外見は板金を繋ぎ合わせた直線的で簡素な外見が多かった試験用パーツと比べ空力特性にも配慮されており、曲面的な一体成型のエアロフォルムを主体とし量産・実用を前提とした工業製品としてブラッシュアップされたものが多い。
またこの換装パーツの一部はTR-1およびTR-5と規格が共通しており共用となっている。
強化人間人格OS(BUNNyS)
OVER THE MIND計画で開発された人工知能OS。3号7式OS、3号OSとも呼ばれる。読みはヴァニス。
MSの性能を次世代クラス以上にアップグレードさせるOSで、サイコミュ兵器の自動操作、万能化換装システムの綿密な換装作業など、TR-6の万能性の支柱となっている。
ガンダムエース2003年7月号に掲載された藤岡建機氏の読み切り漫画『OVER THE MIND』にてOSの出時が語られており、『ティターンズの旗のもとに』のメモで搭載設定が記載、後の『A.O.Z Re-Boot』で正式な設定となった。同作はA.O.Z Re-Bootの1巻に収録されている。
開発はオークランド研究所で行われており、後に更新された『A.O.Z Re-Boot Special issue 1』と照らし合わせると開発の主導はT3部隊ではなく同研究所に派遣されたブラックヘアーズの手によるものであることが推測できる。
このOSの恐るべきところは「思考」「学習」して「成長」する点にあり、複雑な換装の制御はもとより、戦闘(強大な敵など)への対処法も構築する事が出来る。
これほど大規模かつ難易度の高い機構のすべてを統括する人格システムは、F90の時代に至っても他に例が無いとされている。
「人格の再現」「パイロットへの人格の憑依」も可能で、作中では最新のBUNNySである「BUNNyS C.A.」に内包されたデータを強化人間クローンにフィードバックし、元人格のロールプレイをさせている。
換装プログラムは他の機体のおいても有効で、アーリー・ヘイズルにズサブースター・マリンタイプを接続する際に91式と呼ばれる本OSを使用する事で規格の異なる機体同士を接続している。
OVER THE MINDにおける描写
この強化人間人格OSはティターンズの女性ユスラ中尉と出会って共に夕陽を見た「僕」こと強化人間の少年、さらにそこに行き着くまでに犠牲となった多数の強化人間の心をデータとして集積しているが、かつてニュータイプの少女マリオン・ウェルチの感応波を取り込むという似たような方法で完成したEXAMシステムと異なり、こちらは彼らの意識どころか命までをも奪うことで完成した極めて非人道的な開発経緯を持つ。
次期制式量産型ガンダムの起動試験では、ガンダムがユスラ中尉に手を差し伸べ、彼女も涙を浮かべてガンダムの手を取っていた。強化人間の少年達の心を反映したこのOSを採用した機体こそがTR-S、そしてその延長線上にあるTR-6なのである。
「僕はガンダムになるよ」「たとえどんな姿になっても~」という本作を象徴する要素は後継作である『くろうさぎのみた夢』でも随所に見られる。なお電撃ホビーマガジン2014年の複数の予告内容で、本作のキャラも登場予定であることが判明している。
基本構成
ガンダムTR-6はあらゆる兵器の代替機としての側面を持っているため、ほとんどの部位に何かしらの拡張機構が仕込まれている。ここでは[ウーンドウォート]の基本的な部位について解説する。
本機の万能化換装システムの要と言ってもいいドラム状のハブユニット。
[ウーンドウォート]だとこのドラムフレーム1基を腰とする形で上に胸部となる[プリムローズⅡ]、前に股間部サブアーム、後ろに他のMSのバックパックに相当するブーストポッド、下に左右に分岐する中継フレームを介して両側から挟み込む形で脚部が付いている。
[フルドドⅡ]形態では増加オプションタイプの小型ドラムフレームも用いられており、ブースト・ポッドとショルダー・ユニットの接続等に用いられている。
ガンダムTR-6はこのドラムフレームの自由度の高さとそれを御する先述の「BUNNyS」により破格の拡張性を有しているが、機構自体は真新しいものではなく、TR-6自体がこのドラムフレームの自由度と頑丈さをフルに活用する形で設計されているのである。
MP-X87 [プリムローズⅡ]
ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]の胸部コクピットとなるモビルポッド[プリムローズ]を発展させた、ガンダムTR-6の中核となるモビルポッド。TR-6プリムローズⅡ形態とも呼ばれる。
また、ガンダムTR-6のコアユニットとしてのみならずガンダムTR-Sの簡易量産型であるバーザムにもドラムフレーム共々搭載されている。(先行して開発されていたTR-Sにも胴体にプリムローズとドラムフレームが搭載されているのは明かされているが、プリムローズがバーザム同様のⅡか専用モデルかは不明瞭。少なくとも背部の形状が違うのでコンセプト元のヘイズル・アウスラと同一モデルの可能性は低い。)
コクピットハッチは大多数のモビルスーツ同様に腹部(プリムローズⅡはコアユニット時に胴体が反転するためモビルポッド形態における背面)に位置するが、『くろうさぎのみた夢』で登場した生体ユニットとしてパイロットを組み込むタイプは機首側(背中)から棺桶状のカプセルをコクピットへと挿入している。
航空機形態へと変形可能な脱出ポッドとしては珍しく、全天周囲モニターとリニアシートが採用されている。武装は機首のガトリング砲2門のみだが様々なオプションを装着することが可能。
例としてバーザムのプリムローズⅡは脱出時もドラムフレームを切り離さず、テールスタビレーター(リアスカート)がウイングバインダーとして用いられる。
TR-1のプリムローズで試験されていた両脇のウェポンラックはシンプルなウイング状のプレートとなり、肩部関節を通す形でバーザムをはじめ多彩なMSに装着できる汎用装備へと発展した。TR-6の可変機構との兼ね合いから伸縮機能が付いたが、脱出時に腕部諸共パージする仕様になってしまった。
頭部
前に大きくせり出した形状の前頭部装甲が特徴的だが、フェイス・エクステリアはオーソドックスなガンダムタイプ。
側頭部や頭頂部、アンテナなどの装備は換装することができ、通常は左右で分離したV字アンテナと標準的なサイズの頭頂部カメラセンサー、ガンダムMk-Ⅱやバーザムにも採用された外装式の機関砲をTR-6用に再設計したバルカン・ポッドを装備している。
このバルカン・ポッドは比較的初期に作られたガンダムMk-Ⅱ等の物と異なり砲門は両脇に存在し、TR-6の頭部装甲に連なる形で装甲が施されているため見ようによってはヘッドドレスのようにも見える。
頭部各装甲は装着するパーツや形態に応じて可動するようになっており、前頭部装甲を下ろすことでデュアルアイを隠す、側頭部フィンをバルカン・ポッドに収納する、頭頂部装甲版を後方へ倒すなどの機構が仕込まれている。
また、頭頂部センサーの強化に主眼を置いたギャプランTR-5のものに似た直線的な形状の頭部装甲も存在しており、こちらは主に[アドバンスド・ウーンドウォート]に採用される。
オプションとして着脱式のチンガードも用意されており、ガンダムMk-Ⅴのような攻撃的な印象を与えるフェイス・エクステリアにもなる。
腕部
MA形態や四肢換装形態への変形の際に折り畳む必要があるため、ムーバブルフレームに最低限の装甲が施されているのみで非常に華奢。とはいえコンポジット・シールド・ブースターのような大型の装備も片手で振り回せるほどの強度は有している。
また、TR計画で開発されたMSの共通の特徴として指先には「マニキュア」と称される赤い塗装が施されたセンサーを搭載している。
肩部はガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]のレイアウトを踏襲し手すり状のラッチが付いたものになっている。ただしこの肩部や腕部はガンダムTR-Sと同じ形状とみられ、設計を流用したものと思われる。
四肢換装形態時には胸部の一部となり、上腕のフレームが展開することで他のMSの腕部を接続するためのジョイントとなる。また、形態に応じて各所に設けられた伸縮機構を用いて腕の長さや肩幅を変えることが可能。
他にもプリムローズⅡをハブとすることでガンダムTR-1の股間部マルチウェポンラッチに接続した「サブ・アームユニットⅡ」としての運用も想定されていた。
脚部
体格に比して大きめの大腿部が目を引くが、これはそこにTR式新型ジェネレーター(ガンダムTR-1から用いられているTRシリーズ共通のもの)が収まっているため。
センサーを有する大腿部側面の装甲はガンダムTR-Sと同様の形状になっている他、MA形態時は正面から見てX字状に小型のウイングが展開する。
ガンダムTR-6は基本的にフロントスカートを有さない代わりに大腿部の正面に縦長の増加装甲を有しておりこれで股関節を守っている他に片脚に3発、計6発の投擲爆弾を懸架可能。
この増加装甲は[アドバンスド・ウーンドウォート]においてはMA形態時に展開するウェポン・ベイに換装されている。
この換装部位のすぐ下にはガンダムTR-1の可動式ブースター・ポッド同様、大気圏内外問わず使用可能なスラスターの熱源となるジェネレーターのインテーク・シャッターが設置されており、スラスターノズルは大腿部左右の終端に下向きに加え、増加装甲の基部に上向きに位置する。
反面下腿部はMA形態や四肢換装形態への変形の際に大腿部の後方に収まるという機構のため腕部以上に貧相で、足に相当する部位は踵から出るスキッドのみと接地面で不安を抱える構造となっている。
四肢換装形態の際は折り畳んだ際に露出する膝のフレームがジョイントとなる。
MA形態の駐機時には展開することで後述のサブ・アーム・ユニットと共にランディング・ギアとなる。
サブ・アーム・ユニット
股間部に装備された第三の腕。大腿部オプションのクラッカーを投げるための隠し腕や予備の腕部としての機能の他、MA形態時には武器を保持したりランディング・ギアとしての役割も担う。
肘にあたる格納時の先端部は小型スラスターになっている。
『Re-Boot』では四角柱状のグリップをもつビームサーベルが格納されている設定が追加された。
このビームサーベルはビームガンとしても運用が可能で、MA形態での射撃兵装としても使用できる。
ブースト・ポッド
背面にプリムローズⅡの機首やスラスターが露出しているためバックパックを直接付けられないガンダムTR-6の臀部に付属しているバックパック代わりのポッド。MA形態に変形する際の機首になる。
TR式新型ジェネレーターを内蔵しており、ガンダムTR-6の基本的な動力はこれと脚部のものを合わせた計3基となっている。
基本的に用いられるのは大気圏突入用に冷却ガスを噴射可能な丸みを帯びたものと、ハイメガ粒子砲を内蔵し多数のラッチを備えたマルチ・コネクター・ポッド兼用の角張ったものの2種類。
丸型のものは左右から下方へ伸びている小型ウイング1対が存在し、MA形態時には収納されることもある。
特殊な用途の物としてはアッシマーと共用のレドームタイプ大型ブースト・ポッドや、腰部ドラムフレームへの装着例が確認されておらず専ら外付けの水中用オプションとして用いられるハイドロジェット式ブースト・ポッド等が挙げられる。また、ガンダムTR-1に用いられていた熱核ジェットエンジンを内蔵したブースター・ポッドなどにも換装可能。
装備
TR-6は従来のモビルスーツの火器・装備類を使用可能な他、専用に開発された武装も運用する。
ベロウズ・フレーム
ガンダムTR-1の強化Gパーツ[フルドド]から用いられるようになった、蛇腹状に折り畳まれある程度の伸縮や幅広い可動を可能としているアーム。
ガンダムTR-6においてはコンポジッド・シールド・ブースターや一部の専用強化パーツ、[フルドドⅡ]等に用いられている。
増加オプションのラッチとして作られた物は先端がマニピュレーターとなっており、対象を掴む事で接続するだけでなく同じくオプション化された小型ドラムフレームと組み合わせることで「マルチ可動フレーム」として2種のフレームの長所を併せ持ち、ラッチとしての自由度を更に拡張することができる。
コンポジット・シールド・ブースター
シールド・ブースターの機能であるシールドと増加スラスター、ロング・ブレード・ライフルの機能であるロング・ヒート・ブレードとロングバレル・ビーム・ライフル、そしてウインチユニットと新規実装となるIフィールド、大型クローアームなどの機能を統合した多目的武装。ガンダムTR-6の主兵装でもある。
基本的にグリップを介した手持ち式だが、基部がウインチユニット、先端がマニピュレーターになったベロウズ・フレームを有しているため、こちらを用いてシールド側が機体を掴むような形で固定装備させた場合はコンポジット・シールド・ブースターを射出することで付属のカメラを用いた遮蔽物越しの偵察や有線式のオールレンジ攻撃も可能。
ロング・ブレード・ライフルはロングバレルにヒートブレードをそのままくっ付けた、悪く言えば雑な造りで斬撃に向かない形状だった試作型と比べると、ロングバレルが扁平になり両縁にヒートブレードを備えたことにより、両刃剣のような斬撃に適した形状になった。
砲口はヒートブレード先端を上下に割るような形で配されており、高出力射撃モードではこのスリットが大きく開き発射口が広がる機構を持ち、『Re-Boot』における射撃モードは上下いずれか片方の刀身のみが手前にせり出すようになった。
あくまでビーム発振部は掌部にあるためビームを放つために必ずしもバレルを展開する必要は無く、クローアームで敵機を捕縛したまま直接ビームを叩きつけるなどといった攻撃も可能な他、[バーザムⅡ]ではそもそもバレルを装備せずクローの奥まった位置から砲口を覗かせた代替元のバーザムのビームライフルを彷彿とさせる外観になっている。
シールド部にはIフィールドジェネレーターが搭載されており、シールド周辺にIフィールドバリアを展開する事で、ビーム攻撃に対する防御の補助としている。
クローアームは野戦換装のための補助デバイス及びパーツ運搬用のサブアームとしても用いられ、内蔵された作業用の有線遠隔操作式小型マニピュレーターは苔を摘み取るといった精密な動作も可能。
手持ち運用される際にはクローアームを介して追加武装のホールドが可能なようで、[バーザムⅡ]形態では基部側の爪の1本を使いハイパーバズーカを挟み込む形で搭載している。
なお、ヒートブレードの格納に関してはギミックのラフスケッチ自体はあるもののイラストでは尾部から飛び出た際に砲口が先端を向いている画稿から基部が先端を向いている画稿、内部に収まっているとは思えないほど短く描かれている画稿、そもそも確認できない画稿もあるなど設定が一定していない。そのためゲーム作品での格納方法は独自の解釈がとられている。ガンプラではイラストの再現を優先して形態に応じた様々なパーツが使われているが、共通してクローモードではヒートブレードを取り外す仕様となってる。
モビルビット
『くろうさぎのみた夢』で登場したコンポジット・シールド・ブースターの運用法。外見的にはヒートブレードを取り外したクローモードのコンポジット・シールド・ブースターそのもの。宇宙で使用されたものはモノアイレールユニット等が増設されて見た目が大きく変わっている。
Iフィールドの弱点を補うため実弾兵器によるミサイル等の迎撃に用いられたり他のビット同様に遠隔操作兵器として使われるが、単にサイコミュに対応した母機のTR-6がコンポジット・シールド・ブースターを遠隔操作兵器として用いる際に使われる呼称の可能性もある。
初代AOZの時点で同概念の装備は設定されていたが、この際に設定されていた照準器の付いたカバーをサイコミュ受信機を内蔵した十字のモノアイレールユニットに換装するというラフイラストの設定は消失しており、前述の宇宙用と思われる追加部品に引き継がれている。なお、この頃の画稿では尾部からヒートブレードが飛び出ていたが、上記のようにヒートブレードが外部から確認できない画稿もあるので実際に取り外しているのかは不明。
水中用シールド・ブースター
アクア・ジムのミサイル・ランチャー・ガンのコンセプトを統合し、実弾兵装の充実により水中における継戦能力の向上を図ったシールド・ブースター。
正面左右に2連装小型ミサイル発射管が2基ずつ配されており、中央には大型SLCMが1発格納されている。また、オプションとして表面に後のMタイプミッションパックにも用いられる2連装魚雷を装着可能。
コンポジット・シールド・ブースターがビームライフルの機能も内包しているためか特に本機のために誂えられたビームライフルは開発されておらず、携行する際はフェダーイン・ライフルのほかガンダムTR-1やガンダムMk-Ⅴ(ロールアウト当初の仕様)などから流用してくることが多い。
スプレッド・ビーム砲内蔵シールド
コンポジット・シールド・ブースターがシールドの役割も兼ねているためあまり用いられることはないが、キハールⅡ形態のMA形態時のフェアリングを兼ねたものが腕部固定式のシールドとして装備可能。
コンポジット・シールド・ブースターより小型なため取り回しに優れる他、対ミサイル用の防御兵装であるスプレッド・ビーム砲を内蔵している。ただアドバンスド・ヘイズルが装備していた試作兵装の強化型シールド・ブースターがこれを10門備えていたのに対し、こちらは2門と内蔵数が大幅に削減されている。
マルチウェポンコンテナ
各種兵装を収納可能なコンテナユニット。同じ媒体内でもウェポンコンテナ、ウェポンカーゴ、ウエポン・カーゴなど呼称が安定しない。
パッケージングされた携行武装や各種ミサイル等を搭載するカートリッジ式で、内蔵武装の補給や交換が容易となっている。
様々な装備が搭載可能となっており、マイクロミサイルや核弾頭などを搭載してランチャーとして使うのみならず、サイコミュの処理装置やファンネルなどを搭載しTR-6をサイコマシーンとする、Iフィールド・ジェネレーターやTRシリーズのジェネレーターを搭載することにより防御力やエネルギーリソースの向上を図る、フォールディングバズーカやシールドなどを収納して携行武装の増強を図るなど極めて多彩な用途に対応できるようになっている。
容量さえ許せば何でも入るということを表したジョークと思われるがバスタブを積載したラフも存在する。
- TRシリーズ汎用強化パーツ
- 後部に簡易マニピュレーター式の接続アームを有し、位置を選ばずに装備が可能となっている。蓋は後述のハイ・メガキャノン収束用の開放式バレルとしての役割も有しており、2基の蓋の裏側に設置されたリフレクター板で砲口を囲うことでビームの威力を強化することもできる(初代AOZのラフスケッチとGジェネでは蓋は外側に開くようになっており、開いた後に内側にスライド移動、『Re-Boot』では内側に開いた後に180度回転する事で収束用バレルと化す)。
- フレアユニット
- 汎用強化パーツのコンテナの両脇にTR計画共通規格のジェネレーターとセットになった高出力推進器を1基ずつ外装し、短時間ながら大気圏内での飛行さえ可能とした強化型。厳密にはガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]が[エルアライラー]になるための強化ユニット「フレアユニット」の構成部材でありガンダムTR-6用の装備ではない。TR-6での運用は考慮されていなかったが、後にレジオンが独自に編み出した形態の中に本ユニットが組み込まれている。
- ラブスカトル用
- 六角柱状の枠にカートリッジを2基並べ収めたもの。ガンダムTR-S[ラブスカトル]のバインダーの裏面に大量に懸架されており、護衛機であるエルアライラーへ向け投下される換装用物資としての色が強い。
- ファイバーⅡ用
- 後部にも同様にカートリッジを繋ぎ合わせた前後対称のシンプルな形状をしている。ファイバーⅡユニットの頭部ユニットに挿入する形での収納を前提とした形状のためラッチの類を有しておらず、フレアユニット用のもの以上に他形態での運用を考慮していない仕様となっている。
プロトタイプサイコガンダムのバックパックを構成しているサイコミュの処理装置をそのままマルチウェポンコンテナに搭載し、TR-6をサイコミュ連動機にする構想。モビルビットに対応させる案も存在する。
TR-6用のファンネルで、レジオン時代に運用されている。
ジェネレーターを内蔵しており、ウインチ・キャノンのものを短銃身化した3本の開放バレル式のメガ粒子砲となっているためネオ・ジオンのそれより大型。
格納時はバレルとスラスターの連結部分のひとつを切り離し扁平な形態になるが、それでも1基のTR強化パーツのマルチウェポンコンテナ内に入る数は2基と少なめ。
初代AOZ時代のラフではネオ・ジオン等が使用しているものと同様の小型の漏斗型のものがソケットに収まる形で最低6基は格納可能と設定されていた。
収束式と拡散式で撃ち分けが可能な高出力のメガ粒子砲。媒体によってはハイメガ粒子砲とも称される。
ブーストポッドに内蔵されているモデルと、ギャプランTR-5[アドバンスド・フライルー]等のTRシリーズの汎用強化パーツに含まれているモデル、アドバンスド・キハールⅡ形態用に新規設計されたモデル、『Re-Boot』から内蔵武装として新たに設定されたガンダムTR-1[ハイゼンスレイ]と共用のモデル、フレアユニットを構成しているモデルの5種類が存在する。
- ブーストポッド内蔵型
- マルチ・コネクター・ポッド兼用の角張ったタイプのブーストポッドに内蔵されており、上部頂点のカバーが展開すると砲口が露出するようになっている。
- TRシリーズ汎用強化パーツ
- ギャプランTR-5[アドバンスド・フライルー]に用いられるなどTR-6以外のTRシリーズへの装備も考慮されたモデル。左右側面にアーム、後部にラッチを有しておりバインダーやマルチウェポンコンテナなどの拡張兵装を装備することも考慮されている。ギャプランTR-5は背部にスラスターの張り出しがあり余裕のある位置に装着されているが、背部が切り詰められているガンダムTR-6はギャプランTR-5に比べ装着位置が前進しており、砲口下部からせり出たヘッドギアを介してほぼ頭上に装備される。『Re-Boot』では頭部周辺の装着パターン以外にバーベイン・ラーⅡのようにアームで掴む形でも装備できることが判明した。
- アドバンスド・キハールⅡ用
- 変形の妨げとならないよう頭部に密着する形でクリアランスにも考慮して設計されている。MA形態ではマルチウェポンコンテナ2基の間に位置するようになっており、この状態でマルチウェポンコンテナの蓋となっているリフレクター版を展開することでより収束率を高めて発射することが可能となっている。
- アドバンスド・ウーンドウォート用
- ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ]と共通の胸部増加装甲一体型の拡張兵装として設計されたもの。胸部左右に本兵装用のサブジェネレーターが装備されている。外装が胸部中央のハッチと一体化しており、ここが下に倒れることで砲口が露出する。展開用の回転軸の構造からほぼ真下にまで俯角を付けることができるため、胸部中央が真下を向くMA形態でも正面に展開することが可能。
- フレアユニット
- 厳密にはガンダムTR-S用の「フレアユニット」の構成部材でありガンダムTR-6用の武装ではない。四角柱状の長砲身となっており、ベロウズ・フレームを有している。エルアライラーの標準装備ではないようで、今のところ装備が確認されているのはフルドド・フレアやクィンリィ・フレアなどレジオンが独自に編み出した形態のみ。
ウイングブースター
TRシリーズ汎用強化パーツのひとつ。
同強化パーツのマルチウェポンコンテナに用いられているスラスターを2基並列に繋げたパーツで、プロペラントタンクも内蔵しているため機動力と航続距離を同時に強化できる。
基本的に2基1セットでバインダーや腰部、コンポジット・シールド・ブースターなどに増設される形で付く。
サイコ・ブレード
女神を象った特徴的なデザインのブレードアンテナ。『Re-Boot』で「サイコブレード」と呼ばれるサイコミュ式の送受信アンテナだと判明。元々の構想だとティターンズによるOVER THE MIND計画の一部であり、強化人間の感応波と連動して「マシンと人の一体化」を促し、サイコミュを効率的に扱うための機器だった。
レジオン鹵獲仕様では監視衛星「エレノア」とサイコミュリンクし、ミノフスキー粒子散布下での情報収集を行う。同様の機能を有する他機との連携も可能。
ガンダムTR-6のV字アンテナを換装するタイプとTRシリーズ汎用強化パーツのハイ・メガ・キャノン砲口下部の接続用ヘッドギアに増設するタイプの2種類が存在する。
ウインチ・キャノン
ワイヤーによって遠隔制御可能な開放バレル式のメガ粒子砲。ヘイズル・アウスラでテストされた物と、アドバンスド・フライルーでテストされた砲尾に胸部接続用のジョイントを設けバレルを延長、ハイパーバズーカの装着も可能とした強化型の二種類があり、形態に応じて使い分ける。
ワイヤーはマルチ・アーム・ユニットの支持フレームなど親機側に搭載されたウインチユニットに依存するため、胸部に装備された強化型は射出できず、運用はザクⅢのフロントスカート一体型ビームキャノンのように前方に引き起こしての射撃に留まる。
モノアイセンサーを備えており、遠隔操作時はコンポジット・シールド・ブースター同様に攻撃だけでなく索敵等にも使用できる。ワイヤーに電流を流すことで海ヘビとしても使用可能。
ミサイルポッド・バインダー
ウインチ・キャノン同様にヘイズル・アウスラでテストされていた同名装備をTR-S用に再設計した2連装マイクロミサイルランチャー。
ヘイズル・アウスラから引き続き胸部左右に位置するウィング状のウェポンラックに装着可能で、先述のウェポンラックの特性からバーザムをはじめ装着するMSを選ばないようになっている。ただしTR-6の四肢換装形態では折り畳んだ腕の分拡大した胸によりウェポンラックが奥まった位置に沈んでしまうため、胸の一部となる前腕部装甲にも装着できるよう設計が見直されている。
砲口は展開用のスライド可動だけでなく仰角を付ける回転軸も設けられており、変形時や腕部装着時などバインダー本体が正面を向かない場合でも正面へ発射が可能となった。
ダイダロスユニット
RX-107ロゼットの不採用案「ダイダロスロゼット」から発展した浮遊・推進用ユニット。巨大な球形をしたミノフスキー・クラフトと熱核ジェット/ロケット推進、ホバー推進を併用する複合動力で、ガンダムTR-S[ラブスカトル]やTR-6の重量級の形態に使用される。
脚部増加パーツ
ウーンドウォートの脚部は華奢なため、気休め程度の接地形態として踵からスキッドを展開することはできるものの地上運用をする際は何かしらの増加装備で接地安定性を高めることがセオリーとなっている模様。当初は一般的な連邦系のMSの足をガンダムTR-6に合わせこぢんまりとさせたシルエットの追加ソールユニットが設定されていたが、ホバーユニットの設定に伴い没となった。
- ホバーユニット
- ガンダムTR-1の脚
- バーザムの脚
- ガンダムTR-Sの量産が頓挫したため代替品として用意された簡易量産型であるバーザムの下腿部を転用したもの。レジオンでは基本的にこれの後部にホバーユニットを装着して運用している。
ショルダー・ユニット
フルドド試作機のウイング・ユニットの発展装備となるGパーツ。[フルドドⅡ]形態の主要パーツでもあるため、これそのものを指して[フルドドⅡ]と呼称することも多い。
試作機同様にビーム発振器とベロウズ・フレームを備えた「クロー・ショルダー・ユニット」と増加ジェネレーターを内蔵した「スラスター・ショルダー・ユニット」の2種類が存在するが、ドラムフレームがそれぞれ中核に据えられているのが最大の違い。
コクピットブロックを介した背部ブースター・ポッドかマルチ・コネクター・ポッド、股間部マルチ・ウェポン・ラックへのドッキングに限定され実質ガンダムTR-1の専用Gパーツとなっていた試作機と比べると、ユニット前部とレールで前後にスライド可働するドラムフレームで肩を挟み込むことでほぼ全てのモビルスーツに装着が可能な代物となっている。
原型機である試作型フルドドにもウイング・ユニットを換装する形で装備することができ、このアップデートバージョンは[GファイターⅡ]と呼称される。
このドラムフレームからはウインチユニットを内蔵しウインチ・キャノンをはじめとした様々な武装を懸架できるマルチ・アーム・ユニットが伸び、機体の火力・推力を強化するのみならず、非常に高い強度を持っているので後述のギガンティック・アームなど大型パーツの接続ハブとしても運用される。
ちなみに「ショルダー」という名前ではあるがガンダムTR-1やTR-6は下半身にも付けられる。なお、ウイングの形状を捨てたためAMBAC作動肢としての役割は失われているが、『Re-Boot』ではその役割を担うパーツとしてジェネレーターを内蔵したウイング状のスラスター「ウイング・バインダー」が設定され[ハンブラビⅡ]や[アドバンスド・ウーンドウォート]に装備されている。
アクア・ユニット
クロー・ショルダー・ユニットに外付けする水中用装備一式で、[アクア・ハンブラビⅡ]形態の主要装備。
前面に4連装マイクロミサイルランチャーを被せており、その下部にウインチ式サブアームを有する。
後方ドラムフレーム部にはハイドロジェット式ブースト・ポッドを装着し、水中における機動性を向上させている。
肩部メガ粒子砲
ガブスレイのそれを踏襲した、[アドバンスド・ウーンドウォート]の肩部強化パーツに付随するメガ粒子砲。あちらと異なりサイトセンサーが付いているのが特徴。
ガブスレイ同様に砲身基部がフレキシブルに可動し近距離戦でも威力を発揮する他、本装備は取り外してマルチ・アーム・ユニットに持たせることも可能なため、ショルダー・ユニットと併用することで更に運用の幅を広げることが可能。
機種統合計画 / 異なるMS・MAのパーツ
TR-6は機種統合計画の要であり、連邦全軍の機種をガンダムTR-6という体系のもとに統合する事を目的とする。これはTR-6を構成するパーツを随時変更し、あらゆる機体の代替機として運用するという構想であり、全ての換装機構を統括する「強化人間人格OS」の柔軟性と制御能力が並外れて高いことを証明している。
機種統合計画が反映された形態の名称末尾にはTR-6系の代替後継機を示す「Ⅱ」が付く。中には手足やガンダムヘッドが無い形態(ガンダムTR-6[ハンブラビⅡ])もあった。
グランユニット
RX-107ロゼット陸戦用強化形態を基にしたレジオンが運用するホバーユニット。スカート部に装備する。レジオン総帥アリシア・ザビの意向により飛行能力こそ有していないものの、コアMS以外に後部にMSを1機積載することができ、MSの機動力と行動範囲を拡大する搭乗式のデバイスという意味では広義のSFSと分類することができる。
また、ガンダムTR-1などで試験されたシールドブースターを併用する事で更なる機動力の向上が可能。
ギガンティック・アーム
サイコガンダムの腕やベロウズ・フレームを伸ばしたクロー形態のコンポジット・シールド・ブースターなどMS本体に比して巨大な腕部が本機に装備される際はこの名称が用いられている。
サイコガンダムの腕はガンダムTR-1の頃は単なる5連装メガ粒子砲としてしか扱えなかったとされているが、本機はBUNNySのサポートにより半自動化され、マニピュレーターとしての役割も復活し近距離での格闘戦もこなせるようになっている。
サイコガンダムⅡギガンティック・アーム・ユニット形態やフルアーマー・クィンリィ形態ではサイコガンダムMk-Ⅱのものが用いられている他、レジオンでは左腕がビームサーベル兼用の3連装ビーム砲とウインチ・ユニット搭載、右腕が4連装機銃とヒート・ブレード搭載と左右で異なる役割を持ったフレアユニットを構成しているギガンティック・アームも1対分を束ねて1本のギガンティック・アームとしたうえで流用されている。
ビグウィグキャノンⅡ
ファイバーⅡ形態の主兵装であり、バイザックTR-2[ビグウィグ]の高火力メガ粒子砲「ビグウィグキャノン」の精密射撃の命中精度と威力を向上させた発展型となるハイパー・ロングレンジ・ビーム・キャノン。機動兵器が持てる火砲の中では最大級の威力を誇る。
ただでさえ大きかったビグウィグキャノンに輪をかけて大型化しているため、取り回しを少しでも良くすべく機関部周辺はビグウィグキャノンから引き続き折り畳み機構が搭載されている他、この可動部はインレ形態へドッキングする際にダンディライアンⅡ形態のシールドを収めるソケットにもなっている。
ファイバーⅡ解体後は火星サテライト「エレノア」へと衛星砲として装備され、降下中のジオンマーズ艦隊や地上の艦隊を一瞬で壊滅させている。この際に超大型ビーム・サーベルを扱うかの様に薙ぎ払っていた(Gジェネでも似た様な演出がある)。
ダンディライアンⅡ用シールド
ダンディライアンⅡユニットMA形態の機首の装甲を構成する、MSサイズの巨大なシールド。
このような大きさでもMS形態では携行装備として扱う他、中央には防御用の拡散ビーム砲を1門備えている。
各種形態
万能化換装システムと機種統合計画の恩恵により、作中で「無限のバリエーション」と評される通りその驚異的なまでの拡張性から極めて多岐に渡る派生形態を持つ。
詳細は機種統合計画を参照。
劇中での活躍
ティターンズテストチームの開発したTRシリーズの集大成として開発され、当初はエゥーゴに対する抑止力として用意されていた。
だが、グリプス戦役終盤において戦況がエゥーゴ有利に傾く中で焦りを見せたティターンズ上層部から実戦投入を命令されるが、このタイミングにおける「ガンダム」の実戦投入は疲弊した前線を更に混乱させるとして、これ以上の戦火の拡大を恐れたオットー・ペデルセンが独断でエリアルド・ハンターに同機の破壊命令を下し、エリアルドはその命令を実行すべく[アドバンスド・ウーンドウォート・ラー]ハイゼンスレイⅡ形態で出撃。ガンダム打倒に燃えるガブリエル・ゾラと会敵した際に彼の協力を仰ぎこれを破壊した。
なお、後年KADOKAWAから発刊された漫画版では、ペデルセンの命令に従わずグリプスⅡ奪還の為に戦線へ復帰するが、コロニーレーザー発射とガンダムが存在する事で混乱する友軍を見てエリアルドは本機を破壊する事を決意するという、MSの活躍を描くための展開に差し替えられている。この中で友軍を逃がす為に奮闘し、その後小説版と同じ結末を迎えている。
「TR計画」の機体データはコロニーレーザー攻防戦以前に、戦況の悪化による情報流出を防ぐためにコンペイトウから[アスワン]に移されていた(同時に、コンペイトウのデータは消去済み)が、この[アスワン]も戦中に轟沈したことにより、永遠に失われる結果となった。
それでもなお、戦後はティターンズによるガンダム開発の事実を隠蔽するべく、連邦上層部によって当機の詳細を知るエリアルドは口封じの為に当機に纏わる二つの罪状と、グリプス戦役開戦前に犯したとされる二つの罪状を理由として軍法会議にかけられる事になる。
ティターンズテストチームの集大成であり、三年掛りで完成した同隊の努力の成果であるが、その結末は「時代に否定される」というものであった。
火星での再起動(『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』)
時代の闇に葬られた筈のTR-6の内ジャミトフ直属の部下にしてトライステラー計画を推進するトリスタン特務大佐の率いていた極秘部隊「ブラックヘアーズ」が保有していた機体はグリプス戦役末期の廃棄処分を免れ、エゥーゴへと引き渡されたものもあったが一部はティターンズ残党と共に火星へと渡った。
U.C.0088年、ジオン残党軍の一つ「レジオン」がティターンズ残党を吸収、ガンダムTR-6もレジオンの手に渡り、ブラックヘアーズで偽装のために施されていたT3部隊のマーキングはジオン国章の中央に漢字の「火」をあしらったレジオンの国章に塗り直され火星に於ける建国戦争に投入。ジオンマーズを一掃し、レジオン側に勝利をもたらした。
なお、同年10月31日(ネオ・ジオンがダブリンへとコロニー落としをした日)に落下するコロニーと3機のTR-6を映した写真が存在している。時期的にブラックヘアーズ所属のものと思われるが詳細は不明。
翌年地球圏から敗走したネオ・ジオン軍残党を伴って火星へ帰還したジオンマーズのチェスター宇宙艦隊が火星への降下を強行する事件が発生し、グロリア・ザビがクィンリィ・フレア形態で出撃し自身の火力とエレノア・サテライトによる上空からのビグウィグキャノンⅡの砲撃支援でこれを鎮圧した。
この時期にはレジオンでは一定数が量産されており、主な搭乗者はアリシア・ザビとその直属のアリス親衛隊。
大半の機体はブラックヘアーズのカラーリングを踏襲しており、漫画のタイトルでもある『くろうさぎ』の言葉の通り全身を黒く塗装されているが、各種強化パーツやバーザムⅡの素体などは火星の大地の色を表した赤で塗装されている。
量産と平行してTR-6の操縦に特化した強化人間の調整も行われており、パイロットとなる強化人間を内包したカプセルを生体ユニットとしてコクピットに挿入することでマシーンとの一体化を促す操縦システムも用意されている。
U.C.0091年、火星の地下で雌伏の時を過ごしていたジオンマーズがレジオンに反旗を翻したティターンズ残党と手を組み「輝ける星作戦」と称した武装蜂起を起こしたため、これらを迎え撃つべく再び動き出す。
全高と出力について
現状、詳細なカタログスペックは公開されていない。
公式ではないが、ウーンドウォート形態はラフスケッチではヘイズルより頭一つ分小さく、四肢換装形態で20m級の通常MSサイズとなるようになっている。
ただ1/144スケール・ガンプラのサイズ比では“素体”の頭頂高はガンダムMk-Ⅱ(18.5m)とほぼ同じ、宇宙世紀0088年の規格サイズである。
一方、ハイゼンスレイⅡ形態はガンプラのサイズ比では頭頂高40m級の大型機に匹敵するが、ラフスケッチではSガンダムと同程度のサイズ=約22mという設定。
ビグ・ザムールの解説ページでは、コアのジャムル・フィン(全高17.2m)とのシルエット比較で1.6倍程度に描かれている。
インレ形態では足を下に向け、バインダーを水平にしたと思われる状態ではバインダー部上部がα・アジールの頭部あたりの高さになるよう描かれている。
出力についても公式な数値は出ていないが、TR-6より以前にスペックが公開されていたMSからある程度推測することができる。
TR計画において開発された装備にはハイブリッドタイプの共通新型ジェネレーターが用いられており、これを主機としたガンダムTR-6はウーンドウォート形態では両脚とブーストポッドに計3基搭載している。
このジェネレーターの出力はガンダムTR-1(可動式ブースター・ポッド)では390kW、ギャプランTR-5(スラスター・ショルダー・ユニット)では410kWと記載されており、共通という文言が出力までを指しているのであればガンダムTR-6は1,170~1,230kW程度のジェネレーター出力を有しているということになる。
外部作品での扱い
SDガンダム Gジェネレーションシリーズ
「オーバーワールド」よりハイゼンスレイⅡ・ラーが参戦。ティターンズ系モビルスーツの最終系の一つとして、ヘイズル系、ギャプラン系、ガブスレイの三つの系統から開発可能。
変形・換装、一部武装などは実装されていないが、閃光のハサウェイ以前の宇宙世紀系ガンダムでは珍しく単独で飛行が可能であり、最大射程が長く、貫通BEAM・特殊格闘武器によって防御アビリティを持つ敵に対しても対応が可能となっている。
「ジェネシス」ではウーンドウォート、インレ、フルアーマー・クインリィ等もDLCで参戦。ファイバーⅡも同じくDLCで追加されているが、こちらはヘイズル・アウスラが装備している。
キハールⅡ、ダンディライアンⅡは武装やパーツ扱いの為、ユニットとしては使えないが一応参戦したことになる。(キハールの宇宙専用試験機タイプか重力下仕様、ダンディライアンであれば開発可能)
特にインレはその巨大さに見合うバランスブレイカーぶりを発揮する。対大型の効果が付いている拡散ビーム砲に加えて射程が長いビグウィグキャノンⅡなど、マスターユニットに突っ込んでおけば基本的に負けることはない。おまけに巡航形態では宇宙・空中Sとなっており、とんでもない移動速度を発揮可能。アニメーションもかなり凝っているので見たい方は是非とも見てみることをおすすめする。
なお、何故かコンテナに搭載されたミサイルはすべて核弾頭ミサイルになっている上にMAP兵器ではなく1単位の敵に向かってぶっ放している。それがたとえ戦車だろうと戦闘機だろうとお構い無し。地上でも使えるのだからタチが悪い。どう見ても過剰火力である。
ちなみにプレミアムOPを入手せずとも、上手く普通のopを組めば空飛ぶ核ミサイル基地と化す。まさに原作を再現した戦略兵器である。(パージすると何故かウーンドウォートになるのはご愛嬌)
ガンダムブレイカー3
DLCでなんと[ウーンドウォート]とダンディライアンⅡ形態が登場。ストーリー上でも重要な場面で敵ユニットとして登場する。既に展開が発表されていたMSアンサンブルとの兼ね合いと思われる。
[ウーンドウォート]はダンディライアンⅡ形態からのドロップに限定されているが、バウンティーハンターモードでパーツを使用している機体と対戦する事でドロップを狙う事も可能。
コンポジッド・シールド・ブースターは格闘武器、盾と設定されており、腕の内蔵武器と独立したパーツとして設定されている。射撃武器は腕もしくは格闘武器の内蔵装備となっている。
ダンディライアンⅡ形態は敵専用のユニットとなっている。
ガンダムブレイカーモバイル
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]およびガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ・ラー]が登場
[ウーンドウォート]はピックアップガシャでのみ排出され、[ハイゼンスレイⅡ・ラー]はパーツの改造により入手可能となっている。
ゲームシステム上の都合かコンポジッド・シールド・ブースターは複合武器として使用できず、[ウーンドウォート]では盾として固定されており、[ハイゼンスレイⅡ・ラー]では射撃武器か格闘武器のどちらかに固定されており、さらにダブルソードもしくはダブルライフル扱いで一つだけ装備は出来ず、射撃版と格闘版は別のパーツとして設定されているので使い分ける事も出来ない。
ストーリーではオリジナルのカスタム機としてTR-6をベースとしたガンダムグランスルが登場。
エピオンのものと似たウィングや大型ショルダーアーマー等が付いた腕に変更され、脚部もスパイクやつま先立ちのソールユニット等が追加されて大きく印象の変わる機体となっている。
武器は両端に刃を発生させるビームサイスとエピオンと同型のヒートロッド、胸部にはブレストバルカン、大型化したブーストポッド内にはファンネルを搭載。頭部にはゼロシステムを搭載。
ガンダムブレイカー4
[ウーンドウォート]がガンダムTR-6[ウーンドウォート]、ガンダムTR-6[ウーンドウォート]コンポジット・シールド・ブースター装備の2種類に分けて登場。
違いは右腕で、コンポジット・シールド・ブースター装備は内臓武器としてロング・ブレード・ライフルとロング・ヒート・ブレードを有しており、通常の腕は武器を内蔵していない。
コンポジット・シールド・ブースター単体は盾扱いで武器としての機能はない。
ガンプラボックスでの一式購入、TR-1とTR-5を用いた合成、敵として登場したTR-6を撃破した際のパーツドロップにより入手可能。
LINE:ガンダムウォーズ
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]、ガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ・ラー]、ガンダムTR-6[インレ]が限定ガシャで排出され、ガンダムTR-6[インレ]の武器扱いで[キハールⅡ]も登場。
[インレ]はTR-6となっているが[ダンディライアンⅡ]側のコアユニットはTR-1[ハイゼンスレイ・ラー]になっており、かなりデフォルメしているのでTR-1が重装備化したかのようなデザインとなっている。
ガンダムトライエイジ
ビルドG5弾で「ガンダムTR-6 ウーンドウォート」がシークレットとして初登場。タイプはガンナータイプ。アビリティは先制(シークレットレアのカードは必ずアビリティレベルが+1上がる)。HP4000、アタック4000、スピード1000と火力と耐久、先制アビリティと相性がいい性能となっている。ステージ適正は宇宙◎、地上○、水中×、森林○、砂漠×。必殺技は「フラッグ・オブ・ティターンズ」。翻訳すると「ティターンズの旗」とサブタイトルのティターンズの旗のもとにから来ている。演出としてはコンポジット・シールド・ブースターを射出してクローアームで敵MSを鷲掴みし、ヒートブレードで斬り、最後にロングビームライフルで撃ち抜く。威力は6200で必殺コストが7。それ以降のシリーズ弾でMレアやレア(R)で再録されているが他の機体は残念ながらカード化されていない。
ガンダムビルドファイターズトライ
最終回にて初の映像作品へ出演。
同作の本編に登場する機体を決定する「モビルスーツ総選挙」に於いて上位10機の内に入っての出演となった。
公式では本編登場機は一機のみとして、同じく上位にノミネートされたΞガンダムの登場がアナウンスされたが、その後サプライズ的に登場し、Ξガンダムらと並び立つ姿が描かれている。
色は白のテストカラー。フェイス・エクステリアの反射光を誤認したのか、カメラアイが四ツ目のような表現がされている。
ビルドファイターズA-R
棒倒しをしているガンプラの中に混じって登場。
なお、なぜか登場機体には書かれていない。
ガンダムビルドダイバーズ
第1話にてガンダムベースで展示されているガンプラの一つとして白のテストカラー版が登場。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
23話にて、機体そのものは出ていないものの、リハーサル戦に対戦相手として参加するフォースリスト内で「ご注文はINLEですか?」というフォース名にて登場。
リハーサル戦の行われた24話での出演は確認できず。
最終話である25話ではティターンズカラーのウーンドウォートが登場、MAからMSへの変形も行った。
新約SDガンダム外伝
救世騎士伝承にて[ウーンドウォート]が「侍従騎士ウーンドウォート」として登場。
様々な形態を持つ機体特性を変身能力を持つ種族としており、「黒き暴君」編では通常のT3カラーの[ウーンドウォート]に加え、ギガンティック形態をモチーフとした「侍従騎士ウーンドウォートギガントシフト」が、「もう一つの聖杯」編ではティターンズカラーをモチーフとした装いに変えて登場している。
「覚醒のエレメンタルドラゴン」編ではエレメンタルドラゴンとして各形態が登場しており、「フレイムアドバンス ドラゴン・ハイゼンスレイII([アドバンスド・ウーンドウォート])」、「グランドアドバンス ドラゴン・ギガンティ([ウーンドウォート・ラーⅡ]ギガンティック形態)」、「アクアアドバンス ドラゴン・キハールII([ウーンドウォート]キハールⅡ形態)」、「ライトアドバンス ドラゴン・インレ([ウーンドウォート]インレ形態)」、「ダークアドバンスドラゴン・サイコインレ([ウーンドウォート]サイコ・インレ形態)」が登場している。
(なお、合体した「オルタネイティブドラゴンアーク」はリハイゼのように見えるものの、モデルはTR-6ではない模様)
立体物
- ガシャポン戦士NEXT
02にウーンドウォートが収録
14にハイゼンスレイⅡが収録
プレミア02にハイゼンスレイⅡ・ラー、ハイゼンスレイⅡ(実戦配備カラー)が収録
※現在は入手困難
- モビルスーツアンサンブル
04にウーンドウォートが収録
08にハイゼンスレイⅡ及びフルドドⅡが収録
4.5にウーンドウォート(ティターンズカラー)が収録
※現在は入手困難
※プレバン限定
EX04 ウーンドウォート&ダンディライアンⅡセット
EX09 TR-6 インレ:ハイゼンスレイⅡ2種&フルドドⅡ、ファイバーⅡ、インレ下半身用ダンディライアンⅡセット。ハイゼンスレイⅡはサイコブレードと通常アンテナとなっており、単色成型非変形ではあるもののファイバーⅡ懸架用のキハールⅡも付属
EX22 TR-6 インレ(ティターンズカラー):EX09の色変え再販
EX43 TR-6 [クインリィ]フルアーマー形態(ティターンズカラー):ティターンズカラーのウーンドウォートは通常のものとサイコブレードの2種が付属しており、片方は手足を折りたたんだドッキング形態となっている。組み替える事でクィンリィ、サイコガンダムⅡ、キハールⅡ、アドバンスドキハールⅡが再現可能で、アドバンスドヘイズルの脚部も付属しているのでフライルーⅡ・ラーも再現可能。
どれもカプセルに収める必要が無いため非常に大物となっており、コンポジッド・シールドブースター等の一部の部品はカプセル版より大型の新規パーツとなり、形状こそほぼ同じなものの新規パーツへと変更されていたり、色分けが変更されている部分もある。
- 食玩FW SDガンダムNEO
第一弾にウーンドウォートが収録
※現在は入手困難
ガンプラ
全てプレミアムバンダイ限定商品。
バンダイが有している版権の都合からか、初期はあくまでも『ティターンズの旗のもとに』からの立体化となっていた。
また、『ティターンズの旗のもとに』時点で発表された設定の中でもラフスケッチの類はほぼ採用されておらず、それらは(後に『Re-Boot』で正式な設定としてクリーンナップされたものを含め)再現されていないものがある。
イラストによってはフレームがグレーではなく紫がかった色で書かれる事もある為か、フルドドⅡ 拡張セットおよびハイゼンスレイⅡ、アクア・ハンブラビⅡ、バーザムⅡ以外はフレームが紫で成形されており、無塗装で混在して組む場合は注意が必要。
ビームサーベルはバーザムII以外には付属しておらず、バーザムIIもしくは他の機体からの流用する必要がある。
ちなみにミスなのか、胴体部のプリムローズⅡのスラスターの位置が設定とは異なる首の後ろあたりに位置しており、拡張セットのプリムローズⅡのみが設定通りの主翼部に配置されている。
Re-Boot版バーザムにて『ガンダム・インレ くろうさぎのみた夢』版の立体化が実現しており、TR-6においてもRe-Boot版の立体化が始まっている。
- HGUCガンダムTR-6[ウーンドウォート]
バンダイ狂気のバリエーション祭りはここから始まった。
最初のTR-6ということもあり余剰パーツは無し。
T3仕様の白色成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態へと変形可能。ただし、当製品だけではコンポジット・シールドブースターは懸架できない。(無加工では後述のフルドドⅡに付属するパーツが必要)
なお、四肢換装機構は接続用のジョイントが当キットには付属しない為、ギャプランⅡ等への換装は不可能だった。(見栄えを気にしないのであればキットランナーのパーツナンバータグ部周辺を利用してジョイントの自作は可能)
また、コンポジット・シールドブースターの接続位置が限られる為、フライルーⅡへの換装も不可能となっている。
しかし、2019年に接続用の拡張パーツがプレバン再販のヘイズルに付属することが判明。これにより四肢換装が可能になり、一部を除くTR-6の換装形態を再現できるようになった。(公式サイトにはギャプランⅡの換装例が掲載されており、関連機体としてマラサイやゼク・アイン等が紹介されている)
なお、一般流通版しかないヘイズル2号機や2019年頃に一般流通で再生産されたヘイズル改には付属しないので注意。
ガンプラとしての限界からかヘイズルと同程度のサイズまで大型化しており、四肢換装時のバランスが少し変わっている。
コンポジット・シールドブースターはブレード兼砲身は収納状態での構造の詳細な設定が存在しない為かクローモードでは取り外す仕様となっている。
また、通常の携行はグリップによる手持ちと、クローモード時の肩部の接続が可能。
後述の取り付け用パーツの付属するフルドドⅡ拡張セットと組み合わせる事でウーンドウォート・ラー形態にすることが可能。また、隠し腕でコンポジット・シールドブースターの懸架が可能となるパーツを使用すればMA形態での懸架が可能となる。ちなみにスタンドが2つも付属しており、かなりお得である。
期間限定でガンダムベース限定のクリア版が販売されていた。
- HGUCガンダムTR-6[ヘイズルⅡ]
ウーンドウォートの余剰パーツが8個ほどある。 だがウーンドウォートには組めない。
正規配備仕様の濃紺成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態へと変形可能。
コンポジット・シールドブースターは2基付属しており、MA形態時にはブレード兼砲身は蛇腹アーム部の交換により収納状態となれるようになったが、クローモードではウーンドウォートと変わらず取り外す仕様となっている。
装備はコンポジット・シールドブースターに加え、ガンダムMk-Vのものと同型のビームライフル及び腕部強化パーツ(シールド)が付属。
また、MA時にはサブアーム部にビームライフルを懸架する事が可能となった。
こちらも四肢換装用のジョイントは付属せず、プレバン再販仕様のヘイズル付属のパーツが必要となるが、色が異なるため塗装が必要で、同色のものはプレバン限定のガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]次世代量産機付属のものとなる。
なお、ブースターポッドはヘイズルの可動式ブースターポッドへの取り付けには改造するか取り付けパーツを自作する必要があり、現状では無改造でハイゼンスレイ風に取り付ける事は不可能となっている。
- HGUCガンダムTR-6[キハールⅡ]
ウーンドウォートの余剰パーツがかなりあり、 限りなくウーンドウォートに近い形状に組める。だが頭部と胸部に増加装甲接続用の小さいジョイントがあり、ウーンドウォートには組めない。
2020年2月27日予約開始。第一次分は6月発送。
紺色と白のティターンズカラーで、特徴的な外装パーツは新規造形のマウントパーツで保持されるほか、前方に伸びる姿勢制御スラスターは分割して、MA形態時にバインダーとなる。
外装パーツの一つ、肩パーツはラフスケッチ及びリブートではウーンドウォート肩部ラッチへと取り付けるようになっているが、ガンプラではプロポーションの優先や強度の関係からか腕と胴体との間に接続用パーツを挟み込みそこへ接続する形となっている。(電ホビ作例のフルスクラッチモデルも同じ構造)
ヘイズルⅡと同型の腕部強化パーツは、今製品用に調整された新規造形のものになる。
パーツ組み換えで特徴的な円盤型のMA形態に変形可能。
取説にはない変形だが、中間形態への変形も一応は可能となっている。
なお、商品ページは1個の通常購入のほか、6個まとめ買い用のページも用意されており、一部では「インレの布石では?」と噂されている。
残念ながらフルドドⅡへの接続用ジョイントは無いため、クインリィを不完全ながらも再現するにはジョイントの作成が必要。
- HGUCガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ]
ウーンドウォート、ヘイズルⅡの余剰パーツがある。
ティターンズ仕様で正規配備仕様の濃紺成型色となっており、パーツ組み換えによりMA形態、更にGトップ・ファイター、Gボトム・ファイターへと変形可能。
フェイスパーツはガブスレイタイプとなっている。
youtubeのプレバンチャンネルによると、プロポーションは電撃ホビーマガジン連載時のものに準じているとのことで、リアスカートは電ホビ連載時のものとなっている。
なお、後述のフルドドⅡ拡張セットにはハイゼンスレイⅡに接続するパーツも付属する為、ヘイズルⅡのブースターポッド等と組み合わせる事で正規配備仕様ハイゼンスレイⅡ・ラーにすることが出来る。
コンポジット・シールドブースターの懸架が可能となるパーツが付属する為、Gトップファイター及びMA形態での懸架が可能となっている。
フルドドのドラムフレームはスカート部へは取り付け部品の一つ(XB13)を使用すれば取り付け可能だが、肩の付け根部にサブアームを装着する事はできず、フルドドⅡ拡張セットを2セット用いて第二形態やレジオン仕様風にフルドドⅡを装着するには改造が必要となる。
また、変形の都合上ウーンドウォートとは脚部の構造が異なるため、拡張パーツを用いた脚部の換装は不可能となっている。(ウーンドウォートもしくはヘイズルⅡのものと交換すれば脚部の換装は可能となるが、太腿部の脚部ジェネレータ周辺を外装の無い状態で再現する部品は無く、不格好となってしまう)
加えて差し替え変形という都合上か、脚部後部のヒールギアをスキッド状に展開する機構や中間形態は再現されておらず、ブーストポッドを外してスカートを倒す機構もない。(中間形態はボトムファイター時の可変機構を使う事で一応それっぽい形態にする事は可能) 更に『ティターンズの旗のもとに』名義での発売となるため『Re-Boot』で設定された脚部強化パーツの膝関節や胸部強化パーツのメガ粒子砲の展開も再現されていない。
ベースモデルであるウーンドウォートがガンプラ化に際して設定よりも大型化した上にイラストのプロポーションに近づける為に脚部強化パーツが大きめとなっているので、非常に大型の機体となっている。(HGUCペーネロペーよりも背が高くなっている)
なお、TR-1とTR-6はベースとなっているキットが異なるため、後に発売されたガンダムTR-1[ハイゼンスレイ]においては共通パーツとされる強化パーツは全て新規造形となっている。
- HGUCガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ・ラー]
ウーンドウォート、ヘイズルⅡ、フルドド拡張セットの余剰パーツがある。
フルドド拡張セットの余剰パーツを使えばプリムローズⅡを丸々1機組むことができる(フルドド拡張セットに付属する羽を閉じた状態のもの)
しかもこちらは拡張セット分のフレームが紫成型の為、ミキシング時も無塗装で済ますことが可能。
上記ハイゼンスレイⅡ発表直後に製品化が発表された。
白色のT3仕様、ガンダムフェイスとなっており、フロントスカートに追加されるブースターポッドはヘイズルⅡのものの流用ではなく、設定画に準じた新規造形となっている。(専用部品の為、コンポジット・シールドブースター等を接続することが出来ない)
また、設定画のようなスタイリッシュなプロポーションに近づけるように差し替えによる脚部の延長ギミックが追加された。(ギミック自体は先述のハイゼンスレイⅡにもある)
コンポジット・シールドブースターは2丁付属。
GUNPLA EXPO TOKYO 2020開催記念にプレバンでクリア版が発売し、その後イベント販売で再販している。
- HGUCフルドドⅡ 拡張セット
強化型ウィンチ・キャノンとマルチ・アーム・ユニット2基ずつ、プリムローズⅡ、スラスター・ショルダー・ユニットとクロー・ショルダー・ユニット、そしてそれらを接続するジョイント類で構成された拡張パーツのセット。
余剰パーツは無いが、あくまで拡張セットのため単体で完成させることはできない。
ヘイズルⅡのブーストポッドやドラムフレームなどと組み合わせることで(ティターンズ仕様の)フルドドⅡを組み上げる事が可能。
プリムローズⅡが白色であるため、白に色合わせをするには股間サブアームはウーンドウォートのものを使うとしてもブーストポッドは塗装が必要となり、正規配備仕様に合わせるにはプリムローズⅡの塗装が必要となる(プレバン公式chでもそれを前提とした発言をしていた)。
ただし、電ホビwebに掲載されたRe-Boot版の設定画に近づけるのであれば、サブアームの外装だけ白くすれば済む。
本製品2セットとウーンドウォートを用意することでウーンドウォート・ラーを、本製品とヘイズルⅡ、ハイゼンスレイⅡを用意する事でハイゼンスレイⅡ・ラーを再現可能。
こちらも『ティターンズの旗のもとに』名義の為、『Re-Boot』にて追加設定されたブースターなどは再現されていない。
- クルーザーモード用ブースター拡張セット
第一次分は2021年2月発送。
ギャプランブースターと取付用ジョイントのセットで、白色仕様と正規配備色仕様の二種がある。
TR-6ハイゼンスレイⅡ、TR-1ハイゼンスレイ、TR-1ヘイズル・ラー第二形態用のジョイントが付属し、どちらの色も付属品は同一となっている。
ブースター自体はHGUC 1/144ギャプランのブースターと同じもので、ギャプランの本体のランナーに付いている翼の部分のみ単独用に新規ランナーとなっている。
ウーンドウォート・ラーの巡行形態への再現はイラストが『Re-Boot』が初出という事もあって非対応となっており、マルチ・コネクター・ポッドへの装着の為のジョイントはTR-1ハイゼンスレイ専用なので加工が必要となる。
- HGUCガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム(A.O.Z RE-BOOT版)
第一次分は2023年1月発送。
色分けの都合でいくつか余剰パーツが出る。またサイコブレードカスタム・通常アンテナのレジオン仕様とブラックヘアーズ仕様の選択式選択して組み立てる方式のためどちらか1つ組み立てると必然的にもう片方のパーツが余る仕様となっている。
Re-Boot版バーザムが発表された頃からいずれ登場するのではないかという期待の声は散見されたが、1年半の時を経て遂に立体化と相成った。
成形色はブラックヘアーズならびにレジオンのカラーであるブラックとなっており、サイコブレードカスタムに加えて通常型アンテナのレジオン・ブラックヘアーズ仕様の選択式。
また新規造形のサイコブレードカスタム用の頭部装甲はサイコブレード以外は通常ウーンドウォートに酷似しているように思えるが、通常ウーンドウォートと比べ全体的にヒサシが前にせり出したデザインとなっている。デュアルアイが露出するようになるなど各所に新規造形のパーツが用いられており、頭部に関しては通常ウーンドウォートをは全くの別物と言っても良い。またサイコブレード部分もハイゼンスレイラーIIのものとは異なる女神像が細かく造形されており、サイコブレードに模られているインレを擬人化した女神像も精巧に造形されている。またMA形態のプロポーションも新規造形の変形用パーツを用い改善が図られている。
また、Re-Boot版バーザムに対応した腕部換装用のジョイントが付属している。(脚部の接続はジョイント不要)
- HGUCアクア・ハンブラビⅡ(A.O.Z RE-BOOT版)
2023年6月に第一次分発送。
ティターンズカラーの青とレジオンカラーの赤が同時発売。
同じGパーツのフルドドⅡ拡張セットとは異なり単体でも成立するキット。
アクア・ユニットの基礎となるショルダー・ユニットは水中用ブーストポッド用のジョイントや伸縮機構が付くなどその殆どの部位が新規造形となっており、胴体部のドラムフレームはなんと作中での可動域を再現し3箇所すべての接続ジョイントの位置が変更可能となっている。
ブースターポッドは既存のものの流用ではなく、ハイゼンスレイⅡ・ラー付属のものに近い小型であり凸ジョイントの付いた新規となっている。加えてプリムローズⅡも少し角ばった機首を持つ新規となっている、新規の小型ドラムフレームが付属するなど、拡張パーツセットとしても優れている。
アクア・ウーンドウォートは勿論バーザム用のゴーグルパーツと胸部増加装甲、ジョイントも付属するため、アクア・バーザムも再現可能で、バーザムへのフルドドⅡといった既存のTR-6用強化パーツの装着も可能となる。
- HGUCガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版)
2024年8月に第一次分発送。
バーザムの手足を使用したレジオン仕様で、赤成型のTR-6とレジオン仕様のバーザムの実質二体セット入りとなっており、余剰パーツはTR-6の殆どとバーザムの膝から上の胴体。不足分はバーザムのカメラアイのクリアパーツとTR-6のコンポジッド・シールド・ブースターとなっている。
腕部は換装形態用に折り畳んだ状態で固定された新規造形となっており、サブアームユニットは新規部品とビームサーベルが追加されてビームサーベルを持たせる事と折り畳み状態での格納が可能となった。固定式の腕はプレバン版ヘイズルに付属する腕用ジョイントに対応する他、腕側にボールジョイントを持つ腕部を接続することが可能となり、より多くの換装形態に対応することが可能となった。
折り畳まれた前腕部の装甲は取り外すことが可能となっており、ミサイルランチャー未装着の腕にするだけでなく、通常の腕にも取り付ける事が可能となっている。
頭部の変形は頭部を丸ごと取り換える仕様、バーザムのビームライフルにはグレネードランチャーが新規で追加された。サブアームユニットの新規部品追加に合わせてかフロントアーマー部のV字マークはシールから色分けでの再現に変更となった。
METAL ROBOT魂
<SIDE MS>TR-6[ウーンドウォート]は2022年9月受注開始。
変形の都合上大腿部装甲と胸部装甲の取り外しと再接続、股間部サブアームの取り付け位置の変更が必要となっているが、差し替えや余剰パーツなしでの変形が可能となっている。
こちらでは胴体部のプリムローズⅡのスラスターの位置は設定通りとなっているが、変形の都合上か多少プリムローズⅡ周りの構造が変更されている。
指先のマニキュアはヘイズルと異なり設定通り再現されている。
<SIDE MS>ガンダムTR-6[ウーンドウォート・ラーⅡ]パーツセットは2023年3月受注開始。
ショルダー・ユニットとそれに付随するマルチ・アーム・ユニットが4基ずつ、左腕用のコンポジット・シールド・ブースターのセット。
HGUCと異なりヘイズルⅡ形態は未発売でありこちらにも角型ブーストポッドなどは付属しないため[フルドドⅡ]などは再現できず、現状再現できるのは[ウーンドウォート・ラーⅡ]の他Gパーツ[フルドド]&アドバンスドパーツセットと合わせた[GファイターⅡ]、さらにヘイズル改を加えた[ヘイズル・ラーⅡ]となる。TR-1ハイゼンスレイへの対応はショルダーユニットはバックパック側のマルチ・コネクター・ポッドに付属のジョイントを買い捨て接続する方法で、他はヘイズルと同じ。
関連イラスト
関連タグ
- TRシリーズ
- ガンダムTR-1[ヘイズル]…万能化換装システム試験機
- バイザックTR-2[ビグウィグ]…インレの大火力主砲試験機
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- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]…ガンダムTR-Sに機種統合計画を盛り込んだ完成形にしてインレのコアユニット
- インレ…大気圏突入機能を持ち護衛機と大火力主砲を伴う超音速侵攻を目論んだ戦略兵器
- 戦況に応じ多彩な換装が可能なMS
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち:名前の元ネタ。