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強化人間

きょうかにんげん

何らかの方法を用いて、能力を人並みはずれて高めた人間の総称あるいは俗称。
目次 [非表示]
  • 1 概要
  • 2 ガンダムシリーズ(特に宇宙世紀)における強化人間
  • 2.1 宇宙世紀における強化人間一覧
  • 2.1.1 機動戦士ガンダム サイドストーリーズ
  • 2.1.2 MSV-R
  • 2.1.3 機動戦士ガンダムバトルオペレーション
  • 2.1.4 機動戦士ガンダムサンダーボルト
  • 2.1.5 機動戦士Ζガンダム
  • 2.1.6 機動戦士ガンダムΖΖ
  • 2.1.7 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 2.1.8 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
  • 2.1.9 機動戦士ガンダムUC
  • 2.1.10 機動戦士ガンダムNT
  • 2.1.11 機動戦士ガンダムF91
  • 2.1.12 機動戦士クロスボーン・ガンダム
  • 2.1.13 機動戦士Vガンダム
  • 2.2 アナザーガンダムにおける強化人間的設定のあるキャラクター一覧
  • 2.2.1 機動武闘伝Gガンダム
  • 2.2.2 新機動戦記ガンダムW
  • 2.2.3 機動新世紀ガンダムX
  • 2.2.4 機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
  • 2.2.5 機動戦士ガンダム00
  • 2.2.6 機動戦士ガンダムAGE
  • 2.2.7 ガンダムビルドファイターズ
  • 2.2.8 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ
  • 2.2.9 機動戦士ガンダム水星の魔女
  • 2.3 『SDガンダムG GENERATION』シリーズにおける強化人間一覧
  • 3 アーマード・コアシリーズにおける強化人間
  • 3.1 プレイヤーの強化人間
  • 4 ナイトウィザードにおける強化人間
  • 5 その他の作品における例
  • 5.1 特定キャラクターの設定でのみ強化人間の名称が登場するもの
  • 6 関連タグ
  • 概要編集

    主に何らかの目的のため、必要とされる能力を極めて高くするべく何らかの改造を施した人間を指す。

    一言でいえば改造人間の類義語であり、作品によって薬剤投与やナノマシンサイボーグ化やデザイナーベビーなど方法は多種多様。


    現実に当て嵌めると、特に侵襲型の機械取り付けによる強化を行おうとすると大抵身体の他の部位がが耐えられない結果を招くはめになる(と空想科学読本にもツッコまれている他、原作版攻殻機動隊でも部分サイボーグの弊害について解説している)。


    ガンダムシリーズ(特に宇宙世紀)における強化人間編集

    暗示や投薬施術による人為的な精神操作、記憶操作、あらゆる内科的、外科的手術により強制的にニュータイプ能力を引き出された人間を指す。

    場合によっては、人工心肺などの移植によって身体能力を機械的に強化した、一種のサイボーグに近い存在になった者(ロザミア・バダムカロッゾ・ロナ等)もいる。

    その強引な精神操作の代償として、多くの場合精神の平衡を著しく欠き、最悪の場合は精神崩壊や死に至る場合もある。しかし時代を経るに連れて技術の進歩が見られ、逆に精神的に研ぎ澄まされたり冷静になる傾向が増加していった。

    事実、クロスボーン・バンガード総司令であるカロッゾ・ロナは軍団規模の作戦立案、統括指揮や政治判断が可能なまでになっており、寧ろ普通の人間よりも統制された精神状態を維持していた。

    だが、感情の抑制や精神の統制が完成され過ぎているが故に、今度は人間的な情動や良心、他者に対する共感性を欠落させたソシオパス的な傾向を持つ者が目立つ様に成り、これはニュータイプの本質が「高い交感能力による他者との協調」であるのを考えると皮肉そのものの結果で有った。

    宇宙世紀0200年代になると、技術発展によってニュータイプ能力を持たない一般パイロットでも扱えるサイコミュ兵装が開発され、強化人間技術も相対的に優位性を失い、時代の徒花として消失していった。


    「強化人間」の語は基本的に宇宙世紀を題材にした作品群にしか登場しないが、アナザーガンダムにおいても類似した別の言葉で登場している。

    機動武闘伝Gガンダム』:「DG細胞」「バーサーカーシステム

    新機動戦記ガンダムW』:「ゼロシステム

    機動新世紀ガンダムX』:「人工ニュータイプ」「Nシステム(外装式人体強化システム)

    機動戦士ガンダムSEED』:「ブーステッドマン」「エクステンデッド

    機動戦士ガンダム00』:「超兵」「脳改造ナノマシン錠剤

    機動戦士ガンダムAGE』:「ミューセル

    ガンダムビルドファイターズ』:「エンボディシステム

    機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』:「阿頼耶識システム

    機動戦士ガンダム水星の魔女』:「GUNDフォーマット


    ガンダムシリーズにおいては強化人間の定義が『存在理由が戦闘のみ』の性質上、戦闘において悲惨な最期を遂げるのがお約束だったが、最近では死なずに救われる展開も増えてきている。


    宇宙世紀における強化人間一覧編集

    ※:シリーズとして展開された順ではなく、時系列順

    機動戦士ガンダム サイドストーリーズ編集

    ※:ニュータイプ能力は持たないが、設定的に後の強化人間の先駆けとも言える存在。


    MSV-R編集

    ※:こちらも上記のクロエと同じくニュータイプ能力を付加されておらず、ただ身体能力のみを向上させただけで、彼も同じく後の強化人間の先駆けとも言える存在。


    機動戦士ガンダムバトルオペレーション編集

    リリス・エイデン※1ノア・カーペンター※2アキン・ヴァンデンベルグ※2
    リリス

    ※1:上記のクロエと同じくニュータイプ能力は持たないが、彼女の新兵時代の様子(=コロニー落としによる家族との死別や、それによるジオン軍への怒りや憎しみを、上官からひたすら煽られ滾らさられる)や、本編の狂気寸前のジオンへの殺意剥き出しの言動は、Zガンダム時代の強化人間そのもの。

    ※2ポジション的には上記のクロエと同様『ペイルライダー計画』の関係者である。何方も「ニュータイプの素養がある」「強化人間である」とも明言されていないが、ペイルライダー計画の関係者で有る上に、ノアは『自身の象徴たる白色が汚される』、アキンは『叱責される恐怖心』をスイッチにリリス・エイデン以上の狂暴性を表出させる(特に後者は『実年齢以下の言動が目立つ』『者物を弄び破壊するのを楽しむ』等、初期の強化人間そのものの破綻ぶりが常態化している)為、何らかの処置が施されている可能性は否定できない。


    機動戦士ガンダムサンダーボルト編集

    ダリル・ローレンツ他32名の南洋同盟所属MSパイロット ※1
    レヴァン・フウ僧正、リリー・シェリーナ、イース・シェリーナ ※2

    詳細はサイコ・ザクリユース・P・デバイス及びパーフェクト・ガンダムを参照。

    ※1:前述の『存在理由が戦闘のみ』の点で見れば強化人間に相当するポジションである為、ここに記述。

    ※2:他の宇宙世紀作品と同じく強化改造を施されたニュータイプ。レヴァンは強化時に受けた脳の損傷で余命1年のところをRPDで延命措置を施している。


    余談だが、サイコ・ザクのコクピットに搭載されている「リユース・サイコ・デバイス」は、元々は戦争で手足を失った兵士を再び戦線に復帰させるのが目的で作られた操縦支援システムだった。

    だが、ある宗教組織に技術が流出し、そこに所属するパイロットが(最初の1人を除いて)自ら志願して残った手足を全て切り、両手足とも義手義足となったMSパイロットが32人も現れた。

    存在理由が戦闘のみ』の点で見れば強化人間に相当するポジションで、これを操縦して敗北したパイロットは何れも戦死している。


    機動戦士Ζガンダム編集

    ※3:ナナイ・ミゲルは元被験者でありロザミア、ゲーツとは知り合いである

    機動戦士ガンダムΖΖ編集

    ※1:公式小説版では強化人間とする設定となっている

    ※2:ニュータイプ将校だが「強化人間である」説も


    機動戦士ガンダム 逆襲のシャア編集

    ※4:従来の強化人間とは異なり、表向きは「関連技術の成熟」扱いになっている。彼の強化コンセプトはシャアの理念である「宇宙世紀を生きる新人類であるニュータイプに誰でもなれる」発言を証明する為に強化された実験的な強化人間。 強化したのはローレン・ナカモトだがシャアの強い意向により、従来のやり方は止めさせている。精神が安定しているのはその為。


    機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ編集

    ※5:新訳劇場版の資料集にて明確化した。


    機動戦士ガンダムUC編集

    ※ネタバレを避ける為にニュータイプとされる場合がある。


    機動戦士ガンダムNT編集

    ※元からニュータイプだが、後にNT研究所にて強化措置を受けた描写がある。


    機動戦士ガンダムF91編集


    機動戦士クロスボーン・ガンダム編集

    ※1:ゲームでは強化人間とする設定が多い。原作では拷問によって精神崩壊したニュータイプとされる

    ※2:生命維持の処置は既に強化人間と評しても過言ではない


    機動戦士Vガンダム編集

    ※1:アニメでは明言されていないが、公式小説版では強化が施された設定となっている。

    アニメ版を題材としたゲーム版でも、終盤における性格の変貌と、あまりにも短期的な戦闘力向上から強化人間設定にされる傾向が強い。

    ※2:本編内では明言されておらず、極刑を受けた事による精神崩壊とされているが、小説版やゲーム作品では強化人間とする場合が多い。


    アナザーガンダムにおける強化人間的設定のあるキャラクター一覧編集


    機動武闘伝Gガンダム編集

    DG細胞の影響が大きい者


    新機動戦記ガンダムW編集

    ※:初代Gジェネレーションのみ。本編でも常人離れした動きを見せるシーンが多い


    機動新世紀ガンダムX編集

    カリス・ノーティラス※1カイ、ローザII世、エディン・ザッハ※2
    【ガンダムX】カリス・ノーティラスNo Image

    ※1:人工ニュータイプ

    ※2:Nシステム


    機動戦士ガンダムSEEDシリーズ編集

    ブーステッドマン


    エクステンデッド

    ΔASTRAYの登場キャラクター。ファントムペインに移籍しデストロイガンダム搭乗の前後で、言動が大きく豹変している実態から、処置が施された可能性がある。


    機動戦士ガンダム00編集

    ※脳改造ナノマシン錠剤によるもの


    機動戦士ガンダムAGE編集

    ミューセル使用時


    ガンダムビルドファイターズ編集

    ※:エンボディシステムによるもの。詳しくはキャラクターの該当記事へ


    機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ編集

    ※:阿頼耶識システムによるもの。ここにはMS搭乗者のみ記載するが、CGS時代から在籍する鉄華団の子供とブルワーズの少年兵は全員、阿頼耶識システムを埋め込まれている。

    ※1:阿頼耶識システムType-Eを使用する為のコネクタを取り外した為、本編最終回で車椅子に乗っていたと本編終了後に解説された。


    機動戦士ガンダム水星の魔女編集

    ※:GUNDフォーマットによるもの。作中では強化人士と呼ばれている。また、クローンではない赤の他人に整形を施した上でオリジナルの名前で生活する、いわば「影武者」も兼ねている。


    『SDガンダムG GENERATION』シリーズにおける強化人間一覧編集

    ※:初登場したGジェネレーションFの頃は(強化人間はレベルアップしない、強化するかは任意とするゲームシステムの都合などから)普通の人間扱いだったが、台詞などが強化人間の雰囲気を感じさせるものとなっている。最近の作品ではファンネルやドラグーンなどの威力に関わる「覚醒値」のステータスが高めに設定されている事が多い。




    アーマード・コアシリーズにおける強化人間編集

    主に、ACを初めとする兵器の操縦技術を向上させるべく、人工筋肉の移植や神経の光ファイバー化など改造が施された一種のサイボーグ兵士で、アリーナでは一部を除いた上位ランカーの殆どが強化人間となっている。

    彼らがACに搭乗すると、使用時に構え動作を必要とする武装を構え無しで発射可能としたり、ブースターの出力や脚部旋回性能等の機体性能を向上させる等、様々な追加機能を得る。

    別名「プラス」とも呼ばれ、主にムラクモ・ミレニアムによって開発が進められてきたが、実験体は精神的に不安定に成る者も多く、開発初期段階では実験体がACを奪い脱走する等の騒動が起きている。ワタシハナニカサレタヨウダ


    AC4ACfAでは主人公を含む主要キャラクター達はリンクスと呼ばれ、AMSという神経接続装置でネクストACを操縦しており、此方もある意味では強化人間と言えなくはない(設定的には前述のガンダムシリーズの阿頼耶識システムに近い)。ただしAMSによる操縦は先天的な適性によって機体挙動が左右されるので、適性がない場合はシステムの酷使で徐々に身体が蝕まれていくリスクがある。


    ACVゾディアックはデザインドと呼ばれるプロジェクトにより強化が施されたミグラントで、肉体のほぼ全てを機械化し脳組織の大半をコンピュータに置き換えられた例も存在している。

    ACVD死神部隊も強化人間に類する存在だが、此方は意識・思考を完全に電子化しており、人格の操作による元の意識だけでなく肉体をも失っている。

    ACVIでは、コーラルを用いた強化人間が登場する。

    第1〜第6世代はコーラルを使用しているが、アイビスの火によりコーラルが焼失した第7世代以降は代替技術を用いた強化人間が多数生み出され、技術安定までに多くの者が犠牲になったという。


    プレイヤーの強化人間編集

    光波も参照。


    初代シリーズ、2では、修理費や弾薬費などで負債を重ねた末、プレイヤーが人体実験の被験体として売られる形で強化人間に成る。

    手術は負債を重ねる度に何度も施され、その度に様々な特殊機能が付加されていく。

    手術前に物騒な会話を聞かされるが、実際には確実に手術は成功するので安心。

    一種の、初心者救済施策で有る。

    ゲーム上のデメリットとしては、今までのミッション攻略実績がリセットされ、またプレイヤー名が「強化人間***号」等のナンバーに成ってしまう(*部分にランダムで数字が入る。名前は裏ワザで戻せる)。また一度強化人間にされてしまうと二度と戻れないので、強化を受けていない真人間とイーブンな条件で対戦が難しく成ってしまう。

    初代系列作品のACPPACMOA、2の続編のAC2AAでは負債による手術イベントはなく、データのコンバートでのみ強化人間化したデータが持ち越される。


    AC3AC3SLでは、クリア後の隠し要素オプションパーツ「OP-INTENSIFY」として登場。

    装備した状態で様々な条件を満たすと、各種機能が解禁されていく。

    オプションパーツなので、付け外しが容易な反面、初心者救済の側面は無く成った(特に3からのデータ持ち越しなしでの3SLでの入手は至難の業)。

    また能力的には同等ながら、厳密には「強化人間」では無い。

    欠点としてOP-INTENSIFYはコアのオプションスロットを全て専有してしまう為、他のオプションの恩恵を受ける事が出来なくなる。

    尚、アリーナに登場するCPUはその限りではなく、他のオプションも併用してくる。

    『OPパーツによる恩恵』の形だからか、過去作品と比べて強化人間に対する陰惨なイメージが低く、中には「生身の状態でも男に勝ちたい」との考えから施術を受けた女性レイヴンがいる。


    ACNX以降は、NPC専用のチート能力となり、正規の手段でプレイヤーが使用できなくなった。

    それに伴ってかどうかはともかく、「強化人間」の語も設定からなくなった(Nシリーズで強化人間と明言されているのは、NBのスタークスの文字設定のみ。

    スタークス自身はゲームシステム上では真人間となっている)。


    ACVIにおけるAC乗りは一部を除いて基本的に強化人間であり、プレイヤーが操作する主人公も最初から強化人間である。


    ナイトウィザードにおける強化人間編集

    エミュレイターと戦う為に肉体・精神を生体・呪術的に改造強化されたウィザードで、英名は「KILLING MACHINE(キリングマシーン)」。

    PCが選択可能なクラスの一つであり、物理攻撃、特に射撃戦寄りなクラスと成っている。

    定期的な調整を必要とする設定があるが、あくまで設定上のものであってゲームルールでは特にプレイヤーへのメリットもデメリットもない。


    その他の作品における例編集


    特定キャラクターの設定でのみ強化人間の名称が登場するもの編集


    関連タグ編集

    SF オーバーテクノロジー サイボーグ 人体改造

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