- シリーズ他作品のACはアーマード・コア(ロボット)
- シリーズそのものはアーマード・コア
を参照のこと。
概要
『アーマード・コア・ネクスト』が正式名称だが、作中作外共に省略して『ネクスト』と呼ばれる事が最も多い。
ゲーム本編中における「(プレイヤーの操る機体としての)AC」とはもっぱらネクストの事を指し、作中における前世代型、従来のACは『ノーマル』と呼ばれる。
注意
『ノーマル』≠シリーズ過去作品のACである。
4系におけるノーマルは換装機能のない(または低い)単なる量産型機動兵器であり
寧ろ過去作における簡易量産型ACの様なものである。
世界観が違うため比較すること自体がナンセンスなのだが、
それでも敢えて比べるなら後述のAZシリーズの様な特殊部隊用「ハイエンドモデル」が過去作のAC、またはそれとネクストの中間の機体となる。
来歴
国家解体戦争にてパックス(企業グループ)側により初めて実戦投入された。
ノーマルこと従来のACとは一線を画した次世代型ACにして決戦兵器。
ノーマルとの戦力差は次元が違うレベルに達しており、僅か26機で世界征服を成功させている。
ネクストのパイロットは“繋がる者”という意味で『リンクス(Links)』と呼ばれ、その全員が一種の天才にしてある意味強化人間。
とりわけ国家解体戦争の参加者は「オリジナル」と呼ばれ区別されている。
国家解体戦争以後、リンクス戦争の終結までがネクストの全盛期。
戦場の覇者にして各企業の保有する最大の戦力であり、優秀なリンクスとネクストをどれだけ保有するかがその企業の力の大きさを表していたとも言える。
だが、リンクス戦争においてリンクスの希少性、そしてその希少性を機械的手段で完全に代替する事が現状不可能であるという事実が露呈。
結果、リンクス戦争後のACfAの時代では換えの効く多数の凡人が制御する超巨大機動要塞アームズフォート(AF)による物量戦が各企業の基本戦略と成り、
リンクスとネクストは研究開発こそ続けられるものの、企業が地上で繰り広げる小競り合いの尖兵として使い潰されるだけの存在と成り果てる。
とは言えネクストはAFと比較して遥かに小型で機動力と隠密性に優れている事からこの時点ではまだ棲み分けが出来ていた。
しかし、結局は「AFを一人で破壊してようやく一人前だが、それは大多数にとっては奇跡の親戚」という厳しい状況はいかんともしがたく、fAの後にパイロットの問題は最低最悪の方法で解決するものの、
それ故に天才達の時代は終わり、機械の化け物達が大地を汚し尽くした。
そして後にプレイヤー達は知る事に成った。
ネクストACの登場から終焉までの歴史そのものが、ACシリーズの通過儀礼であった事を。
性能
従来シリーズのACに比べて高速スピード戦に特化しており、ダブルトリガーやクイックブーストは当たり前。
更にはそれまでは強化人間で無ければ出来なかった二脚型ACでのキャノン兵器の構え無し自由射撃が標準に成っている等、大きく仕様が異なっている。
ユニット化された各パーツと装備武装を換装して機体を構成する点では過去作品のACと同様だが、生体制御機構アレゴリーマニュピレイトシステム(AMS)とコジマ粒子を応用した技術により従来の機動兵器を大幅に凌駕する戦闘能力を持つ。
クイックブースト(QB)・クイックターン(QT)
コジマ技術によるブースターを使用した慣性を無視した急激な加速により、変幻自在な機動を可能とする。その加速度は瞬間的に音速を突破する程でもはや殺人的。
ゲーム上では緊急回避(ステップ)。
プライマルアーマー(PA)
ネクストの最大の特徴。コジマ粒子によるバリア。
その防御力は従来の兵器とは次元を異にする戦闘力を付与しており、国家解体戦争ではパックスはたった26機のネクストを以って国家の解体を成し遂げる事に成功した。
ゲーム上では「ダメージをある程度軽減し、消耗しても時間経過で回復するバリア」として扱われる。
文字にすると簡単だが「バリア強度」「バリア回復速度」「装甲本体の強度」「バリアを削り易い武器」「バリアに軽減されにくい武器」等の機体をアセンする際に考慮すべき要素が幾つも有り一筋縄では行かない様に成っている。
オーバードブースト(OB)
過去作のACにも搭載されていた急加速機構。コジマ技術により性能は段違いに上。
ゲーム上では過去作と違い発動するとPAゲージを消耗する。
アサルトアーマー(AA)
fAから登場した、プライマルアーマーを爆発させる全周囲攻撃。
これを意識してアセンブルを組めば一発逆転を為せる絶大な威力を誇るが、
使用後はPAを全損、回復も通常の方法で削りきられた場合よりも長い時間がかかる。
専用のパーツ「アサルトキャノン」を装備する事で爆発前に砲弾として射出する事も可能。
全ネクストのプロトタイプ「00-ARETHA」に搭載されていた機構を発展させたものとしか思えないが、詳細は不明。
アレゴリーマニュピレイトシステム(AMS)
パイロット機体を直結するマンマシーンインターフェイス。
リンクスはこれに対応する為の措置≒改造を受けている。
致命的弱点
しかしながら、操縦システムであるAMSは操縦者に適性が無いと操れず、仮に操縦が可能であっても適性が低いリンクスは強い精神負荷による凄まじい苦痛を伴う。
リンクスが天才である由縁である。
更にネクストは生体に悪影響を及ぼすコジマ粒子を常に放出する歩く環境破壊マシーンであり4→fAの時点で地上は荒れ果て、その後はもはや取り返すのつかない事になる。
その他にも強烈すぎる機動による肉体への負担やパイロット自身へのコジマ汚染の被害等、
ネクストに乗り続ける事によってリンクスの受ける心身へのダメージは計り知れず、リンクス達は短命な者が多いと謂われている。
シリーズに登場するネクストAC
- アリーヤ
- ノブリス・オブリージュ
- ホワイトグリント
- シュープリス
- アクアビットマン
- 00-ARETHA
- 002-B
- ストレイド
- シリエジオ
- アンサング
- TYPE-LANCEL
- ステイシス
- フラジール
- メリーゲート
- アンビエント
- クラースナヤ
AZ(アズライト)シリーズ
ネクストの前段階として、コジマ技術の実証実験を行う為に開発された特殊ノーマルAC。
特殊部隊用ハイエンドモデルをベースに、AMSやプライマルアーマーと言ったネクストに用いられる機能が搭載されている。
但し、既存のノーマルを改修した機体故にプライマルアーマー整波装置がシールドという形で外装されている。
その結果PAに死角が存在するなど多くの欠点を持ち、完成度はネクストに一歩譲る形と成っている。
中量二脚型のAZ01、重量型のAZ02、軽量型のAZ03の三機が存在し、ローゼンタールの特殊部隊「サフィラスフォース」で運用され、実戦における運用データを得る為に紛争地帯を転戦。
その後、サフィラスフォース用ネクストの完成が遅れた為に国家解体戦争にも参戦するが、その際に起きた事件がきっかけで1号機であるAZ01が企業の管理外へと解き放たれている。