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概要編集

既存の警察軍隊では対処しきれない、特殊な戦闘を想定して編成された部隊

原則として一般兵士より高い教育を受けたエリート隊員が所属する精鋭と位置づけられる。


一般にイメージされるのは、正規軍が戦闘を苦手とする森林や市街地などの地域での対ゲリラ戦や、ハイジャック等の人質立てこもり事件、テロリストの制圧、敵地への潜入暗殺などに従事する歩兵部隊である。


任務の特質上、少数で行動し、隠密性が重視される。このため敵は侵入を察知しても簡単に発見できるわけではなく、侵入された側は侵入者の人数に比べて大がかりな捜索・警備態勢を敷くことになる。北朝鮮工作員韓国国内に潜入した江陵浸透事件などはまさにそれである(⇒Wikipedia:江陵浸透事件)。


同じ特殊部隊という括りであっても、年代や国が変われば中身や規模も大きく変わる。まず警察系か軍隊系の特殊部隊かで中身が大きく異なり(例えば警察系では長期の野戦を想定する必要はなく、そのための訓練も必要なくなる)、軍隊系の場合は陸海空軍のどれに所属するかによっても違いが大きい。米国では特殊部隊の潜入や救出等を支援するための特殊部隊などというものもある。戦闘を主体とせず、心理戦や人材育成に従事する場合もある。


かつてのような国家同士の全面戦争が少なくなっている現代では、少人数で事を済ませられる特殊部隊というのは使い勝手が良く、活用頻度も多い。しかし担当する任務の性質から外部露出は少なく、訓練が公開されることも稀である。


隊員編集

任務の関係上、陸路はもちろん非合法の水中からの潜入や高高度からのパラシュート降下などが想定される場合もため、隊員の選抜訓練は極めて過酷。精鋭の中からさらに選抜された精鋭が揃えられており、隊員1人1人の価値や能力、技能は一般兵士に比べて極めて高い。


とはいえ、多人数同士での撃ち合いは必然的に人数が多い正規部隊が有利なことに変わりはない。特殊部隊が敵地に侵入する場合はサポート態勢をしっかり整え、深夜のような敵側の人数が少ない状況に奇襲し、目的達成後は速やかに現場から離脱、敵が態勢を立て直して集結する前にズラかるのが基本戦術である(ヒット・アンド・ラン)。


敵地に侵入した特殊部隊=大人数相手に無双するスーパーマン集団というわけではない。


ウクライナ侵攻では、ロシア軍が少しでも短期決戦で勝てるようにと、正面から敵と撃ち合う最前線にスペツナズの大部分を投入して壊滅させた事例がある。ちゃんと特殊部隊に適した運用を行わなければ、貴重な戦力の浪費となってしまうのである。


テロリストを相手にすることも多く、家族や本人への報復を防ぐためにも素顔は隠され、名前や個人情報等が書かれた装備などがメディアに出る場合はモザイク処理が施される。攻殻機動隊のアニメで、リーダーの草薙素子が一般の警察に(義体とは言え)素顔を見せるシーンがあるが、原作者の士郎正宗氏が自著で苦言を呈している(余談だが、原作漫画では公安9課課長の荒巻大輔草薙素子に、SASで訓練を受けてくるよう命じる場面がある)。


これら特殊部隊の隊員は一般兵士よりも実戦経験や教育面で質の高い存在であるため、高給な民間軍事会社からの引き抜きも多く、人材流出が問題となっている。


装備編集

隠密作戦や市街地戦へ従事する場合、下のイラストのように、取り回しの利くサブマシンガンカービン銃を装備する。

SASドラマとは違うもの。

原則として、その国の一般部隊より高性能・高価な装備が支給される。一般部隊は弾薬など消耗品の補給の都合上できる限り制式装備を使うようお達しがあるが、特殊部隊はそれが緩やかである。


装備の国籍も問われないことが多く、中国ロシアの警察系特殊部隊では西側諸国製の装備が確認されたり、ベトナム戦争やイラク戦争後の米軍のように敵地で活動することが主任務となる場合は、補給の都合や欺瞞のため、当該地の武器を使用するケースもある。もちろん国によって差はある。


多くの場合は制式採用などというものはなく、隊員個人でも部隊でも何でも購入して使うケースが多い。部隊の名は出さず匿名で購入したり、上位組織の名義で購入することもあり、どの装備が特殊部隊で使われるために購入されたかなど判別することは難しい。


腕時計や銃などの製品の謳い文句としてもメーカーが特殊部隊の名を使うこともあるものの、当たり前であるが採用状況などは公開されていないので、勝手に部隊に送りつけて制式採用されたなどと謳う企業もある。


また、市街地で戦う対テロ部隊は短期戦が主体となることから、一般部隊よりも重装備であるケースが多い。反面、野戦等の長期従軍には向かない。


世界各国の主な特殊部隊編集

日本編集

特殊部隊
準特殊部隊
以下の日本の部隊は正規の特殊部隊でないが、それに準ずる部隊。

アメリカ編集

警察・FBI
  • SWAT(スワット):凶悪犯に対処する警察特殊部隊。
  • ESU(緊急出動部隊):レスキュー隊の能力を併せ持つSWAT。
  • HRT:SWATでは対応困難な重大事件に対処するFBIの切り札的存在。
SOCOM(特殊作戦司令部)
アメリカ陸軍
アメリカ海軍
アメリカ空軍
アメリカ海兵隊
その他

イギリス編集


フランス編集

フランス軍
国家警察

ドイツ編集

  

イタリア

カラビニエリ
  • 第2機動旅団特殊介入部隊(GIS)
イタリア軍

ポーランド編集

ポーランド軍

ロシア(旧ソ連)編集

ロシアの特殊部隊全般を指して「スペツナズ」と呼称される。

ロシア連邦保安庁(FSB)
ロシア国家親衛隊

イスラエル編集


インド編集


オーストラリア編集

オーストラリア陸軍
  • SASR(オーストラリアSAS)

中国編集

武装警察

香港編集


北朝鮮編集

朝鮮人民軍

韓国編集


架空の特殊部隊編集

作品別に表記


歴史的な特殊部隊?編集

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