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MGS2

めたるぎあそりっどつー

メタルギアシリーズ第4作目、メタルギアソリッドシリーズ第2作目である「METAL GEAR SOLID 2」の略称。副題は「サンズ・オブ・リバティ」。
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GACKT「『METAL GEAR SOLID 2』知ってる?…僕は知らない」


概要編集

PlayStation 2用ソフトとして2001年11月29日に発売。物語のテーマは文化や情報の伝播・伝承を遺伝子になぞらえた「文化子(MEME)」。


ストーリー編集

タンカー編編集

シャドー・モセス事件から2年後の、2007年が舞台。

シャドー・モセス事件を生き延びたリボルバー・オセロットメタルギアの技術情報を闇市場へ流し、世界中でメタルギアの亜種が誕生していた。

反メタルギア財団「フィランソロピー」のエージェントとしてメタルギアの破壊活動を続けていたソリッド・スネークは、アメリカ海兵隊が開発した新型メタルギア・RAYが演習のために極秘裏に輸送されるという情報を入手し、その調査のため、アシスタントのオタコンと通信をしつつ、輸送用の偽装タンカーに単身潜入を開始する。


プラント編編集

タンカー編から2年後の2009年4月29日。

マンハッタン沖に建設された巨大海上除染施設ビッグ・シェルが、「サンズ・オブ・リバティ」を名乗るテロリスト集団に占拠された。

施設の視察に訪れていたアメリカ大統領等を人質に取り、彼らが要求したのは現金300億ドル。

要求を呑まない場合、ビッグ・シェルを爆破すると通告してきた。

人質の救出とテロリストの武装解除のため、FOXHOUNDの新人隊員である雷電がビッグ・シェルに単身潜入を開始する。


SNAKE TALES編集

サブスタンスで追加されたスネークが主人公となるパラレルストーリー。

A Wrong Doing編集

テロリストによる原油タンカー占拠事件はソリッド・スネークの手で鎮圧されタンカーの奪還に成功するが、原油流出が起きていた。

ビッグシェル建設により最悪の事態は回避されるもビッグシェルが武装勢力に占拠され、視察に来ていた大統領が人質になったことがシークレットサービスのエイムズにより知らされ、スネークは人質の救助と武装勢力の無力化を依頼される。


Big Shell Evil編集

職員の連続不審死事件のおきるビッグシェルで働く妹のエマの様子を見てきて欲しいとオタコンに依頼されるスネーク。

麻薬組織の抗争が起きている為に警察の手は足りず、頼めないと言い張るオタコン。

絶対に嫌だと断るも押し切られてビッグシェルへと来てしまうが、武装勢力がビッグシェルを制圧していくのを目撃してしまう。


Confidential legacy編集

DIA(国防情報局)に復帰したキャンベルからセルゲイ・ゴルルコビッチが海兵隊の襲撃を計画している事を知らされ、ゴルルコビッチの確保を依頼される。

海兵隊はエルデラ共和国のメタルギア鹵獲のために極秘行動しているが、メリルも参加しているとの事だった。

嵐の中、スネークはタンカーへと潜入する。


Dead man whispers編集

ビッグシェルでアメリカ海軍デッドセルの極秘演習が行われた。

デッドセルと配下の部隊がテロリストを演じ、SEALsはそれを鎮圧するというシナリオだが、デッドセルは指揮官ジャクソン大佐の汚職による逮捕、隊員の素行の悪さから軍の汚点となっており、デッドセルから正式に演習に参加できたのはヴァンプ一人だった。

演習に招かれた海兵隊の司令官スコット・ドルフの依頼によりスネークはプリスキン中尉として演習に参加していたが、ヴァンプが反乱を起こす。

目的はジャクソン大佐を嵌めた者への復讐。


External gazer編集

オタコンがコペルソーン・エンジンという新しいVRシステムを開発したが、どこか他人に乗り移ったかのような違和感を覚えるスネーク。

タブロイド誌の記事に盛り上がるオタコンとメイ・リンにビッグシェルに出現したという怪獣ゴルルコンの写真を撮りに行かされてしまう。

そこで別世界の住人というオルガに出会い、このままではこの世界も大変なことになるという忠告を受ける。


登場人物編集


タンカー編35歳、プラント編37歳。

反メタルギア財団、フィランソロピーに属する伝説の英雄。

この時から老化現象が始まっている(劇中では50代後半のビッグボスの体細胞を使ったためと言及されているがこれは後に間違いだったことが明らかになる)。

何気にプラント編ではいつものスニーキングスーツではなく、通常の軍服を着て、バンダナを巻いていない珍しい彼が見られる。

彼が騙ったイロコィ・プリスキンの偽名のイロコィはアルゴンクイン語(ラテンアメリカの原語)で「毒蛇」、プリスキンはそのままキャラクターモデルであるスネーク・プリスキンから。


本名ジャック。当初のコードネームはスネークだったが、プラントを占拠したテロリストが「ソリッド・スネーク」を名乗っていたことから変更された。

新生FOXHOUNDの隊員にしてプラント編の主人公。入隊前は陸軍でFOURTH21に参加していた。

実戦経験はないが、VR訓練を積み重ね、それを補っている。


みんなのオタコン。フィランソロピーのメンバーでスネークの相棒として後方支援全般で相変わらずの有能っぷりで活躍する。表情のグラフィックの向上から顔が凛々しくなっている上に、身なりを整えるとかなりのイケメンであることが判明した。

タンカー編のセーブでは、メイリンよろしく、ことわざを教えてくれるが、どこかズレている。

本作からヘリを操縦できるようになった。さらに様々な武器や装備やそれを使った戦闘手段等の知識も蓄えたらしく、そっち方面のアドバイスも貰えるようになった。


雷電の恋人であるデータ・アナリスト。 大佐によって連れてこられた。

プラント編でのセーブ担当のワガママ女。


お馴染み大佐。新生FOXHOUNDの司令官として雷電に指示を出す。しかし外見、声はロイ・キャンベルなのだが、性格は人情家な前作までの彼に比べていやに冷淡で機械的である。その正体は...

らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!


ロシア私兵部隊を率いる女リーダー。

タンカー編の時点で妊娠していた。


再び登場したサイボーグ忍者。声は前作のグレイ・フォックス

だが彼はシャドーモセスでREXに踏み潰された筈……。


海兵隊司令官。フォーチュンの実父で、メタルギアの亜種に対抗するためにRAYを開発してその演習をかねていた。

タンカー編でオセロットに撃たれて死亡。


シャドーモセス事件でオセロットが合流しようとしていたロシアの大佐。

タンカー編では彼がロシア私兵部隊のリーダーである。

タンカー編でオセロットに撃たれて死亡。


義足のピーターの異名を持つ爆弾解体のスペシャリスト。

ファットマンのかつての教官でもある。


アメリカ合衆国大統領。

人質の一人。


前作に登場した、ナスターシャ・ロマネンコの元旦那でシークレットサービス。

心臓にペースメーカーを入れている。


オタコンの義妹。初登場はお兄ちゃんそっくりで、それ以外でも血が繋がっていない割にはオタコンに似た部分が多い。 アーセナルの技術者で専門はニューロAIと複雑性理論の応用。コンピューターに関する才能はオタコン以上とのこと。

本作のロリ要員。


我らがジョニー。今作は2回、声のみで出演。

シャドーモセス事件後、流浪の傭兵として世界を転々としていたらしい。

現在身を寄せているロシア私兵部隊は「気のいい奴等」と評している。

ただし大統領警護隊は「ムカつく」と評している。


前作のロリ要員にして軍事技術者

フィランソロピーのメンバーでSSCENに所属しており、スネークの装備を横流しする事でサポートしている。

タンカー編で、オタコンとのセーブをマメにしていると、本人ご登場となる。


固体での液体でもない、第三のスネーク。正体は前大統領、ジョージ・シアーズその人である。

劇中恐るべき子供達計画の生き残り、と説明されていたが、後に否定されている。


カウボーイマニアのじいさん。前作で忍者に右腕をぶった切られ、リキッド・スネークの死体から移植しているが、利き腕は左に矯正しているようだ。

今作でも変わらず謎多き男でもある。


幸運の女神と呼ばれる、悲劇のヒロイン?

銃弾は避け、グレネードも不発。彼女はいつになったら死ねるのか。


吸血マニアのナイフ使い。水面を走る、壁を走るなど超人的な戦闘技術と身体能力の持ち主で、さらに頭に銃弾を受けても死なない。

彼も死ねない事を喘いでいる。



妙な哲学を持っている爆弾魔。10歳で原爆を組み立てた超天才。

「俺は犯罪者じゃない!芸術家(アーティスト)だ!」


前作でスネークと共に戦った女兵士。

本編には登場せず、SNAKE TALESのみに登場。


今作に登場する敵兵。

主にゴルルコビッチの私兵がメインで、タンカーを護衛する海兵隊員、ホールドアップや首絞めが効かないハイテク兵、アーセナルギアを護衛する天狗兵も登場する。

全員無線機を常備しており、中には定時連絡を行う兵士も存在する。


関連作品編集

ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2編集

2002年に発売されたデジタル資料集。

キャラクターや兵器、ステージのモデル、デモシーンを好きなアングルから閲覧したり(デモシーンに関しては音声は入っていない)開発スケジュールや関連商品の画像、イベント映像を見ることもできる。おまけとして後に「サブシスタンス」に収録された「VR MISSIONS」の体験版数ステージをプレイすることもできる。



メタルギアソリッド2 サブスタンス編集

多数の追加要素を収録した完全版。

難易度が変更されており、NORMALが日本版のHARDに相当するようになっている他、敵に見つかるとその時点でゲームオーバーになる設定も可能となっている。

スネークを主役にしたパラレルストーリー「SNAKE TALES」や「MGS1 インテグラル」にもあった「VR MISSIONS」、本編のステージで様々なミッションを遂行する「ALTERNATIVE MISSIONS」、スネークあるいは雷電を操作してビッグシェル内をスケートボードで走りハイスコアを目指す「SKATEBOARDING」といった新モードが追加されている。(同年に発売された「エボリューションスケートボーディング」というゲームが元ネタ。同ゲームにはMGS2のスネークが登場する。)

MGSインテグラル同様セリフは英語音声に変更されている他、収集要素であるドッグタグの名前が変更されている。

また海外版をベースとしているため、小ネタとしてはジェニファーなどの後ろのプレートの数字が変更されている(センチメートル法をインチ法に変換した関係もある。)



メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ 20周年記念廉価版編集

2007年に20周年を記念して『メタルギアソリッド』、『メタルギアソリッド3』と共に発売された廉価版。

同年に発売されたシリーズセット「メタルギアソリッドコレクション」の一部を事実上、単品化したもの(ディスクキャプチャーは変更されている)であり、「サブスタンス」同様アウターケース仕様でオリジナル版ディスクと「ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2」の二枚組で構成されている。

取扱説明書はディスクケースとほぼ同じサイズになっている。



メタルギアソリッド2 バンドデシネ編集

2008年に発売されたDVD-Video作品。

前作メタルギアソリッドバンドデシネの実質的な続編となっている。


今作から完全映像作品化かつフルボイスとなり、前作「メタルギアソリッドバンドデシネ」も完全映像作品化・フルボイス化して収録されている。

原作は言うまでもなくゲーム版メタルギアソリッド2だが、ゲーム版が雷電視点で物語が進んだのに対し、こちらはソリッド・スネークの視点で物語が進んでいく。

劇中では語られなかったシーンも描かれている。


なおスネーク視点のため、リチャード・エイムズは未登場となっている。そしてヴァンプ役も4の塚本晋也ではなく、2の置鮎龍太郎が続投している。サイボーグ忍者塩沢兼人ではなく山崎たくみが代役として吹き替えている。


また、オリジナルキャラクターとしてポリスノーツから、カレン・北条がゲスト出演している。


2013年に発売された『メタルギアソリッドレガシーコレクション』(『メタルギア』~『メタルギアソリッド ピースウォーカー』まで同梱された記念版)や、マスターコレクションにも収録されている(ゲーム作品も収録しているが「バンドデシネ」だけはBlu-rayビデオ扱いのため通常のBlu-rayプレイヤーで再生可能)。



メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ HDエディション編集

2011年にPlayStation 3XBOX360で発売された。

単品はダウンロード版のみの取り扱いでパッケージ版は「メタルギアソリッド HDエディション」としてのみ。

内容は「SKATEBOARDING」が収録されていない点を除けばサブスタンスと同一だが、全編が日本語音声になっている。そのため、一部新録されたボイスもある(「バックボタン」を始めとするXBOX360のコントローラー関連ボイス、「SNAKE TALES」におけるスネークの「あんたがジェニファーだな」や、後述のペンダゼミンの台詞など)。


なお、一部のアイテム名に修正が入っており、ジアゼパムがペンタゼミンに変更されている(ジアゼパムが実在する薬のため、権利上の問題が発生したとされる)。


メタルギアソリッド マスターコレクションVol.1編集

PlayStation 4PlayStation 5Xbox Series XNintendo SwitchSteamで発売された。PlayStation 4版とSteam版はダウンロード販売のみ。

前述のHDエディションが収録されている他、追加コンテンツとして海外版(サブスタンス)の英語音声や英語を始めとする多言語字幕がダウンロードできる。

変更点はあまり無いが、前作次回作同様に薬系アイテムの赤十字が白十字に変更されており、過去のHDエディションで発生していたバグがある程度修正されている。

Steam版の音声はXBOX版準拠。


余談編集

シリーズで初のダブル主人公制となった……が、これまでのスネークはタンカー編のみで『メタルギアソリッド2』の本編ともいうべきプラント編では完全に脇役になってしまった。その為、メタルギアソリッドシリーズでは初めてスネークがメタルギアと戦わない展開となっている(初代『メタルギア』では肝心のメタルギアが出てこない)。



ニューゲームの際、プレイヤーに前作をプレイした事があるか・アクションゲームは得意か否かのアンケートをまず行ってくる。これによってタンカー編から始まるかプラント編から始まるか・選択できる難易度の種類が決まる。ちなみにだが、前作をプレイした事がある者は早い段階でプラント編に違和感を持つような会話や設定がある(サブスタンス以降はアンケートが無い為、タンカー編→プラント編・タンカー編から始める・プラント編から始めるの選択肢が最初から出てくる上に選択できる難易度も一律出た上で任意で選択可能)。

またタンカー編から通しでプレイした場合とプラント編のみプレイしている場合で、タンカー編の回想にはいる前の台詞が違っている。(前者では、雷電がタンカー事件のVRも体験したという台詞。後者では、タンカー編のプロローグにもなっている。2年前の…というものになっている。)


実は開発当初、なんと「メタルギアソリッドⅢ」のタイトルだった。これはファンディスク『ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2』でも触れられているが、何故2ではなくいきなり「Ⅲ」だったのか明確な理由は語られていない。(見方によってはⅠとⅠの二つの隙間を「Ⅱ」と見ることもできるが)


シリーズで初めてモーションキャプチャーを採用した作品。そのモーションキャプチャーの光景の一部は『ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2』でも見る事ができる。


サウンドシステムはときめきメモリアルドラマシリーズで使用したものを改良したものを使った為、無線会話も前作に比べてクリアな音質になっている。


ちなみに難易度によって変わるが、シリーズの中でもメタルギア戦で複数のメタルギアを相手にするのはこれが初。なお、最高難易度になると最大である25機全ての数を撃破しなくてはならない(正確には20機。デモシーンで5機破壊するので都合25機)。


プラント編は一部シーンにおいて、本来存在するはずだった演出部分のみ開発中に取り止めとなった。

ゲームクリアした方ならわかるだろうが、ベラザノ橋のデモシーンから急にフェデラルホールのデモシーンにスキップしたかのように飛んでいる部分がある。

これは「アメリカ同時多発テロ」の影響である。そのシーンには実は背景に「世界貿易センタービル」が作られていた事や実際のテロを想起させるのと似た演出(ゲーム中の世界貿易センタービルそのものにではない)だったからである。HD版でもこの削除されたシーンは一切使われなかった。

なお、「ザ・ドキュメント・オブ・メタルギアソリッド2」の特典映像でもムービーではなく静止画でしか紹介されていない。なお、ステージモデルを自由に様々な角度から閲覧できるモードでも確認可能。ソリダスとの最終決戦では決して見えないようにカメラワークが設定されていた事が窺える。


なお、オリジナル版はクリア時のリザルトならびに称号は何故か表示されるパスワードを専用サイトで入力しないと参照できなかった。サブスタンス版以降は今まで通りゲーム内で表示される。


大乱闘スマッシュブラザーズX』ならびに『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に参戦しているスネークの外観はこのバージョンが元になっている。

ちなみに収録されている楽曲の「Yell "Dead Cell"」 は『メタルギアソリッド2』のプラント編のデッドセルメンバーとの戦いのBGMだが実は若干異なっている。これはサウンドトラック収録版であり、本編で使われているものより一ループが少し長い。


発売当初はストーリー展開が非常に難解として乏しいものではなかったが、年月が経つにつれてインターネット環境の発達や整備、AIの成長などが進んでいった事に伴い、それらをメインテーマに組み込んだ先見性を再評価する声も多くなっている。


『メタルギアソリッドマスターコレクションVol.1』では一部セリフ音声がオリジナル版から差し替えられているが、ニンテンドースイッチ版のみ音声が無い箇所がある。これは任天堂のゲーム機でのソフト開発ルールで操作説明に関しては音声と文字が一致していない場合は混乱を招くとしての措置だとされている。


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