海洋除染施設ビッグ・シェル
MGS2の2007年においてマンハッタン沖で起こったタンカー沈没事件による原油流出による海洋汚染に対して原油回収と海水を除染・浄水する複数の脚を持つ海洋プラント「ビッグ・シェル」が建設された。
2009年4月29日、このプラントを視察していたアメリカ合衆国大統領等が突如ビッグ・シェルを襲撃・占拠してきた武装テロリスト「サンズ・オブ・リバティ」に人質にされ現金300億ドルを要求してきた。
この事態に「FOXHOUND」の新人隊員である雷電が潜入する事となる。
潜入する彼はSEALs隊員である「イロコィ・プリスキン中尉」や、謎のサイボーグ忍者「ミスターX」と出会う。
また、ミスターXはこのビッグ・シェルがただの除染施設ではない事を雷電に教える。彼曰く、このビッグ・シェルが新型メタルギアなのだと。
メタルギアといえば核搭載二足歩行戦車の事だが、ここは海上でしかもこの海洋除染プラントはどう見てもそのような兵器には見えないのだが・・・?
ビッグ・シェルの真実
以下、本作の重大なネタバレにつき注意
ミスターXのリークはガセネタでは無かった。雷電が潜入していた除染プラントは機能自体は本当に除染施設であるもそれは偽りの姿であり、ビッグ・シェルとはプラントの底部すなわち海中で建造されていた新型メタルギアこと超巨大潜水艦「アーセナルギア」だったのである。また、このアーセナルギアには「純粋水爆」が積まれているとされ、「サンズ・オブ・リバティ」はこれをアーセナルギアごと狙っていたのである。
プリスキン経由で無線で知り合う事となったオタコンによると事件から二年経つのにタンカー一隻分の原油回収をまだ行っているのがおかしい事やタンカー沈没事件ではそもそも沈没したタンカーには原油は積まれていなかった。これの為にわざわざ原油を積んだタンカーを沈めたのだという。
一体、誰が何の為にこのアーセナルギアの建設を指示したのか?それはアメリカ合衆国の真の支配者である12人の賢人会議による愛国者達なる者だった。さらに言うとアーセナルギアは今までのメタルギアとは全く異なる、AIである「G.W」によってネットワーク上における真実の濾過を行うものだったのである。
後に「G.W」に仕組んだネットワームが発動してアーセナルギアは暴走しニューヨークへ向かって行き、ついにはフェデラルホールに激突し停止した。
このアーセナルギア自体は2000年問題により暴走したアメリカ海軍の新型艦として事件は隠されたが、設計の変更された船がアーセナルギア級として建造され、そのうちの一隻である「アウターヘイブン」がMGS4の時代に登場している。(何隻作られたかは不明)
余談
サブシスタンスで追加されたパラレルストーリー「SNAKE TALES」では、アーセナルギアは登場せず、除染施設として機能している。
1970年代、ある武装集団によって建設されたこのビッグ・シェルと非常によく似た軍事施設が存在した。
こちらは当初は研究施設跡だったものを改築・増築を繰り返していたがある事件で殆どが崩壊してしまっており、雷電達の時代には跡形もなくなっているとされる。