ミスターXとは創作作品で数多く登場する正体不明の人物である。
以下の二つの場合がある。
- 自ら「ミスターX」と名乗る場合
- 正体不明の人物について第三者が便宜上つける場合
自称ミスターX
有名なところでは『タイガーマスク』(後のタイガーマスクWにも登場)に登場する虎の穴の幹部であるミスターXであろう。語源はおそらくここであるのには間違いない。
また、『ルパン三世』のアニメ版の第1話で登場し、その後数度にわたってルパン三世の敵として登場したミスターXも有名。こちらのミスターXは滝口順平氏が声優を務め、アニメ版では3度にわたり(『ルパン三世 Ofiicial Magazine』の漫画を含めると4回)ルパンの命を狙う。最後は自身をサイボーグ化してまでルパンに勝負を挑んできた。

さらに、『プロゴルファー猿』にも同名のキャラクターが登場する。常に覆面とサングラスで顔を隠した謎の人物で、度々主人公の猿谷猿丸に自分の仕込んだゴルフ勝負を挑んでくるが、夏にはプールにて水泳勝負を挑んでくるなどお茶目な一面も見せる。
…というか、本質的には(やり方にいささか問題はあるが)ゴルフプレイヤー育成に非常に熱心で、かつ才能を持った人物を自分の手元に確保しておきたいだけの大金持ちのビジネスマンである。
敵味方で言えば間違いなく敵側の人間ではあるが、猿丸のゴルフの才能には一目置いており、彼に食事をご馳走したり、同行している家族にも気前よく奢ってあげたりするなど、見た目以外は割と紳士である。アニメ版では未成年である猿丸を自身の組織に勧誘する為にこの風体で実家を1人で訪れ、客としてもてなす母親と縁側で和やかに語り合い猿丸の才能を買っている事や組織での待遇を説明して理解を得ようとするなど、かなりシュールなシーンも描かれていた。
『ロックマン』シリーズの『ロックマン6』にも登場。公式イラストで見ると正体はわかりやすいが、ファミコンのグラフィックだけだと案外わからないものである。
ルパン三世のミスターX
(画像左下)
犯罪組織スコーピオンのボス。
TV第1シリーズ1話「ルパンは燃えているか…?!」
声優:滝口順平
飛騨スピードウェイを建造し、レースを開催し事故と見せかけルパンの抹殺を目論む。ホテルに忍び込んだ峰不二子にくすぐりプレイを行った。
TV第2シリーズ第1話「ルパン三世颯爽登場」
改造手術でサイボーグになった。斬鉄剣にも耐える防御力&怪力&スピードを持っている。
豪華客船サーロイン号を建造し、大量の罠でルパン一味の暗殺を目論む。最後はスプリンクラーを利用されて電撃を食らい、船を自爆させた。
TV第2シリーズ第65話「ルパンの敵はルパン」
ルパンそっくりの姿に変装した。ココダット王国の美人王女ヤスミンを誘拐し、コンピュータ要塞でルパン達と戦いを繰り広げた。
ルパン三世M「死の果ての復讐 ~Revenge of outskirts of death~」
衰退したスコーピオンを立て直すために復活させられるが、ルパンへの復讐しか頭に無かった。プライベートアイランドを舞台にルパンと死闘を繰り広げた。
ルパンは今も燃えているか?
声優:茶風林
ルパンをおびき出すためにレースを開催。魔毛狂介と手を組み、タイムパラドックスでルパンファミリーの壊滅を目論む。
他称ミスターX
大抵は主人公サイドから見て犯罪もしくは敵対組織など、ネガティブなイメージの団体の所属人物につけられる。ストーリーの中核、もしくは重要部分を担うキャラになる場合が多い。
途中で正体が明かされる場合もあり、最期まで謎という場合もある。あからさまに怪しい風体で登場するため、かえって正体を隠そうとしてないのではないか、という疑問は残るが突っ込んではいけない。