概要
「ミスターX」とは創作作品で数多く登場する正体不明の人物である。
以下の二つの場合がある。
- 自ら「ミスターX」と名乗る場合
- 正体不明の人物について第三者が便宜上つける場合
実在のミスターX
- ビル・ミラーが覆面レスラーとして名乗ったリングネーム。
- ハンス・モーティアが覆面レスラーとして名乗ったリングネーム。
- ガイ・ミッチェルが覆面レスラーとして名乗ったリングネーム。
- 1979年2月9日、アントニオ猪木が異種格闘技戦で戦った覆面空手家。漫画『四角いジャングル』(原作:梶原一騎 画:中城健)とのタイアップ企画だったが明らかに素人で弱く、失笑をかった。企画を持ち込んだ梶原一騎に非難の矛先が向いたが、梶原は「試合前に熊殺しウィリー・ウィリアムスに潰された。リングに立ったミスターXは偽物!」と強弁し、猪木vsウィリー戦につなげた。
自称ミスターX
「タイガーマスク」のミスターX
有名なのは「タイガーマスク」に登場する虎の穴の幹部・ミスターXであろう。
後に『タイガーマスクW』にも姿は似ているが別人のミスターXが登場。
「プロゴルファー猿」のミスターX
「プロゴルファー猿」にもミスターXが登場する。常に覆面とサングラスで顔を隠した謎の人物で、度々主人公の猿谷猿丸に自分の仕込んだゴルフ勝負を挑んでくるが、夏にはプールにて水泳勝負を挑んでくるなどお茶目な一面も見せる。
本質的には(やり方にいささか問題はあるが)ゴルフプレイヤー育成に非常に熱心で、かつ才能を持った人物を自分の手元に確保しておきたいだけの大金持ちのビジネスマンである。敵味方で言えば間違いなく敵側の人間ではあるが、猿丸のゴルフの才能には一目置いており、彼に食事をご馳走したり、同行している家族にも気前よく奢ってあげたりするなど、見た目以外は割と紳士である。
アニメ版では未成年である猿丸を自身の組織に勧誘する為にこの風体で猿谷家へ1人で訪れ、客としてもてなす母親と縁側で和やかに語り合い、猿丸の才能を買っている事や組織での待遇を説明して理解を得ようとしていた。
「ロックマン」のミスターX
「ロックマン6」にもミスターXが登場する。
公式イラストで見ると正体はわかりやすいが、ファミコンのグラフィックだけだと案外わからないものである。
「ルパン三世」のミスターX
犯罪組織スコーピオンのボス。
「ルパン三世」のアニメ版の第1話で登場し、その後数度にわたってルパン三世の敵として登場したミスターXは滝口順平氏が声優を務め、アニメ版では3度にわたり(『ルパン三世 Ofiicial Magazine』の漫画を含めると4回)ルパンの命を狙う。最後は自身をサイボーグ化してまでルパンに勝負を挑んできた。
画像左下。
TV第1シリーズ1話「ルパンは燃えているか…?!」
声優:滝口順平
飛騨スピードウェイを建造し、レースを開催し事故と見せかけルパンの抹殺を目論む。ホテルに忍び込んだ峰不二子にくすぐりプレイを行った。
TV第2シリーズ第1話「ルパン三世颯爽登場」
改造手術でサイボーグになった。斬鉄剣にも耐える防御力&怪力&スピードを持っている。
豪華客船サーロイン号を建造し、大量の罠でルパン一味の暗殺を目論む。最後はスプリンクラーを利用されて電撃を食らい、船を自爆させた。
TV第2シリーズ第65話「ルパンの敵はルパン」
ルパンそっくりの姿に変装した。ココダット王国の美人王女ヤスミンを誘拐し、コンピュータ要塞でルパン達と戦いを繰り広げた。
ルパン三世M「死の果ての復讐 ~Revenge of outskirts of death~」
衰退したスコーピオンを立て直すために復活させられるが、ルパンへの復讐しか頭に無かった。プライベートアイランドを舞台にルパンと死闘を繰り広げた。
ルパンは今も燃えているか?
声優:茶風林
ルパンをおびき出すためにレースを開催。魔毛狂介と手を組み、タイムパラドックスでルパンファミリーの壊滅を目論む。
他称ミスターX
主人公サイドから見て犯罪もしくは敵対組織など、ネガティブなイメージの団体の所属人物につけられる。ストーリーの中核、もしくは重要部分を担うキャラになる場合が多い。
途中で正体が明かされる場合もあり、最期まで謎という場合もある。あからさまに怪しい風体で登場するため、かえって正体を隠そうとしてないのではないか、という疑問は残るが突っ込んではいけない。
関連タグ
ミスターX(タイガーマスク) ミスターX(プロゴルファー猿) 謎の男
ミスX:謎の未婚女性の意味、のはずだが……
水谷衣楠:この中に1人、妹がいる!の男装女性キャラクター。名前がミスターXに由来する。
カックル:スーパードンキーコング2の敵キャラ。海外の書籍ではこいつの没デザインらしきキャラがこう呼ばれている。