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プロゴルファー猿

ぷろごるふぁーさる

『プロゴルファー猿』とは、藤子不二雄Ⓐによる日本のゴルフ漫画作品、またはそれを原作とするTVアニメ作品である。
目次[非表示]

「ワイは猿や!プロゴルファー猿や!」

概要

1974年から1980年にかけて『少年サンデー』(小学館)で連載された、少年漫画初のゴルフ漫画。
本作における世界観は、現実世界とは異なる「裏のゴルフ界」として設定されており、現実離れした荒唐無稽のキャラクターや技、ゴルフコースも多く登場するが、風速・残り距離・芝目などといった基本情報はしっかり描き込まれている。

あらすじ

猿谷猿丸に似た風貌の野性児で、通称「猿」。中学生だが学校にはほとんど行かず、地元のゴルフ場「奥山カントリークラブ」に出入りして賭けゴルフを繰り返す自称「プロゴルファー」。家が貧しいため金に汚いが、女手一つで育ててくれた母には親孝行である。
猿の実力に目をつけた謎の男「ミスターX」は、影のゴルファー組織に引き入れようと配下の選手たちとの勝負を持ちかけ、荒唐無稽なゴルフ勝負が繰り広げられる。
強敵たちとの切磋琢磨で猿丸はゴルファーとして成長し、本当のプロゴルファーになるためにプロテストを受け、合格する。

登場キャラクター


猿の技

旗つつみ

猿の最も得意な技であり、作品中頻繁に登場する。カップの上で風にはためく旗にゴルフボールを命中させる。ボールは旗に包み込まれそのまま落下してカップインする。当然ながら無風の日や、風が舞い乱れている日にはこの技は使えない。作中では先に打った敵ゴルファーのボールで旗竿を折られたり、最初から旗の中央に穴が開けられたり、旗を鉄板製にして技を封じられたこともある。類似の技でピン(カップに刺さった旗ざお)に当ててそのままチップインさせる技もある。作者いわく自らゴルフをしていた時に、偶然ボールが旗に当たり包まれたのが元。

岩返し

岩にボールをぶつけて、その跳ね返りで狙った場所にボールを落とす。

もず落とし

上空を飛ぶモズを打ち落とす程高く打ち上げ、そのまま急降下させる打法。林や障害物を越える際や飛距離を加減する場合に使用。

ブレーキ打ち

木の枝などの障害物を貫通させる事で飛距離を調節する打法。

水すまし

石切りのように水面をボールに跳ねさせ、グリーンにオンさせる打法。

ちなみに『ギミア・ぶれいく』の特別企画でこれらの技が本当に実現可能かどうか、有名プロゴルファーを招いて試したことがある(岩返し、ブレーキ打ち、水すましは成功したが、旗つつみだけは、送風機を使って常に旗をなびかせる状態にしても再現できなかった)。

TVアニメ

1982年10月19日にテレビ朝日系列で2時間スペシャルが放送された。このスペシャルは後のTVシリーズとはキャストが異なる。

1985年4月から1988年3月まで『藤子不二雄ワイド』枠内にてテレビ朝日系で放送された。おっちゃんの娘・若葉、猿谷家の飼い犬ゴエモンといった本作オリジナルのキャラクターも登場した。

藤子不二雄ワイド終了後に『藤子不二雄ワールド』枠内にて『新プロゴルファー猿』として放送。
終了後は『藤子不二雄劇場』枠内で再放送がなされた。

主題歌

「夢を勝ちとろう」
作詞:藤子不二雄、作曲:小林亜星、編曲:筒井広志、歌:水木一郎、セリフ:頓宮恭子

「マイウェイ猿丸」
作詞:高田ひろお、作曲:小林亜星、編曲:筒井広志、歌:水木一郎
※「新プロゴルファー猿」op、TVSPとビデオ版ではEDとして使用

劇場アニメ

『スーパーGOLFワールドへの挑戦!!』
1986年3月15日から東宝系で公開。
同時上映は『ドラえもん のび太と鉄人兵団』と『オバケのQ太郎 とびだせ!バケバケ大作戦』宮崎県延岡市吉野町

『甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!』
1987年3月14日から東宝系で公開。
同時上映は『ドラえもん のび太と竜の騎士』と『オバケのQ太郎 とびだせ!1/100大作戦』

ゲーム

2008年10月23日にバンダイナムコゲームスよりWii用ゲームソフトとして発売された。しかしゲーム雑誌「ファミ通」のクロスレビューにて、史上最低タイのスコアである12点(なお、オール3点評価で4点以上が一票もないのは今作が初とされる)を叩き出してしまった程の出来である。
レビュー筆者曰く「現代でこういうゲームに会えるのはとても貴重」というありがたいんだかありがたくないんだかわからない言葉を頂いている。

というのも、全体的にボリューム不足であることに加え、誰がどこにどう打っても決められた定位置に球が落ちる(キャラごとに「型」が設定されているのに)仕様。

  • ホール数の少なさ、キャラゲーに必須と言えるストーリーモードが存在しない等。特にホール数は11ホールだけ。本来ゴルフは18ホールの合計スコアで競う(野球に置き換えると6回の表裏だけで終了するようなもの)のに…

キャラも6名と少なくその内訳も
「猿丸、ドラゴン打ちの竜、ジェロニモ、タイタン、紅蜂、紅蜂(後期)」(メジャーキャラ2名主要キャラを差し置いて出すほどか?2名同一キャラのバージョン違い2名)

と非常に残念である。ONEPIECEで例えるなら、
ルフィロークリークフォクシーロビンミス・オールサンデー
カードキャプターさくらで例えるなら、
木之本桜木之本藤隆観月歌帆佐々木利佳ミラー(リボン無)、ミラー(リボン有)
ドラえもんで例えるなら
ドラえもんのび太ジャイ子のび助ジャイアンきれいなジャイアン
といった具合である。
なお、上で「差し置いて出すほどか?」とは言ったものの、ゲーム内容的にこちらのキャラの方が合っているとの意見も・・・と言うか、そもそも登場キャラクターが全然足りていないのが問題であり、もっと増やすべきである。

しかし発売前のPVだけは良い出来だったことから、猿丸の有名な台詞をもじって「ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!!」という不名誉な言葉が残ってしまった。

ちなみに任天堂の家庭用ゲーム機で言えば、Wiiよりも昔である1987年5月25日に、ディスクシステム『プロゴルファー猿 影のトーナメント』というタイトルのゲームが発売されている。
こちらは原作のように常人ではまず出来そうにない構成のホールかつ、そこにカラスや竜巻、グリーンではモグラや複数の穴といった妨害要素があるが、隠しホールを含めても少なかったWii版とは違い、1コース18ホールの(前述の要素を除けば)至ってシンプルな一人用のゴルフゲーム(ちなみに選択キャラは1P側で猿丸、2P側でドラゴン打ちの竜固定)。
動画サイトなどでは、Wii版経由でこのゲームを知った一部の人から「こっち(ディスクシステム版)の方が良い」といった評価を受けるなどしていた事も。

関連タグ

全米オープン:切っても切れない関係。
BIRDIE_WING:女子ゴルフを題材にしたアニメーション作品。
主人公が賭けゴルフをしている、奇想天外な技を放つことから、令和の「プロゴルファー猿」と言われている。

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