概要
1974年から1980年にかけて『少年サンデー』(小学館)で連載された、少年漫画初のゴルフ漫画。
本作における世界観は、現実世界とは異なる「裏のゴルフ界」として設定されており、現実離れした荒唐無稽のキャラクターや技、ゴルフコースも多く登場するが、風速・残り距離・芝目などといった基本情報はしっかり描き込まれている。
登場キャラクター
- 猿谷猿丸(CV:頓宮恭子)
- 猿谷中丸(CV:高木早苗)
- 猿谷大丸(CV:峰あつ子)
- 猿谷小丸(CV:原えりこ)
- おっちゃん(CV:富田耕生)
- 若葉(CV:堀江美都子)
- 紅初子(CV:平野文)
- 剣崎健(CV:井上和彦)
- 大神猛(CV:鈴置洋孝)
- 鹿島 大造(CV:渡部猛)
- カンクロウ(CV:田中真弓)
- ドラゴン打ちの竜(CV:田中秀幸)
- ミスターX(CV:内海賢二)
猿の技
旗つつみ
猿の最も得意な技であり、作品中頻繁に登場する。カップの上で風にはためく旗にゴルフボールを命中させる。ボールは旗に包み込まれそのまま落下してカップインする。当然ながら無風の日や、風が舞い乱れている日にはこの技は使えない。作中では先に打った敵ゴルファーのボールで旗竿を折られたり、最初から旗の中央に穴が開けられたり、旗を鉄板製にして技を封じられたこともある。類似の技でピン(カップに刺さった旗ざお)に当ててそのままチップインさせる技もある。作者いわく自らゴルフをしていた時に、偶然ボールが旗に当たり包まれたのが元。
岩返し
岩にボールをぶつけて、その跳ね返りで狙った場所にボールを落とす。
もず落とし
上空を飛ぶモズを打ち落とす程高く打ち上げ、そのまま急降下させる打法。林や障害物を越える際や飛距離を加減する場合に使用。
ブレーキ打ち
木の枝などの障害物を貫通させる事で飛距離を調節する打法。
TVアニメ
1985年4月から1988年3月までテレビ朝日系で放送された。若葉、猿谷家の飼い犬ゴエモンといった本作オリジナルのキャラクターも登場した。
主題歌
「夢を勝ちとろう」
作詞:藤子不二雄、作曲:小林亜星、編曲:筒井広志、歌:水木一郎、セリフ:頓宮恭子
「マイウェイ猿丸」
作詞:高田ひろお、作曲:小林亜星、編曲:筒井広志、歌:水木一郎
ゲーム
2008年10月23日にバンダイナムコゲームスよりWii用ゲームソフトとして発売された。しかしゲーム雑誌「ファミ通」のクロスレビューにて、史上最低スコアである12点を叩き出してしまった程の出来である。
というのも、全体的にボリューム不足(ホール数の少なさ等)であることに加え、キャラも6名と少なくその内訳も
「猿丸、ドラゴン打ちの竜、ジェロニモ、タイタン、紅蜂、紅蜂(後期)」(メジャーキャラ2名、主要キャラを差し置いて出すほどか?2名、同一キャラのバージョン違い2名)
と非常に残念である。ONEPIECEで例えるなら、
「ルフィ、ロー、クリーク、フォクシー、ロビン、ミス・オールサンデー」
といった具合である。
しかし発売前のPVだけは良い出来だったことから、猿丸の有名な台詞をもじって「ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!!」という不名誉な言葉が残ってしまった。
ちなみに任天堂の家庭用ゲーム機で言えば、Wiiよりも昔である1987年5月25日に、ディスクシステムで『プロゴルファー猿 影のトーナメント』というタイトルのゲームが発売されている。
こちらは原作のように常人ではまず出来そうにない構成のホールかつ、そこにカラスや竜巻、グリーンではモグラや複数の穴といった妨害要素があるが、隠しホールを含めても少なかったWii版とは違い、1コース18ホールの(前述の要素を除けば)至ってシンプルな一人用のゴルフゲーム(ちなみに選択キャラは1P側で猿丸、2P側でドラゴン打ちの竜固定)。
動画サイトなどでは、Wii版経由でこのゲームを知った一部の人から「こっち(ディスクシステム版)の方が良い」といった評価を受けるなどしていた事も。
関連タグ
プロゴルファーほむ:メガほむ(魔法少女まどか☆マギカ)とのコラボ
全米オープン:切っても切れない関係。