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のび太と鉄人兵団

のびたとてつじんへいだん

1986年に公開されたドラえもんの劇場アニメ。あるいは原作マンガ。2011年には『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』としてリメイクされた。
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※タグとしては鉄人兵団が使われる事も多い。


地球を狙う鉄人兵団来襲!ドラたちと巨大ロボット軍団の一大決戦がはじまる!


概要編集

『のび太と鉄人兵団』とは 大長編ドラえもん及び映画ドラえもんシリーズの7作目である。

1986年3月15日に公開された。


ロボットを題材とした作品。地球侵略のためメカトピア星から攻め込んできたロボット兵軍団との戦いが描かれている。


「ドラえもん史上最大最強の敵」による人類の危機と苛烈な戦いという大事件と、ドラえもん達の日常を絶対に壊さない、という二つの要素を両立させるため、物語の舞台として「鏡面世界」が活用されている。


本作から主題歌が流れる前にのび太が「ドラえも~ん!」と叫ぶ展開が恒例となった。


あらすじ編集

ある日、ドラえもん野比のび太北極で偶然ロボットの一部を発見してしまう。それを組み立ててみると巨大なロボットが完成した。


「逆世界入りこみオイル」と「おざしきつりぼり」を利用して作った誰もいないの世界「鏡面世界」の中でドラえもんとのび太は、しずかを誘いロボットを乗り回して遊んでいたが、ロボットに強力な兵器が搭載されていたことを知り、ドラえもん達3人の間で絶対にこのことを口外しないと約束し、ロボットをおざしきつりぼりで作った鏡面世界の中に置き去りにしていく。


それからしばらくして、のび太は自分の目の前に現れたロボットの持ち主と名乗る謎の少女リルルに鏡面世界の秘密を打ち明け、おざしきつりぼりごとロボットを返してしまう。

やがて、彼女の正体と恐るべき目的を知ったドラえもん達は、地球人総奴隷化を企むロボット兵の軍団「鉄人兵団」との苛烈な戦いに巻き込まれていく・・・・・・。


レギュラーキャラクター編集

ドラえもん編集

主人公。ひみつ道具を使って鉄人兵団と戦う。鏡面世界に鉄人兵団を誘い込むことで地球への攻撃を逸らす作戦を思いつく。

2011年版ではよりロボットとして扱われ、のび太がスネ夫のミクロスを羨ましがった際、「自分がいるだろう」と言ったり、ピッポからも「ロボットのくせになんで人間と仲良くしているんだ?」と指摘されている。


のび太編集

主人公。ジュドを見つけた事が発端で、ドラえもん達と共に鉄人兵団と戦う。

知らなかったとはいえ、彼女と交流を深めた事で非情になりきれず、敵対するリルルを撃てなかった事が、彼女を実質的に離反させるきっかけとなる。

2011年版ではリルルとの交流よりピッポ(ジュド)との友情をメインに描かれている。


しずか編集

実質本作の主人公で鏡面世界で遊びに来た際、ザンダクロスが兵器であることを知り、戸惑い、そのことから最初はのび太達から兵団のことは伏せられていたが、逆世界入り込みオイルを自宅の風呂で使われていたため事態に気づき、救護担当としてリルルを助け、心を知らない(2011年版では人間は敵と見做している)彼女と交流を深め、地球を救う活躍をする。


ジャイアン編集

ドラえもん達と共に鉄人兵団と戦う。政府などに警告しても全く相手にされなかったドラえもん達の兵団についての話をスネ夫と共にすぐ信じてくれた。

兵団の到着の連絡で一行が動じた際も、一行に活を入れて冷静さを取り戻させた。


スネ夫編集

ミクロスをのび太に自慢したことから(いつものように)この事件が始まった。相変わらず怯えつつもドラえもん達やミクロスと共に鉄人兵団と戦う。メンバーの中で一番リルルを敵視し、壊れかけていた際も完全に破壊すべきだと主張する場面もある。

ゲストキャラクター編集

リルル編集

CV:山本百合子(1986年版)/ 沢城みゆき(2011年版)

鉄人兵団が地球に送り込んだ少女型ロボット。新旧で性格に違いがある。

当初は兵団の命に忠実に動いていたが、傷を負ったところを人間であるしずかに助けられたことをきっかけに、自分達の行いに迷いを抱くようになる。

また地球へ


ザンダクロス / ジュド編集

リルルと共に地球に送り込まれた工作用ロボット。

本来の名前はジュドというのだが、事情をしらないドラえもん達が改造してザンダクロスと名付けた。

頭脳はボウリングのボールのような形をしており、翻訳した言葉はかなり悪辣。2011年版では下記のピッポとして登場する。

デザイン担当のたかやはテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』の百式をモデルにした。

しずかちゃん「このボタンは何に使うの?」 無題


ピッポ編集

CV:小林由美子(2011年版)

のび太のある意見によりジュドの頭脳が、おはなしボックスによって話せるようになった姿。内部構造がひよこのような姿になり、半分に割れた筐体を帽子のように被っている。自分は美声の歌声の持ち主だと思い込んでいる自惚れ屋のジャイアンすらも認めてしまうほどの歌声の持ち主でかつてはそれが原因で迫害を受けたことがある。

当初は原作のように横暴で侵略者にふさわしい振る舞いだったが、ドラえもん達と交流の中で人間に対して考えが変わっていく。

映画ドラえもん 新 のび太と鉄人兵団


ミクロス編集

CV:三ツ矢雄二(1986年版)

のび太がロボットを欲しがる原因になった、スネ夫所有の自立・2足歩行式玩具ロボット。

後にドラえもんによって人工知能搭載型に改造され、スネ夫同様ビッグマウスの割りに臆病だが、なかなか憎めない一面がある。


原作版及び1986年版では重大なヒントをしずかに与える物語上のキーマンだったのだが、2011年のリメイクではシナリオ改作の都合上、改造もされず、ちょい役として出演するのみとなった。


ロボット隊長編集

cv:田中康郎

鉄人兵団の隊長。司令官。


ロボット兵士編集

鉄人兵団のロボットの兵士。


博士アムとイム

過去に登場する老科学者と助手ロボット。

鉄人兵団の成り立ちに関わっている。


用語編集

鉄人兵団編集

機械の星・メカトピアからやってきたロボットの軍団。

人間を労働力にしようと地球に向けて侵略の手を伸ばす。


鏡面世界編集

逆世界入りこみオイルを垂らした水面や入りこみ鏡から行ける世界。

景色や文字などが全てが鏡映しになっている。

また、人や動物などが一切居らず、鏡面世界で起こしたことは現実世界に一切影響しない。


次元震編集

鏡面世界と現実世界をつなぐ場所(劇中では逆世界入りこみオイルを垂らしたお座敷釣り堀)を無理矢理こじ開けようとすると起きる現象で、空間の接点がねじ切れることにより接続地点を中心に激しい閃光と共に大爆発が起きるため非常に危険である。

劇中では裏山の山体が大きく抉れるほどの被害をもたらしている。


登場するひみつ道具編集

登場順に記載している。


どこでもドア

タケコプター

入りこみ鏡

逆世界入りこみオイル

おざしきつりぼり

かるがる手袋

サイコントローラー

糸なし糸電話

空気砲

ほんやくコンニャク

金属探知チョーク

メカ救急箱

コンピューター睡眠薬(※この名称は1986年版で設定されたものであり、原作版及び2011年版における正式名称は不明)

瞬間接着銃

スモールライト

タイムテレビ

改良型山びこ山

たずね人ステッキ

ショックガン

スペアポケット

ひらりマント

即席落とし穴

ビッグライト

タイムマシン

壁紙シェルター


主題歌編集

レーベルは全てコロムビアレコード


作詞 - 楠部工 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大杉久美子


作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大杉久美子


作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大山のぶ代


余談編集

大長編版でドラえもんが玉子に「マジだぜ!」と言うシーンがあり、しばしばネタにされるが、これは連載当時(1985年)に放送されていたダンプ松本カップラーメンのCMのフレーズが元ネタ。


関連イラスト編集

私、わたしが不思議それでも君と笑っているよ

ずっとともだち鉄人兵団

別名・表記ゆれ編集


関連タグ編集

ドラえもん 大長編ドラえもん 映画ドラえもん

リルル ザンダクロス ミクロス ピッポ


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