概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。別名「さがし物ステッキ」。大長編及び映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』にて初登場。
ステッキ型の道具で、人や物を探す時、地面に突き立てた後に手を放せば、指定した人や物が存在する方角を向いて倒れる。ただし的中率は70%。
原作版短編では全く登場せず、大長編版及び映画版で登場した際は専ら行方不明の人物を探す為に使用している。ただし的中率が明言された『鉄人兵団』以外の作品では、この道具を使用して目的の人物を発見出来なかったり、誤探知してしまったことはない(派生作品は除く)。
派生作品
水田わさび版アニメオリジナルエピソード「シンデレラはどこいった?」では、しずかのママから渡された靴の持ち主(作中ではシンデレラ)を探す為にこの道具を使用した際、ステッキが靴の臭いを嗅ぐ様子が描かれている(原作版ではそのような描写はない)。
水田版アニメオリジナルエピソード「雪と恐竜」では、恐竜の親を探す為にドラえもんがこの道具を取り出したのだが、のび太が「動物でも(探せるの)?」と問いかけた際、ドラえもんは「動物でも物でも(探せる)」と説明する様子が描かれている。
水田版アニメオリジナルエピソード「ドラドラポンポコ大捜査」では、スネ夫の家に迷い込んだ狸と出会ったドラえもんが、彼の妹を探す為にこの道具を使用したのだが、的中率70%という仕様が災いしてしまい、何度も誤探知してしまう様子が描かれている。
水田版アニメ「45年後…~未来のぼくがやって来た~」及び同アニメオリジナルエピソード「のび太のハチャメチャ入学式」では、未来ののび太及び過去ののび太を探す為にドラえもんがこの道具を使用したのだが、現在ののび太と未来(過去)ののび太が同時に二人存在しているせいで、ステッキが二方向を指してしまう様子が描かれている(後者のエピソードでは、ドラえもんが改めて「一年生ののび太君はどこ?」と指示することで解決した)。
『南極カチコチ大冒険』では、カーラが探しているリングの位置を特定する為にドラえもんがこの道具を使用した際、上記の作品とは違い意志を持つ様子が描かれている。
それだけでなく、ドラえもんが敵に捕まってしまった際も、ステッキが独りでに動いてドラえもんをのび太達の所まで誘導している。
また、リングは敵がドラえもんから奪った「四次元ポケット」にしまっていたのだが、その際もステッキは正確にドラえもん(の四次元ポケット)を指していた。
『STAND BY ME ドラえもん 2』では、「タイムマシン」に乗り込んで移動する時空間内でドラえもんがこの道具を使用した際、探している人物がどの時代に存在するかを探知出来る様子が描かれている。それだけでなく「タケコプター」等で空中を飛行している状況でも、この道具を手のひらの上に置けば使用出来る様子が描かれている。
関連道具
- 居所探知機
端末型のひみつ道具。
端末に取り付けられた矢印が、探している人物がいる方角を向いて教えてくれる。また、こちらは「たずね人ステッキ」とは違い、的中率について明言されたことはない。
原作版での名称は不明で、上記の名称は大山のぶ代版及び水田版アニメで設定されたもの。
- レーダーステッキ
上記の「たずね人ステッキ」と同様に、探したい人物(基本的には事件の犯人だが、行方不明の品物を拾った人物等、犯人に限らず事件に関係する人物を探すことも可能)の方角を向いて倒れる。
それだけでなく、探したい人物が移動した場合はステッキもそれに合わせて動き出し、探したい人物が存在しない場合はステッキが倒れず直立不動になる。また、こちらも的中率について明言されたことはない。
- 人さがしがさ
使い方も居所探知機と同様で、傘の先端に取り付けられている矢印が、探している人物がいる方角を向いて教えてくれる。こちらも的中率について明言されたことはない。
- 矢印探知機
何かを探したい時、道具に取り付けられた矢印を向けながら移動すると、目当てのものを探知することが出来る。こちらも的中率について明言されたことはない。
作中ではこの道具を使用し、「ペタリ甲板」を取り付ける為のイルカを探している。イルカ以外の動物や物体に対応しているかは、作中で説明されていない為不明。
原作版での名称は不明で、上記の名称は大山版アニメで設定されたもの。
- ほしい人探知機
例えば車を欲しいと思っている人物を探す場合、道具に車の写真を見せると探知を開始する。目的の人物が見つかると、道具に取り付けられた「ガイドアロー」が作動し、その人物に向かって発射される。
水田版アニメオリジナルエピソード「恐怖のジャイアンピザ」では、ジャイアンが作り上げたピザを欲しいと思う人物を探す為に、探知範囲を地球上から宇宙まで拡大させる様子が描かれている(原作版では探知範囲は町内に留まっている)。
- 探シマリス
探したい人物の位置を教えてくれるシマリス型ロボット。しかしドラえもん曰く「あまり頭は良くない」とのことで、細かな指示は理解することが出来ず、大まかな指示(作中では、はぐれた仲間を探す際、ドラえもんは「人間を探して」と指示している)を出す必要がある。
- さがしものアンテナ
棒の先端に犬(を模した装置)が取り付けられており、使用者が頭に乗せて探したいものを指示すると、それが存在する方角を向きながらワンワンと吠えて教えてくれる。