ジャイアン
じゃいあん
「お前のものは俺のもの!俺のものも俺のもの!」
- 特撮ドラマ「キャプテンウルトラ」に登場する怪獣、初出はこちらが先。→コメット怪獣ジャイアン
- 漫画&アニメ「ドラえもん」の登場人物、本記事に記述。
- 特撮ドラマ「炎神戦隊ゴーオンジャー」に登場する種族。→ジャイアン族
本名は剛田武。身長157cm。大変乱暴でジコチューな暴君且つガキ大将で、のび太を筆頭とするクラスメイト達に暴力をよく振るうのがもはや日常茶飯事(本人曰くいじめる相手は誰でも良く、仕返しはおろかムシャクシャしているという理由だけでいじめることもある)。
のび太やスネ夫を、彼らの都合を全く考えずに有無を言わさず野球に参加させたり、スネ夫と共にのび太がしずかの家に行こうとしているのを邪魔したりすることもしばしばある。また、相手をしつこく追い掛け回したり、人の話にズケズケと割り込んでくる図々しい一面もある。自分の性格の悪さを自覚しているのか2023年8月26日に放送されたコーナー「みんなのできたらいいな」でスネ夫が優しいジャイアンが出来たら良いなという発言に「無理だな」と即答している。
まさにクラスの暴君とでもいうべき存在だが、自分の母ちゃんには頭が全く上がらない。もっとも母には面と向かって反抗できないだけで、全て従順という訳ではなく、店番をサボったり、陰口を叩いてて叱られたこともしばしば。「オレは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!」と真っ当ともとれる意見をしても一蹴される辺り、彼が暴君と化した人格形成に影響したとも言える。また家族思いなところが強く、妹には大変甘いという一面がある。
スネ夫とよくつるんでいるが、仲が良いのかというと微妙なところ。のび太をいじめる場合にはスネ夫をいいように利用していることが殆どで、役に立たなければ暴力を振るっている。また、スネ夫の漫画や玩具などを借りパクしたり壊したりすることも数多い。ジャイアンはスネ夫のおべっかでいい気になり、一方スネ夫はジャイアンの威を借りてのび太をいじめており、言ってみれば、普段は互いを利用し合う関係といえる。ただし大長編においては互いに認め合うシーンもある(とはいえ、二人は幼馴染であるので、仲間意識は普通にあると思われる)。逆にのび太と一緒にスネ夫に嫌がらせを受けたときは、のび太と組んでスネ夫に逆襲したこともあり、スネ夫よりも仲の良いところも見せた(これはスネ夫も同様なので、似た者同士なのかもしれない)。
またのび太に関しても実のところは、どっちもどっちである。常にジャイアンのみに非があるとは限らず、磁石の仕組みをあたかも自分が発見したかのように自慢した所為で煽られる(TC2巻「N・Sワッペン」)、未遂とはいえドラえもんとのび太にひみつ道具で意地悪される(TCプラス6巻収録「チクタクボンワッペン」)、ジャイアンが「珍しいだろ?」と言いながら買ったばかりの帽子を自慢した時には「そんなのちっとも珍しくないよ、僕なんか幼稚園の時に買ってもらったもんねー」と空気を読まずのび太が余計な事を発言したためそれまで上機嫌だったジャイアンを怒らせる(TCプラス7巻収録「かわり絵ミラー」)、酷い場合はのび太、スネ夫を含めた同級生らに騙されて悪党の役をさせられたりもしている(TC第20巻「超大作特撮映画「宇宙大魔神」)。
「オマエのものはオレさまのもの、オレさまのものもオレさまのもの」という迷言はあまりにも有名すぎるので、ここから「ジャイアニズム」という言葉が生まれた。その名は「不条理な暴君」の代名詞としても使われているが、とても仲間思いな一面を持っており、時には命を懸けてでも友達を守ろうとする(映画では特にそういう場面が多いため、通称「大長編ジャイアン」、「映画ジャイアン」)。「のび太の結婚前夜」での未来のジャイアンは、猫を飼い主に届けたいというのび太の願いを聞き入れてスネ夫と共に猛スピードで車で空港までのび太と静香を送ったり、飲み会を一足先に切り上げたのび太に対し「今日はガキの頃に戻ったみてーで楽しかったぜ。何でしずかちゃんがおまえに惚れたのかわかった気がするぜ」とのび太に言葉をかけたりと、なんやかんや言いつつも、成人後ものび太達との友人関係を継続している。さらに、子どもたちが現在の自分たちのような関係を持つ事を前提に、同じ学校に通学させている。
アニメわさドラ版では、のび太が小学校の入学式当日にランドセルを紛失し、それを探そうと行方不明となった後、ずぶ濡れになりながらのび太を捜索しのび太のランドセルがあったトラックを必死で追いかける、というエピソードが描かれており、上記の「オマエのものは〜」というセリフでのび太を励ましている。
原作でも「ドラえもんに休日を」のエピソードで、隣町のいじめっ子に因縁を付けられるもドラえもんの休日を邪魔しまいと助けを呼ばずに必死で抵抗するのび太の根性を認め、加勢している。大山版のアニメオリジナルエピソード「プライドクスグリン」では隣町の番長に漫画を強奪されたのび太のためにボロボロにされながらも番長から漫画を取り返したこともある。
一応、彼なりに正義感は持っているが、同級生との喧嘩で「正しいのはこのオレだ」と豪語し暴力を振るい、のび太にどちらが正しいか問いかけ、「悪いのはジャイアンの方」と反論されると威圧する、スネ夫のボートや飛行機のラジコンを紛失して責任放棄(前者に至っては自分の操作ミスが悪いにもかかわらずのび太のボートにぶつけて沈めた際にはのび太のせいにしていた)するなど独り善がりではある。一方で自分が悪い自覚があれば自分から謝罪する潔い一面もある。
横暴ではあるが、腕力頼みであまり頭が良いとは言えず、陰湿な手に出ることは少ない(陰湿な手段を使う時はたいてい、参謀役のスネ夫が絡んでいる)。同じ理由でジャイアニズムもあまり陰湿なイメージは無いが、ひみつ道具のフェイクを作ってのび太が持っている本物とすり替えて騙しとったり、自分のやらかした悪事をのび太に責任を押し付けて逃走すると悪知恵に長けたところはあり、ひみつ道具を貸したら貸したでかなり荒い扱い方をしては必ずトラブルを起こす(のび太もひみつ道具で無茶をよくするが、初見では丁寧に扱う)。
他人を差別することも殆ど無く、いじめる相手は基本的に誰でも良いらしいが、大概の場合のび太やスネ夫に白羽の矢が立つ。自分にとって恩のある人物はいじめたりはせず、ドラえもんとのび太に日頃の復讐で仕掛けられた罠を自分へのプレゼントと誤解して彼らに面子をあげるお人好しで義理堅い一面も窺える…スネ夫から強奪した物だが。
母ちゃんに理不尽に逆らえないことから分かる通り、自分に対して初っ端から高圧的にグイグイ来られると、嘘のように脆かったりする。ギシンアンキでトリップしたのび太には何度顔面パンチを入れても食い下がられトラウマ並みに恐怖していたり(「世の中うそだらけ」)、理性のタガが外れたドラえもんにはフルボッコにされたりしている(「ドラえもんの歌」)。
好物は豆、饅頭、たいやき(プラス6巻『クエーヌパン』で「おおっオレの大好物」と言っている)やかつ丼、ラーメン(特にかつ丼は大山ドラ時代に特に強調されていたため、ある年代から上の世代への認知度が高い)。その他、スタミナのつきそうな料理(大盛り)を好む。基本的に大食漢かつ早食いで、食べ物の好き嫌いは無く、何でも美味しく食べている。
誕生日は6月15日。ただし誕生日パーティが盛り上がることはなく、それが彼のコンプレックスにもなっている。
また、誕生日エピソードでは自分がなぜ盛り上がらないのかをドラえもんに聞いた結果直球で説明された途に頷いているため、意外にも自身の問題に関してはある程度自覚はある(そもそも自覚が無ければ母ちゃんがいくら腕っぷしが強くてもあそこまで恐れないハズである)。
大山ドラで「任されよ!!」と発言した事がある通り、自身が商店の跡取りである故か、普段はサボる事が多いがすると決めた仕事への責任感は強い。「のび太の日本誕生」では、拠点となる洞穴を自分一人で掘ってみせ、しずかとスネ夫を関心させる出来栄えであった。手先はそれほど器用ではないものの、自分の役目は時間をかけてじっくりこなすようである。
「ジャイアン」というあだ名は、わさドラ版オリジナルエピソード「たけしのズンドコ誕生日」によれば大きな体格と態度(ジャイアント)に由来する。あくまでも「武」という本名は後から決められたものであり、当初は本名が無かった(友人から専らジャイアンと呼ばれているのはこのため)。
元々本名が決められていなかったのは、藤子・F・不二雄氏が「ジャイアンの本名を決めると同じ名前の子がいじめられないか」と心配していたことによる配慮であるが、「ジャイアンの本名を教えてほしい」というファンレターが相次いだことを受けて「身近な人からとったと言えば愛される対象になるのではないか」と当時アシスタントだったえびはら武司から採られた。さらに誕生日の6月15日もえびはら武司の誕生日(6月5日)に+10したものである(引用元)。また、妹のジャイ子もジャイアンと同じくあだ名であるが、これもジャイアンと同じ理由で本名が決められていない(そのため母親もジャイ子と呼んでいる)。
アメリカ版では「Big G(ビッグ・ジー)」と呼ばれている。これは「ジャイアン」の語源である英語「Giant」には「ぼんやりした」「遅い」という意味が存在することによる。フランス語版では「Giant」と表記され「ジアン」と発音される。ただし、英語の「Giant」に相当するフランス語は「Géant(ジェアン)」である。
中国語版では「胖虎(パンフー:太った虎)」と呼ばれている。韓国語版では「만퉁퉁(マントゥントゥン:太った)」と呼ばれている。
なお、「ジャイ子の兄ちゃん(あんちゃん)」→「ジャイアン」という出典なき情報が蔓延しているが、小学館によればこれは間違いである。
運動は得意な反面勉強は苦手で、学校の成績ははっきり言って壊滅的。普段の点数は10〜15点ほどで、0点を取ったことも多く、母ちゃんに叱られる事もしばしば。のび太よりは頭が良いと思われがちだが、のび太やスネ夫と違い、100点を自力で取る描写も存在していないので、実際には学力はのび太以下である。のび太にテストの点数で負ければ彼に暴力を振るい、ひみつ道具による不正も辞さない等、学習態度も不真面目で宿題も忘れることが多いが、それでものび太に比べれば宿題忘れに関してはまだマシな方である(1週間前に出された宿題を提出日の前日まで手をつけてないのび太と違い、ある程度は終わらせていた)。
のび太ほどにそれが目立たないのは、体力などの面で高いスペックを持っていることで見えにくくなっていることもあるのかもしれない。
他にも磁石の原理を知らなかったり、領収書を「良集書」、のび太を「のび田」と書き間違えるなど、基本的な知識に関しても欠落している面が目立つ。
だが絵に関してはのび太と大差ないクオリティのことも有るが、大抵はジャイ子の兄だけあって、イラストチックな味のある絵を描き「ペットペン」の回では見事な鳥の絵を描いている。絵に関しては定評のあるスネ夫と負けず劣らずのキャラデザを描いたり、専門家から「いい色を出してる」と評されたり、プロレス漫画を描いて褒められたこともあった。
特に身体能力はすこぶる高いという一貫した描写をされることが多く、特に野球、サッカー、ドッジボールなどの腕前はピカイチ。体型に反して大車輪も出来て足も早く、町内十周マラソンで一位をとっていたことから、スタミナもかなりあると思われる。大長編「のび太の太陽王伝説」ではイシュマルから棒術を習った結果、とても平和な現代社会に生きる子供とは思えないくらい上達していたりのび太と一時入れ替わった王子であるティオと空き地でケンカした際には毎日鍛錬を欠かしていない彼とほぼ互角に渡り合い(ケンカ自体は流石にヤバいと感じたスネ夫やドラえもんによって中断)ティオから「マヤナ国の戦士にしたいくらいだ」と認められるなど、運動能力や腕っぷしに関しては(比較する描写こそないものの)スタミナがないという欠点を持つ出木杉をも凌駕し、本作のレギュラーキャラではトップと思われる。
野球では少年野球チーム「ジャイアンズ」の監督兼キャプテン兼エース兼4番である。バッティングのスイングは凄まじく、のび太と竜の騎士ではバットで電柱を両断するパワーを見せつけている。ピッチャーとしてはヒットやホームランを打たれる描写も多く「下手の横好き」とする声もあったが、大山版の旧『魔界大冒険』ではデマオンへのトドメの一撃は彼に託され、のび太に「頼むぞ、名投手!!」と言われている。
その腕力は22世紀のひみつ道具との戦闘にも通用し、本編では税金鳥とまもり紙を力だけ(税金鳥はバットも使用してはいるが)で破壊している。
2005年からスタートしたわさドラ版の「おもちゃの兵隊」では、木製バットでコンクリートの地面を砕くなど凄まじい腕力を見せた。
後述の歌唱能力とも関連するが、言語能力、特に単語記憶能力が低いと思われ、「ノゼローゼ」(ノイローゼ)「マックラ族」(クラヤミ族)「タコロスレース」(イカロスレース)など、新しく聞いた言葉や難しい専門用語を間違って覚え、あるいは正確に思い出せないことがしばしばある。
ただし、一時期宮本武蔵に憧れて剣道を始めた際には宮本武蔵の活躍した年代を間違えずに覚えている他、果たし状を贈った際には武蔵になりきって自分の名前を『剛田武蔵』と漢字を一字も間違えずに書き上げているので(それもなかなか丁寧な字で書かれている)、自分が興味がある物はきちんと覚えられるようだ。
またドラえもんが四次元ポケットを亡くした状態で砂漠で極限状態に追い込まれたときは、「ドラえもんのポケットさえあれば……」との話題でスネ夫が水欲しさにノビール水道管を欲したのに対し、ジャイアンは「いやあグルメテーブルかけがいいぞ」「ジュースもコーラも出てくるんだ」と、スネ夫より一歩踏み込んだ発言をしていたりする。
余談だが、上記のようなジャイアンの言動や能力の特性については発達障害の一種であるADHDの多動性・衝動性優勢型に当てはまる部分が多く、もう一つの典型的な類型である「不注意優勢型」に当てはまるのび太と並んで「のび太・ジャイアン症候群」としてADHDの症状を説明されることがある。
ジャイアンリサイタル
歌が大好きだが、恐ろしく音痴と言われる。原作では「ボエ~♪」というオノマトペで表現されており、それを聞いた誰もが耳をふさぎ頭を抱えるほど。定期的に近所の空き地でリサイタルを開き、近所迷惑を顧みずに大声で歌う。
のび太やスネ夫は聴衆として毎回強制参加させられるため、いかに回避するかというネタがらみのエピソードが多数あるうえ、スネ夫が「音痴ゴリラ」と罵ったことがあったり「あいつを固めちゃえ」のエピソードで秘密道具の効果で固まったジャイアンに侮辱的な落書きを施されるなど被害者たちのヘイトの大きさが窺える。
基本的に作曲・作詞は自分で手がけており、楽譜を自作しているシーンも多い。作詞に関してはセンスが無く「ハートの心」「ひとみのまなこ」「あの子は二度と帰るぞ」等、珍妙なものが多い一方、作曲センスは高いようで、ドラえもんのひみつ道具で作ったメロディを褒められたことがあった。
自分が下手ということにはほとんど自覚がなく、みんなが涙を流して苦しむ様子を「自分の歌声に感動しているのだ」と認識しているほど。ただし、下記にある通り、全く自覚なしというわけではない。
こちらも上記の暴君同様、他の漫画やアニメ作品においても音痴の代名詞として使われており、人物の歌唱力を表す際の基準が「ジャイアン級」と使われることもある。
テレビのオーディション番組に出演した際には、その歌声を聴いた人々が失神したり強烈な歌声にビックリして転んでケガをしたりして救急車で運ばれたり、多数のテレビが壊れたりと全国的な大惨事をもたらしたこともある(このため、テレビを消したり音量を小さくするという対策すら取れなかった)。劇場版『のび太の魔界大冒険』では魔界の人魚や怪獣を肉声で撃退しているばかりか魔界のセイレーンの催眠音波で操られ誘引された仲間達が強烈な音痴肉声によって正気を取り戻した。
歌をほめてくれる相手(大抵は社交辞令だが)には、非常に喜んで「心の友よ」と呼ぶ。
なお、彼の歌を褒める場合、大抵は苦しみながら聴いた時にお世辞で褒めるか、ドラえもんのひみつ道具を緩衝材として使用して被害が出ないように裏工作した場合に限られるが、お世辞やドラえもんのひみつ道具を介さずに素で聴き惚れた人物は劇場版『のび太の南海大冒険』のゲストキャラであるベティ(演:早見優)が史上唯一である。
本当に音痴なのか?
この点に関しては、さまざまな場所で議論がなされている。
普段は自分を天才歌手だと称し、歌っている時は自覚がない様子が描かれているが、録音された自分の歌を寝ている時に聞いて「誰だ夜中にこんな下手な歌を歌ってやがるのは」と言ったこともあり、音感は悪くないようである。
エピソードによっては音痴の自覚があり、上記テレビ番組の出演の際はドラえもんの道具「声紋キャンデー製造機」で美声にしてもらおうとしていた。
ちなみに失敗に終わったのは、どちらかと言うとドラえもんのミスである。
ちなみに、声紋キャンデーでプロの歌手の声になって歌った際は、のび太達から「きれいな声」「歌手みたい」と好評を博している。声紋キャンデーの効果は「音程そのもの」には影響しないと見られるため、実は音程自体はそこそこ取れており、声の出し方が悪いだけとも考えられる。
ただし、アニメ版では声紋キャンデーを使った結果、明らかにジャイアン本人の得意とする声域よりも高い声の由紀さおりやスキマスイッチ・大橋卓弥の声で歌う描写があり、両名とも地声でがなるように歌うジャイアンに対し軽やかなファルセットで歌っている。このため、声紋キャンデーはピッチ(音の高さそのもの)や発声方法に影響を及ぼしていると考えられる。
また、あくまで映像化されたから言えることなのかもしれないが、声優たちの演技では飛び抜けて音程が外れていることもないため上記のように、「音痴」と言われることに異論も多く、一部では「音程が外れているわけではなく、あくまで声が大きすぎるだけなのではないか」「そもそも自分で曲を作って歌ってる時点で音感はある」「声が変なだけで、音程とリズムは取れている」という意見も少なくない。
しかしながら、もともと音声のない漫画というメディアからの描写である以上、実際に人に度を超えた不快感を与える、物理的な破壊力のある音声を再現することは限界があり、アニメでのリサイタルはデフォルメされた結果であることに留意する必要がある。
なお、カセットテープやアナログレコードに彼の肉声の曲が吹き込まれたことがあるが、これら一般家庭向け普及型のアナログオーディオメディアはダイナミックレンジ(録音可能な低音域と高音域の限界の幅)が狭い。特に「ジャイアン殺人事件」(TC39巻)ではやや旧式化したラジカセでその場で録音したもの(据置型デッキと異なり、ラジカセはポジションTYPE-1“ノーマル”しか対応していないことが多く、カセットテープの中でも特にダイナミックレンジが狭い)が普通に再生されている。
音響兵器というレベルで音が外れているのなら、ダイナミックレンジから外れた部分はただのビビリ音になってしまうので、一応常人が短時間聞く程度なら健康などの被害は出ない範囲に収まっているはずである。
上に「テレビを壊した」とあるが、実はアナログテレビ時代のチャンネル割当音声もダイナミックレンジがかなり狭い。よりはっきりとした音声が送受信できるようになったのは1979年に音声多重放送(二ヶ国語放送・ステレオ放送)が開始されてからで、この音声部分は従来のテレビチャンネル割当とは別の周波数で別途送り出されており、対応テレビかチューナー+Hi-fiステレオコンポでないと再生できない。
ちなみに、漫画版における声紋キャンディーの回は1973年初出(なお、松下とSONYがバチバチやり始めた“ホームビデオ戦争”は1976年にその火蓋を切っており、シンエイ動画作成のアニメの放送時期であればビデオデッキも相当数ぶっ壊したはずである)。
もちろん「ダイナミックレンジが狭い機器で録音されても普通に聞こえるから破滅的な音痴ではない」といっても、機械が壊れない程度に音程が合っていないことは十分にありえるので(身もふたもない言い方だが)機械の故障など物理的な被害はあくまでフィクションとしての誇張であるといえる。
さらに、現実にも「元々の声に超音波に達する成分が含まれるため、音声データにノイズが発生してしまう声優」がおり、実生活でも家族が超音波による振動で頭痛を訴えるレベルである(ただし、上のジャイアンと音響機器の考察に対して、氏が高名になった時期はCDなどダイナミックレンジの広いデジタルオーディオ機器が主流になった後であることは考慮される必要がある)。このため、ジャイアンも「音程自体は大きく外れていなくても、特殊な声質のため聴衆の体調や電子機器に悪影響を及ぼしている」可能性もある。
また音痴ではない=歌が上手というわけでもなく、音痴じゃなくても歌が下手もいる。上述の通りジャイアンは自分の歌を(自分の声とは気が付かず)「下手」と認識している描写があることから、歌唱能力が追いついていないタイプとも考えられる。
一方でわさドラ版のみであるがラップのみは飛び抜けて上手く、普段はジャイアンの歌を聴きたがらない一同も皆ノリノリで参加している。また、カラオケ「UGA」のCMでは猛練習の末に美声を獲得し、リサイタルに集めたクラスメイト一同を号泣させている。
上記をまとめると、「音感はそれなりに優れているが悪声ゆえ聴衆に不快感を与えてしまう」という部分が大きく、「歌としての音程自体が可聴音域を超して物理的な被害を及ぼすほど壊滅的に外れている」というわけではないといえる。
破壊力は絶大だが声紋キャンディーのエピソードからもわかる通り音やリズムを外すことはないため、要するにコツさえ掴めれば、歌唱能力が成長する見込みは充分にあるというわけで、彼に歌の才能が全く無いわけではないと言える。
加えて「歌が下手≠音痴」であるように、歌が下手な人間が必ずしも音痴とは限らないが、その誤認識が広がっている結果でもある。
このため、音痴の代表格とされることは多いものの、他に上げられるキャラクターが大概音を外しているのに対してジャイアンの場合は声量でのダメージであるため、他の音痴キャラクターとはだいぶ事情が異なり、破壊力こそないものの音の外しっぷりではジャイアンを遥かに超えるレベルのキャラクターもいる。
また、他のキャラクターもほとんどが音楽面ではろくでもない一面を持っていることを忘れてはならない。
ジャイアンに並ぶ存在として、しずかも音痴ではないものの趣味のバイオリンの腕前が「ジャイアンの歌並み」とも評されており、実際にその音程やリズムの外しっぷりそのものはジャイアン同様…どころか遥かに下回っており、なおかつジャイアンがある程度の自覚を持っているのに対してこちらは一切自覚がない。
なお忘れられがちだが、年齢的に変声期を迎えていないと考えられ、声帯が未発達で無理な声の出し方のために音程が不安定になっている可能性がある。
実際に成人後の時間軸での出来事である「のび太の結婚前夜」においては、男性陣と実家で飲み会をした際にも歌っているが、のび太からへたくそと言われても(精神的にも大人になったこともあり)「うるせえ〜!」と軽く返すだけで怒らなくなっている(それに加えて、歌による被害も全く出ていない)。
このため、変声期を経て、彼の発声が改善された(もしくは訓練を受けて騒音レベルにならない程度に落ち着いた)と考えられる。
ちなみに、現在の声優である木村昴氏はとても歌が上手で、とあるラジオでしずか役のかかずゆみ氏が、「本当は凄く上手だけど、役の都合上わざと下手に歌っているのにいつも一発でOKをもらっています」と語っている。
なお、ジャイアンとしずかにばかりフォーカスされがちなため注目を浴びることは少ないが、ドラえもんとのび太は災いレベルではないものの実はジャイアンよりも音程を外しているという意味では真の音痴であり、ぶっちゃけドラえもんの主要人物5人は音楽面ではスネ夫以外ロクでもないことになっている。
ジャイアンのファン(?)一覧
- 野比のび太:言わずと知れたジャイアンファンクラブの会長(に無理やりさせられた)。ドラえもんのひみつ道具を使ってサポートすることもしばしば。
- ベティ:映画『のび太の南海大冒険』に登場。ジャイアンの歌にシラフで聞き惚れていた。(漫画版では泣いて喜んでいる描写がある)。更に別れる際は船に残って一緒に海賊にならないかと誘ったりしていた。
- たか子:わさドラ版に登場。自らファンクラブを設立したりジャイアンの歌に振り付けも考えたりしていた。
- アル:映画『のび太の月面探査記』に登場。大声でジャイアン並みの超音波を出せる。劇中では二人で歌っていた。
- ケンちゃん:映画『ドラえもん ケンちゃんの冒険』に登場。
また、空き地の隣に住む神成さんもジャイアンリサイタルの被害をモロに食らっているはずだがジャイアンに苦情を言いにきたことないので、もしかするとファンの可能性がある(単に毎回気絶している可能性もあるが)。
恐怖のディナーショー
料理が好きだがとてつもなく下手で味見して死にかけたことがある。代表作はジャイアンシチュー。
わさドラ版ではシチューだけではなくピザ・たこ焼き・カレー ラーメン(いずれもわさドラ版オリジナル)もダメダメであり、特にカレーはジャイ子がスパイスの段階から作りつつ味見をしながら完成させたものを、ジャイアンが手を加えただけで台無しにしている。
主な原因として、自分勝手にやたらめったらと必要のない材料(※一応ほとんどは食べられるものではあるが、組み合わせが悪い)を入れまくること、随所に味見をして食べられるかどうか確認しないきらいがあり、余計な物を入れる考えが無かったかき氷はちゃんと作れているシーンがある。自分で自分の料理を味見し、その場で卒倒するという迂闊さもあるものの、創作料理に興味があるようだ。
幼少の頃からすでにスネ夫と共にのび太を苛めるいじめっ子であり、暴力や人のものを力づくで奪う性格も今と全く変わっていない。更に、この頃のジャイアン(とスネ夫)が原因でのび太に苦い思い出を作ることもあり、赤いくつの女の子では、のび太と仲が良かったのんちゃんとのび太の仲を揶揄い、のび太に「のん子をいじめてみろ」と言ったことでのび太はのんちゃんに意地悪をしてしまって靴をとって帰ってしまい、仲直りが出来ないままのんちゃんはアメリカに引っ越してしまった。また、大山版ドラえもんのオリジナルエピソード人生やりなおし計画では、幼稚園時代にのび太をいじめていたが、幼少期の姿に戻った現在ののび太に仕返しをされても全く反省をせず、しずかちゃんに「のび太にいじめられた」と嘘をついて誤解を招いている。一方で映画版おばあちゃんの思い出では、幼少期ののび太がおばあちゃんから貰ったクマのぬいぐるみを現在ののび太が持っているのを見て盗ったのだと勘違いして取り返そうとする(のび太はわざと負けたふりをしてクマのぬいぐるみを返した)など、現在と同じく友情に厚い一面も持っていた。
家族には妹のジャイ子と両親、そして犬のムクがいる。ただしレギュラー格は母親と妹だけで、父親はめったに出てこない。
実家の剛田商店は似てる人の影響か八百屋というイメージが強いが、卵を届ける話があったり、トイレットペーパーや掃除道具が陳列してあったりと、実際は雑貨屋に近い。わさドラ版では明確に「雑貨店」という表記になっている。
元藤子プロダクション所属の漫画家三谷幸広によれば、「80年代。誰か『ジャイアンの家って八百屋だよね』F先生『乾物屋だよ』。現在は『雑貨店』や『商店』になってるようですね。てんコミ何巻かで、店に野菜が並んでいるコマは、忙しかったのでAチームに書き変えを依頼したら、その先輩が勘違いで野菜を描き、先生が知ってか知らずかスルーしたものです。」とTwitterにて言及している。
未来世界では自身とは真逆の性格を持つ息子、ヤサシ(通称ジャイチビ)が登場している。ちなみに子供のころ暴君だった事からか、気の弱い息子にスパルタ気味な一面も見せているがヤサシがノビスケ達と共に行方不明になってしまった際に号泣するほど心配したりと息子への愛情はしっかりある。逆にかつての自分同様の暴君なガキ大将であるノビスケ(のび太の息子)に対しては息子を鍛えてくれる存在として見ているなど、自分に似た人物へ好意的な一面もあったりする。(ノビスケ本人は厳しい父親を持つジャイチビにやや同情してるようである)この未来でのジャイアンは大人になって多少は落ち着いた一面を見せてはいるがのび太を問い詰める際に少年時代の如く掴みかかったり、彼に息子達の居所の手がかりがあると分かれば感激して思い切り抱きしめたりとやはり根っこの部分は相変わらずである様子。
歌手やファッションモデルが将来の夢であるが、もう一つの夢に剛田商店を発展させて「ジャイアンデパート」を世界展開するというのがある。映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』では将来「スーパージャイアンズ」と言う巨大商業施設を経営していることが描かれており、ビジネス面ではなかなかの立場にいるなど成功を収めてる様子(これはトヨタのCMにも設定が流用されている)。また、2014年度版「のび太のおよめさん」によれば、大人になっても剛田商店の配達に行っている描写があり、ノビスケにジュースを奢ったりとこちらでも好意的な様子。なお生家の剛田商店はそのままにして近所の土地を買い取って店を建てるあたりはジャイアンらしいと言える(生まれ育った家に彼なりの愛着があるからだとも言える)。ちなみに、のび太は環境庁勤務、スネ夫は会社経営者、出木杉は宇宙飛行士と、他の面々も社会的成功者となっている。
父親は柔道の心得があり、いとこは柔道5段で空手黒帯の大学生、おじさんは柔道10段(なお現実世界での柔道十段は柔道界に多大なる貢献をした人物に対する名誉称号であり、生きた人間に対してはまず与えられることのないような段位である)のプロアスリートというとんでもない家系の出身。勿論、ほぼ全員があの顔である。
だが、父親はジャイアンがインチキしてテストで満点を取ったのを見抜いて「出来が悪いのは仕方がないが不正だけはするな」と言い含めるほどの公正な性格で、おじさんもジャイアンから弟子入りを志願された時は「本当の強さは弱い者のために戦える強さだ」と説くなど、親類には武道の達人かつ、人格者がそろっている。
紙相撲では自分の力士に雷電を思わせる「ジャイデン」という四股名を名付けており、相撲の知識もあると思われる。
因みにおばさん(母の妹)も登場しており、こちらも剛田家同様犬を飼っていた(名前はポチ)。作中描写を見るに喧嘩っ早い一方で正義感も強く、ジャイアンはこの伯母を母以上に恐れている模様。
他にも住職をしているおじさんの存在も語られているなど、結構多くの親族がいることが判明している。
意外なこと
- のび太はドラえもんがやってこなければジャイ子と結婚する運命だった。つまりジャイアンはのび太の義兄になるはずだったのである。
- でべそが35㎜もあることを気にしており、でべそがひっこむようおまじないを試している。
- 周囲から「ジャイアン」とばかり呼ばれているせいか、稀に自分の名前を間違えることもあった。(例:剛田剛)初期には作者すら間違えていた(7巻で「郷田武」と書かれたことがある)。
- アントニオ猪木に卍固めをかけられたという話はあまり知られていない。
- おままごととお人形集めが大好きという趣味があるが、周囲には隠している。ドラえもんに目撃された際には赤面し、どら焼きで買収して口止めした。
- 女性関係はかなり奥手であるが、二回ほど女の子を好きになって告白しようと頑張る話もある。
- ジャイ子の方が有名だが、ジャイアンも実は結構絵がうまい。プロレス漫画を描いていたことがある。ただし集中力が無いため写生は苦手。
- 「ほんわかキャップ」と言うひみつ道具で酔っぱらった時はオネェ口調になった。どうやら泣き上戸かつ、強い女性化願望があるらしい。
- 好きなテレビ番組は「かめライダー」。わさドラ版では「カメライダー02」「カメライダーセイヤー」も登場している。尚現在ジャイアンの声優を務める木村氏は、オマージュ元の一作品にて主題歌と主役の一人を担当していた。
- 作中世界では、ツチノコを世界で初めて発見した。
- よく映画でカッコよくなることをネタにされるが、旧アニメでジャイアンを担当していたたてかべ氏はこれについて「面白味の無い奴に成り下がりやがった。いつものTVのジャイアンの方が人間味がある」と言い捨てるなど快く思っていなかったようだ。しかし「キネ旬ムック 20周年だよ!ドラえもん ザ・ムービー」でのインタビューでは「一年に一回くらいはいいんじゃないかな」とある程度受け入れていた。
- あまり知性派ではないタイプだが実はなぞなぞが得意で、なぞなぞを解くことができなかったのび太とスネ夫を殴ったこともある。二人には「インチキ」呼ばわりされたが。
- 屁をこくことが多い。
未だ小学5年生とはいえ、既に物凄い数の犯罪を起こしている。
以下はその一例。
十字架のろくにんの久我大地のモデルになったと言われるのも頷ける。
これ以外にも、昭和時代には許されていたものの一部が時代の変化によって現在ではタブーとなっているということもあり、ジャイアンに限った話ではないがその行為が問題視されることも少なくない。
ジャイアンにはモデルとなった人物がいたとされ、藤子・F・不二雄の少年時代にいたガキ大将だったという。
しかし、ジャイアンとは違い弱い者いじめをするような暴君ではなく、むしろ面倒見のよい人物であったとか。この点からするとジャイアンの仲間意識の強さはこの人物をベースにしたものと推測される。
『のび太とふしぎ風使い』では、憑依されたスネ夫がジャイアンを度々「ブタゴリラ」呼ばわりした。
今でこそ典型的なガキ大将だが、ごく初期の設定では「スネ夫が悪玉で、ジャイアンはその用心棒」になる予定だったという。次第に「両者の立場を逆転した方が面白くなりそう」ということで、現在の「横暴なガキ大将と嫌味な腰巾着」というポジションに至っている。
2014年3月6日放送『アメトーーク』の『ジャイアン心の友芸人』にてピックアップされた。同番組内で科学的に検証したところ、かのジャイアンパンチは約6トンの威力がある(二頭のアフリカゾウに全力で踏まれるのと同じ威力)とのこと。
テレビ朝日版第2期の声優、木村昴はクラシック音楽一家出身であり、幼少期にはバイオリンを習っていたが、常にクラシック音楽のある環境で過ごし、両親の指導も厳しかったためにクラシックが嫌になり、発表会でバイオリンが嫌すぎたために気絶してしまったというエピソードが存在するが、劇中のジャイアンはしずかのバイオリンに苦しめられている。UGAのCMでも確認できる通り、木村本人は歌唱力が高くキャラクターソングでも特に音を外さずに歌っているため、ある意味では音痴という設定に矛盾が生まれている。また特技の一つにラップがあり、わさドラ版でジャイアンに「ラップが得意」という設定が付与されているのは一種の中の人ネタといえる。
ちなみに、他のキャラクターはドラえもんをはじめ一般人がモノマネをするとほとんどが大山版のものになりがちだが、ジャイアンに関してはほとんどが木村氏の演じるモノマネになることが多い。これも、上記の歌などを含めて良くも悪くも個性を出していることもあるだろう。
テレビ朝日版第2期
木村昴(第2期のメインキャスト5人中最年少であり、ジャイアン役に大抜擢された当時はまだ学生で唯一の未成年者であった)。
ジャイアンパンチ ジャイアンリサイタル ジャイアンシチュー おれはジャイアンさまだ!
関連・類似キャラクター
- ブタゴリラ:作者が同じ作品の登場人物。身体が大きいガキ大将、本名はあるがあだ名で呼ばれている、実家がお店をやっている、などといった共通点が多いが、いじめっ子ではなく家の手伝いも進んで行うなど異なる点もいくつかある。
- ダグラス・ケン・オズボーン(ブロディ):『GAMERA-Rebirth-』の登場人物。中の人繋がりでニックネームを持つ点も含めてキャラクターにも類似性がみられる。また、本作によって欧米圏における『ドラえもん』の知名度も間接的に上昇した(該当記事を参照)。
- ガチゴリラ:週刊少年ジャンプにて連載中の本作品をオマージュした作品のキャラクター。ポジションや見た目、性格がまさに一致しているが、上と同じく"聖人"と言っていいほどの善人である。
- バイス:CVが同じである悪魔で、中の人繋がりゆえか言動がところどころ類似している。ドラえもんは土曜に放送しており、その翌日の日曜日は仮面ライダーリバイスの放送日なため週末は木村昴の声をたっぷり堪能できる。中の人の演じるキャラが敵をボッコボコにしているシーンを見て多くの人がジャイアンを連想しただろう。また、仮面ライダーのパロディ「カメライダー」なるものがドラえもんの作中に出ることがあった。なお、中の人繋がりだったり意外と言動が似ていたりと共通点が多く、ついには中の人が中の人ネタでジャイアンの台詞を出し、pixivでは合体タグまでできてしまった。→ジャイス
- TSUYOSHI誰も勝てない、アイツには:主人公である川端強の体外受精の弟の名前が「ゴウダタケシ」であり、また、強の母親が最強格であり、この作品のタイトルの由来にもなっている。
- 白銀御行:音痴。作中で「普通にジャイアンって感じで最悪です」「ただのジャイアンリサイタル」と評された。こちらは一応克服している。
コメント
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