🚑概要
商用バンやワンボックスカーをベースとした車体が主流で、白や赤を基調としたカラーリングが施されている(一部のヨーロッパの国々では、黄色や緑のカラーリングの救急車も存在するが、精神異常者を強制的に精神病院へ連れていくという日本の都市伝説とは勿論無関係と言う事の御周知を)。
搬送中にも患者に対して適切な処置が行えるよう車内には医療機器が備えられており、黄、赤信号時の通行や対向車線の優先的な通過などが認められる緊急車両。
有名な車種は主に日産パラメディックやトヨタ・ハイメディックなどが挙げられる。
初めて歴史上に救急車が登場したのは19世紀初頭のナポレオンが活躍した時代であり、ナポレオン軍が負傷兵を運ぶ為に使用された馬車が救急車の始まりだとされている。
なお、特撮作品の影響で勘違いされがちだが、英名は「エイダー」(aider)ではなく「アンビュランス」(ambulance)なのでテストで間違って書かないように。aider単体では「手助けする人」という意味になる。バンドエイドなど医療関係でaidが多用される事から連想された日本独特の用法だと考えられる。
当たり前だが、救急車はタクシーではない。
日本、スウェーデン、英国、イタリア、ブラジル、シンガポール等の救急車は何度利用してもタダなのをいいことに、具合が悪いわけでもないのに(特に日本の場合は時間不足を背景に高速道路料金を中心とした金銭対応を蹴る為に)タクシー感覚で呼ぶ迷惑な利用者も存在する。が、そのせいで本当に救急車を必要とする患者の搬送が遅れてしまう可能性もあるためくれぐれも緊急時以外の利用は控えよう。
尚、前述の日本と異なりシンガポールは都市部除く高速道路も無料開放している。
航空機の登場
緊急車両であるが渋滞や地形の影響は無視できないため、2001年(平成13年)からは航空機を用いて現場へ迅速に駆け付けるドクターヘリの運用が開始された。(岡山県倉敷市)ただし機体や運用コストが非常に高額であり、着陸場所も限られるなど万能ではない。
救急車の種類
一般的に知られる救急車以外にも特殊な用途で使用される救急車は他にも多数ある。
- ドクターカー
救急車の一種であるが、名前の通り、医師や看護師の同乗を前提として設計された救急車で、通常の救急車よりも救命率を上げるべく、医療設備が充実している傾向にある。一見、救急車と見分けが付かないデザインをしている事も少なくないが、ドクターカーだとわかるように車体に記載されているケースも存在する。
- スーパーアンビュランス
その名の通り、通常の救急車よりも巨大なフォルムをしており、左右に拡張する事で緊急の医務室として活躍する救急車。主に大災害などで多数負傷者が出た際に出動する事が多い。無論、通常の救急車のように患者の搬送も可能。
- 自衛隊専用救急車
トラックをベース車にした悪路も走行可能な1トン半救急車の他、トヨタハイメディックをベースにした救急車など様々なタイプが確認されている。基本的に自衛隊車両とわかるようにベースカラーはオリーブドラブとなっている。
業界用語では英名から取って「アンビ」と呼ばれている。
救急車に関連した乗り物・キャラクター
トランスフォーマーシリーズ
ファーストエイド(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー)
スーパー戦隊シリーズ
仮面ライダー
勇者シリーズ
ファイヤーレスキュー(勇者指令ダグオン)
メタルマックスシリーズ
プレイヤーが搭乗可能な戦車の1つとしてバン名義で登場する。人命を救うはずの車が機関砲やミサイル等を取り付けた戦闘用車両として使われるのは、荒廃した世界観ならではの皮肉といえる。
しかし、シリーズによってはパーティのステータス異常を直し、HPを回復させる「医療装置」が搭載されている場合もある。
その他
ハイパーアンビュランス(トミカハイパーレスキュー)
ホワイトホープ/ホワイトクリスタルホープ/ホワイトパールホープ(トミカハイパーレスキュードライブヘッド~機動救急警察~)
メディブレイバー(トミカヒーローズジョブレイバー_特装合体ロボ)
エイダーロボ/アンビュランスロボ(出撃!マシンロボレスキュー)
キューキューロイド(遊戯王)
関連イラスト
関連タグ
グランツーリスモ7:2023年8月のアップデートでトヨタ・ハイメディック(2021)が登場。史上初の働く車である。しかもきちんとサイレンが鳴り、「救急車が通ります」などのアナウンスも再現されている。VRモードでは中を見ることも可能。デザインは福岡市消防局のもの。