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トランスフォーマーV

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とらんすふぉーまーびくとりー

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』とは、トランスフォーマーシリーズの日本におけるTVアニメ第5弾。

概要

1989年3月14日から同年12月19日。日本テレビ系列にて放映。総集編含めて全44話。

日本でのトランスフォーマーシリーズのTVアニメ5作目にあたり、日本独自展開としては『ヘッドマスターズ』『超神マスターフォース』につづく3作目となる。シリーズでは平成に入って初めての作品、かつ日本テレビで放送された最後の作品である。

原点回帰を図りエネルギー争奪戦を主軸とした一方、総司令官とは別にメインキャラクターが位置づけられた前2作(それぞれクロームドーム剛秀太が該当)と異なり、スターセイバーが完全な主役を担う。とはいえ、秀太に相当するキャラ(南風ジャン)も存在しており、スターセイバーを通して生きていくために大切なことを学んでいく、といった展開となっている。

ヒーロー然としたサイバトロン戦士をはじめ、日本のロボットアニメらしい作風から今でも根強い人気がある。上記のセイバーとジャンとの関係も人気の要因となっており、それらが後に勇者シリーズの原型となったことでも知られる。

『勝利』の意味

本作では『勝利』とは一体何を指すのか、と言う課題を挙げている。

例えばダイノキングが闘いに敗れ火口へと落ちそうになった際に、スターセイバーが手を差し伸べ助ける、といったエピソードがある。

これは『相手を倒すだけが勝利ではない』というスタッフのメッセージであり、本編ではそのことを深く掘り下げることで『真の勝利』の在り方を描こうとしたのである。

よって、本作では和製TFとしては珍しく戦死者が少なく、最終回でもデストロンを壊滅させるのではなく、和解による結末を迎えている(コミカライズ版ではそれが顕著となっている)。

ストーリー

マスターフォース戦争終結後、完全な超ロボット生命体へと変化したゴッドジンライと邪悪なオーバーロードの戦いは、舞台を宇宙に移していた。

サイバトロン本部では、再び力を付け始めるデストロンの脅威に対抗すべく、平和を愛する様々な惑星の生命体と共に「宇宙平和連合」を結成してV惑星にその本部を置き、宇宙防衛軍の総司令官にサイバトロン最強の戦士であるスターセイバーを任命した。

一方、デストロン内部ではスターセイバーの宿敵であるデストロン戦士デスザラスが新たな破壊大帝に就任し、かつてスターセイバーによって暗黒星雲に封印された自らの要塞を復活させるため、地球のエネルギーを強奪しようと動き始めていた。

登場人物

記事のない一部キャラクターは割愛。

サイバトロン戦士

デストロン軍団

主題歌

オープニングテーマ

「トランスフォーマーV(ビクトリー)」

作詞 - 藤公之介 / 作曲 - 渡辺宙明 / 編曲 - 石田勝範 / 歌 - 茅弘二、森の木児童合唱団

エンディングテーマ

「サイバトロンばんざい」

作詞 - 藤公之介 / 作曲 - 渡辺宙明 / 編曲 - 石田勝範 / 歌 - こおろぎ'73、森の木児童合唱団

各話リスト

話数サブタイトル
第1話宇宙の勇者・スターセイバー
第2話奇襲!ダイノキング
第3話襲撃!レオザック
第4話合体!!マルチ戦隊
第5話出動!!レスキュー部隊
第6話潜入…ウラン鉱山
第7話爆破!!エネルギー基地
第8話大都会・地下の恐怖
第9話激突!!二大英雄
第10話新兵士・ヘルバット
第11話シャトル基地を狙え!!
第12話タンカー強奪作戦
第13話出撃!!ブレストフォース
第14話ジャンを救出せよ!!
第15話マッハとタックル
第16話激戦!!アステロイド
第17話マイクロ星・謎の戦士
第18話奪還!ガイホーク
第19話合体!ライオカイザー
第20話勢揃い!合体戦士
第21話復活!?デストロン要塞
第22話怒りのバトルアップ!!
第23話死闘!!南極の攻防戦
第24話危機!砂漠の待ち伏せ
第25話死を賭けた激闘
第26話ジンライ死す!!
第27話戦え!!ビクトリーレオ
第28話絶体絶命!サイバトロン
第29話めざめよ!ビクトリーレオ
第30話逆転!必殺のビクトリー合体
第31話ジャン・学園を守れ!!
第32話謎?!基地爆破の罠
第33話死を呼ぶ宇宙昆虫!!
第34話最強!ビクトリーセイバー
第35話巨大津波の恐怖
第36話巨大要塞怒りの復活!
第37話激突!要塞VSビクトリー合体
第38話サイバトロンは永遠に
第39話輝け!勝利の星
第40話破壊大帝に勝て!
第41話SOS!地球防衛指令
第42話マイクロトランスフォーマー!
第43話友情のビクトリーアタック!
第44話銀河にひびけ!愛の鐘!!

余談

  • 本作の中盤に、初代アニメでおなじみのパーセプターホイルジャックが登場するのだが、製作スタッフが初代の存在を忘れてしまったのか全くの別人と化してしまっていた。
    • ホイルジャックはザ・ムービー』で死んでいるはずなのだが、これについては、同作が大人の事情で日本上映されなかったため仕方ない部分もある。後付け設定でこのホイルジャックは別の世界から来た存在、と言うことになったが。
  • アニメではゴッドジンライビクトリーレオに転生しているが、コミック版では別人に変更されている。
  • デスザラスはシリーズにおいてガルバトロン以来の久しぶりの破壊大帝となる(メガトロンからカウントすれば実質三代目)。アニメ版では終始悪役に徹していたがコミカライズ版では憎めない一面があり、スターセイバーとも最終的に和解する。
  • 本作の人間キャラである南風ジャンは、アニメ版の回想シーンで両親を恐竜戦隊の攻撃で亡くしていることがスターセイバーによって語られているが本人は終始知ることはなかった。ちなみにコミカライズ版ではパティという姉がいる。
  • トランスフォーマーV1989年内に終了したが、当初は1990年1.2月頃まで放送する案もあった。但し総集編であったが…。
  • 本作の89年内終了の影響でビクトリーレオが割りを食ってしまい、終盤は単独での出番がほとんどなかった。
  • 2021年7月、ユニクロンの玩具を生み出したハズブロのクラウドファンディング企画「HasLab」で本作に関わる企画のスタートが告知されており、注文が集まっている。現時点ではビクトリーセイバーとデスザラスの発売が実現している。
  • 本作の玩具のいくつかは、後年になり勇者シリーズで流用される(グレートショットシャドウ丸デスザラスレッドガイスト、ギャラクシーシャトル=サンダーダグオン

関連動画

結月ゆかりと学ぶトランスフォーマーV スターセイバー&ビクトリーレオ編

結月ゆかりと学ぶトランスフォーマーV レスキュー部隊編

結月ゆかりと学ぶトランスフォーマーV デスザラス編

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  • ポラリスは動く

    ポラリスは動く(4)

    この妄想は、ウルトラマンメビウス、宇宙戦艦ヤマト、シンカリオン(PV)、ポケモン(アニメ)などの影響でお送りしています スターセイバーが引き取った時のジャンの年齢がよくわからん。2-3歳ぐらい?南風博士、探査のために奥さんと子どもを半年間火星に連れてきちゃったの?
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    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 部下の負傷によりこれ以上の戦闘は不可能と判断し、皆を引き連れて独断で撤退したレオザックだったが、許可なく勝手に撤退したことをデスザラスに咎められる。デスザラスのいないところで自分は何も間違ったことはしていないと憤慨するレオザックに、他のブレストフォース達は……。アニメ第24話後のレオザック達の話です。前回の話→TFV第23話より「前兆」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11632072と少し繋がってはいますが、未読でも差し支えはありません。 第24話「危機! 砂漠の待ち伏せ」の放送は、1989年9月12日でした(関東地区)。この回でサイバトロンの主戦力の一人であるブラッカーが負傷。今後サイバトロン側が徐々に追い詰められていき、シリアスな展開になっていきます。 ところで、今回の話にてガイホークのグレートショットに対する台詞に不自然な点が。ガイホーク曰く、グレートショットとはダチ公のはずが、マイクロ星の衛星刑務所で初めて会ったかのような演出があったり……。大帝様もいつもの大帝様じゃないし、もしかして漫画版に近付けようとしたとか?部下を鍛え直すなんて、漫画版ならともかく……というか実際やってたけど、アニメ版の大帝様はしなさそうだし……。 それにしても、本当にアニメ版と漫画版の大帝様は別人すぎて毎回戸惑います。まるでシャッタードグラス。30年前に、既にやってましたよ。逆転世界を公式で(遠い目) ■閲覧・いいね!・ブクマありがとうございます!
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    TITANIA第2巻、2回目です。 この辺りからプリテンダーの地球での 過去の出来事もちらほらと… 先は長いですがお付き合いくださいませ!
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  • TFV30周年記念企画

    TFV第3話より「初戦」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 1話につき1作品をアップする予定だったのですが、タイトルにもレオザックの名前が入っているし、やっぱりこの回ではレオザックは外せないなと思い、こちらもアップしてみました。(今後も、気まぐれで複数作品をアップすることがあるかもしれません。) 今回は、レオザック襲撃後の話です。あの後、デ軍内でどんなやり取りがあったのかなと色々考えてみました。 レオザックの過去を色々と捏造してしまいました。アニメでブレストフォースの過去情報がちらほらとは見えつつも謎が多く、彼らの過去については一つに絞り切れていません。色々なパターンがあるかとは思いますが、現段階では取り敢えずこれでいってみようかなと思います。 第3話「襲撃!レオザック」の放送は、1989年4月4日でした(関東地区)。タイトルにもあるように、レオザック大活躍(?)の回です。総司令官へのあの伝説(?)の名乗りは何度見てもイイですね!!V(ビクトリー)におけるスタスクキャラで、本当に面白い兄さんなのでぜひ見ていただきたく!! ■閲覧・いいね!・ブクマありがとうございます!
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    第4巻の2回目をアップします。 有難い事に『TITANIA』の第1巻#1の閲覧数も、まさかの100になりました! マスターフォース好きの方々にお読みいただけて、こんなに嬉しい事はありません。 引き続きお楽しみください♪
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    第4巻の5回目をアップです。 ついに〈サイコ〉との戦いが始まります… どうぞご覧ください! (あ、マイクロン伝説の一人が出てます。数行ですが)
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  • TFV35周年記念企画「Road to peace」

    第4話「運命の分岐点!エスメラルとの出会い」

     レオザックによる、デスザラス暗殺計画は失敗に終わった。しかし、左目を負傷したデスザラスは入院を余儀なくされる。彼の見舞いで病院を訪れたスターセイバーだったが、デスザラスの病室から出てきた看護師の様子がおかしいことに気付く。声をかけたところ、ある相談に乗ってほしいと頼まれたスターセイバーだったが、その内容は思いも寄らぬものであった。その看護師の名は、エスメラル。彼女は以前、とある場所にてデスザラスを見かけていたのだが、再会を願って探し続けるも叶うことなく失意の中にいたという。歴史は今、大きな分岐点を迎えていた――  このシリーズは、TFV30周年記念企画でアップした作品(現在、マイピク限定で公開中の「アニメ版のトランスフォーマーVをもとに、漫画版にあった『スターセイバーとデスザラスは幼なじみ』の設定がもしもアニメ版にもあったなら(初代とのクロスオーバー、部分的にG1シリーズやアメコミ設定あり)」というオリジナル設定の世界観)から派生し、TFV第30話より「新たなる強敵」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11823644(アニメ第30話「逆転!必殺のビクトリー合体」)の時間軸から分岐するシリーズで、TFV35周年記念企画としてアップすることにしました。当時の放送日に合わせての更新を予定しています。 ※上記のシリーズを未読でも、差し支えはない内容です。
    35,105文字pixiv小説作品
  • TITANIA

    TITANIA第1巻#4

    第1巻の続き④(第1巻終了)です。 載せる為の切れ目が難しく、 今回は長めになってしまいましたが、 引き続きお読みいただけると嬉しいです♪ 次回から第2巻になります。 誰にも読まれないかと思っていたマスターフォース小説なので、 いいねやブクマをいただけて励みになっています! ありがとうございます!
    20,499文字pixiv小説作品
  • TFV35周年記念企画「Road to peace」

    第16話「さらば、過去よ… 未来への帰還」

     思いがけず過去のセイバートロン星へタイムスリップしてしまったブラッカー達が、元の時代へ戻る準備が整った。スターセイバー、デスザラス、エスメラルの三人は彼らとの別れの挨拶にホイルジャックの研究所を訪れる。  エスメラルの願いが叶い、デスザラスと恋人同士になった二人を祝福する者達や唖然とする者達で場は賑わうが、未来から来た彼らは知っていた。元の時代では、エスメラルの姿はないことを――  このシリーズは、TFV30周年記念企画でアップした作品(現在、マイピク限定で公開中の「アニメ版のトランスフォーマーVをもとに、漫画版にあった『スターセイバーとデスザラスは幼なじみ』の設定がもしもアニメ版にもあったなら(初代とのクロスオーバー、部分的にG1シリーズやアメコミ設定あり)」というオリジナル設定の世界観)から派生し、TFV第30話より「新たなる強敵」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11823644(アニメ第30話「逆転!必殺のビクトリー合体」)の時間軸から分岐するシリーズで、TFV35周年記念企画としてアップすることにしました。当時の放送日に合わせての更新を予定しています。 ※上記のシリーズを未読でも、差し支えはない内容です。
    28,501文字pixiv小説作品
  • TITANIA

    TITANIA第1巻#2

    読んでいただき、ありがとうございます! 第1巻の続きです。 ここからビクトリーのキャラも出てきます♪
    15,259文字pixiv小説作品
  • TFV30周年記念企画

    TFV第11話より「変わらぬもの」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 今回も、前回に引き続きヘルバット中心の話です。襲撃先のシャトル基地にサイバトロンの護衛が付いていたことに気付かなかったヘルバットでしたが、予想通りのレオザックの反応に昔と変わりないことを思う話です。 第11話「シャトル基地を狙え!!」の放送は、1989年6月6日でした(関東地区)。今回の舞台は、デ軍に既に二度も襲撃された空港なのですが、レオザックの話によれば二度とも空振りだったとのこと。しかし、もうそれで襲ってこないと見越して逆にそこを利用していたというデ軍の裏をかいていた点にも注目です。 早速、大帝様に取り入ろうと動き出すヘルバット。レオザックはうまいことヘルバットに言いくるめられるし、騙されていますよ副官…!おだてに弱いというか、そんな副官も好きです。彼らの性格が垣間見れる回でもあり、最後のオチもヘルバットらしさが炸裂。褒められたもんじゃないけど、本当にイイ性格してるなぁ…。そんなヘルバットも好きです。 ■閲覧・いいね!・ブクマありがとうございます!
  • TFV30周年記念企画

    TFV第3話より「家族」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 今回は、総司令官がジャンの親代わりとして彼を育てる決意をする話です。 第3話「襲撃!レオザック」の放送は、1989年4月4日でした(関東地区)。この回にて、総司令官とジャンの出会いが明かされます。異星人の子供を育てるその決意は、並々ならぬものだったんだろうなと思う今日この頃です。 ■閲覧・いいね!・ブクマありがとうございます!
  • TFV30周年記念企画

    TFV第19話より「真相」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 第19話「合体!ライオカイザー」の放送は、1989年8月15日でした(関東地区)。とうとうブレストフォースが6人揃い、ついにライオカイザーが完成する回です。このライオカイザーですが、初登場補正もあるかもしれませんが、とにかく強い!これにより両軍のパワーバランスに変化が生じ、デ軍の戦力が一気に上がりました。 ライオカイザーへの合体時はレオザックが主人格(っていうのかな?)になりますが、声に若干のエフェクトがかかっているせいか、レオザック単体時のヘタレさはどこへやらで、常よりも声は低めで強気の発言が多くなります。合体したことで気が大きくなっているのか、ライオカイザーの力に絶対の自信があるのか、雰囲気が違う点に注目です。 この回にてデスコブラが初登場するわけですが、ブルーバッカスやブラックシャドウと同じくこの1話のみの出演で、毎度のことながら本当にもったいない…。レオザックのかつての部下とのことで、昔の話も気になります。彼の活躍をもっと見てみたかったです。 信用ならないヘルバットの替わりとして、デスコブラを呼び寄せたレオザック。自分がお払い箱にされそうなことを知ったヘルバットはある行動を起こしますが、事態は思わぬ方向に。まるでサスペンスドラマのような展開に、初見時は驚きました。個人的に、「ただ脅かすだけだったんだ」という彼の言葉に嘘はないと思っています。 突然ですが、ヘルバットについて語りたいと思います。嘘つきでお調子者ながらどこか憎めないヘルバットですが、個人的にこの回でその理由が判明しました。 ヘルバットはずる賢いし嘘つきだし卑怯だしどうしようもない奴だけど、詐欺師とは違うというのが個人的な見解です。 デスコブラの加入で自分がお払い箱になることを知って何とかしようと動き出すわけですが、その時のセリフが「このまま手をこまねいていたら、惨めだ……」 。自分の性格も周りにどう思われているのかも全部自覚していて、それでもなお自分のスタイルを変えようとしなかったんだろうなと思っています。それが性格なのか、本当に狡猾な奴ならばまず周りを信用させることは外せないはず。信用できる奴と思わせておいて裏で画策したほうが何かと都合がいいはずなのに、少なくともヘルバットはそういう奴ではないんですよね…。他者には平気で嘘をつけるのに、ある意味自分には嘘をつけないのではないかと…。 今回のことだって、無理を承知で土下座までして頼み込んでいる。やろうと思えば不意打ちでも何でもできたはずなのに、時間がなかったとはいえそれはせずにあくまでも話し合いで解決しようとした。これまでの話を見ていると、ヘルバットはもともと力づくで事を進めるやり方は好きではないようだし、レオザックのように短気でも喧嘩っ早くもないし、今回の件もあくまで平和的な解決を試みた。無理とは分かっていても、駄目でもともとだと分かっていても。 あれだけ計算高くて抜け目なくてサンダーアロー内に盗聴器まで仕掛ける奴(その描写はないけど、たぶん彼の仕業)なのに、本当に真正面から相手にぶつかって頼み込んだ。しかも、体裁など気にせず土下座までして。個人的にはあれが演技だとは思えないし、銃を向けたのだって「ただ脅かすだけだったんだ」というのはあれは嘘ではなかったと思っています。 無理と分かっていても、あくまで話し合いで解決しようとした。嘘つきではあるけど「詐欺師」ではないと個人的にはそう思っています。初見時は気付きませんでしたが、この辺りについて無意識の内に好感を持ったのかなと思っています。 そんなヘルバットが正攻法でいった結果があれとは、何という皮肉…。サイバトロンに殺されたという言葉をレオザックは少し疑っていたみたいだったけど、他の4人はヘルバットを完全に信じていたしレオザックも結局は信じた。まさかヘルバットがデスコブラを殺してまでとは思わなかったということは、嘘つきで信用ならないしどうしようもない奴だけど、そこまで腐った奴とは皆思っていなかったということじゃないのかな…。三枚目なキャラだし、悪だくみしても結局は失敗したり…といったこともあるけど、そういうところもあるから何だか憎めないのかなとそう思っています。 その気がなかったとはいえ、デスコブラを殺害してしまったその後のヘルバットについての話を今回考えてみました。 ■閲覧ありがとうございます!
  • TFV30周年記念企画

    TFV第32話より「適任者」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 今回は、第32話の前のブレストフォース話です。強敵であるビクトリーセイバーの出現に、デストロンは頭を悩ませていた。その対策として、ヘルバットがある妙案を思い付く。その内容とは―― 第32話「謎?! 基地爆破の罠」の放送は、1989年11月7日でした(関東地区)。これまではエネルギー強奪を優先していたデストロンでしたが、ビクトリーセイバーの出現以降はその攻略へとシフトしていきます。今回の作戦ですがこれまでとは一風変わっており、毎回思うのですがあの手この手を考えるデストロンも苦労していたんだなと思う今日この頃です。 今回の作戦の前に、どんなやり取りがあったのかなと思いながら書いてみました。ヘルバットの口達者ぶりに、まったくこいつは……と毎回思いながらも書いていて楽しいです。そんなヘルバットも好きです。 ■閲覧・ブクマありがとうございます!
  • TFV30周年記念企画

    TFV第32話より「策士」

    祝!トランスフォーマーV 30周年!!今年で、放送から30年を迎えました。それを記念して、当時の本放送日に合わせてその回にちなんだ(オリジナル設定あり個人的趣味全開の)小説をアップしていこう!企画実施中。果たして、最後まで完走できるのか…?! 今回も、1話につき複数作品のアップです。アニメ第32話「謎?! 基地爆破の罠」後のデストロン話です。互いに作戦失敗の責任を擦り付け合うレオザックとヘルバット。舌戦には自信があるヘルバットだったが、事態は思わぬ方向へ。相手の性格を見抜いた上で、その場を制していたのは果たして誰なのか…? 実は某所でアップ済みの作品なのですが、アニメ本編にちなんだ内容なのでシリーズに加えることにしました。若干の加筆・修正ありです。 第32話「謎?! 基地爆破の罠」の放送は、1989年11月7日でした(関東地区)。腹が立たないことに腹が立つ。そんな矛盾した大帝様の思いが、第32話のその後にあったらなぁと思って書いた話でした。 大帝様って、スターセイバーに対して凄く複雑な思いがあると思います。 キャラの性格を捏造してしまった感が…。ガイホークの「貸し借りにこだわる」件は特にアニメでは見られませんでしたが、性格を考えるとそれもアリかなと思ったので書いてみました。 ブレストフォース6人全員が揃っている話は、これが初書きでした。書いていて凄く楽しかったです。レオザックやらヘルバットが喋る喋る!あと、ドリルホーンの件は書きながら一人でニヤニヤしていました。大帝様のことを一番よく分かっていて、スターセイバーとは幼馴染みで親友だったこともあのメンバーでは彼だけが知っているとか想像すると凄く燃えます。妄想万歳。 ホント、レオザックは感情に訴えられると弱いよなぁ…。何だかんだでヘルバットにはいつもいいように言いくるめられるし、単純というかおだてに弱いというか…。そんな副官も好きです。 レオザックのセリフを考えるのは楽しいし面白いのと同時に気を遣います。うまく言えないけど言い回しが独特というか、少し気取った言葉選びをするのでアニメのような気の利いたセリフ回しが難しい。ゴメン、副官。今でも、これが精一杯……。 ■閲覧・ブクマありがとうございます!
    17,508文字pixiv小説作品
  • TITANIA

    TITANIA第4巻#6

    第4巻の6回目をアップします。 今回は流れの関係上少し短くなりましたが、 続けてお楽しみくださいませ。 〈サイコ〉とフェニックスが、 そしてホーク達がどうなって行くのか… 長々とお付き合いいただいた物語も ついに次回が最終話です!
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  • TFV長編小説シリーズ開始のお知らせ※オリジナル要素あり

    以前から途中まで書いていたシリーズのアップを開始したいと思います。閲覧ご希望の際は、以下の注意書きをご確認ください。

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