G1
CV:堀秀行
『ザ☆ヘッドマスターズ』ではサイバトロンヘッドマスターのリーダー。実質的に主人公のような立ち回り。
400万年前にセイバートロン星の戦火を逃れ、マスター星へと旅立ちトランスフォーム能力を身につけた避難民の一人であった。キャラクター設定の際、性格を『宇宙戦艦ヤマト』(旧シリーズ)の古代進をモチーフにしたことから解る通り、良くも悪くも古典的で直情的な昭和アニメの熱血漢ヒーロー。
コンボイに憧れていて、夢はコンボイのような戦士になること。コミックボンボンなど一部児童誌の記事では、コンボイを尊敬していてロディマスコンボイによる指揮を認めていないなどと書かれている。彼の立場を考えると旧キャラとの間に亀裂を呼びそうな、物議を醸す設定なのだが、幸いにもアニメには反映されていない。
ちなみに、OPでは乱戦のさなか傷ついたロディマスを匿う描写があり、対立しつつも団結に至る熱い展開が構想されていたらしい旨が窺える。
若さ故、無茶な行動をとることが多く、ターゲットマスターのリーダー・ブランカーから見下ろされているが、戦いを通して良き先輩後輩となる。
過去に親友のアベルが殺害されたこと、もう1人の親友ジャックが捕らわれただけでなく、体内に時限爆弾をセットされ、自らの手で撃たれた直後に自爆。かけがえのない友を奪ったシックスショットに対して激しい憎悪を抱いている。
終盤、アステロイドで決着を挑むも、惑星ダロスとの交流で彼と友情が芽生えたダニエルに止められてしまい、メガザラックの陰謀で爆発に巻き込まれた際、転落しようになったダニエルをシックスショットが救ったことで終止符は打たれなかったが憎しみは乗り越えた。
ヘッドマスターモードの顔は玩具版や海外メディア版と違って、アニメや漫画ではツインアイタイプになった。キャラクターデザインおよびテレビマガジンの漫画を担当した、まがみばん氏曰く「表情を出しやすくするためだったかも知れない」とのこと。
また、主人公に抜擢された事で玩具版のテックスペックの数値は海外版と比べ大幅に盛られている。
ザ・リバース
CV:フランク・ウェルカー/吹:安井邦彦
元は天才プログラマーだったが、数千年を費やした研究成果がデストロンの攻撃で失われたことから、銃を取りサイバトロン戦士となる。
日本版と違って一介の戦士であってリーダーではない。また、性格も慎重でその点でも正反対である。そのため『ヘッドマスターズ』と比べ若干影が薄い。マーベルコミック版では更にノイローゼ気味。
頭部に合体するパートナーは、ネビュロン人の若き貴族スタイラー。一応サイバトロン側に組しているが、宇宙や正義のためといった信念などは有していない。ヘッドマスターになった理由も、自身の英雄的行為を以て、周囲から称賛を得る事が目的である(言うなれば、デストロンとの戦いは「正義の味方してる、カッコいい自分を周囲にアピール」という理由で参加している)。
ヘッドマスターモードの顔は旧玩具版同様に目がバイザーで覆われている。
玩具
放映当時品が発売されて以来、長らく通常枠でリメイクされることがなかったが、先ごろ海外では「タイタンマスター」シリーズで、国内では「トランスフォーマレジェンズ」で玩具のリメイクがなされており、ヘッドマスター部分は海外はIDW版の造形で、国内はヘッドマスターズ版の造形でそれぞれ作り分けられた。
海外版ヘッドマスターも、限定版セット販売のうちの一体として、一部リペイントの上国内でイベント販売されているが、キャラクターとしては「ザ・リバース」のネビュロン人とされている。
IDW
IDWコミック『More than meets the eye』では、ヘッドマスターが原則存在しないので通常のトランスフォーマーとして登場。
クロームドームの名は偽りであり、本名はタンブラー。幾度となくパートナーと死に別れ、自分の記憶を消去してきた。ブレインストームには記憶を消した直後、虚無的な酷い顔だと評されている。
そのためか厭世的でニヒルな志向の持ち主。眼廻りはバイザータイプと解釈される。ただし第10話の表紙イラストではバイザーの下に日本版同様のツインアイがあるように描かれている。
大戦前より治安関係者で、プロールとは旧知の仲。かつては体制側の悪名高い精神科医トレパン率いるシャドウプレイ(TF相手のロボトミー手術)関係の後ろ暗い事にも関わっており、サウンドウェーブを救助に来たオーバーロードに重傷を負わせられたこともある。
その後、仕事に嫌気がさし自殺を考えるも、そこで出会った当時の機能主義カースト下で奴隷であったリワインドと知り合い、ほぼ恋人関係に。相手のブレインに侵入し思考を読み取る能力があるが、オーバーロードに隙を突かれ、逆にメガトロンの生存を読み取られてしまう。オーバーロードとひきかえにリワインドを失い悲しみの淵に落ち込むも、後の展開で…?
レジェンズ
日本の玩具シリーズ『レジェンズ』では、先述したタイタンズリターンを『ザ☆ヘッドマスターズ』劇中に似せる仕様変更を施されラインナップした。
ドリル戦車とジェット機に変形するドローン・モグルが付属する。ヘッドマスターが乗り込めるほか、グリップを出して武器にもなる。
コミックでは、旧玩具の設定にある「イラストの趣味を持つ」が拾われ、趣味が高じすぎてヲタク化している。同人イベントで薄い本(美少女物)を執筆することに(描写によるとどうも、機械生命体のはずなのにつけペンとコピックで原稿を描くアナログ派らしい)。折角ライノックスが新造した(痛車より目立つ)トランステクターで会場に搬入できるかなどと、さまざまな駄目発言をのたもうている。
これで売れた同人誌は2部だけだった。どうしてこうなった…、と思いきや「LG-50 シックスショット」のエピソードでは首尾よくプロデビューに成功し、新人漫画家として多忙な日々を送っているらしい。