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オタク

おたく

自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒する人の俗称。
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概要

オタク(おたく)とは、自分の好きな事柄や興味のある分野に、極端に傾倒する人を指す呼称。自他に関わらず、自虐や揶揄を伴い「ヲタク」と表記される場合もある。
略称はオタ(およびヲタ)。

多くの場合、オタクという語の前に、嗜好分野を表す単語が付くが、語呂の関係から概ね省略される(例: アニメオタク→アニオタ、サッカーオタク→サカオタ)。
女オタク」「キモオタ」などの独立した単語の場合、付加語は属性ではなく、個人の特徴を示す。

サブカルチャーの世界においては、世代ごとにオタクは分類されており、70年代にオタク文化に傾倒した世代を第一世代とし、そこから80年代は第ニ世代、90年代が第三世代、00(ゼロ)年代が第四世代とされている。

ジャンルそのものにはまる様を「」「底なし沼」と呼ぶ事もある。

定義

アニメ漫画玩具映画コスプレゲームアイドル……。さまざまな大衆文化があるが、そのような特定の趣味の対象および分野の愛好者、ファンを指す語として使われる。

英語ではこのような趣味を指して「otaku」でも通じる。なお、英語圏では「Geek(ギーク)」という単語があるが、「(コンピュータ系などの)技術オタク」という意味合いが強い。その為「Nerd(ナード)」が日本で言う「オタク」の意味合いに割と近いとされる。

現在では非常に漠然とした領域のファンや愛好家を包括する単語となっており、一括りに「オタク」と言っても、以下のように多様な意味がある。明確な定義は困難であり、その実態や行動様式は一様ではない。

  1. アニメゲーム漫画などの大衆文化に没頭する人。
  2. インドア系の人、引きこもり(お宅=室内という発想から)。
  3. 二次元2.5次元と呼ばれる妄想の世界に執着する人(インドア系の人に多いことから)。
  4. 上述のうち、自身で創作活動を行う人(例:コスプレオタク、同人オタク)
  5. 異常なまでに自身に係わる行動や情報に拘わる人 (例:健康オタク、コスメオタク、筋トレオタク)
  6. 単なるファンの領域を超えて興味の対象に熱狂する人(例:野球オタク、サッカーオタク)
  7. 専門家ではないにもかかわらず、特定の学術方面に対する知識が異常に豊富である人 (例:歴史オタク、数学オタク、鉄道オタク)
  8. 内向的で外見や行動が気持ち悪い人 (例:キモオタ

おたく」という言葉の起源

おたくという言葉の起源には諸説あるが、一般的によく言われているのは、中森明夫大塚英志が編集長を務めていた雑誌『漫画ブリッコ』(1983年6月号)に記したコラムおたくの研究』であるとされる。この時期は第二次SFブーム真っ盛りであり、青年向けを目指した漫画やアニメが爆発的に増えていた。当然、それらに夢中になる思春期以上の年齢層のファンも増えることになった。

中森はこのコラム内で「最近よく見かける、アニメとか漫画に熱中してる世紀末的ウジャウジャネクラマニア少年達がもうキモくてキモくてたまらない」とさんざんディスった上で、以下を提唱した。

「それでこういった人達を、まあ普通、マニアだとか熱狂的ファンだとか、せーぜーネクラ族だとかなんとか呼んでるわけだけど、どうもしっくりこない。なにかこういった人々を、あるいはこういった現象総体を統合する適確な呼び名がいまだ確立してないのではないかなんて思うのだけれど、それでまぁチョイわけあって我々は彼らを『おたく』と命名し、以後そう呼び伝えることにしたのだ。」

中森いわくどうして「こういった人たち」をおたくと名付けたのかというと、「コミケで友達同士で「おたくら さぁ」なんて呼びかけあってるのをよく見るから」ということ。

ただ大塚やゆうきまさみらによると、コミケ周辺では中森のコラム以前から「コミケなどに出入りする人たちは”お宅”という二人称をよく使う」と、自嘲的に言われていたことだということ。なので、中森がたまたま目撃したレアケースを無理やり一般化した訳でも無いようだ。

なお、二人称で「お宅」と呼ぶのは元々は丁寧な山の手言葉であり、それ自体はおかしなものでは無い。彼らがこの呼び方を好んだ背景については諸説あるが、「愛好家同士の間くらいでは職業や年齢なんてヒエラルキーは意識したくはない。そんな中で、目上にも目下にも万能に使える平等な二人称として自然に「お宅」が選択されていったのではないか」とも言われている。元々はSFファンダム界隈で自然発生したらしく、それがコミケやアニメ大会にも根付いたらしい。

ただこの中森のコラムは「おたく」と定義した青少年たちを「男性的能力が欠如したオカマ」「二次元しか受けつけないロリコン」「女なんかはオカッパでたいがいは太ってて」などと散々罵倒しており、読者からの批判投書が殺到。編集長である大塚自ら苦言を呈する事態となり、『おたくの研究』は3回で打ち切られた(中森いわく「どうやらおた○ってのは差別用語に指定されちまったらしく使えなくなってしまったのだ」)。

この顛末は当時はサブカルチャー界隈でそれなりに話題になったものの、一般にはほとんど広がらなかった。80年代は「○金(マルキン)・○ビ(マルビ)」など人間類型を二分化して一方を見下すレッテル貼りが流行した時代であったが、内向的で外見や行動が気持ち悪い人には「ネクラ」(「ネアカ」の対義語。今で言う陰キャ陽キャ)などと言う言葉が投げかけられていた。しかし、漫画マニアやアニメファンの青少年はネクラ扱いされやすく、のちのオタクバッシングに繋がる素地は存在していた。

「おたく」という言葉が広まったのは1989年に発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(いわゆる「宮崎事件」)がきっかけであったと言われている(この事件及びマスコミ報道からの影響については後述)。犯人がアニメや漫画やホラー映画の愛好家であったとして、各種メディアが「そのような嗜好の成人男性は”おたく”と呼ばれており・・・」などと連日報道。当時のメディアは一般用語としての「お宅」と区別するために、「おたく族(※)」・「オタッキー」・「オタッカー」などとの呼称を使うことが多かった。

※……「○○族」というのは何も「おたく」だけに限らず「竹の子族」「みゆき族」果ては「暴走族」といった当時のサブカルチャー等のカテゴリの呼称であった。なお、「○○族」の言葉は2000年代前後には「暴走族」を除き死語になりつつあったが「ヒルズ族」という言葉が生まれている。

バブル期に入るとテレビゲームパソコンが若者の間で流行するようになるが、これらの愛好者が漫画やアニメの愛好者と被っていたので、一緒くたに「おたく」と呼ばれるようになった。そしてそれ以降もどんどん「おたく」が意味するカテゴリは広がっていき、ジャンル関係なく「愛好家」を意味するスラングとして「おたく」が使われるようになっていく。

ちなみにこの言葉が一般化した影響で、今となってはコミケやSFファンダムで相手のことを「おたく」なんて呼びかけるオタクは滅多にいません。

オタクに対するイメージ

中森が命名した「おたく」という言葉自体が蔑称なため、かつては否定的な意味しかなかった。一般には「マニア」「ビョーキ」「○○キチ」とも呼ばれ、当時のいわゆるナウなヤングからは見下され表立って排斥もされない、日陰の存在であった。
サブカルチャー界隈でこの言葉が広まったのは、当事者が蔑称である「オタク」を自虐的に自称するようになったことによる。

なお、当時から中川勝彦のようにオタク趣味を持っているアイドルも存在していたのであるが、彼らはそれを表立ってアピールすることはなかったため、一般に知られることはなかった。

しかし、現在は多くの芸能人や文化人も、オタクであると自称したり、マニアック嗜好の持ち主であることを公言するようになり、好感をもって受け止められることすらある。2000年代後半以降はオタク趣味があまりにも一般化・カジュアル化しているため、「オタクはすでに死んでいる」(岡田斗司夫)という見解がある一方、逆に「今の日本は一億総オタク」という見解もある。

かつてステレオタイプなオタクのイメージは俗にアキバ系とも言われてきたが、現在ではジャンルの拡散と細分化が進んでおり、もはやオタク像の一般化は困難である。いずれにしても、オタク趣味があまりにも拡散・普遍化し、カテゴリー分けの意味を失いつつあるのが現状と言えるだろう。

大塚英志は、ある時期を境に数多くのメディアが「おたく」を「オタク」とカタカナで書くように変化したことに注目しており、「おたく」を社会が受け入れられていったことで、かつてのネガティブなイメージを言葉から消すために無意識に書き換えが行われたと主張している。

現在ではヲタクという書き方もあり、こちらの方はかつての「おたく」に近い自嘲的かつネガティブなニュアンスが込められていることが多い。

オタクにまつわる伝説

ネット上では、1989年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎事件)がある種のトラウマとして現在も語り継がれている。実はこの事件の犯人は1989年3月のコミケに参加していたのだが、これが発覚してコミケ受難・オタクカルチャーの暗黒の時代が来たとも言われている。

この事件の際、マスコミによって犯人の収集物の中にあったホラー物、ロリコン物がことさらに取り上げられ(注1)、オタクに対する世間の目は一気に冷酷なもの(モラル・パニック)になり、学校、地域社会ではあたかも魔女狩りのような様相を呈した(有害コミック追放運動など)。多くのオタクが趣味を隠すようになり、場合によっては趣味を捨てざるをえなくなった者までいたという。なおこの時期「おたく」の命名者である中森明夫は、宮崎勤を擁護する論陣を張った大塚英志に感銘し共著で『Mの世代―ぼくらとミヤザキ君』という論考集を出しており、当時の雰囲気に関心のある人には一読を勧めたい。

しかし、今日ネット上で語られるオタクバッシングのエピソードの中には、明らかに事実と異なるもの、真偽が確認できないものも多い。例えば事件当時に「ここに10万人の宮崎勤がいます!!」とコミケ会場の前でワイドショーのレポーターであった東海林のり子女史が報道したとの噂(注2)については、東海林のり子女史自身もそんなレポートをした事はないと否定している。マスコミによるオタクバッシングが過剰に強調されるようになったのは、嫌マスコミの一部ネットユーザーによる工作が疑われているが真偽は不明。噂の渦中にあるコミケにおいても当時コミケの主催者であった米澤嘉博氏の「マスコミによるバッシング」発言の真偽も米澤氏亡き今では本人への確認の術が失われてしまった。

また、この時代を経験した世代のオタクの中でも彼らが体感した迫害の度合いには温度差があり、「オタク差別はあったが、宮崎事件の印象は特に強くない」、「宮崎事件よりも、その後出てきたオタク評論家を自称した宅八郎によって広められたステレオタイプの悪印象が強かった(注3)」という証言もみられる。このようなオタクバッシング論争は事件から30年過ぎようとしている今なお続いている。


注訳

注1:マスコミの偏向報道に関しては、2001年の「黒磯小2誘拐事件」の犯人像に対する偏見的な記事を週刊女性が書いた事や2004年の「奈良小1女児殺人事件」においてジャーナリストの大谷昭宏が犯人像を「フィギュア萌え族」という造語でメディアに発信した事や、彼がネットユーザーに対して偏執的に見ている事もあって度々論争に発展した事もあった。なお、「ここに10万人の~」と違うのは噂ではない点である。

注2:有志の検証の過程で動画サイトでアップロードされている過去のニュース・ワイドショーの映像までも捜索したが、件と一致するものは見つからなかったとの事。また、この噂にも不明瞭な点がいくつかあり「男性レポーターだった」「女子アナだった」等とチグハグな点もある。東海林女史が何故槍玉に挙げられたかは不明だが、ワイドショーで事件のレポートをよく行っていた著名な人物だった点が可能性が高い。なお、東海林女史はこの噂を既に耳にしていたらしく、真摯なレポートを心がけるポリシーだった為にショックを受けていたという。噂はやがて風化すると思って沈黙を貫いていたが、この件のをインタビューされた際に初めてキッチリ否定した。

注3:そもそも宅八郎氏の素の顔は音楽ファンであり、メディアに出る際の出で立ちはわざとダサい服装を意図的かつ戯画的にやっていたという(近年はEXILEのHIROと見まがうような風貌に変わっている)。オタク評論家を名乗りながらオタクカルチャーを熟知していない、単なる売名行為だったとしか見えないとの指摘もある(評論対象が時代によってコロコロ変わっていた為か)。


オタクの名言


研究者・探求者でなくてはいけないというのは、オタク資質を持ってしまった者の宿命

模型職人・宮脇修一

オタクは自分自身が納得して喜びを得て追求していく
1人だけで自己満足していると『もったいない』
自己満足している段階ではまだアマチュアの域を超えない
この感動を共有しないともったいない

さかなクン

マイブームは自己満足に終わらせず、世に広めないといけない。

みうらじゅん(彼をオタクと呼んでいいのかはわからないが、自身のマニアックな趣味(マイブーム)を度々世に紹介している)

趣味がアニメ・漫画・ゲームっていうのは
言いづらい世の中だと思う
(オタク)が住みにくい世の中だというのが分かりきってる
「それ恥ずかしくないよ」って言ってあげないと
『どんな趣味でもすばらしくないものなんかない!』

月曜から夜ふかしの取材に応じてくれたお兄さん

君たちなどオタクではありません!
オタクとは一つの世界に真摯に真っ直ぐに極めた者!
ゲームのルールを破ってまで勝とうとする貴方達にオタクを名乗る資格などありません!!

イナズマイレブン第9話『目鏡、立つ!』より目金欠流(この回には他にもオタクに関する名言あり。)

いいか、コスプレとは『好き』という思いの結晶! なりたいキャラクターと一体化することで、普段の自分にはない強さ、優しさ、気高さを手にする神聖な行為なのでよ!!
今のお前は借り物の衣装をまとっているだけ。いうなれば、ハリボテのトラネコでよ!!
師匠…張子の虎です

ダンボール戦機W第27話『大切なものLBX』よりオタクロス&オタレッド

(風摩キリトに)
どんなによくできたフィギュアでも
それはフィギュアでしかないでよ。
人間にはなれないでよ。
…なんてことは、誰でも分かってるはずでよ。
分かってはいても、返事をしてほしい。
気持ちは分かるでよ。
でも、それは自分勝手な思い込み…わがままでよ。

ダンボール戦機W第41話『破滅へのカウントダウン』よりオタクロス

夢中になれる事があれば姿も星も関係ないんですね。

ウルトラマンギンガS第12話『君に会うために』より礼堂ヒカル(ただし、彼自身はオタクではなく、地球のアイドルに感銘を受けたメトロン星人ジェイスへのセリフ。)

*名言募集中

オタクの趣味・文化とされてきたものが一般化した一例

  • パソコンネット:Windows95辺りを境に一般化していき、2000年代には「使いこなせて当たり前」なものとなった。ただし、2010年代に入るとスマートフォンタブレットの登場でカジュアルユースが侵食され「パソコンは仕事で使うか、趣味(ゲームなど)をディープに楽しむための道具」という状況に回帰しつつある。
  • コンピュータゲーム:1990年代後半のプレイステーションたまごっちのブームを境に一般化(1970年代末に流行したインベーダーゲームは一般の大人にも遊ばれており、黎明期からその素地はあったが)。2000年代には脳トレブームで高齢者も遊ぶものになった。
  • アニメ:ジブリ作品を中心に1990年頃までには大人が劇場アニメを見ることが一般化。2010年前後からは、大人がテレビアニメを録画して見る事も一般化していった。
  • 萌え絵:官公庁のポスターなどにアニメキャラを使って「役所が病気」などと揶揄されたのも今は昔、(オタク相手の商売ではない)大企業のPRに使われるのも当たり前になった。ただし、「漫画絵」のバリエーションとして使われているだけで、性的なニュアンスを含んだ萌え絵が受け入れられたわけではないので注意(参照)。
  • コスプレ:元々オタク用語であったが、従来の「仮装」という語を押しのけて一般化した。ハロウィンのパレード、ブログやSNSの自撮りにも利用されるようになっている。


関連イラスト

初恋
オタク系サークル



関連タグ

文化 個性 趣味 ファン
オタ ヲタク ヲタ
アニヲタ(アニオタ) キモヲタ キモオタ
 玄人 マニア
女オタク 腐女子 オタサーの姫
マイブーム
ハル・エメリッヒ…通称「オタコン」であるMGSの科学者。

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