わたしたちのムテキなライブで
めざせ! キラキラのバズリウムチェンジ!
概要
プリティーシリーズの最新作で、第4世代『ワッチャプリマジ!』以来3年ぶりの新作にして通算5世代目。シリーズ伝統の「歌」「ダンス」「ファッション」の基本要素に本作では「ひみつ」が追加されている。
2023年12月3日に構想が明らかにされ、2024年1月26日にタイトルと概要が正式発表された。ゲームは2024年4月4日よりクロスオーバー型筐体の『アイプリバース』と同時に稼働開始。アニメは4月7日に放送を開始し、2025年の第2期継続決定が11月16日に発表された。
あらすじ
ゲーム
ひみつの扉を開いたら、メイクにネイル、キラキラコーデにオシャレして、ひみつのわたしに大変身!
それがアイドルプリンセス「アイプリ」!
さぁ、みんなもひみつの世界に飛び込めば、アイプリになれちゃうかも!?
(※公式から引用)
アニメ
私立パラダイス学園に入学を果たした青空ひまりと星川みつき。ある日、ひまりはアイプリブレスを見つけた事をきっかけにアイプリとしてデビューしてしまう。親友のみつきにも言えない「ひみつ」ができてしまったが、当のみつきも何やら誰にも言えない「ひみつ」があるらしい。
こうしてひまりとみつきの「ひみつ」を抱えた学生とアイプリの二重生活が幕を開ける。
登場人物
チーム
デュオ
トリオ
カルテット
ゲーム
アニメの放送開始直前の2024年4月4日から稼働。
通常のリズムゲーム「ひみつのアイプリ」に加え、育成カードゲーム「アイプリバース」の2種類の筐体が同時に稼働する。アイプリバースについての詳細とマイキャラ使用に関しては、個別記事を参照のこと。
メインとなるリズムゲームだが、過去作からゲームシステムが大きく変更され、今回はアイプリカードをスキャンテーブル上で操作する方式。カードをスキャンテーブル上で操作する時に傷が付きやすいので、市販のスリーブを装着することが推奨される(遊戯王OCGと同じスモールサイズのため、60mm×87mmのスリーブが最適)。
筐体は第2世代『プリパラ』から続いた縦長筐体ではなく『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド』で使われていたものと同型の横長筐体となる。プレイ料金は1回100円に戻った。
課金時にアイプリカードが排出され、1回のゲームにつき2枚まで使用できる。キャラクター・コーデ・楽曲は最初にスキャンしたアイプリカードに記載された内容で決定されるので、ゲームで選択することはできない。
ゲーム内容はオーディション形式になっており、審査員となるキャラクターが毎回3人ずつ配置される。画面の指示に合わせてカードを操作して「バズパワー」を貯めていき、フルゲージになると「バズリウムチェンジ」が発動。ゲーム終了後に審査員によるジャッジが入り、10点満点(審査員1人につき3点+バズリウムボーナス1点)で不合格、合格、大合格といった判定が下される。よって満点を取るにはバズリウムチェンジが必須と言えるだろう。
上記のシステムのためアニメのキャラクターでのプレイが基本となるが、『アイプリバース』で作ったマイキャラでプレイする事は可能。課金後にアイプリブレス、セーブカード、あるいはWEBセーブカードのいずれかをスキャンテーブルにかざしてマイキャラのデータを読み込み、アイプリカードをセットした直後に緑色のボタンを押すと使用できる。
また、過去作のようにファッションパーツを集めて着せ替えるのではなく、1枚のカードでコーデが出揃う事からも、どちらかと言えば今までプリティーシリーズを触れたことがない新規ユーザーをターゲットにした作品になると思われる。一方でこれまでのシリーズを遊んできたコアなユーザーに向けた作品が『アイプリバース』ということになる。
また、2024年12月に『プリパラ』以来3世代ぶりのコンシューマ用タイトル『あつめて! シークレットメモリーズ』がNintendo Switchで発売される。発売元はタカラトミーアーツでなく日本コロムビア。
審査員
ゲーム開始時に以下の8名からランダムで3名が選ばれる。個々に採点傾向が異なるため、厳しい審査員が揃うとパーフェクトを出しづらくなる。
名前 | 特徴 |
---|---|
ジェルムゥ | 激甘。余程のことがない限り減点しない。 |
ミズ・マカロン | 甘口。多少のミスならば大目に見てくれる。 |
DJホット | 気まぐれ。その時の気分で評価が上下する。 |
スパイシーP | 辛口。正確性を重視する理論派。 |
デビムゥ | 激辛。些細なミスでも容赦なく減点する。 |
夢見うた | ドリームが「シンガー」の場合に加点。 |
夢見まい | ドリームが「ダンサー」の場合に加点。 |
夢見きぬ | ドリームが「モデル」の場合に加点。 |
アニメに登場する審査員の顔触れはスパイシーP、ミズ・マカロン、DJホットで固定されている。
プレイアブルキャラクター
コラボレーション
- P丸様。(2だん)
- 初音ミク(2だん)
- サンリオキャラクターズ(3だん)
- オシャレ魔女ラブandベリー(4だん)
アニメ
2024年4月7日からテレビ東京系列局ほかで日曜朝10時枠(『プリマジ』と同じ枠)にて放送中。独立局のテレビ和歌山でも同年4月22日から月曜17時より、同じく独立局のびわ湖放送でも同年7月31日から水曜7時より、同じく独立局の奈良テレビでも同年8月26日から月曜7時半より、それぞれ遅れネットで放送中。
また、AmazonプライムビデオやLemino(NTTドコモ系の動画配信サービス)での先行配信をはじめ、公式YouTube配信を始め各種動画配信サービスでの配信も実施されている。なお、衛星波での放送予定は(BSテレ東どころかAT-Xやアニマックスすらも)ない。
本作では日本側の制作会社がタツノコプロから、かつて小学館およびタカラトミー(TOMY)と共に『愛天使伝説ウェディングピーチ』や『ガールズ×戦士シリーズ』を送り出したOLMに変更された。韓国側の同友アニメーションは続投する。
これに伴い、全作品共通だった音響監督が交代したのをはじめスタッフも大幅に入れ替わっているが、前作までの制作会社であったタツノコプロはCGパートのダンスモーション協力でクレジットされており、乙部善弘が数少ない継続参加者となっている。
製作委員会に関してはOLMは勿論のこと、パチンコ・スロットを主軸とする京楽産業ホールディングスが近年のアニメ作品出資時に用いる「MAGNET」ブランド名で初参加。また、タカラトミー本体がアイプリブレス等の玩具類やコスメ用品といった関連商品を発売する関係上、アニメ第1作『プリティーリズム・オーロラドリーム』以来に製作委員会に復帰する(タカラトミーは『プリパラ』の2年目でも製作委員会には非参加ながらも玩具を販売していた)。
声優は前作までの全タイトルにキャスティング協力でクレジットされていた81プロデュースが外れ、事務所を問わず過去シリーズの出演者が配役されている。音楽制作は引き続きエイベックスが担当しており、キャスティングでもメイン・サブを問わずエイベックス系列事務所の所属者が多く起用される傾向がある。前作同様、出演者の年代層も厚い。
ストーリーについてはダブル主人公制となる。過去シリーズでも採用された事がある方式だが、「双方が新規キャラクターによるダブル主人公」は本作が初である事から、公式や各種メディアでは「史上初のダブル主人公」として宣伝している。ただし「バディもの」というよりはライバルの立ち位置となっている。
内容は今までのシリーズと比べると毒の抜けた感じとなっており、より年少向けの内容となった。過去にシリーズを見ていた視聴者からは「見やすくなった」「無難すぎるのでもう少し毒を入れてもいいのでは」といった意見も見られる。ただし、第33話にて一部ライバルチームを出場辞退・不戦敗に追いやると言う本作がプリティーシリーズである事を思い出させる生々しい展開も行われた。
1年半ぶりのアニメシリーズとなるが、同時期スタートかつ同スポンサーの『シンカリオン_チェンジ_ザ_ワールド』共々放送時間や番組内容などの公開は放送開始ギリギリのタイミングになっており、宣伝も過去シリーズに比べ少なめ。
放送枠も前が「武井壮のゴルフバッグ担いでください」、放送後が「アップグレードゴルフ」と前後がゴルフ番組という異例の番組構成となってしまっている。その番組構成となった理由は、「プリマジ」終了後から続いたテレ東朝アニメの大規模な枠改変の煽りを食らっているためであり、特にかつてアニメ枠だった9時30分枠がゴルフ番組になったことにより低年齢層の視聴者が通して見る流れを分断する結果を招いている(ゴルフ好きな子どもがいるなら話は別かもしれないが)。
なお「プリマジ」や他テレ東アニメ特撮で度々指摘されていた総集編的エピソードに関しては、制作会社が変わっても継続されており1クールラスト目から行われている。
作中では各話のラストシーンにおいて、2020年代のアニメではほとんど見られなくなった出崎統の演出方法を継承したハーモニー(手書き風の止め絵)を取り入れている。
主題歌
第31話からオープニング、エンディングとも変更。第3クールの途中でオープニングが変わるのはシリーズ第1作『オーロラドリーム』以来13年ぶりである。
オープニング
- 第1〜30話「ぜんりょくじょしかくめい!」(エイベックス)
- 歌:P丸様。
- 作詞・作曲・編曲:Aira (Dream Monster)
<アニメOP版>
<ゲーム版>
<フル(MV)>
- 第31話〜「いっちょくせんだいさくせん!」(エイベックス)
- 歌:P丸様。
- 作詞・作曲:長沢知亜紀、永野小織、TomoLow、Ryo Ito
- 編曲:TomoLow
エンディング
- 1〜30話 「ひみつだけどね」
- 歌:青空ひまり&星川みつき
- 作詞・作曲・編曲:森いづみ
<アニメED版>
<フル>
- 31話〜「アイプリバースイン!」
- 歌:青空ひまり&星川みつき
- 作詞・作曲・編曲:篠崎あやと、橘亮祐
各話リスト
話数 | タイトル | 内容 | 楽曲 | 放送日 |
---|---|---|---|---|
1 | ひまりのアイプリデビュー! | 入学式/ひまり、アイプリブレスを拾う/まさかのアイプリデビュー/不穏な担任と学園長 | シークレット・ドリーム(みつき)、P.O.P.P.Y(ひまり) | 2024年4月7日 |
2 | みつきのひみつの約束 | 生徒会に見つかるひまり/お互いに秘密を抱えるひまりとみつき/チィVSミー/ミーの改名宣言 | P.O.P.P.Y、GIRA GIRA STAR(チィ)、シークレット・ドリーム | 4月14日 |
3 | 生徒会のひみつのレッスン | 学園長vs生徒会/生徒会の真の目的/謎の少女の名前がつむぎと判明 | シークレット・ドリーム、P.O.P.P.Y | 4月21日 |
4 | ドキドキ!初めての参観日 | 入学後最初の授業参観/ひいろ、リップを落とす/ひいろ、アイプリ「みつき」の正体を知る | シークレット・ドリーム | 4月28日 |
5 | ピカピカ☆おそうじ対決 | 寮対抗のお掃除大合戦 | P.O.P.P.Y | 5月5日 |
6 | 挑戦!アイプリグランプリ | P.O.P.P.Y、Stand Get Up | 5月12日 | |
7 | ヴィクトリアのひみつ | アイプリ全面禁止/パトリシアの説得/ひまみつ初デュオ/学園長の禁止撤回、ファン第1号宣言 | シークレット・ドリーム、ムテキDUOエナジー | 5月19日 |
8 | クラスメイトのひみつ | 葛飾ユコサイ | P.O.P.P.Y | 5月26日 |
9 | 結成!アイプリ探偵団 | チィとつむぎの邂逅/つむぎアイプリデビューでバズリウム発動/チィ、心を折られる | P.O.P.P.Y、GIRA GIRA STAR(チィ)、ヒカリノコトバ | 6月2日 |
10 | みつきのライバル登場! | シークレット・ドリーム、ヒカリノコトバ | 6月9日 | |
11 | ねこねこ!ひみつの大捜索 | シークレット・ドリーム | 6月16日 | |
12 | アイプリバースのひみつ | 総集編/アイムゥの井戸端会議 | シークレット・ドリーム、P.O.P.P.Y、Stand Get Up、ムテキDUOエナジー、ヒカリノコトバ | 6月23日 |
13 | 情熱のグランプリコーデ | Stand Get Up | 6月30日 | |
14 | とどけ!ひみつのライブ | P.O.P.P.Y、Stand Get Up、ヒカリノコトバ | 7月7日 | |
15 | めざせ!グランプリ優勝 | ひまみつデュオ解散の危機 | P.O.P.P.Y、Stand Get Up、ムテキDUOエナジー | 7月14日 |
16 | ひまりとみつきとつむぎ | ひみつトリオ(仮)結成 | We're The World | 7月21日 |
17 | アイスマイリンのひみつ | アイスマイリン解散宣言/バズリウム成功、解散撤回 | ネバギバラバー | 7月28日 |
18 | ひまりの卒業試験 | 生徒会のプロデュース卒業試験/シークレットフレンズ∞結成 | We're The World | 8月4日 |
19 | さがせ!人魚の星くず | 水着回/マーメイドグランプリコーデの試練/マーめが姉ぇ | We're The World | 8月11日 |
20 | ひまりのひみつ | 2週連続水着回/家族にデビューを打ち明ける/ひまりの誕生日 | P.O.P.P.Y | 8月18日 |
21 | ひみつの無人島(Aパート)/アイプリ・サマーフェス(Bパート) | シリーズ初のA・Bパート別エピソード/3週連続水着回/生徒会主催サマーフェス | Stand Get Up、ネバギバラバー | 8月25日 |
22 | はしれ!あの子の初恋 | 9月1日 | ||
23 | 秋のかわいいコレクション | 9月8日 | ||
24 | グランプリコーデのひみつ | 9月15日 | ||
25 | 生徒会誕生のひみつ | 9月22日 | ||
26 | We are カルテットスター! | 9月29日 | ||
27 | ひみつのオシャレ魔女 | 10月6日 | ||
28 | ふわふわ♪お仕事体験 | 10月13日 | ||
29 | おにいちゃんこうかん | 10月20日 | ||
30 | ミラクル!?ハロウィン | 10月27日 | ||
31 | やくそくの一番星 | OP・ED変更 | 11月3日 | |
32 | アイムゥとおにごっこ | アイプリ部アニメ初登場 | 11月10日 | |
33 | 波乱のアイプリグランプリ | アイプリバースの異変 | 11月17日 | |
34 | ヒカリノコトバ | 11月24日 |
コミカライズ
コミカライズも前作までの小学館『ちゃお』本誌ではなく『ちゃおプラス』で4コマ形式のウェブ連載となる。作画はみたう氏が担当。
『プリマジ』までちゃお本誌で連載されていた辻永ひつじ氏のコミカライズは、不定期刊のファンブックに掲載されている。
『ぷっちぐみ』は過去シリーズと同様に菊田みちよ氏のコミカライズとなる。
関連タグ
ヒミツのここたま:競合メーカーが展開していた玩具シリーズ原作のタイトルが類似するアニメで、OLMが制作していた。「秘密」の部分が平仮名と片仮名で異なるのに注意。
ぷにるんず:親会社のタカラトミーが展開している玩具シリーズ原作のアニメで、こちらもOLM制作。同作のメインスタッフの一部が本作にも参加する。
シンカリオン_チェンジ_ザ_ワールド:4月から始まるテレ東系列のタカラトミー系コンテンツ作品で類似。こちらも同じくタカラトミー系作品からの引継ぎ枠で放送されるが、過去のシンカリオンシリーズを手掛けたOLMが制作から離れる点は本作と逆(制作はプロダクションIGとシグナル・エムディ)。
ちなみに本作の主人公を演じる石橋陽彩はアイプリではひまりの兄役である。
KINGOFPRISM:4世代前の『プリティーリズム・レインボーライブ』からのスピンオフ作品。アイプリバースの筐体ロード画面では『Dramatic PRISM.1』の広告が挿入されており、一部の映画館では『DP1』とアイプリ本編1・2話のコラボ上映会『プリ×プリパーティー!!』が実施される。