社名の表記
法人登記上の社名は「株式会社オー・エル・エム」表記であり、ウィキペディアでもこちらの表記で記事が作成されている(カテゴリはアルファベット表記)。
ピクシブ百科事典では、タグとして機能している「OLM」として表記する。
社名の由来は "Oriental Lights & Magic" (「東洋の光と魔法」の意味)の略。
概要
オービー企画(スタジオパステル)、スタジオぎゃろっぷ、スタジオジャイアンツ、アニメアールの4社(オービー企画の下請けであるパステルを含めると5社)に所属していた複数名の演出家およびアニメーターが1994年に共同独立して成立したアニメ制作会社。現在では株式会社IMAGICA GROUPの子会社。
アニメーション制作にはプロデューサー単位のチーム制を導入しているのが特徴で、アニメのEDクレジットには社名のOLMに加えチーム名が入り、『OLM Team ○○』と表記される。現存しているチームは以下の5チーム。その他、チームを持たないプロデューサーが数名在籍する。
- TEAM YOSHIOKA(ライトノベル原作担当)
- TEAM MASUDA(ベイブレード担当)
- TEAM KUMEMURA(アニポケ担当)
- TEAM HIKITA(漫画・ゲーム原作担当、Division2名義の場合もある。)
- TEAM MIIKE(実写担当)
設立当初はKSSのアニメ企画部門から外注を得て、アニメの制作を行っていた。その時代の作品に関してはKSS制作名義とされ、実制作者であるOLMや制作チーム名に関してはノークレジットとなっていたが、深夜アニメが定着し始めた時期の『ToHeart』以降は社名がクレジットされている。
テレビアニメでの初仕事は別社名義でノークレジットではあるものの『愛天使伝説ウェディングピーチ』(TEAM OTA)であり、その流れから小学館が『コロコロコミック』や『ちゃお』『ぷっちぐみ』で雑誌連載を行うキッズアニメにおいてよく起用される。主な作品として『ポケットモンスター』シリーズや『レベルファイブ』作品が挙げられる。
実写製作も行っており、『TEAM MIIKE』(三池崇史作品プロデュースチーム)が『ガールズ×戦士シリーズ』等を手掛ける。
CGに関しては子会社の「OLM digital」が主に手掛けている。
アニメ制作会社としては中堅規模であったが、同社の制作システムがポケモン関係者から評価されたことで、アニメポケモンシリーズの制作を行うようになったことが著書『ポケモン・ストーリー』の中で触れられている。
2010年代以降は制作本数が大幅に増加し、様々なジャンルの作品を制作するようになる。また、他社との共同制作も増えており、I.Gポート傘下の制作会社とタッグを組む頻度が高い(理由は関連項目に記載)。
深夜アニメについては、2007年に岩佐岳プロデューサーがWHITEFOXを設立して独立してから暫く制作していなかったが、2020年以降は制作を再開し、年に数本程度手掛けている。
制作作品
原作あり(漫画・ゲーム)
- モジャ公(TEAM IGUCHI)
- コロッケ!(TEAM IGUCHI)
- 魔界戦記ディスガイア(TEAM IGUCHI)
- 愛天使伝説ウェディングピーチ(TEAM OTA)※KSS製作名義。OLMは下請で実制作を担当。
- 剣風伝奇ベルセルク
- 鋼鉄天使くるみ
- 強殖装甲ガイバー
- ポケットモンスターシリーズ(TEAM OTA→TEAM IGUCHI→Team Kato→TEAM KUMEMURA)
- 劇場版ポケットモンスターシリーズ(TEAM KOITABASH →TEAM KAMEI→Team Kato)
- イナズマイレブンシリーズ(TEAM WASAKI)※原作ゲームのアニメーションも含む
- ダンボール戦機シリーズ(TEAM INOUE)
- たまごっち!(TEAM KAMEI)
- 妖怪ウォッチ (TEAM INOUE)
- 妖怪ウォッチシャドウサイド
- 妖怪ウォッチ!(TEAM INOUE/第22話まで共同制作:マジックバス)
- 妖怪ウォッチJam_妖怪学園Y~Nとの遭遇~
- ベイブレードバースト(TEAM ABE→TEAM MASUDA)
- ベイブレードバースト神
- ベイブレードバースト超ゼツ
- ベイブレードバーストGT(Webアニメ)
- ベイブレードバースト超王(Webアニメ)
- ベイブレードバーストDB(Webアニメ)
- BEYBLADEBURSTQUADSTRIKE(アメリカ限定放送)
- かみさまみならいヒミツのここたま(TEAM WASAKI→TEAM YOSHIOKA)
- キラキラハッピー★ひらけ!ここたま
- モノのかみさまここたま(Webアニメ)
- はなかっぱ(グループ・タックより引き継ぎ、共同:XEBEC→シグナル・エムディ→OLM単独)
- 12歳。
- デルトラクエスト
- フューチャーカードバディファイトシリーズ(共同:XEBEC)
- カードファイト!!ヴァンガードGNEXT(ストライドゲート編まではトムス・エンタテインメントが担当)
- トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察
- アトムザ・ビギニング(共同制作:Production I.G、シグナル・エムディ)
- 100%パスカル先生
- プリプリちぃちゃん!!
- 新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION
- 新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATION(TEAM ABE)
- Bang_Dream!(ISSEN名義。製作委員会にもオー・エル・エム名義でクレジット。共同制作はXEBEC。2期以降はサンジゲンが担当)
- RAY THE ANIMATION
- ドラゴンコレクション
- オレカバトル(共同制作:XEBEC)
- メジャーセカンド
- ゾイドワイルド
- ゾイドワイルドZERO(TEAM MASUDA)
- トミカ絆合体アースグランナー
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- モンキーターン
- ポチっと発明ピカちんキット(共同制作:シンエイ動画)
- MIX(TEAM KOJIMA)
- けだまのゴンじろー(共同制作:WIT STUDIO、シグナル・エムディ)
- 二ノ国
- ガル学。〜聖ガールズスクエア学院〜(共同制作:WIT STUDIO)
- キングスレイド意志を継ぐものたち(共同制作:SUNRISE_BEYOND)
- マジカパーティ(TEAM INOUE)
- メガトン級ムサシ(TEAM INOUE)
- 異世界食堂2(TEAM YOSHIOKA)
- 古見さんは、コミュ症です。(TEAM KOJIMA)
- ニンジャラ(TEAM INOUE→TEAM HIKITA)
- 異世界美少女受肉おじさんと(TEAM YOSHIOKA)
- サマータイムレンダ(TEAM KOJIMA)
- ラブオールプレー(共同:日本アニメーション)
- イジらないで、長瀞さん2ndAttack(TEAM INOUE)
- 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 (TEAM YOSHIOKA)
- 冒険大陸アニアキングダム(共同:インフィニティビジョン)
- ゴー!ゴー!びーくるずー(共同:シグナル・エムディ)
- ダークギャザリング(TEAM MASUDA)
- BEYBLADE X(TEAM MASUDA)
- 薬屋のひとりごと(共同制作:TOHO animation STUDIO)
- 最果てのパラディン 鉄錆の山の王(共同制作:SUNRISE_BEYOND)
- ひみつのアイプリ(共同制作:同友アニメーション、OLMは本体とOLM digitalの両方でクレジット)
- オーイ!とんぼ(Division2)
- ダンジョンの中のひと (TEAM YOSHIOKA)
- 俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~
- 殿と犬(共同制作:Live2D Creative Studio)
原作あり(PCゲーム原作)
- ToHeart
- ToHeart2
- Gift
- SHUFFLE!
- こみっくパーティー
- うたわれるもの (TEAM IWASA)
- 文豪とアルケミスト(WHITEFOXとの分離後、初のPC原作となる。厳密にはソーシャルゲームだが、リリースはPCブラウザ版が先)
自社制作ほか(オリジナル)
- 神魂合体ゴーダンナー!!(※AICも参加)
- PIANO
- フィギュア17
- おもいっきり科学アドベンチャーそーなんだ!
- カスミン
- クリスタルブレイズ(元請:スタジオファンタジア)
- ふしぎ星の☆ふたご姫(元請:ハルフィルムメーカー)
- ピカイア!(制作協力:NHK・Production I.G)
- オッドタクシー(TEAM YOSHIOKA)(共同制作:P.I.C.S.)
- ぽんのみち(TEAM INOUE)
- 月刊モー想科学(TEAM YOSHIOKA)
OLM digital
特撮作品
- ケータイ捜査官7
- ガールズ×戦士シリーズ(TEAM MIIKE)
- 警部補ダイマジン(TEAM MIIKE)
など
関連項目
WHITEFOX:『TEAM IWASA』の岩佐岳らが設立。
イーストフィッシュスタジオ:制作進行の鈴森龍が設立。
BUGFILMS:『TEAM KOJIMA』の児島宏明らが設立。
KONAMIanimation:『TEAM ABE』の阿部勇が移籍。
奥野敏聡:オー・エル・エムの元代表取締役社長兼プロデューサーで2010年8月にIGポートの取締役も就任したためかProduction I.Gや子会社のWIT_STUDIO、シグナル・エムディや元子会社のXEBEC、その事業を引き継いだSUNRISE_BEYONDと共同制作や制作協力する機会が増えた。2024年3月に退任。