概要
題名がとにかく長い。副題も含めると、正式名称は『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜』となる。非公式ながら『ラス為』の略称が用いられる。
作者は天壱。
一迅社の第一回アイリスNEOファンタジー大賞金賞受賞作品。
2023年7月から、 TOKYO MX、MBS、BS11にてテレビアニメが放送される。制作はOLM。
あらすじ
8歳で前世の記憶を思い出して、乙女ゲームの世界だと気づくプライド第一王女。でも転生したプライドは、攻略対象者の悲劇の元凶で心に消えない傷をがっつり作る極悪非道最低最悪のラスボス女王だった!?これ、私死んだ方が良くない?最低過ぎない??
悪知恵働く頭は勉強すればすごく優秀だし、攻略対象者と戦うラスボスだから戦闘力もおかしいし、女王制の国の第一王女だから権力もあってむしろ最強!
記憶を取り戻してから、攻略対象者の悲劇を未然に防ぎ、人望と時には第一王女の権威やラスボスとしてのチート能力を駆使して、民や攻略対象者を救います。
気づけば知らず知らずの内に皆に物凄く愛されながら成長していっている悪役ラスボス女王のお話です。
(作品ページより引用)
登場人物
主要人物
CV:ファイルーズあい
本作の主人公。女王制の国・フリージア王国の第一王女。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズには、第1作のラスボスとして登場する。悪知恵働く優秀な頭脳と予知の特殊能力の持ち主。8歳のある日、前世の記憶を取り戻してからは、将来自分が引き起こすであろう悲劇を防ぐために努力することを決心する。
瞬間移動の特殊能力を持つ少年で、プライドの義弟・ティアラの義兄。プライドの1歳年下で、ティアラの1歳年上。元々は平民の母子家庭で生まれ育ったが、王家の規則により優秀な特殊能力を見込まれて女王の補佐をするべく7歳で母親のもとから引き離され、養子となり王族になった。プライドとは従属の契約を結ぶ。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズ第1作目の攻略対象者の1人。
CV:戸松遥
プライドの2歳年下の妹。フリージア王国の第二王女。プライドが前世でプレイしていた乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズには、第1作の主人公として登場する。生まれつき身体が弱く、6歳の時までその存在を秘匿されていた。外見は可憐な美少女。
CV:榎木淳弥
フリージア王国騎士団長の息子。騎士団長の父親に憧れ騎士を目指すが、自分の『植物を癒す』特殊能力が父親の斬撃無効の特殊能力に比べ騎士に向いていない事から、騎士になる事を諦めていた。銀色の長髪に蒼色の瞳。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズ第1作目の攻略対象者の1人であり、ゲーム内では崖崩落事故で亡くなった父親の死の真相を知る為、騎士団に入団し騎士団長まで上り詰めている。
フリージア王国(王家とその関係者)
CV:森川智之
プライドとティアラの父親で、ステイルの義父。フリージア王国の王配。厳格そうな見た目に加えて眉間にしわがあり、よく睨んでいると勘違いされる。優しくも厳しい父親としてプライドのことを可愛がっている。乙女ゲーム『君と一筋の光を』では、プライドが8歳の時に馬車の事故で亡くなる。
CV:井上喜久子
プライドとティアラの母親で、ステイルの義母。フリージア王国の女王。金色のウェーブの髪で、もともと柔らかい眼差しを化粧で釣り上げている。予知の特殊能力者で、プライドを溺愛していたが将来プライドが最低最悪の女王となる事を予知してからは物理的に距離を取っている。公の場とプライベートのギャップが著しいギャップ萌えの人であり、為政者としては完璧だが、人として、特に人の親としては正真正銘のポンコツ。乙女ゲーム『君と一筋の光を』では、最愛の夫であるアルバートの後を追い、アルバートの死から間もなく亡くなる。
フリージア王国の摂政。ローザの義弟であり、プライド達の叔父。
CV:遊佐浩二
フリージア王国の宰相。マリアンヌからは「ジル」という愛称で呼ばれている。
フリージア王国(騎士団)
CV:安元洋貴
騎士団長。アーサーの父。
CV:関俊彦
騎士団副団長。ロデリックとは親友。
CV:下野紘
一番隊の騎士隊長。
CV:永塚拓馬
一番隊の副騎士隊長。
CV:小野大輔
三番隊の騎士隊長。
八番隊の騎士隊長。
フリージア王国(その他)
ジャック
CV:広瀬裕也
プライドの近衛兵。
カール
CV:江越彬紀
城の教師。
ハンネス
CV:大町知広
ロッテ
CV:陶山恵実里
プライドの専属侍女。
マリー
CV:清水彩香
プライドの専属侍女。
ベイル
CV:喜屋武和輝
ヴァル達の行きつけの隠れ酒場を営んでいる。
ステイルの実母
CV:中野さいま
CV:上田麗奈
ジルベールの婚約者。伯爵家の三女。年齢はジルベールの2歳下で、ジルベールが13歳の時に出会った。ジルベールからは「マリア」の愛称で呼ばれている。不治の病に冒され、余命幾ばくもない状態であり、ゲームのシナリオでは療養の甲斐なく亡くなっている。
本編ではプライドの介入とアーサーの特殊能力によって病気が完治し、生存。後にジルベールと結ばれ、娘のステラを授かる。
ジルベールとマリアンヌの長女。ゲームではマリアンヌが病気で亡くなったため、誕生していない。
名前はステイルとティアラの名前を組み合わせたもので、両親の恩人であるプライドとアーサーがそれぞれ、「ティアラとステイルのような人に育ってほしい」と願い、2人で付けたものである。
CV:諏訪部順一
崖崩落事件の実行犯の一人。プライドと隷属の契約を結ぶ。
CV:M・A・O
孤児の少女で、ケメトの姉。水を操る特殊能力者。
CV:石上静香
孤児の少年で、セフェクの弟。
パウエル
CV:内田雄馬
誕生日は7月3日。
セフェクやケメトと共に人身売買組織に捕らわれていた。電気を操る特殊能力者(フリージア王国には「電気」という概念が存在しないため、ステイルには「雷を具現化した」と形容されている)。
なお、中の人はステイル(少年期)の中の人と姉弟。
アネモネ王国
国王
アネモネ王国の現国王。レオン、エルヴィン、ホーマーの父。
アネモネ王国の第一王子で、現国王の長男。耳元まで伸びた蒼色の髪と翡翠色の瞳を持ち、透き通るように白い肌で、中性的な顔立ちの青年。身長は181cm。
アネモネ王国の第二王子で、現国王の次男。父と同じ藍色の髪と翡翠色の瞳を持つ。一見おとなしそうな美青年だが、耳や首、手首に多くの装飾品を身に着けている。
アネモネ王国の第三王子で、現国王の三男。父と同じ藍色の髪と翡翠色の瞳を持つ。短髪で男性寄りの顔立ちだが、装飾品はほとんどつけていない。
チャイネンシス王国
ハナズオ連合王国を構成するチャイネンシス王国の国王。
サーシス王国
ハナズオ連合王国を構成するサーシス王国の国王。
サーシス王国の第二王子。ランスの弟。
ラジヤ帝国
CV:岡本信彦
ラジヤ帝国の皇太子。誕生日は4月9日(厳密には本物のアダムに成り代わった日)。
深紫の畝った髪と血色の瞳の細目を持つ青年。普段は髪を右に流しているが、公務の時以外は乱れた髪型。
元々はフリージア王国で生まれ育ったが、9歳の時にラジヤ帝国の皇太子に成り代わった経緯を持つ。
ラジヤ帝国の皇帝。アダムの義父。
アダムの協力者。フードを深くかぶった女性。ラジヤ帝国の奴隷としてアダムの特殊能力を受け、アダムの言いなりになった。
乙女ゲーム『君と一筋の光を(キミヒカ)』シリーズの別作品(第1作目ではない)の主人公。暗い話の中ですごく天使で切ない人物であった。
透明化の特殊能力の持ち主。
用語
『君と一筋の光を』
本作世界の元となった乙女ゲーム。シリーズ化されており、幅広い年齢層から「キミヒカ」の通称で親しまれ、特に第3作目はアニメ化もされている。
本編は時系列的にはシリーズ第1作目のシナリオ開始の10年前から始まる。プライドの前世となった女性は第3作からこのゲームの存在を知り、そこから第2作、第1作目、さらには第4作以降も新作が出るたびにプレイしていた。各シリーズは舞台となる世界観は同じであるものの、連続性はない。(しかし第1作目の隠しルートのみ第1作目と第2作目の繋がりがある。)
特殊能力
『君と一筋の光を』の舞台、フリージア王国でしか生まれない先天性の能力。火や水を出す特殊能力から怪我治療・通信・怪力など多種多様。数百人に一人の確率で産まれる。特殊能力の優秀さや希少さで王族の養子になれたり国の上層部に出世する事も出来る。中でも予知の特殊能力は貴重とされ、数十年に一度しか覚醒せず、その多くは第一王位継承者、特に女性が授かっている。フリージア王国ではこの予知能力を得た者を“次なる王の啓示”として、次の王位を継がせることが習わしとされている。
フリージア王国
豊かな土壌と広い領地、穏やかな気候の大国。世界で唯一特殊能力者が産まれる。特殊能力者の存在ゆえ周辺国からは敬遠されがちだったが、女王ローザの尽力により同盟国が増えている。
関連タグ
外部リンク
WEB版:小説家になろう
コミカライズ版:ゼロサムオンライン