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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

おとめげーむのはめつふらぐしかないあくやくれいじょうにてんせいしてしまった

小説投稿サイト「小説家になろう」で連載された、山口悟による小説作品。一迅社文庫アイリスにて書籍化された。
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自慢じゃないが、前世の私は少しばかりやんちゃな子供だった。

…………………

理不尽だ! スタッフ許すまじ! 制作会社に行って文句言ってやりたい! あんたたちも一度カタリナに生まれ変わってみりゃいいのよおおぉぉぉぉぉぉ!!!!

概要

山口悟によって、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載された小説作品。一迅社文庫アイリスから文庫版が刊行されている。書籍版のイラストはひだかなみ。既刊は6巻。

なお「小説家になろう」連載分は文庫2巻までの内容で、当初に前提とされた物語(実質上の第1部)は、そこで完結している。3巻以降は規定された破滅エンド脱却後(ただし破滅の運命へ至る可能性は未だ顕在するためにそれを回避する必要がある)の主人公の姿を描く実質上の第2部で、新規書き下ろし作品となっている。(ただし5巻はコミック多めな第1部の番外短編集)

 乙女ゲームの世界に転生した主人公が、いずれ破滅する悪役として生きている自分に気づき、破滅から逃れようと危険なフラグを折りまくる物語。
 乙女ゲームの世界観をベースとしながらも、まったくもって恋愛のことなど眼中にない主人公と、彼女に振り回されながらも惹きつけられてゆく登場人物たちとの、認識のズレにまみれた青春群像劇といった風合い。

コミックZERO-SUM」にて、2017年10月号より文庫版挿絵担当者ひだかなみ本人によるコミカライズ版が連載されており、pixivコミックゼロサムオンライン)側にも、おおよそ1月遅れで掲載されている。単行本は現在既刊1巻。

導入

 とある魔法の国。クラエス公爵家の一人娘・カタリナは、甘やかされて高慢ちきなわがまま少女に育ちつつあった。しかし8歳のある日、父に連れられてへと出向いたカタリナは、自分の案内役をつとめる王子一目惚れをしてべったりとつきまとった挙句、転んでに頭をぶつけ、をざっくり切ってしまう。噴き出すと共によみがえったのは、迂闊な事故で命を落とした、オタク女子だった前世の17年ぶんの記憶。そして記憶を辿るうちに思い出したのは、事故の日の明け方まで攻略を重ねていた乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』に登場する、ヒロインの最大のライバルキャラである性悪女「カタリナ・クラエス公爵令嬢」がやがて行き着く悲惨な末路だった。
 自身が生まれ変わったのが『FORTUNE・LOVER』の世界そのものだと確信した彼女は、穏やかな老後を送りたいという一心から「カタリナ破滅フラグ」の全力回避を決意する――。

前提世界『FORTUNE・LOVER』

 本作の主人公(二つ名「野猿」)が、前世で最後に攻略に勤しんでいた(完全攻略前に死んでいる)乙女ゲーム。中世ヨーロッパ風の世界で、平民出身の明るく元気なヒロインが、貴族の子女ばかりの魔法学園で4人の攻略対象と過ごす1年間を描く。

 なんと野猿の死後、魔法学園の卒業後を描いた続編『FORTUNE・LOVER II』制作されていたことが文庫6巻で明らかにされた。

  • マリア・キャンベル
    • 貴族男子たちと恋模様を繰り広げる、物語のヒロインでゲーム操作者のプレイングキャラクター。光の魔力を使える希少な人物であり、平民出身ということもあって学園では目立つ存在。前向きな努力家で、成績も優秀。攻略対象ごとに登場するライバルと対峙することになるが、特に悪役令嬢からは犯罪まがいの仕打ちまで受ける受難の人。カタリナ・クラエスが迎える転落の1年間のトリガーであり、最大の破滅フラグ。
    • 続編『FORTUNE・LOVER II』でも引き続きヒロイン(プレイングキャラクター)として続投。魔法学校卒業後、成績の優秀さから国の機関である魔法省に入庁する。前作の攻略対象の再攻略に加え、新たに知り合うキャラも攻略することに。再びライバルたちと対峙する上に、自らに絡む「謎の女」の存在にも悩まされている。

攻略対象
  • ジオルド・スティアート
    • 国の第三王子である金髪碧眼の美男子。アランの双子の兄。幼い頃から何でもできてしまう要領のよさゆえに、面倒な貴族社会で退屈な日々を送っていた腹黒ドS王子。学園で迷子になったヒロインが現在位置を確かめようと木に登っていたところへ通りかかり、興味を引かれて親密になっていく。婚約者であるカタリナのことは、他の令嬢を追い払う防波堤くらいにしか思っていない。攻略難度が高く、むきになった野猿がやっとルートをクリアしたのは事故の日の明け方だった。
  • キース・クラエス
    • クラエス公爵家の末端の分家の当主娼婦との間に生まれた少年。父方に引き取られるが、その生まれから爪弾きにされ、ふとしたことで魔力を暴走させてしまう。優れた魔力ゆえクラエス公爵が養子にするものの、愛人の子ではと疑うクラエス夫人や義理の姉・カタリナに冷遇され、孤独を紛らわすように持ち前の色気で女性を誑かす遊び人へと成長する。学園ではもの珍しさから平民出身のヒロインにちょっかいを出すが、彼女の優しさに触れるうちに愛情を抱くようになる。
  • アラン・スティアート
    • 国の第四王子である銀髪碧眼の美男子。ジオルドの双子の弟。幼少期は病弱であり、成長してからも優秀な双子の兄に対する劣等感を抱え続けてきた。学園ではジオルドと同じく自分よりも好成績を示すヒロインをライバル視するが、あるがままの自分を受け入れるヒロインに惹かれていく。最終的にはヒロインと一緒になるか、婚約者メアリと結ばれるかの幸せな二択が待っており、バッドエンドまっしぐらのカタリナにとっては理不尽ささえ覚える存在。
  • ニコル・アスカルト
    • アスカルト伯爵家の長男で、他の面々よりも一つ年上。黒髪に黒い瞳をもつ口数の少ない鉄面皮の持ち主だが、美形の両親から受け継いだ溢れ出す魔性のオーラで人々を魅了する。魔法学園では生徒副会長を務める。
    • 野猿が唯一ルートに入れず攻略していないキャラクターだが、親友であるあっちゃんからルートの概略は聞かされている。死亡前の野猿自身はあっちゃんのネタバレに激怒してしまったが、カタリナに生まれ変わってからはその知識が役だったため、あっちゃんに心から感謝した。

IIの攻略対象
  • サイラス・ランチェスター
    • マリアの上司。真面目で堅物な魔法省の幹部。魔力が高く仕事のできる男。
  • デューイ・パーシー
    • 学校を飛び級で卒業し、本人資質採用ではなく試験で有無を言わさぬ結果を叩き出して魔法省に入庁した天才少年。魔力は無いが知識に関しては他の職員の誰も追随しえない、知識系の努力型天才。
  • ソラ
    • とある事件でマリアと知り合った、闇の魔力を持つ者。マリアと対にして国にとっては禁忌である闇の魔力の保持者である事から魔法省の預かりとなった、おちゃらけ青年。孤児であり姓は無い。

ライバルキャラ
  • メアリ・ハント
    • アラン攻略ルートにおけるヒロインのライバル。ハント侯爵家の四女であり、アランを心から慕う婚約者。赤褐色の髪と瞳をもつ。どこかの悪役令嬢とは違い、王子の婚約者として不足のないマナーと教養を備えた、正統派の貴族令嬢としてヒロインと真っ向から対峙する。カタリナのことは嫌い。カタリナ的には、同じライバルキャラなのに扱いが違いすぎて不満を覚える存在。
  • ソフィア・アスカルト
    • ニコル攻略ルートにおけるヒロインのライバル。アスカルト伯爵家の娘でニコルの妹。絹のような白髪と紅玉のような瞳の美少女。優しい兄が大好き。カタリナは嫌い。
  • カタリナ・クラエス
    • わがまま放題の公爵家令嬢。亜麻色の髪に水色の瞳。勝手に転んで作った額の傷を理由にジオルド王子の婚約者という立場を手放さず、学園でジオルドとの距離を縮めていくヒロインに執拗な嫌がらせを繰り返す。ただでさえ攻略難度の高いジオルドルートの大きな障害として、野猿も苦しめられた。キースルートでも貴族意識の高さゆえ、義弟と接近するヒロインをいじめまくる。その悪役ぶりを指して、野猿いわく「働き者」。どちらのルートでも最後は国外追放か死が待っている。
    • なんと魔法省を舞台とした『FORTUNE・LOVER II』にて「I'll be Back!」とばかりに復活。同作でマリアを悩ます「謎の女」の正体。ちなみにシリーズのファンにはバレバレだった。「II」はカタリナ追放破滅エンドからの続編らしく、追放された外国で闇の魔法に囚われてこれを駆使し密かに故国に潜入し復讐のためにマリアを狙う。どのルートでも投獄封印かマリアとの相討ちで死ぬかの運命が待っている。
    • シリーズのファンいわく(どこぞのお笑い芸人的な意味で)「スタッフに愛され系のオイシイネタキャラ」と化していたらしくターミねーちゃんを振られていた感がある。「III」が出てたら、投獄エンドルートから脱獄モードに入って、また復活が確定するのかもしれない。

その他
  • シリウス・ディーク
    • いわゆるモブ役なお助けキャラで攻略対象ではない。魔法学園の生徒会長を務めるニコルの幼馴染。赤い髪に灰色の瞳を持つ。生徒会長らしく人当たりの良い柔らかな好青年。いわば生徒会におけるニコルとメアリの上司だがカタリナとは接点が無い

本作の登場人物たち

メインキャラクター

  • カタリナ・クラエス
    • 本作の主人公。8歳で前世の記憶を取り戻し、突如として精神年齢17歳となったクラエス公爵令嬢。前世では「野猿」の二つ名をもつ、狸顔のお転婆な末っ子だった。現在の顔立ちはきつめで、母譲りの悪役面。貴族社会で生まれ育ったため、貴族としての最低限の振る舞いは心得ているものの、しばしば前世の庶民的価値観に由来した突飛な言動をとるようになり、周囲には「けがと高熱で人が変わった」と思われている。
    • 人生を途中退場してしまった前世を悔い、今度こそはのんびりとした老後を送るのが目標。15歳の年にあたる「魔法学園1年目」に備えて剣を習い、自らに備わった土属性の魔力(土を盛り上げる魔術。通称・土ボコ)を磨くため、前世の祖母の「畑を作ることは土と対話する事」という教えを思い出して庭に畑を作り耕すようになる(同時に貴族位剥奪国外追放破滅エンドになってしまった時に一人で自給自足できるようになるための訓練も兼ねる)前代未聞のDASH村系貴族令嬢
    • 自身を破滅へと導きかねない少年少女たちと良好な関係を築こうと奮闘するうちに(攻略対象たちの恋愛フラグを横取りするなどして)別種のフラグを乱立させていく。その様はカタリナを慕う少年少女たちいわく「天然の人タラシ」。男女を問わない無自覚の一級フラグ建築士と化している。
    • 破滅回避に必死であることに加えて「悪役令嬢カタリナ」が色恋沙汰に巻き込まれるなどとは露ほども思っておらず、おそろしく無防備。自分に向けられたあらゆる好意を友愛として縮小解釈する鈍感娘だが、正統派ヒロインであるところのマリアや、魔性の伯爵子息・ニコルにはどぎまぎさせられている。
  • ジオルド・スティアート
    • 8歳にして「特に王族と利害関係もない中立の公爵家の(馬鹿な)令嬢に傷を負わせてしまった」という建前を利用して貴族社会を渡り歩こうとしていた恐るべき腹黒ドSな策略家。形ばかりの見舞いに訪れた先で、まるで人が変わってしまったカタリナに興味を覚え、まったく言動の予測できない彼女と過ごす時間をかけがえのないものとしていく。婚約者という優位に立つ上に独占欲が強く、得意の作り笑顔で他者を牽制しながら抜け目もないため、他の面々からはことのほか警戒されている。
    • 完璧な猫かぶりゆえの人当たりの良さを持ち、さらには何でもソツなくこなす(器用貧乏な)完璧超人ぶりのため、周囲から「理想の王子様」扱いが絶えず第3位継承者にもかかわらず次期王への嘱望が絶えない(継承順位こそあるものの実質の王位継承は現王の指名制となっているため、継承順位はほぼお飾りと化している)人物だが、本人は周囲のそうした扱いには辟易している。また、それゆえにカタリナとの婚約も(本人は本気を公言しているにも関わらず)周囲には本気と受け取られておらず、その対応に苦慮する事もあり、これが原因でカタリナに危害が加えられそうになった時には加害者の令嬢に対して「本気」を見せて精神崩壊寸前にまで追い込みかけた。(が、カタリナによって差し止められたため、件の令嬢はカタリナの信者と化した)
  • キース・クラエス
    • カタリナの最も身近な破滅フラグであったが、「弟をかわいがる」という前世からの念願どおりに接しているうちに、迂闊な義姉のお目付け役のような立場に収まってしまった。自分を孤独から救ってくれた義姉に熱情を抱きながらも、奥手に育ってしまったせいで一線を越える勇気を出せず、家族であるという有利さもほとんど活かせていない。ジオルドの動向には人一倍敏感で、「危険」を感じれば即座にカタリナのもとへ駆けつける。
  • メアリ・ハント
    • おどおどとした気弱な、カタリナの「王子の婚約者」仲間。植物を育てることに秀で、カタリナの悩みの種だった死にかけの畑を見事に復活させる。自信を取り戻すきっかけをくれた彼女に恥じないようにと立派な令嬢に育ち、社交界でも一目置かれる存在に。カタリナへのボディタッチが多いことをキースに指摘されている。
    • 実はカタリナに恥じない令嬢になりたいと奮闘するうちに彼女への独占欲まで肥大していったため、中身はジオルドと似たり寄ったりになっていき、ジオルドを抑えるためにアランのことさえ利用する強かさも覗かせる。ジオルドもそれは感じており「カタリナを守る」という利害が一致するときなどには組んで策謀を動かす事もある。カタリナ絡みでジオルドとメアリが並び立った現場において両者に標的にされた場合、確実に相手は(精神的or立場的に)死ぬ
  • アラン・スティアート
    • 婚約者のメアリが絶えず口にするカタリナのことをライバル視し、勝負を挑むようになる俺様王子。劣等感を燻らせていたが、彼女の言葉をきっかけに音楽の才能を花開かせ、ジオルドとの兄弟仲も改善。無自覚にカタリナへの好意を示すようになる。メアリのことはかわいい妹のように思っていたが、カタリナに対する気持ちを自覚した際には打ち明けており、婚約を維持したまま協力関係へと移行することで合意した。
  • ソフィア・アスカルト
    • 抜けるような白銀髪に紅瞳という特異な外見を忌み嫌われ、家に閉じこもりがちだった少女。参加した茶会で、ロマンス小説を語る同志に飢えていたカタリナに捕まり、好きな物語に登場する憧れの王女そのものの彼女と過ごすうちに、愛らしい笑顔を取り戻していく。初めての友人となったカタリナを慕いながら、義妹になれる可能性にもとづいて自慢の兄であるニコルを何かとけしかけている。
    • 外見による差別も悩みのタネではあったが、それとは別に、よく大切な人を失う悪夢に悩まされる。悪夢の内容は全く覚えていないが、とにかく悲しい事と不安感だけは感覚として残っている。だが、カタリナと一緒にいるとそれが消える
  • ニコル・アスカルト
    • 大切な妹のソフィアを好いてくれるカタリナに感謝を覚えると同時に、「奇異な姿をした妹」にまつわるいわれのない同情や憐憫とは無縁の彼女が隣に居る時間に安らぎを覚える。友人であるジオルドの手前、気持ちには蓋をしているが……。普段無口でいる分、情愛の滲んだ囁きは男性陣の中でもかなりの確率で有効打を放っており、魔性のオーラの威力も相まって、耐性があると自負するカタリナでさえ時に記憶をなくすほど。
  • アン・シェリー
    • カタリナが8歳の時から専属として仕えている、8つ年上の頼れるメイド。転倒事件を経たカタリナの変貌を間近で見ており、予測不能の問題児と化した彼女に大いに戸惑い、翻弄されてきた。巡ってきた縁談を潰されたこともあるが、自身の出自による政略結婚(しかも実質上は愛人としての迎え入れ。しかも、社交界でも良い噂を聞いたことがないような相手)であったため笑って水に流しており、学園にも彼女の世話係として同伴する。幼い頃の出自のために本来は感情が封殺された性格(漫画版ではそうでもない)をしていたが、変貌したカタリナと共に生きるうちに封じられた感情や意思がよみがえるようになった。縁談によって再び感情を封殺する生活に戻される事に恐怖したがカタリナがそれを潰した事で「自分を人形から人間に戻してくれた人」と思い一生の恩として胸に刻む。余人にも察せられるほどの深い敬愛を持ってカタリナの傍に控えており、主たる彼女がどこへ行こうと離れるつもりは一切ない。
  • マリア・キャンベル
    • 文庫版では2巻より登場。強い光の魔力を発現させた、現在の国で最も特別な女の子。降って湧いた異質な力をきっかけにあらぬ誤解や偏見、家族の不和を経験し、幼少期の平穏な生活を取り戻そうと、努めて「いい子」であり続けてきた。直向きな人柄(と趣味で作るお菓子の味)にすっかり魅了され、うっかり男性陣の出番まで奪いながらあれこれと構ってくるカタリナを、いつしか「ずっと傍にいたい人」と慕うようになる。持ち前のヒロイン力と、気持ちそのままのまっすぐな言葉選びで、並外れて鈍いカタリナを赤面させるダークホース。
  • シリウス・ディーク
    • 文庫版では2巻より登場。ディーク侯爵家の嫡男。ゲームの通り、魔法学園の生徒会長を務めるニコルの幼馴染で生徒会長らしく人当たりの良い柔らかな好青年。他の生徒会メンバーに慕われるカタリナに対しても紳士的に振る舞うが、その一方で不審な目を向ける事もある。


第2部から登場するキャラクター

本節にて解説するキャラクターは「なろう」連載分には登場していない

  • ジェフリー・スティアート
    • 文庫版3巻から登場するスティアート王家4兄弟王子の長兄にして第1位王位継承者。つまりジオルドとアランにとっては一番上の兄。適度に気さくでフランクな性格をしており、遊び人気質にありがちな、どこか抜けたゆる~い雰囲気を持つ人物。一番下の弟に対しては特に馴れ馴れしく、頻繁にスキンシップを図りたがるため、アランからはうっとおしがられている。
    • 現況においては第1位王位継承者でもあるため他の貴族たちとの関係もそれなりに良好だが、彼の取り巻きの貴族にはいわゆる老害打算者などロクでもない噂が絶えない貴族も多く、時々表に見せないアヤしい活動をしているようにも思われる。そのため弟である第2王子やジオルドとは対立していると思われている。
    • その正体は彼の婚約者いわく、まごうことなき変態。自らの執務室に弟たちの大型肖像画パネルを飾り、朝昼晩と日々それらに弟たちの可愛さを絶叫しながら頬ずりすることを日課としている、アルティメットブラコン兄貴。弟たち、特に第2王子やジオルドとの対立は、あえて彼らと対立することで彼らに反感を持つ者(=弟たちの害になる者たち)を自らの元に惹きつけるためのブラフで「いつか彼らを道連れに大自滅を果たして国の将来への禍根を断つ」事を目標としている変人。
    • マジックアイテムも大好きで、魔法省の知人に命じて様々なアイテムを作らせている上(この世界の旧来の価値観では珍しい事に)婚約者が働いたり魔法の研究をしたりすることも大らかに許している。
  • イアン・スティアート
    • 文庫版3巻から登場するスティアート王家4兄弟王子の次兄にして第2位王位継承者。ジオルドとアランの直兄。いいかげん(に見える)兄ジェフリーを反面教師にでもしたのか、生真面目で杓子定規な人物。彼に取り巻く貴族たちは国の将来を真摯に考える真面目な人物が多い。
    • 一方で、その生真面目な性格が災いし、感情(特に愛情)表現がド下手な(生き方が)不器用な男子でもある。婚約者も一応いるのだが、彼女への態度もどこか表面的なものが多く、それが第3巻のトラブルにつながっている。また、それゆえに兄弟にも冷淡だと思われがちだが、本人としては兄にも弟にも親愛の情はある。
  • スザンナ・ランドール
    • 文庫版3巻から登場するジェフリーの婚約者。魔法の才能に秀で国一番の秀才とすら呼ばれる才媛。
    • 人々を引き付けるカタリナに深々なる興味を持っている。
  • セリーナ・バーグ
    • 文庫版3巻から登場するイアンの婚約者。心優しく大人しい人物なのだが、いかんせんそれゆえに個性に弱く影が薄いと言われており、それがコンプレックスとなっている。
    • 特に他の王子たちの婚約者候補と自らを比してのコンプレックスはすさまじく、そのために「自分はイアンにはふさわしくないのではないか」と常々思い悩んでいる。
    • ちなみに彼女が抱いているコンプレックスとは「大天才の超才媛スザンナ・ランドール様、身分を超えて平等なる慈悲深き聖女カタリナ・クラエス様、精緻無比たる礼正なる令嬢メアリ・ハント様、それに比べて自分は肩書だけのただの令嬢」というもので、それを知ったカタリナは(あまりに肥大している自らの評価に)仰天した。
  • ルーファス・ブロード
    • 文庫版3巻に登場するバーグ家の使用人でセリーナ付きの執事。物腰は柔らかいものの、元の育ちが悪いらしく、すぐにボロが出る。
  • 犬(ポチ)
    • 文庫版4巻終盤から登場する黒犬。カタリナに懐き、彼女の飼い犬となる。その正体は「闇の魔法」の変異結実による顕現体。魔法省としてはその存在を放っておけないが、カタリナにしか懐かないために結果カタリナごと魔法省に迎え入れる事となった。
  • サイラス・ランチェスター
    • 文庫版6巻から登場する、魔力・魔法研究室の部署長。真面目な堅物である事は「II」と変わらない。
  • デューイ・パーシー
    • 文庫版6巻から登場するカタリナたちの同僚。努力を重ねて成果を得てきたのは「II」と同様だが、その経験から本人資質による推薦によって魔法省に入って来たカタリナを、あまりよく思っていない。

外部リンク


関連タグ

小説家になろう コミックZERO-SUM 悪役令嬢

以下ネタバレ注意!


















キーキャラクター(ネタバレ)

  • 佐々木敦子(ささき あつこ)
    • 前世における野猿の親友。カタリナの前世回想に登場するオタ友で、野猿からはあっちゃんと呼ばれる。中学一年の休み時間、校庭の木の下を通りがかったら、よりによってその木にて木登りをして落ちた野猿に下敷きにされて以降の付き合いで、彼女と出会うまではオタクゆえの内向的な性格が災いしてぼっちであった。野猿と知り合って彼女に好かれて構われ続けていくうち「野猿のお世話焼き」としてクラスのポジションが確定し、ぼっちから脱却できた。
    • 根っからの野生児であった野猿に対して漫画・アニメ・乙女ゲームなどのオタ趣味を吹き込んだ張本人だが、その事によって野猿が大人しくなり知恵(常識)も多少ついた事から、野猿の両親から「猿を人間にしてくれてありがとう」と泣いて感謝される。高校受験においても必死に野猿を支えて彼女を志望校合格へと導いた。当然『FORTUNE・LOVER』も完全攻略しており、隠れ攻略キャラの存在にも至っていたりする。
    • 野猿の突然の死に対して、友の葬式を終えてなお現実感を失い意識が乖離していたが、彼女がメッセージアプリに遺していた「腹黒ドS王子が攻略できない~」の言葉に感情と現実感を蘇らせて号泣。のち野猿の分まで日々を生き抜くことを誓う。そして天寿を全うした折には「もしも生まれ変われるのならば、もう一度あの子と出会い友達になりたい、もう一度、あの子と共に日々を生きたい」と強く強く願うようになる。
    • 実はソフィア・アスカルトの前世。ソフィアの悪夢の正体は「野猿を喪った敦子の慟哭の記憶」であり、それゆえに「二度と親友を失ってはいけない」という意味で夢に見ているのだが、上述の通り目が覚めた時には忘れているため、ソフィア自身に敦子の記憶はなく、一種の憑依的な状況による二重人格状態にある。普段はソフィアの中の根幹のメモリーとして潜んでおり、カタリナが野猿である事にも気付いている。
  • ラファエル・ウォルト
    • 『FORTUNE・LOVER』における隠し攻略キャラにしてシリウス・ディークの正体。幼い頃、夭折した本当のシリウス・ディークを蘇らせるため、実母より引き離されてシリウスの母により闇の蘇生魔法の生贄にされたシリウスの異母弟。蘇生魔法そのものは失敗したが、そのまま闇の魔法に取り憑かれて自ら復讐のためにシリウスを演じて生きてきた。カタリナの行動によってその仮面を剥がされるのを恐れ、彼女の抹殺を企てるも、ジオルドたちの活躍とカタリナの説得により恩讐を解き、闇の魔法から解放される。第1部の実質上のラスボス
    • 『FORTUNE・LOVER』では、シリウス(ラファエル)を攻略しておかないと、強制的に主人公および攻略対象・ライバルヒロインが全員抹殺される最悪のトラウマエンドである全滅バッドエンドへ突入する。
    • 第1部の最後で自らの罪が露呈され退学となったが、カタリナたちの説得により彼自身も被害者として情状酌量され魔法省に懲役を兼ねて勤務する事となった。第2部からは魔法省職員としてカタリナたちに関わるとともに、晴れて彼女の魅力に惹かれる一人となり、上司であるラーナの思惑もあってカタリナを魔法省へスカウトしようとしている。
  • ラーナ・スミス
    • 国内の魔法使用を管理する、魔法省の上級職員かつ魔法研究者でありラファエルの直属の上司。自身の姿を変化させる変装魔法を得意とし、あらゆる姿で様々な場所に忍び込み情報を収集・敵対勢力をかく乱させる隠密行動や、自身の部署のスポンサーの要望に沿ったマジックアイテムの開発などを行っている。
    • 一方でデスクワークに関しては面倒に思っているようで、そのほとんどをラファエルに投げている。そのため魔法省に入省したラファエルの多忙の原因となってしまっている人物でもある。ただし魔法省にて「禁忌なる闇の魔法に触れた者」として、もてあましかけていた存在のラファエルを「なんだもったいない、誰も要らないなら私がもらっていくぞ」という一言で、その全てをひっくるめて引き受けた、器のデカい人物でもある。
    • その正体は第1王子ジェフリーの婚約者であるスザンナ・ランドールご本人。この国が始まって以来の魔法マニアで、結婚も何もかもを放り投げて魔法研究に一生を捧げるつもりでいたが、その生きる姿勢をジェフリーに気に入られて婚約者にされる。(が、同時に魔法省上級職員である「ラーナ」としての身上も与えられ、むしろ本人にとっては良い事づくめと言っていい)そんな婚約者の事をまごうことなき変態と言ってはばからないが、むしろジェフリーはそんなラーナの事を弟たちの次レベルなカンジで壮絶に気に入っている。そして魔法省にてラーナ(スザンナ)が統括するセクションのスポンサーもジェフリーだったりする。
  • ソラ
    • 外国のスラムから、この国に流れてきた孤児で、ルーファス・ブロードの正体。とある企みを画策した悪党によって魔法の実験体にされ、闇の魔法を得るに至り、バーグ家に送り込まれた。放浪の過去から体感による博識はあるが、正規の教育を受けていないために知性(常識)は弱い。自らをバーグ家に送った悪党の目論見に従い、セリーナのコンプレックスを刺激した上で焚き付けてカタリナの誘拐騒動(カタリナの帰還と引き換えにジオルドの継承権放棄を求めた)を引き起こした。しかし誘拐したカタリナの「人たらし」ぶりにアテられて、めでたく彼女の「被害者」へと仲間入り。計画の破綻と共に自ら魔法省へと自首をした。
    • 魔法省に懲役代わりの勤務者として入省してラファエルの部下となったが、いかんせん知性と常識の無さから仕事に支障を来すため、ラファエルの仕事が増えた。(ただでさえラーナの傍若無人さで過酷となっているデスクワークに加えてソラの教育まで行わねばならなくなったため)
    • なんと6巻で「II」の攻略対象キャラであった事が判明してしまう。

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