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概要
超常的な力や行為、特に西洋的なそれの総称。
人間の力ではなしえない不思議なことを行う術のこと(コトバンク魔法を参照)。
具体的には、人間が個人の能力、または超常的であっても位が比較的低いもの(精霊、天使、悪魔など)の力を借りて行うものを指す事が多い。その場合、神や仏のような世界観的に上位の存在によるもの(および、人間などがその力の一部を借りて行うもの)は、奇跡、法力、神通力などと呼び、魔法とは別扱いされる。
体系化されたものは「魔術」とも呼び、魔よけなどに用いるものを「白魔術」、呪いなどに用いるものを「黒魔術」と分別する事もある。
日本語の「魔法」は、仏に背く超常的存在「魔(マーラ)」の「法」という意味で採り入れられ、基本的に邪悪なものであった。「魔法を使う」と言われたので有名な人物に戦国時代の細川政元がいるが、割とイメージが良くない人物である。
しかし明治時代以降に採り入れられたファンタジーでは、中立的な意味で採用される事が多く、今では小説やゲームでお馴染みである。
魔術や超能力や忍法とは異なり、性質や現象を表す意味として「魔法の~」「魔法のような~」という形でも多用される。
タグとして
「魔法」タグが付く作品は、オリジナル作品に多く見られる。
ファンアートでは作品名や登場人物名(場合によってはその魔法の作内固有の名称)を使えば事足りる場合が多く、あえて「魔法」タグを付ける事はあまりない。
一方、魔法を使うキャラクターのイラストは多けれど、そのキャラクターが実際に魔法を使っている様子を描いたイラストは比較的少ないため、「魔法を使っている」という意味で「魔法」タグが使われる事もある。
しかし、組み合わせ検索しようとすると「魔法使い」「魔法少女」などもヒットしてしまい、タグとしての実用性が乏しい所もあるため、シチュエーションに応じて他のタグを併用する事を推奨(関連タグの「手段関連」辺りが参考になるかも)。
フィクションにおける魔法、および類似した能力
作内での扱い(使い手の数、威力、仕組みなど)は様々であり、
- マジックアイテムや機械を使って発動させる(『FINAL FANTASY Ⅶ』、軌跡シリーズ、『ひみつのアッコちゃん』など)
- 普通の人間には使えない(『FINAL FANTASY Ⅷ』、『魔術士オーフェン』など。「魔法が使えなくなった≡人間になった」とされる例も度々存在)
といったものも定番である。辞書的には幻術に近い説明がなされる事もあるが、漫画などにおいては何でも有りで神懸ったものが多い。逆に神の行使する特殊能力も、概要の内容に反してしばしば魔法と呼ばれる。
古典西洋が舞台の作品から現代日本や近未来が舞台の作品まで幅広く登場するが、古典東洋の場合には大抵妖術や法術と呼ばれる。リアル寄りの世界観では魔術や超能力と呼ばれる傾向が強くなり、魔法と言うとジョーク的な意味合いが含まれて来る。魔術と比べると大抵、古典的な印象は薄く、明るくファンシーな面持ちとなっている。超能力や魔術との扱いの傾向の違いは「超能力」「魔術」の項目でも触れられている。
発動形態
呪文の詠唱や魔法陣や道具などを用いた儀式的なものが必要なものもあれば、指パッチンやウィンクなどの簡単な動作だけ(或いはそれも無し)で発動されるものもある。いずれも安倍晴明の伝説に見られる程長い歴史を持つ。長々とした段取りを必要とする場合は魔術と呼ばれる傾向があり、逆に超能力は通常儀式的なものを伴わない。
魔力の伝わりが、杖や指先などから放たれる星屑状(キラキラ)や電撃状の光線・ビームのようなものとして表現される事も多く、こういった表現は白黒テレビの時代にも既に存在している。特に星屑に関しては魔法の象徴のようになっている。一方で、魔力が見えないタイプや、空間を伝わるという過程自体を素っ飛ばしたような発動をするタイプも多い。
前述の儀式的魔法陣とは別に、魔法使用時に使用者の周囲の空中や地面に光る魔法陣が描かれるという表現も多い。
シンボル
魔法関係の衣装やアイテムには月型や星型がよく見られる。星型については魔力そのものの表現としてもよく使われ、先述のように星屑という形でも用いられる。月型についてはカッターのイメージになってしまうためか、魔力の表現としてはあまり用いられず、星型の次にはハート型がよく見られる。太陽も占星術上では重要であり、いわゆる星占いではむしろ太陽しか考慮してなかったりもするが、月や星に比べると魔法のシンボルとされる事は少なめ(そもそも太陽はシンボル化が難しいが)。月や星はしばしば魔力の源ともされる。
月や星がよく用いられる理由としては、魔法と「夜」の関連の深さが一つの要因と考えられる。魔法は後述のように「不思議」の象徴としての側面も持っているが、不思議というものは「夢」と「不気味」を内包しており、この性質は夜と共通している。丑の刻参りのように、主に夜中に行われるというイメージも関連しているかもしれない。ハートもまた、性のシンボルという側面を持っているため、夜と密接である。
その他、ルーン文字、ラテン語、梵字なども神秘的なイメージからシンボルに採用される例もある。
RPGと魔法
RPGの世界(或いは剣と魔法の世界)においては、剣や物理攻撃と相補的な関係を持つ事が多く、威力や射程、効果範囲、効果の多様性に優れる反面、溜めが必要で隙ができ易かったり弾数制限があったりと、飛び道具に通じる役割を持つ事が多い。物理無効で魔法しか効かない相手も居るが、逆に物理は効くが魔法無効な相手というのも多い。ゲームの制限などもあり、一般的な魔法と比べると地味と見られる事もある一方、真面目な漫画の魔法使いがよく苦手としている回復や蘇生がホイホイできてしまったりもする。
また、先述の勉強との兼ね合いからか「知性」と結び付けられる事が多く、物理攻撃職者はこれが低い上に単調な攻撃しかできなかったりするため脳筋扱いされたりする。ストーリー上では魔法使いがアホの子だったり、物理攻撃職者が知的で思慮深いナイトだったりする事もあるため、プレイヤーに若干の混乱をもたらす。一方、「精神力」という要素が魔法の性能のみに関わる事も多い。
不思議と魔法
魔法には一般的に、「不思議」とか「ロマン」とか「有り得ない事」の象徴といった認識が見られ、魔法に相当するものが存在する世界観においても、それが体系化された既知のものである場合、その枠組みが通用しないものを指して「魔法」と表現する事が有る。例えば、超能力で不可能な事をやれと言えば「そんな魔法みたいな事ができるか」と言われる。つまり、魔法は魔術や超能力とも別次元の超越的・絶対的なものとされている。これを逆に捉えると、魔法は何でも有りという事になる。
この場合、解明できた時点でそれは不思議では無くなるため、魔法でもなくなる。ここに魔法と科学との相反性が見られる。科学的合理性の欠ける考え方を「呪術的思考」「三た主義」などと呼ぶが、逆に非合理が現実となったらそれほど恐ろしい事は無い。そしてその恐ろしさが魔法の魅力の一つにもなるわけである。その反動か、魔術などに比べても「幼稚」「冗談」といったニュアンスも含まれ易い。これはRPG一般のような、魔法が日常的・知的なものとなっている世界とは対照的な魔法の捉え方となっている。
例えとしての魔法
科学的に解明できるものであっても、それまでの常識を覆すレベルで便利な道具は「魔法の道具」のようによく表現される。代表例としては「魔法瓶」があり、『牙狼<GARO>』第21話では銃も「魔法の武器」と形容されている。もちろん一種の誇張であり、正確には「魔法のような」といった所。職人芸もしばしば魔法に例えられる。
ここで「法」を抜かして「魔の道具」とすると、大きく意味が違ってくる。魔法の道具は、使用者にとってどこまでも都合が良い理想の道具であるが、魔の道具は理想的とも限らない上に使用者に破滅をもたらす危険性を孕んでいる。また「魔術の道具」とすると「魔術の行使のために用いる道具」となってしまう。
一方で、あくまで表向きな形上として魔法という名詞が用いているなど、魔法という概念そのものを意識して創られた(開発者が意図的に表現させた魔法)という場合も少なからずは存在する。
習得形態
「魔法は勉強して覚えるもの」という認識は古くから存在しており、本を読んで学んでいる様が度々描かれている。科学と異なり技術の普及が困難とよく言われるが、学べば誰でも使えるとしている例や、更には持つだけで魔法が使える道具の例も多い。対して超能力は、特訓などの実践的な手法によって習得する傾向がある。この点、魔法は超能力に比べて科学寄り扱いされている。かつて科学が魔法扱いされた事とも関係しているかもしれない。科学との大きな違いとして、覚えれば自ら簡単に行使してしまえる例が多いという点がある。
一方、妖精や精霊が勉強によって魔法を覚えたという話はあまり聞かない。世界観によっては、超常現象をもたらす者はあくまで精霊や魔物であり、魔法は「彼らとコンタクトし望みを叶えて貰う方法」といった他力本願的な形となっている(そうしたものの場合、魔法というよりも加護や祝福と呼ばれるケースもある)。実際の呪術についてもそういった説明がよくなされる。科学において電気などを擬人化したような形にもなっている。
性と魔法
魔法は女児向け作品に登場する比率が高く、RPGにおいても女性キャラクターが担当する事が多めであり、「魔法少女もの」という一大分野を築いている程である。他にも恋愛やお色気など、女性っぽいものと結び付けられる事が多く、恋に落ちた時の気持ちを「魔法に掛けられたような」等と表現する。「愛の魔法」「恋の魔法」といった言葉もよく使われ、魔力を伴わない純粋な色仕掛けの場合でも、ハート型の光弾を飛ばして相手をハート型まみれにしてしまうなど、魔法を掛ける際と同様の表現がよく用いられる。
この辺り、「魔法≒エロス」という認識も見え隠れする。性信仰にも見られるように、性と神秘を結びつける文化は古代から続いており、これはそれの類なのかもしれない。これに関し、物語における魔法の代表例には獣化や石化があるが、異性を目の前にして精神的に野獣になったり、緊張して固まったり、体の一部が固くなったりする例は現実にも多く、関連性を匂わせる。ただ、なぜ魔術や呪法ではなく魔法が特に性的になるのか、それはこれだけでは説明できない。
また、中世ヨーロッパにおいては正常位以外の体位でのセックスは魔女が行うものとされ、特に騎乗位でのセックスが禁止されていた(しかし、男女間のアナルセックスはセックスとされない場合もあったため、アナル騎乗位は禁止されていないという解釈もあった)。
悪魔の乳首
中世のヨーロッパでは、魔法使いや魔女には普通の人には存在しない悪魔の乳首が尿道口の上に存在するとされた。
だが、悪魔の乳首とは陰核亀頭のことであって、女性にならば誰にでも存在する。
キリスト教が禁止した自慰行為、特にクリオナを頻繁に行うと、クリトリスが肥大化してクリトリスの包皮の中の亀頭が露出した露茎になりやすくなる。
包茎のクリトリスであれば一目にはわからないが、包皮の中には陰核亀頭が存在し、外から観察されていないだけであり、悪魔の乳首は外から見えなくとも内部には存在するのだ。
その上、包茎のクリトリスであっても、クリトリスが勃起することで、悪魔の乳首が現れるのである。
人間はみな内に魔力を秘め、怒張によってそれが顕れることもあると言うことなのだろうか?
これらの無知は当時は解剖学が発達してなかったため、クリトリスの内部構造など知られてはいなかったに由来する。
とはいえ、以上のことからクリトリスは魔女の象徴であったという事実があり、魔女が描かれるときは、クリトリスが強調されることが多く、クリピアスで装飾されている場合もしばしばある。
また、魔法を習得するための修行として、クリトリスの勃起なしに陰核亀頭が露出するまでクリトリスオナニーを行うこともある。
また、魔法を使う際に、魔力が滾ることを演出するため、クリトリスの勃起が描かれることもある。
根性と魔法
一方、少年漫画によく見られる、肉体の出力や耐久力が物理的限界を凌駕していたり、気合や根性によって奇跡を起こすような事例も超常的でロマンチックな事には違いなく、一種の魔法と言える。「レベルを上げて物理で殴ればいい」という言葉があるが、生身の人間がパンチ一発で巨大生物を粉砕できるようになったら、純粋な物理とは言い難くなって来る。たとえロボットでも人型サイズでは限界があり、拳圧で天体を凹ますともなると超常的な何かを組み込んでるとしか考え難い。これに関し何の説明も無い例も多いが、『HUNTER×HUNTER』では強化系念能力でだいたい説明されている。
通常の魔法が静かさや不気味さ、器用さ、淑やかさ、柔といった属性を持つ傾向があるのに対し、このタイプの魔法はそれとは相反的な熱さや活発さ、剛などの属性を持ち易い。陰陽説的に言えばちょうど一つの陰と陽の関係となっている。なお、このタイプの魔法を過信する事は特に過労死などと直結するので程々に。似たもので「魔法(物理)」というものもあるが、こちらは大抵、元々魔法使いのキャラが節約目的か非常手段かパフォーマンスの一種として使う形となっており、普通に魔法を使った方が早く事が済みそうな場合が多い。
気合はしばしば破壊光線の形を取る。これは未知の力で触れずして作用を及ぼす点、完全に魔法の類であるが、魔法や超能力とは別枠の格闘系・物理系の範疇とされる事が多い。一方、魔法が破壊光線の形を取る事も多く、通常の魔法と比べると効果が力押し的だったり地に着いてたりしており、魔法(物理)に準じた扱いをされる。こう見ると、破壊光線は魔法と格闘の一つの接点なのかもしれない。
心と魔法
物語上ではよく、魔法が心や精神由来の力とされる事があるが、実際に心や意識なるものはクオリアなどの客観的科学の手に追えるかさえ怪しい謎を残しており、現代に残る魔法と言っても過言では無いかもしれない。更に、心には魔法でも計り知れないものが秘められてるとされる事もしばしばある。そういう場合、物語中では確固とした現実である魔法と、得体の知れない夢を秘めた心という対比となっており、その意味では心が魔法の役割を、魔法が科学の役割をしている。
児童向け作品では魔法の由来とされる感情や概念として「勇気」(『魔法戦隊マジレンジャー』)や「希望」(『仮面ライダーウィザード』。正確には絶望の中で最後まで希望を捨てなかった者が魔法高いの資格を得る)など正の要素が設定される事がしばしばある。
気と魔法の違い
魔法や魔術は基本的に周囲の他の力を使った概念のため努力すれば普通の人間でも扱えるようになる。一方で気については自分自身の体内エネルギーを作り出したりして使う概念のため、他の力に頼って扱うことはほとんどない。そのため、魔法や魔術などと比較すると扱うことが難しく、普通の人間が扱えるようになるには基本的に数十年単位の長期間の修業を積む必要があり、体術や格闘術を苦手とする者にとって非常に扱いにくい概念と言える。
小説やファンタジーの世界において気を扱う作品は『ドラゴンボール』をはじめとする週刊少年ジャンプ作品に多い。しかし、ジャンプ以外の作品では魔法がメインとなっており、気の力はほとんど使用されていない。
魔法とエネルギー
科学が対価としてエネルギーを求める様に、コンピューターゲームの影響を受けた作品では魔法が「魔力」、MPなどと表記されるエネルギーを代償に消費して発動するものとして描かれることがある。これに関しては上述の「気」の例えの他、作品媒体によって解釈は様々だが、魔法を使うエネルギーを自身の肉体や魂、大気、並行世界、地質の脈や予め魔力を持つ魔本など魔法具のアイテムから意識を接続して取り出している物が多い。
作品固有の魔法に相当する呼称
※「超能力」も参照。
- アース:『星獣戦隊ギンガマン』
- 科法:『チンプイ』
- 血鬼術:『鬼滅の刃』
- その時不思議な事が起こった:『仮面ライダーBLACK RX』
- 超越神力:オウム真理教
- 天撃/冥撃:『冒険王ビィト』
- 天装術:『天装戦隊ゴセイジャー』
- 特殊技/とくしゅわざ:ポケットモンスターシリーズ
- 導術:『皇国の守護者』…現実世界におけるレーダーや無線通信のように使用される。使用によって疲労が蓄積し、力を使い果たすと昏倒して死んでしまう。
- ドナルドマジック:ドナルド・マクドナルド
- 念能力:『HUNTER×HUNTER』
- フォース:STAR WARSシリーズ
- プロミネンス:『ふしぎ星の☆ふたご姫』
- 星力:『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』… 読みは「ほしぢから」。「恋力」も存在するが、結局は星力に変換してから使ってる?
- ポポポポ~ン:『あいさつの魔法。』
- 紋章術:スターオーシャンシリーズ
公式企画への利用
『執筆応援プロジェクト~忘れられた約束~』の参加に必要なタグの一つ。詳細は執筆応援PJ24Sepを参照。
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奇跡も、魔法も、あるんだよ 奇跡も、魔法も、検索もあるんだよ 見えるんだけど見えないもの
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種類
攻撃魔法 回復魔法/ヒーリング 補助魔法 変身魔法 即死魔法 召喚魔法/召喚術
魔法の分類
空想世界や異世界、ファンタジーには多種多様な魔法が登場する。上記以外の魔法の属性・種類の紹介。
自然魔法
自然魔法も登場する魔法のひとつの種類であり、主に自然由来の要素を活用した魔法である。炎や水、闇、光など、いくつかの属性に分類される。下記はあいうえお順。
風や空気を利用した魔法。風魔法ともいう。オーソドックスな風魔法としては、「突風や竜巻を起こす」「真空の刃を飛ばす」「対象を浮遊させる」などがある。高位の風魔法になると、気象を操ることが可能になり、落雷や吹雪を引き起こさせたりする。そのため、雷魔法・氷魔法が風魔法に分類されている作品も珍しくはない。別で、天候魔法なども存在する。
風や電気を利用した魔法。雷魔法に分類される術は、「雷を起こす」「武器に電気を帯びさせる」「電撃を飛ばす」などが挙げられる。また、雷によって発生した磁力を活用し鉄製の物体や電気機器を自在に操ったり、電気信号を神経に流して運動能力を向上させるなど、用途が幅広いのも特徴。別で磁力魔法も存在。
氷や冷気を利用した魔法(氷魔法)。「対象を凍結させる」「吹雪を起こす」「つららや氷塊を飛ばす」などが代表的。氷は水をもとにしており、その造形にある程度自由がきくため、動物などの氷像を造り、使い魔として戦わせることも可能。また、こうした性質から氷魔法を水魔法の派生系として扱う作品もある。
腐食性の液体や気体酸を利用した魔法(酸魔法)。ファンタジー作品でみられる魔法は、「酸の雨を降らせる」「金属製の武具を溶かす(攻撃・防御力を低下させる)」がある。スライム系のモンスターが酸を用いた攻撃を仕掛けてくることが多く、冒険者たちがこうした魔法を使う機会はあまりない。
生命や寿命に影響を及ぼす魔法(死の魔法や絶命魔法とも)。「生命力を奪う」「余命を宣告する」「対象を絶命させる」「状態異常(恐怖)を与える」など、物騒な効果が多い。ただ、こうした魔法はあまりにも危険で強力すぎるため、相手が耐性を備えている、魔法の成功率が低い、魔力の使用量が異常に多いなど、何かしら制限が設けられている。
重さや物質間に働く引力を利用した魔法(重力魔法)。「対象の重力を増加させて押しつぶす」「対象を引き寄せる・浮かせる」「ブラックホールを生み出す」などが存在する。また、作品によっては斥力(反発しあう力)をコントロールすることもある。この場合、「対象を弾き飛ばす」「疑似的な物理障壁を形成する」といった例が挙げられる。反対として無重力魔法が存在する場合もある。
岩や砂、植物といった大地と関連が深いものを利用した魔法(大地魔法)。「岩の塊を飛ばす」「砂嵐を発生させる」「地震・地割れを起こす」「水分を奪って乾燥させる」などがある。また、氷魔法と同じように、砂や岩を使って造った像を、使い魔として使役したり、土壁を形成し防御を固めることもできる。別途で砂魔法、岩魔法、植物魔法などが存在することもある。
生命に害を及ぼす毒物を利用する魔法(毒魔法)。「相手を麻痺させる」「幻覚・幻聴を引き起こす」「毒霧(麻痺させるなど効果はさまざま)を発生させる」「毒の状態異常を付与し、継続的にダメージを与える」などがある死や毒などは、その性質から闇の魔法に分類されることも多い。
主な使用職
魔法使い 魔女 魔女っ子 魔法少女 魔法少年 魔術師 魔道士 魔導士 魔導師
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引用元
『ファンタジー&異世界用語辞典』…監修:健部伸明 日本文芸社