概要
人が習得し、人との戦いで用いる技術を体系化したもの。
元は実際の戦闘あるいは戦争で用いることを想定した技術体系であったが、銃火器が誕生して以降はあまり重視されなくなり、決闘も各地で禁止されてからは、危険から身を護るための護身術、技能を競い合う競技、身体トレーニングなどに用いられている。
武器術は、発祥が古い武術では基本的に教えられており、古いほど複数の種類の武器を使用する事が多い。武器を使わない格闘技を主体とするものもある。
また、武術の体系には、戦闘技術以外(医術、宗教/哲学、築城学など)を含む例もある。
東洋の武術は、基本的に技術体型と精神体型が同時に生まれているものが多く、精神修養自体を目的にするわけではないが(そちらを目的にするなら、背景となる宗教や哲学がある)、武術を支えるための重要な要素の一つである。
複数の流派(特に、分野が重ならないもの)を学ぶ事もあり、例えば剣術の場合、槍術、弓術、柔術、手裏剣術などで、剣術がカバーしないシチュエーションに対応できるようにすることが多かった。
武道との違いは、身も蓋もなく言うと曖昧だが、武道は武術を通しての健全な人格の形成を目的にした考えが込められ『道』の文字が入れられており、武術はあくまでも身を護るための手段にすぎないものというのが、日本における意味の違いである。
しかし、海外の武術でも武道のような思想を持ったものもあり(主に東洋の武術)、あくまでも日本における違いである。
また、『武』という字は『戈(ほこ)』と『止(とめる)』という字が1つとなってできたと言われており、武術とは書いて字の通り、広くは「『争い』を『止める』ための『術(すべ)』」とも考えられている。
※「止」は「踏みにじる」という意味の部分がたまたま同じ形になっただけとして、後付けの意味合いが強いとも言われる。
元は戦いで敵を殺傷あるいは捕縛するためのものではあるが、現代では軍や警察以外でそういう目的で学ぶことはなく(たぶん)、あくまでも敵から自身や他者の身を守るために使用するものであり、故意に相手を殺すためのものではない。
フィクションでは徒手空拳で相手を確実に殺すことに特化された、もはや武術ではなく『殺人術』レベルのもの(北斗神拳など)もある。
おもな武術一覧
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※因みに中国拳法を始め中国大陸に起源を持つ「中国武術」は中華人民共和国(中国大陸)では単に『武術』(ウーシュー、wǔshù)とも呼ばれる。
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