世界の5大陸のひとつで、ユーラシアの南方大西洋とインド洋、南極海に挟まれる形で位置する。
DNA研究の結果、現生の全ての人類がこのアフリカに誕生した祖先を持つというのが定説であり、人類発祥の地ともいわれる。
現在でこそ大陸全体を指して「アフリカ」と呼んでいるが、かつては現在のチュニジア周辺地域のみを指していた(例:ローマ帝国がカルタゴを併合した際に同地に設置した「アフリカ属州」)。「アジア」がアナトリア半島のみを指す語からユーラシア大陸の同地以東を指す語に変わったのと同様である。
サハラ砂漠を境にアラブ人やベルベル人などの多い北部と黒人民族の多い南部に分かれており、過酷な自然環境、紛争、経済格差、感染症などで社会的に不安定な地域がかなり多い。
アフリカ大陸と周辺の島々を合わせてアフリカ州が形成されており、現在は54の独立国家が存在する。
アフリカの国家一覧
北アフリカ
エジプト(一部はアジアにまたがる)
リビア
チュニジア
アルジェリア
モロッコ
スーダン(東アフリカとされることもある)
(西サハラ(モロッコとは独立を巡って紛争中で、承認している国は少ない))
西アフリカ
カーボベルデ
モーリタニア
セネガル
ガンビア
ギニア
ギニアビサウ
シエラレオネ
リベリア
マリ共和国
ブルキナファソ
コートジボアール
ガーナ
トーゴ
ベナン
ニジェール
ナイジェリア
中部アフリカ
チャド
ルワンダ
ブルンジ
コンゴ民主共和国
コンゴ共和国
中央アフリカ
カメルーン
赤道ギニア
サントメ・プリンシペ
ガボン共和国
東アフリカ
エチオピア
エリトリア
ジブチ
ソマリア
ケニア
タンザニア
ウガンダ
セーシェル
南スーダン
南部アフリカ
アンゴラ
ザンビア
マラウイ
モザンビーク
コモロ連合
モーリシャス
マダガスカル
ジンバブエ
ボツワナ
ナミビア
エスワティニ(スワジランド)
レソト
南アフリカ共和国
おもな都市
カイロ、アレキサンドリア、ギザ/エジプト
トリポリ/リビア
チュニス/チュニジア
カサブランカ/モロッコ
ダカール/セネガル
アクラ/ガーナ
ラゴス、ポートハーコート/ナイジェリア
ンジャメナ/チャド
アディスアベバ/エチオピア
ナイロビ/ケニア
ダルエスサラーム、ザンジバル/タンザニア
キンシャサ/コンゴ民主
プレトリア、ヨハネスブルグ、ケープタウン/南アフリカ
地理
大部分が安定陸塊と呼ばれる大きな地塊となっている。
これはいわば、アフリカ大陸全体(下記の大地溝帯の東側を除く)がまるごと継ぎ目のない一枚の岩盤で成り立っている状態である。
海岸部の平野は大陸の大きさに比して比較的狭く、内陸の高原が発達している。
大きな半島や入り組んだ湾などの複雑な海岸地形は数としては少ない。
大陸東部(エチオピアからタンザニアにかけてのあたり)には「大地溝帯」と呼ばれる大きな裂け目がある。
地形としては巨大な谷になっており、ビクトリア湖やタンガニーカ湖などの湖が見られる。
サハラ砂漠は北部に広がり、世界最長のナイル川が北に地中海に向かって流れる。
北端はチュニジアのブラン岬の北緯37.5度で、日本の福島県郡山市や新潟県長岡市、韓国のソウルと同緯度である。
南端は南アフリカのアガラス岬の南緯35度で、よく喜望峰がアフリカ最南端と誤解されるが誤りである。
中央部を赤道が通る。
最高峰はタンザニアの独立峰火山のキリマンジャロ(標高5,895m)である。
略史
世に高きエジプト文明を始め、カルタゴや各イスラム帝国など、北部では太古より大きな文明が登場している。
もちろん中部以南も現地民族の文明が興ってはいるが、大陸の大部分を支配したり、強国同士がひしめき合うような過程には至らなかった。
古代に北部がアラブ系民族の入植を受けたり、中世以降はヨーロッパ諸国に征服されて第二次世界大戦後まで植民地支配を受けるなどの歴史を有する。
経済
名目GDPトップ5(2018) 1ドル=112円
国名 | 名目GDP(ドル) | 日本円換算 | 世界順位 |
---|---|---|---|
ナイジェリア | 3982億 | 44兆5984億 | 31 |
南アフリカ | 3681億 | 41兆2272億 | 34 |
エジプト | 2495億 | 27兆9440億 | 45 |
アルジェリア | 1737億 | 19兆4544億 | 55 |
アンゴラ | 1059億 | 11兆8608億 | 63 |
参考 | |||
日本 | 4兆9717億 | 556兆8304億 | 3 |
国によって格差が激しく貧困や紛争、治安の悪化に苦しんでいる地域が多いが、豊富な地下資源や海外からの投資によって発展を遂げている国も多い。
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