ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

カルタゴ

4

かるたご

現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖東岸にあった古代都市国家。

概要

カルタゴとは、紀元前800年代~紀元後698年ごろまで存在した、現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖東岸にあった古代都市国家

現在のシリアパレスチナを根拠地とするフェニキアの移民によって築きあげられた。伝説では、ティルスの女王ディードーが兄に夫を殺された後に北アフリカの岬に上陸したのが始まり。ディードーは土地の王から一頭の牛の皮で覆えるだけの土地なら居住して良いと言われた。そこで賢明なるディードーは牛の皮を細く裁断して紐とし、海に面した大きな丘を囲ってみせて、ついにその丘を入手した。これが後のカルタゴであるという。歴史上で明らかなことは、現代のレバノンにあったティルスというフェニキア都市国家の民が築いた植民市がカルタゴであるということである。

その後ティルスはアッシリアに征服されて衰退するが、カルタゴはその影響を逃れてフェニキア人の優れた航海技術を継承した。こうしてカルタゴは、強力な海軍とジブラルタル海峡を越えてアフリカにまで達する貿易ルートを擁して繁栄する。ついには古代ギリシャ民族と地中海を二分し、カルタゴは西地球海の覇者となった。全盛期には北アフリカ各地に領土を広げ、サルディニア島、コルシカ島、シチリア島、そしてスペインを保有していた。

やがて、チュニジアとは対岸のイタリア半島に勃興してきた古代ローマ(共和政ローマ)と対立し、1~3次のポエニ戦争(ポエニはフェニキアの訛り)で滅亡した。

第二次ポエニ戦争の武将(というか首謀者)のハンニバル・バルカの名声は高い。

尚、カルタゴ滅亡後、ローマ人が再興させまいと農地に塩を振り撒いた伝説があり、そこから転じて「農地に除草・防虫目的で塩をドバドバ投入する農法」をカルタゴ農法と呼ぶようになった(だいたい天穂のサクナヒメのせい)。

ネット上で話題にされる際はとりあえず最後に「ともあれカルタゴは滅ぼされるべきである」と最後につけられがち。

これはローマの政治家、大カトーことマルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウスが全く関係のない演説でも最後にこのフレーズをつけてカルタゴを滅ぼすべしという機運を作ろうとしたエピソードが存在するため。ともあれカルタゴは滅ぼされるべきである

なお、現在でも「カルタゴ」(厳密にはフランス語読みの「カルタージュ」)という地名はチュニス近郊の地区名として用いられている。

外部リンク

SCP-2513…ともあれカルタゴ滅ぶべし

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 盤上戦争遊戯

    地中海の覇者

    久白愛輝渚、一儀姉弟がボンサイゲームズの「ポエニ戦争」をただプレイするだけの作品です。 プレイ経過は私のソロプレイを元にしています。
    25,534文字pixiv小説作品
  • 語る

    天蓬元帥、ポエニ戦争を語る

    あー暑い。なんか涼しくなる話。読みたい。書きたい。 と、ほとんどノリで書いてしまいました。 でも全然、涼しくなる話になってない、、、ごめんなさい。 3月の終わりだったか、ニコニコ動画で最遊記の埋葬編と外伝の一挙放送がありまして、それで最遊記それも外伝にはまりました。 なので、戦記オタクの天蓬元帥にいろいろ語っていただこうと思いました。 内容は、全く年齢制限のかかるものではありませんが、子供が、いや大人でも読んで楽しいかどうか。ヤマも意味も落ちも無く、ダラダラと天蓬元帥と捲簾大将が話してるだけの代物です。 書いてる最中に頭の中では、ピタゴラスイッチの「ぞうのあしおと係」が浮かんでました。それで、この内容ってどうなの?とは自分も思います。 「8時だよ。全員集合!」をリアルで見てた世代なんで、やたら書いてる内容が古いですな。 そんなんでもいいよ、という心の広い方、どうぞ。こんな天蓬元帥と捲簾大将は許せないって方、ごめんなさいです。どうか生温い目でスルーしてください。 2014/11/01 あれ?いつの間にか閲覧数が100越してましたね。 嬉しいです。ありがとうございます。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

カルタゴ
4
編集履歴
カルタゴ
4
編集履歴