概要
塩分(塩化ナトリウムをはじめとする塩化物イオン)による被害。塩化物イオンは金属などの腐食を促進する。マングローブ等の例外はあるが、陸上植物の多くは塩分の多い環境では生きていくことができない。
具体的な被害としては、電線の漏電や鉄筋コンクリートの鉄筋腐食、農作物の枯死や生育不良などがある。鉄筋コンクリートの素材に海砂を使うと、含まれる塩分により鉄筋の腐食をもたらす場合がある。
海風で運ばれる海水由来の塩分、津波・高潮等々の後に地表に残留した塩分で起こりうる。また、海水由来の塩分のほかに、雪国では融雪剤(主成分塩化カルシウム)由来の塩分が車両や橋などに被害を与える。降水量の少ない地域では、不適切な灌漑により大量の塩分が地表に取り残され、不毛の土地と化してしまうこともある。
ゆえに「除草剤は環境に悪そうだから塩を撒こう」などと浅はかな事を考えてはいけない。(マジでやってしまっている自治体もある。)
関連タグ
古代ローマ…敵国を焼き討ちにした後、農業が出来なくなるよう土壌に塩を撒いて滅ぼした逸話がある。最近ではとあるゲームの用語の語源となっている