基礎データ
全国図鑑 | No.0767 |
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アローラ図鑑 | No.221 |
ガラル図鑑 | No.232 |
ローマ字表記 | Kosokumushi |
ぶんるい | そうこうポケモン |
タイプ | むし/みず |
たかさ | 0.5m |
おもさ | 12.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | にげごし |
タマゴグループ | むし/すいちゅう3 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | コソクムシ | 姑息+虫+フナムシ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Wimpod | wimp(意気地なし、弱虫)+isopod(ワラジムシ目) |
ドイツ語 | Reißlaus | Reißaus nehmen(一目散に逃げだす)+Laus(シラミ) |
フランス語 | Sovkipou | Sauve qui peut(「逃げろ」という叫び声)+pou(シラミ) |
韓国語 | 꼬시레 | 꼬시다(誘惑する、ナンパする)+벌레(虫) |
中国語(簡体字) | 胆小虫 | 胆小(臆病な)+虫 |
中国語(繁体字) | 膽小蟲 | 膽小(臆病な)+蟲(虫) |
進化
コソクムシ→グソクムシャ(Lv.30)
概要
『サン・ムーン』で初登場。
生態はフナムシ、見た目は三葉虫、名前はグソクムシを彷彿とさせ、それらのモチーフを掛け合わせたと推測されるポケモン。
ビーチから海底まで、アローラの海ならば様々な場所に棲んでいる。
とても臆病かつ小心者なポケモンとして知られ、基本的に数十匹の群れで行動し、常に周りを警戒している。
そして物音や急に動くものなど危険の予兆を感じると、たくさんの足を必死にばたつかせ、蜘蛛の子ならぬバチュルの子を散らすように逃走する。
一方好奇心もかなり旺盛で、大人しくしている人間やポケモンには自分から近づくことがあるが、その場合も何かしらのリアクションを見せると驚いて逃げていく。
地面に落ちているものは取り敢えず食べ、腐った物でも喜んで食べており、逃げた跡は地面がピカピカになる事から海岸の掃除屋として重宝される。
そんな食生活によって胃の腑に溜まった毒液を危険を感じると吐き出し、その匂いで仲間に危険を知らせたりもする。
また食べられない無機物も拾って蓄える習性があり、その結果真珠など貴重なものを持っていることもあるので、ヤミカラスや金銭狙いのトレーナーには狙われる事もあるらしい。
『そうこうポケモン』と名がつく一方で、臆病な性格の為かあまり装甲の実力を発揮できていないような気もしなくはない。また、逃げ足が速い点においては走行ポケモンという意味合いにもとれる。
いずれにせよ、進化してからが彼らの実力の見せ所なのかもしれない。
名前の由来も『姑息+グソクムシ』からと思われる。また『コソコソ』や後述する逃げる速度から『高速』ないし『小(さくて)速(い)』ともかけている可能性もある。
ゲーム上での特徴
その生態を活かしたゲーム内の捕獲方法もまた特殊で、生息圏にシンボルエンカウントの形でポツンと佇んでおり、プレイヤーが接近した途端凄まじい速度で一目散に後ろの岩の巣穴に直行する。
初回の8番道路出現時は、捕獲するまではマップを切り替えると必ず復活するので、動きを事前に観察しつつ出口を塞ぐ様に誘導しなければならない。素早いライドポケモン(例:ケンタロス、ムーランド)に乗ればギリギリ追いつくことができるが、実はラプラス等で海を渡って巣穴の前に回り込むと行き場を失い逃げ惑うので普通の走りでも行けるように。
USUMではアーカラ島のワカツダケトンネルに追加出現するようになった。カクレオンと入れ替わりで捕獲可能となるが、此方も交互ランダムに出現する。
種族値はすばやさが80あるが、他は30前後でとても低い。
技は最初から覚えているむしのていこう、すなかけの二つしかなかったが、『ソード・シールド』で地味にまるくなるが追加された。……だからどうしたと言ってはいけない。
レベル技は一切無く、ケーシィやデリバード等のようにタマゴ技や技マシンで技を増やす事はできるが、技マシンは進化するまで習得可能な種類がかなり少ない。
特性は新特性『にげごし』。HPが半分になると野生ポケモンとの戦闘では逃走、トレーナー戦や対戦では交代という形で効果が現れる。そのせいでさらに捕まえにくい。姑息な手を…
総じてかなり手間が掛かるポケモンと言えるが、諦めずにレベル30まで育ててやれば、なかなか頼りになるポケモンに進化してくれる。
こうした特徴や、すばやさだけが80と高めな点、みずタイプを持っているのにみず技を自力で覚えられない点など、コイキングとの共通点が妙に多い。
何気にアメタマ以来、14年ぶりの虫と水の複合である。同世代登場で同じ複合タイプのシズクモは「みず/むし」タイプなのでタイプ1とタイプ2が逆。
虫と水の複合は地味に優秀な組み合わせでもあるため、先輩が進化すると在り来たりな虫飛行に変わってしまった前例から「進化してもタイプが維持されるのか?」という意味でも期待が集まっていた。
結果、進化後も無事に(?)タイプは変化する事なくそのままで維持してみせた。
使用トレーナー
漫画版
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- SM20話
- 初登場。メレメレ島の外れにある無人島「たから島」に現れ、サトシが遊び疲れて砂浜で昼寝をしていたその周囲に30匹ほどの群れで集まり彼を驚かせた。1匹はサトシの足に噛みつき、1匹は彼がショッピングモールで購入したポケマメ入りの紙袋をサトシのリュックから奪い取り退散したがピカチュウに取り戻され、次々と海中に逃げて行った。
- その夕方、どこからか聞こえるいやなおとのような鳴き声を辿ったサトシは、1匹のコソクムシが小さな洞窟の崩落で閉じ込められていたのを発見。天井の割れ目から入って助けようと、よじ登っては落ちて肌を傷だらけにしたサトシは、ピカチュウの閃きでアローラナッシーの力を借り無事にコソクムシを救いだした。
- コソクムシは群れの迎えで喜んで仲間の下に駆け寄りかけるが振り返り、律儀にもサトシの所に戻って彼に前足を握らせてお礼を述べてから群れへと戻り去っている(ロトム図鑑を伴っていなかった為にサトシが名前を知るのは帰宅後であった)。
その他
SM | 27話・58話・102話(回想) |
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余談
ジト目にも困り顔にも見える何とも言えない目つきをしているが、走っている時は何故かニヤケ顔になるという特徴がある。
「追いかけると素早く逃げるが、海岸にじっと寝っ転がると近づいて噛み付いてくる」「毒はないが、腐肉食であるため食べると不味い」と、実際のフナムシの特徴を多く取り入れているポケモン。
コソクムシとの戦闘を終えると、「おおきなしんじゅ(確率:高)」「きんのたま(確率:低)」「でかいきんのたま(確率:極低)」の内1つが落ちている。
8番道路の初回固定個体を捕獲または逃がすと、2回目以降の出現が、初回の8番道路シェードジャングルに近い岩礁(Lv20程度)と、ポニの原野砂浜&ポニの荒磯(Lv40程度)の3箇所のランダムシンボルでしか出現しなくなるのもネックである。
ちなみに「姑息」という言葉について、「卑怯な」という意味で使っている人が少なくないが、「一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。」というのが本来の意味である。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0766.ナゲツケサル→0767.コソクムシ→0768.グソクムシャ