基礎データ
全国図鑑 | No.0063 |
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ローマ字表記 | Casey |
ぶんるい | ねんりきポケモン |
タイプ | エスパー |
たかさ | 0.9m |
おもさ | 19.5kg |
せいべつ | 75%♂・25%♀ |
特性 | シンクロ/せいしんりょく/マジックガード(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
地方図鑑
カントー図鑑 | No.063 |
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ジョウト図鑑 | No.089 |
ホウエン図鑑(RSE / ORAS) | No.039/No.040 |
シンオウ図鑑 | No.029 |
セントラルカロス図鑑 | No.102 |
アローラ図鑑(SM / USUM)
| No.042/No.049
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ヨロイ島図鑑 | No.031 |
ヒスイ図鑑 | No.058 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ケーシィ | エドガー・ケイシー(実在の予言者、心霊学者) |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Abra | abracadabra(アブラカダブラ、手品ショーなどで使われる呪文) |
韓国語 | 캐이시 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 凯西 | 日本語名の音写+爱德加·凯西(エドガー・ケイシー) |
中国語(繁体字) | 凱西 | 日本語名の音写+愛德加·凱西(エドガー・ケイシー) |
中国語(香港) | 卡斯 | 日本語名の音写+愛德加·凱西(エドガー・ケイシー) |
ヒンズー語 | आबरा | 英語名の音写 |
ロシア語 | Абра | 英語名の音写 |
タイ語 | เคซี | 日本語名の音写 |
進化
ケーシィ → ユンゲラー(レベル16) → フーディン(通信交換またはつながりのヒモを使用) → メガフーディン(メガシンカ、フーディナイト)
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)から登場しているポケモンで、以降続く「エスパータイプ」の元祖にして代表といえる種族。
頭部こそキツネのような顔立ちだが、首から下はアーマーを着込んだように機械的な形状で、Y字状の3本指となった手足や、哺乳類らしからぬ先細りの大きな尻尾など、動物というより宇宙人じみた姿の持ち主。
強力かつ多種多様な「超能力」を扱うポケモンで、それら不可思議な力を日常的に使いながら生活する。
いつも座った体勢のまま、念力で低空に浮かんでじっとしており、身体を動かすことは殆どない。だが裏ではテレパシーのレーダーを張り巡らせて周りの考えることを読み取っており、危険を事前に予知または襲われると、テレポートで瞬時に姿を消してしまう。
一日になんと18時間も眠っているが、寝ている間でも起きている時と全く変わらない行動や超能力を見せる為、元から糸目な人相もあり、傍から見ると寝ているのか起きているのか見分けがつかない。
この習性のため、無心になって近づく、くろいまなざし等テレポートを封じる手段を用意、といった対策を取らないと捕獲が困難なポケモンとして知られている。
こうした行動が出来るのは、普段から自分への暗示で睡眠中の危機回避法をプログラムし、無意識でも動けるようにしているから。その為、起きた時に自分がどこにいるか分からず慌てるというお茶目な面も持つ。
やたら長い睡眠時間は、進化後より超能力を使うと疲れてしまう脳を回復させるためで、寝不足だとまともに超能力を使えなくなる。この睡眠そのものが超能力にも影響しているらしく、力の内容が見ている夢に左右される他、眠りが深ければ深いほどテレポートできる距離も伸びるといった事例が確認されている。
色違いの色合いはよく目を凝らさないと分からないくらい変化に乏しいので、光が出る瞬間を見逃さないように(進化後のフーディンは分かりやすいが)。
ゲームにおける特徴
技「テレポート」の代名詞的な存在であり、出てきてすぐ戦闘を離脱し逃げてしまうので捕獲難易度が高く、イラッと来た人も多いであろうポケモン。往年の四コマで、敵に回すと厄介だが味方にすると使えない技テレポート、といったネタがあったが、まさにその通りである。
- 上記の生態的設定とは違い、ねむりごな等で眠らせると普通に眠り状態になってテレポートは使えなくなるので捕獲が楽になる。それ故これでも戦闘時は一応ちゃんと起きている扱いのため、第7世代で登場したぜったいねむりの特性とは性質が異なっている。
- シンクロが理想性格の個体を探すにあたって便利な特性なため、よくわざと瀕死にさせられては固定シンボルの前まで連れて行かれるかわいそうなポケモンである。
初代・FRLG・ピカブイ
- 出現場所
- 捕まえにくさとは対照的に、スロットの景品で手軽に手に入る代表格。特に『初代』『FRLG』では落ちているコインと他の客からもらえるコインだけでもケーシィとの交換枚数に達する。ロケットゲームコーナーの景品交換場では連射コンで延々とケーシィを買うことができるため、この手法を利用した色違い厳選も存在する。
金銀クリスタル・HGSS
- 『金銀』では34ばんどうろ・35ばんどうろ・5ばんどうろ・6ばんどうろ・8ばんどうろ・24ばんどうろ・25ばんどうろに出現するが、『クリスタル』では6ばんどうろに出現せず、『HGSS』では金銀のものに加えてジョウト地方のサファリゾーン(平原エリア)に出現する。また、コガネシティのゲームコーナーでも入手可能。
- 『金銀クリスタル』では、カントー地方からジョウト地方へ「そらをとぶ」事ができない為、ポケモンセンターの左にいるお爺さんに話しかけるとケーシィのテレポートでワカバタウンに飛ばして貰えるが、殿堂入り後はできなくなる。『HGSS』ではポケモンリーグからジョウト地方へ飛べる様になった事から必要無くなり、お爺さんも「最近みんなそらをとぶで帰ってしまうからのう…」と話している。
- 北米版HGSSでは、ビリリダマめくり乱数で簡単にコインを稼げるため、「テレポート」要員として調達するチャートがあり、2023年11月11日時点では北米版Any% GlitchlesSの世界記録がこのチャートであるぐらいである。この作業には3分程度を所要するが、その3分で他にダブルバトルの数合わせ兼シナリオ途中までの戦力補強用で「りゅうのいかり」を覚えるミニリュウや乱数ライコウ用の「10まんボルト」の収録されたわざましん24が手に入るので、この程度のタイムロスは安いものである。
RSE・ORAS
DPt・BDSP
- 『BDSP』では、序盤のトレーナーズスクールにいる2人のトレーナーが繰り出してくるのだが、旧作と違い使用技が「めざめるパワー」から「チャージビーム」に変更されている。しかし、ケーシィ本来のポテンシャルと技の性能が相まってかなり強力な相手となり、返り討ちにあったという報告が相次ぎ、まさかのトラウマ認定されている(特にポッチャマを選んだプレイヤーにとっては。更に発売前から公式がなまじとポッチャマを推してたのもあっただろう…)。
- ちなみにハクタイの森にも、技が序盤としては高威力の「エナジーボール」に変更されたケーシィを繰り出すトレーナーがいるが、こちらはモミとのダブルバトルな上、プレイヤー側のレベルも上がっているので前述程の被害は少ない模様。
BW・BW2
- 『BW』ではホワイトのみホワイトフォレストでビジネスマンのヒロノリがいれば出現する。『BW2』ではカラクサタウンでカバルドンを持っていればハツネからフーディン(おヒゲ)を交換で入手する事が可能なのでタマゴを生ませよう。
- 『BW2』ストレンジャーハウスにケーシィと仲が良かったという幽霊の女の子が登場する。
XY
SM・USUM
ソード・シールド
LEGENDSアルセウス
スカーレット・バイオレット
- 未登場。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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第1世代 | 25 | 20 | 15 | 105 | ※ | 90 | 255 |
第2世代から | 25 | 20 | 15 | 105 | 55 | 90 | 310 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
- 既にとくこうが高く素早い。しかし捕獲したものはユンゲラーに進化するまでは自力ではテレポートしか覚えない。対策としては「技マシンやタマゴ技で攻撃技を補う」か「経験値を荒稼ぎして一気にユンゲラーにしてしまう」かなのだが、第5世代までは戦闘に出さないで経験値を稼ぐのが難しかったため、コイキングやラルトスと並んで育成の面倒なポケモンとして名が挙がることが多かった。
- 特に初登場のRGBPでは、ユンゲラーやフーディンに進化させればとくしゅの低いポケモンを問答無用で瞬殺できる強ポケである反面、わざマシンが希少かつタマゴシステムが無いので育成の面倒さに対するフォローがほぼ無いという極端な存在だった。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ナツメ(無印22話)
- オタネ(無印156話)
- アザミ(AG158話)
- ミル(DP47話)
漫画版
番外作品
ポケモンGO
第一世代の伝説のポケモン&メタモンでない通常ポケモン枠として初期から登場している。
野生で出てくる確率は低くなく、たまに見かける。戦闘画面の挙動も、不定期的に念力的な動きでボールを弾く通常動作以外は、第二世代アップデート前まではジャンプもせず一切不動、アップデート後はゴース・ドガース・ムウマのように∞の字に高速移動する程度である。
ただし1回投げ当てたボールから出られるとほぼ必ず逃げられる。ケーシィの捕獲失敗時の逃走率は99%に設定されている模様。つまり1度のボールで確実に捕獲しなければならないので、絶対に捕獲したい高CPケーシィ相手にはズリのみ(余裕があれば金のズリのみ)とハイパーボールの組み合わせが必須となる。
この仕様は、「テレポートですぐに逃げる」という原作の仕様を再現したものと思われ、現在ケーシィとコソクムシのみの特別なものである。
ただし、レイドボスやGOロケット団の繰り出すシャドウポケモンとして登場した時のゲットチャレンジは例外で、この時は手持ちのプレミアボールが無くなるまで絶対に逃げることはない。恐らくわざわざ相手を倒さなければならないという手間を考えての措置だと考えられるが、いずれにせよいつものように一発で逃げられるということはないので、安心してボールを投げよう。
また、フィールドリサーチのリワードとして手に入る個体も、リサーチのリワードの仕様上逃げられることは絶対ない。今のところこいつがリワードになっているリサーチは後述するコミュニティ・デイ以外では殆ど実装されていないのが玉に瑕だが。
この仕様のせいで、最終進化形であるフーディンへの進化と育成に途方もない労力とアイテムをつぎ込む必要が生じたため、プレイヤーからケーシィのみならず進化形であるフーディンそのものの評判もガタ落ちするという結果を招いてしまう。
開始当初は進化形のフーディンがエスパータイプ最強の座にいて苦労してでも入手・育成する価値があったが、第二世代組の実装によりフーディンとほぼ互角の性能で、かつ進化元の入手がケーシィよりも容易で、育成もよりお手軽に行えるエーフィが登場。
捕まえ損ねると逃げられるという仕様さえなければ、ケーシィ、ひいてはフーディンの評価ももう少し違ったものになっていたかもしれないのだが………そう考えると中々に罪深いポケモンであったと言えるだろう。
アップデートを重ねるごとに捕獲率やボールから抜け出される頻度は少しずつ改善されてきており、さらに第三世代実装後の現在では、天候ブースト機能の実装で、エスパー・ひこう・ドラゴンの出やすくなる「強風」の日には若干ではあるが出現しやすくなった。
この強風、「今日は風がちょっと強いな」という日であれば、現実で雨が降りだしても強風扱いになっているという、少し珍しい止まりの天気であるうえ、エスパーとドラゴンには激レアポケモンが多いので、出現率アップのライバルが少ないという、ケーシィにとっては結構恵まれた環境である(しかも、強力なサーナイトになれるラルトスもレアポケモンとして実装されるというおまけつき)。
さらに、2018年4月に行われたカントーイベントでは、ワンリキーやコイキング等と共に出現率に上方補正が掛けられ、街を出歩いていると結構な数のケーシィと遭遇することができた。捕まえ損ねるとほぼ逃げてしまうという点は変わっていないものの、はっきり言ってそれを補って余りあるほどの出現率の高さで、しかもイベント開催期間中は取得できるアメの量が2倍になっていたこともあり、この間に個体厳選やアメの取得が捗ったという方も多かったであろう。
対してノーマルタイプのレア度低ライバルが大量に居るイーブイは、場所によっては出現率がかなり下がるケースも出てきたので、今はエーフィとの入手のしやすさの比較は一言で言い表せない状態になっている。
コミュニティ・デイ
そして、2020年の4月のコミュニティ・デイの対象ポケモンに選ばれた。
御多分に漏れず、色違いが実装され、イベント開始~終了後1時間以内までにフーディンへ進化すると通常技でカウンターを習得する(通常技が特別な技に指定されるのはバンギラスの「うちおとす」以来となる)。
日本時間では4月25日(土)11:00~17:00開催。この期間中は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため(本イベントも3月開催予定だったのが1ヶ月延期された)、外出禁止や外出自粛要請を出されていた国が多かったという事情もあり、自宅でも楽しめるイベントが用意された。有料のスペシャルリサーチ「ねんりきポケモンの謎を解け!」に参加可能、GOスナップショットのサプライズでケーシィが数匹出現、イベント中相棒ポケモンからモンスターボールが大量に貰える等々。
さらにその様な世界情勢とはまた別の、ケーシィだけの特別措置として、捕獲失敗時の逃走確率が大きく変更された。故に、イベント中は捕獲失敗してもほとんど逃げないのだ。
色違い出現率が大幅上昇しているとはいえ稀少な色違いケーシィに逃走される悲劇の発生をなんとしてでも避けたかったのだろう。
イベント終了後から通常出現したケーシィは逃走確率が修正され、いつも通り捕獲失敗⇒即逃走の仕様に戻っている。イベント後に超低確率で通常出現していく色違いケーシィがどうなっているのかは定かでないが。
ポケモンマスターズ
主人公&ケーシィ
報酬で貰えるタマゴから孵化する事があり、バディにする事ができる。ユンゲラーに進化させる事が可能。
その他
「悪の組織・ジョウト編」でのヒビキの反応からやっぱり「ケーシィ=テレポートで逃げられる」という発想らしい。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
モンスターボールから登場するポケモンの一種。ふわふわと浮かびながら相手に接近し、攻撃範囲に捉えるや相手を巻き込んでテレポートする。これにより、相手の行動を乱したり、足場の無い所へ連れ去って場外KOを狙えたりする。
アニメ版
アニポケ・第1-7シリーズ
- ナツメのケーシィ
- 無印22話に登場。ナツメの超能力に反応してユンゲラーに進化する。
- オタネのケーシィ
- 無印156話に登場。巨大ゲンガーと戦うが…
- AG146話
- 元々は鉱山の町で採掘を手伝っていたエスパーポケモンの1匹だが、鉱山が廃坑になって置き去りにされた。
- それ以来寂しさを紛らわすため他のエスパーポケモン達は音楽を鳴らして毎日踊り明かしていたが、このケーシィだけはそんな気になれないのか「しんぴのまもり」で音を遮断していた。
- サトシ達がエスパーポケモンとゴーストポケモンの騒音を巡るいがみ合いを解決しようととった策はケーシィの「しんぴのまもり」を使ってエスパーポケモンをその中に入れる事で音を遮断しゴーストポケモンの平穏な生活を取り戻させた。
- ちなみにケーシィにはヘッドホンをつける事で音を遮断して眠っていた。
- アザミのケーシィ
- AG158話に登場。アニポケでのアザミは糸目フェチであるため、ケーシィも例外なく手持ちにいた。
- ミルのケーシィ
- DP47話に登場。進化後が諸事情により、アニメ版ではケーシィを使っている。
- 「テレポート」を得意とするが、水の中では上手く技が出せず水の中のギャラドスとは戦う力が無い。
- テレポートの力を見たロケット団に目を付けられてミルと一緒に捕まってしまうもテレポートで逃げ出す。しかし、再び捕まった時はエスパー技を封じる特殊な網の中テレポートで逃げ出せなくなってしまうがそこへサトシのナエトルの「はっぱカッター」で網を破ってもらい脱出した。
- 新無印135話
- ゴウが幼い頃に家に入ってきた野生の個体と出会っており、両親が仕事で忙しく留守番する事が多かったゴウの遊び相手になっていた。
その他
DP | 93話(回想) |
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XY | 92話 |
SM | 1話・6話・17話・21話・23話・27話・42話・50話・72話・90話 |
新無印 | 49話・87話・136話 |
アニポケ・第8シリーズ
- 46話・66話・67話:モブで登場。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- ブルーのケーちゃん
- 性別♀・特性:シンクロ・性格:きまぐれ
- 第3章でブルーがシルバーの身を守るために彼をテレポートさせる。
- 第5章ではシルバーの潜在意識を刺激して埋もれた記憶にあるトキワシティのイメージを見ていたことが明かされた。
- 第1章:カントーのポケモンだいすきクラブ会長のケーシィが登場。ロケット団によって誘拐され行方不明になっていたが、レッドによって事件が解決した後、監禁中にフーディンに進化しており、会長は気絶。しかし、当初「ポケモンは可愛がるもの」としてバトルを忌避していた会長はポケモンリーグを観戦して以来すっかりバトルに魅せられた模様である。
- 第7章:サターンの手持ちが登場。テレポートによるヒット&アウェイを得意とする。
余談
名前の由来はアカシックレコードから情報を引き出すという触れ込みで知られた超能力者:エドガー・ケイシー、第1世代に多かった実在の人物をモチーフとするポケモンの1匹である。ケーシーはケーシーでもタカミネではない。
ちなみに英語名は「アブラ」で進化系のユンゲラーは「カダブラ」である。
関連イラスト
関連タグ
0062.ニョロボン→0063.ケーシィ→0064.ユンゲラー