基礎データ
全国図鑑 | No.0292 |
---|---|
ホウエン図鑑 | No.044 |
セントラルカロス図鑑 | No.113 |
ガラル図鑑 | No.106 |
ローマ字表記 | Nukenin |
ぶんるい | ぬけがらポケモン |
タイプ | むし / ゴースト |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 1.2kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | ふしぎなまもり |
タマゴグループ | こうぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ヌケニン | 抜け殻+忍者 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Shedinja | shed(脱皮する)+ninja(忍者) |
ドイツ語 | Ninjatom | Ninja(忍者)+Phantom(幻影) |
フランス語 | Munja | mue(抜け殻)+ninja(忍者) |
韓国語 | 껍질몬 | 껍질(kkeopjil、皮、殻)+monster(モンスター) |
中国語(簡体字) | 脱壳忍者 | 脱壳(tuōké、脱皮する)+忍者(rěnzhě) |
中国語(繁体字) | 脫殼忍者 | 脫殼(tuōké、脱皮する)+忍者(rěnzhě) |
ヒンズー語 | शेडिंजा | 英語名の音写 |
ロシア語 | Шединья | 英語名の音写 |
タイ語 | นูเคนิน | 英語名の音写 |
進化
└→ ヌケニン (※)
(※)手持ちを5匹以下にしているとテッカニン進化時に手持ちに加わる。
第4世代以降はモンスターボールを最低1つ所持している必要がある。
概要
初登場は第3世代。
ツチニンの進化系(?)。
セミの抜け殻のような、それでいて亡霊っぽくもある変わったむしポケモン。
元々抜け殻なので背中にはテッカニンが羽化した跡であろう大きな穴が開いていて、体内は空っぽ。覗くと魂を吸い取られるらしい。
ちなみに抜け殻のくせにいつも宙に浮かんでおり、自在に飛び回ることもできる。なのに翅も身体も全く動かさず、呼吸もせず、生命活動らしいものはまったくない。
何故、ポケモンの抜け殻が魂を宿し、新たなポケモンになるのかはいまだ謎に包まれている。
頭の天使の輪っかのような器官は何のためにあるかは不明だが、アニポケではここから太陽光を吸収し、ソーラービームを発射していた。
抜け殻であるためかポケパルレではポフレを食べない。ポケモンキャンプでカレーを作るとヌケニン用にスプーン一杯分が用意されるが、やはり食べるモーションはない。ただ、味によってちゃんと背景が変わるのと、しっかり状態異常などは回復するので雰囲気は楽しんでいるのかもしれない。
撫でられると喜ぶので感覚は存在する模様。
呼べば返事をしてくれるし、辺りを見回したりポケじゃらしに反応したりはするものの、身体を動かすことがない設定を反映してなのか感情表現のモーションを一切持たない。このため、話し終わるとリアクション無しですぐにどこかへ行ってしまうので少しそっけなく見える。ポケモン同士の会話でも、ヌケニンは微動だにしないまま頭上のアイコンだけが連続で出るような話し方をする。実は案外早口なのかもしれない。
ちなみに、あくまで抜け殻らしくタマゴグループは鉱物。
しかもちゃんとメタモンとタマゴを作る事が出来る。
ゲームでの特徴
非常に特殊な進化条件を持つポケモン。
ツチニンがテッカニンに進化する瞬間、自動的に手持ちに加わるという性質が特徴。
手持ちが5匹以下で、普通のモンスターボールが1個以上あるのが条件だが、第3世代のみモンスターボールは不要。この条件を満たしていないと出ない(再出現もしない)ので、もしヌケニンを取り逃した場合はまた別のツチニンを用意する必要がある。
ちなみにテッカニンと違ってニックネームを引き継がず、おやも元のツチニンのものを引き継いでしまう為、ツチニンを通信交換でもらった場合は注意。
そんな進化条件故に剣盾以外の作品では野生では出現せず、剣盾でもワイルドエリアの巣穴でしか出現しない。
最新作の第9世代では後述の要素の関係か未登場となった。
その仕様上、第3世代ではテッカニンと同じボールに入る。
当時のボールの種類が多くないためそこまでオサレな事は出来ないが、覚えておくといい。
第4世代以降はモンスターボールがないと手に入らない都合上モンスターボール固定。
オシャレボールは第8世代で頑張って見つける以外にない。
なお、HGSSの虫取り大会で捕まえたツチニンをDPt』に送ってヌケニンに進化させた後に他のソフトに送れば、コンペボール入りのヌケニンを作ることができる。
ちなみにそのコンペボールも第8世代で(低確率だが)入手可能。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 90 | 45 | 30 | 30 | 40 | 236 |
種族値は攻撃が高めになっているものの、それ以外はツチニンのまま変わっていない。
と、言うよりHP以外はツチニンの攻撃と防御を入れ替えただけである。
そして残ったHPは驚愕の1。
しかも、無振りLv50で実数値76になるとかそういう次元ではなく、一切の要素に関係なく1固定。
そのため、事実上防御と特防の種族値もあってないようなものとなっている。
無論、全ポケモンの中で最も耐久力が低い。今後もこの記録が破られる事は無いだろう。
合計種族値はミツハニーにすら劣る236。
全ポケモンで唯一進化することで合計種族値が下がるポケモンであり、最終進化形としてはヨワシ(たんどくのすがた)に次ぐ堂々のワースト2位である。
ちなみに、素早さの種族値自体は低いものの、前述の通り努力値を振っても意味がない箇所が3つもあり特攻もあまり活かせないため、努力値は必然的に攻撃と素早さに全振りになる事もあり、意外と素早さ40にしてはそれなりに素早くなる。
また、防御と特防はあってないと書いたが、一応ダウンロードに影響するため、まったくの無意味と言うわけではない。
ただ、その場合は基本的に努力値を振るよりも個体値を下げる方が効率的だったりする。
技に関しては、各種ゴースト技やむし技、ゴーストタイプらしい搦め手が揃う。
サブウェポンには乏しいが、一応第6世代からゴースト技がはがねタイプに対して等倍ダメージが入るようになったため、一致技だけで全ポケモンに等倍ダメージを与えられる点は優秀である。
なお、第4世代までヌケニンは進化(分裂?)後にはテッカニンが覚えていた技をそのまま引き継ぐことができた。
ツチニン時に覚えずテッカニン進化時に覚える技は「いやなおと」「つるぎのまい」「きりさく」「こうそくいどう」「バトンタッチ」の5種類。……よりにもよってヌケニンにとっても有用な技ばかりなのが悲しい限りである。
一応、「こうそくいどう」は第8世代でもヌケニンに与えられたが、他の技はヌケニンには与えられるじまい。
……ちなみに、ツチニンからの遺伝で「いのちがけ」を覚える。
もちろんこれは分身であるテッカニン用の遺伝技なのであるが、ヌケニンが使えば当然相手に与えるダメージは1。完全にギャグの域である。
この技で間違ってもハピナスを倒そうなどと思ってはいけない。
が、いずれにせよこのままではただのHP1の虚弱ポケモン。
もちろん、何もないわけがない。
ヌケニン最大の強み、それは特性「ふしぎなまもり」にある。
ふしぎなまもりは弱点以外の攻撃を全て無効化すると言うとんでもない特性。
その力はザシアンのきょじゅうざんやカイオーガのこんげんのはどうは勿論のこと、ディアルガの「ときのほうこう」やパルキアの「あくうせつだん」など、弱点でさえなければ概念に干渉する神々の力さえ無力化してしまう。
一応説明では「あたらない」となっているが、回避と無効で大きく結果が変わるような技は現状存在しないため、結果としては同じである。
いくら能力値が低いとは言え、攻撃さえ利かなければ後はワンサイドゲーム。相手はヌケニンのPPが全て切れるまで一方的に痛めつけられる事になるので敗北がほぼ確定してしまう。
普段は使われる事が少ない「れんぞくぎり」もこの様な状況下では連続使用が可能になるので最終的には威力160で襲い掛かってくる。
弱点自体はほのお・ひこう・いわ・ゴースト・あくと多いが、攻撃技しか持っていない相手がこれらのタイプの攻撃技を持っていない場合、文字通り詰む。
そのため、このポケモンにとって半減と等倍の間に違いは存在しない。
ヌケニンにとってのタイプ相性とは、無効か一撃かのどちらかなのである。
なお、この特性に「なりきり」は効かず「スキルスワップ」はできない。「かがくのちから」や「レシーバー」で拾うこともできない。
まあこんな特性ホイホイ交換されたらダブル・トリプルバトルがとんでもないルールになるので仕方ない。
ただし「トレース」は何故か可能で、弱点が1つしかないポリゴン2にこの特性をトレースされると大変なことになる。
当然だが、タイプ相性以外にも欠点はある。
あくまで無効化するのは攻撃のみであり、「どく」「やけど」といった状態異常や「すなあらし」等のダメージ(特性「マジックガード」で防ぐことが出来るもの)には「ふしぎなまもり」が発動せず、あっさりHPが0になってしまうのである。
なお、相性上の無効ではないため「でんじは」も通るが、むしろ「どく」「やけど」を受け付けなくなるので余り使わない方がよい。
更に、攻撃手段に接触技が多い(というかタイプ一致物理技に非接触技が1つしか無い)ため、「さめはだ」や「ゴツゴツメット」にも弱い。
無論特性を封じる効果や特性を変える効果は防げないのでそのまま受けることになる。
ちなみに第6世代では、ダメージを受けたとき(というか被弾して倒されるとき)にHPのゲージが徐々に減っていくのではなくゲージが緑の状態から一瞬で消えるようになった。
第7世代では他のポケモン同様ゲージ減少式に戻ったが、代わりにいきなり赤くなるようになった。
近年、「かたやぶり」を持つポケモンの増加・複数回攻撃・「ステルスロック」の流行、天候を利用したパーティの増加など、環境に強烈な逆風が吹いている。
そんな世代が新しくなるごとに何かしら天敵や対策方法が増えていくヌケニンの悲しい宿命は「新作毎に弱体化が約束されているポケモン」などと揶揄されることもある。
ちなみに逆に「新作毎に強化が約束されているポケモン」と揶揄されるのはほぼ全ての技を覚えられるドーブルである。
一方で追い風も無いわけでもない。
第6世代で登場した「ぼうじんゴーグル」により天候ダメージに関しては耐性を(ただし弱点攻撃に無防備になるので注意)、第7世代で登場した「ぼうごパット」により直接攻撃時にてつのトゲ等への耐性を、第8世代で登場した「あつぞこブーツ」によりステルスロック等への耐性を持たせられるようになった。
……が、どれかを対策すればどれかを対策できなくなるため、結局きあいのタスキが安定しやすい。
また、第8世代ではめざめるパワーが廃止され、めざめるパワー炎でナットレイのついでに刈られるといったケースがなくなった。ほぼ全てのポケモンが覚えたいばる、どくどくの使い手が減ったのも嬉しい。
……と、このようにチート特性を持ちながらも対策はいくらでもあるのだが、彼の怖いところは忘れた頃にやってくること。
廃人御用達のバトル施設で対策のない手持ちだけが残った時にこいつを出された時の絶望感は半端ではない。ダイヤモンド・パール期の公式攻略本でも、手加減クロツグ到達前のヌケニンは要注意ポケモンとして喚起されていた。
また、XY黎明期に多くのプレイヤーが新しいポケモンに目移りしてヌケニン対策を忘れていたところにヌケニンが一定数使われて刺さったという報告もある(当時ポケモンバンク解禁前という事情もあった)。
過去には公式世界大会決勝戦でヌケニン相手に詰んだという事例もあったりする。
WCS2009マスターカテゴリ準優勝のパーティに雨パ対策として入っていた実績もあり、この大会の決勝戦2本目(決勝戦は2本先取で勝利のルール)では、ほぼ負け確の状況で相手の最後の1体であるドクロッグに「かげうち」を急所で当て、勝利をもぎ取った。
さらに古くはポケモンフェスタ2004優勝パーティが徹底的にゴーストウエポンをガン積みし、「めざめるパワー(ゴースト)」まで覚えさせてヌケニンを包囲していた。
前述の通りカイオーガの殆どの技を無効化できる上にザシアンも有効打を持っていないことが多いので、剣盾における伝説解禁戦では採用率が比較的高い。
実際ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022においては、ジュニア/シニア/マスターの三部門でヌケニン入り構築が準優勝している。
第6世代ではメガヤミラミと組むことでヌケニンの致命傷になる変化技はマジックミラーで跳ね返し、ヤミラミが苦手な高火力技・フェアリー技はふしぎなまもりで無効化するといういわゆる「ヤミヌケ」と言われる構築が生まれ、さらに結果を残している。
弱点はあるが強特性を持つポケモンがお互いを長所でかばい合って相手を追い詰めるというなんとも面白いタッグである。……回される方はたまったもんじゃないが。
ちなみに、この構築はあくタイプにめちゃくちゃ弱いため苦手な相手に詰められると一瞬となる。
そして、このポケモンの真価は読み合いに存在する。
選出画面にヌケニンがいた時点で、相手はヌケニン対策ができるポケモンをほぼ確実に一体は選ばざるを得ない。このため選出されるポケモンが読まれやすくなってしまうのだ。
そして対策ポケを選出したところで、ヌケニンが実際に選ばれたかどうか、いつ出てくるかは出されるまで分からない。
つまりポケモン全てが出てくるまで、常にヌケニン対策のポケモンを守りながら戦う必要があり、行動までも読まれやすくなる。かなりハイリスクハイリターンな読み合いを相手に強制させる事が出来るのである。
これに加えてダブルでは「サイドチェンジ」までついてくる。
相手からすればたまったものではない。
一方で使用者としても、ダメージ系の状態異常や「すなあらし」「あられ」の天候変化を擁するパーティと遭遇した場合はポケモン1体が完全な死に札になる可能性を孕む。
そうでなくとも上述の通り弱点は多岐に渡るため、思わぬ隠し玉や持ち物で即死させられないとも限らず、別のポケモンのついでに対策されることもあり得る。
総じて、相手からすると「強い」というよりは正しく「厄介」の表現が似つかわしいだろう。
対策する方法は多数あり容易。それでも頭の片隅に入れておかないと一匹で詰みかねない、かなり変わった立ち位置にいるポケモンである。
が、そんなヌケニンも第9世代では未登場。
恐らく、テラスタルで二重三重に対策を強いられる羽目になるのを避けた形だろう。
ついでに、ふうせんを持たせてでんきタイプにテラスタルすると、簡単に弱点なしヌケニンが実現できてしまう。これはひどい。
もちろん、先述の通り攻撃技以外に苦手なものも多いため、無敵のポケモンとまではいかないが……いずれにせよ、コイツの巻き添えで第9世代の参戦の切符を最後まで握る事が出来なかったツチニンとテッカニンは泣いていい。
特にテッカニンはキタカミの里と言ういかにも生息しそうな舞台があってこれである。
……因みに、本作から上記にもあった天候の1つ「あられ」が「ゆき」に置き換わっており、地味にスリップダメージを与えられる手段が減っている。
ヌケニンにとっては願ってもない強化であり、ゆきふらしに弱いといった点が解消される事になった。今後の対戦環境ではユキノオーやバイバニラに対抗できるのでは無いかと考えられている。
余談
「ものまね」を使い「なかまづくり」を覚えさせてミカルゲに「なかまづくり」を行うと、誰もが一度は想像する「俺が考えた最強のポケモン」である「ふしぎなまもりミカルゲ」が爆誕する(フェアリータイプの登場までは無敵だった)。
そして第6世代では「がんじょう」と「スキルスワップ」を両立できるメレシーが登場。これにより、予め「シンプルビーム」などで「ふしぎなまもり」を書き換えておけば弱点攻撃を受けても倒れない「がんじょうヌケニン」を爆誕させることもできる。
ただしあくまでヌケニンなので、状態異常やスリップダメージには相変わらず無力(「がんじょう」もやはりこれらによるダメージを無効化できない)。
状態異常に関しては眠ったりわざとヌケニンに「でんじは」を当てればある程度何とかなるが、特性自体を貫通する「かたやぶり」が天敵なのも同じである。
なお、タイプを変更すれば無効化できる攻撃も変わる。
たとえばみずびたしでみずタイプに変えれば弱点はくさ・でんきの2つになる。
なお、ORASにあるキンセツフードコートでコイル焼きを頼んだ最後の6戦目にエリートトレーナーのターコが2匹も繰り出してくる。
最早悪意以外の何物でもない。
この時点で前情報が無いと天候特性や弱点の全体技を除き、両方が弱点を突ける技を持ってないと確実に詰むため、最後の最後でターンをずらされたプレイヤーにトラウマを植え付けた。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:HGSS強化後
※2:BDSPのバトルタワー
番外作品
『ポケモンXD』
「バトルディスク11」において、ダブルバトルでヌケニン6匹を1ターンで倒す問題として登場する。
『ポケモン不思議のダンジョン』
なんとLv1の時点で3ある。
また、固定値にもなっておらずツチニンのHPも引継ぎ、マックスアップでも上がるようになっている。テッカニンの技を引き継がないのは最初期からの仕様。
特性「ふしぎなまもり」の効果で、効果抜群以外のわざを無効化、そして通常攻撃は1ダメージずつしか通らない。
更にゴーストタイプであることにより、壁の中を通過することができる。
ただし罠や投擲アイテム等、ふしぎなまもりでは防げない事故で落ちる事も。
罠はかしこさグループが優秀であるためある程度は誤魔化せる。
育成状況が一時的にリセットされ、かつ長丁場となるレベル1ダンジョンでは、即死するポイントが多すぎるため非常に難易度が高い。
それにもかかわらずクリア報告が多数寄せられていることから、とてつもない魅力を秘めているポケモンであることがうかがえる。
ちなみに、倒しても得られる経験値はわずか3。倒してもうまみゼロである。
…なのだが、ポケモン超不思議のダンジョンと救助隊DXでは敵のツチニンを倒した後にも出現するようになり、通常攻撃無効+常時鈍足+敵から狙われる+敵に殴られてその敵を進化・覚醒・メガシンカさせるという厄介すぎる特性が追加された。なので、経験値がショボくても見つけ次第倒さないと面倒。
救助隊DXでは直接勧誘が可能になり得られる経験値も改善された(場所によっては200ぐらい手に入る)が、通常攻撃は無効な上にすごわざ「Gごりおし」は「ふしぎなまもり」を貫通しないため、倒す手段が難しいことに変わりはない。
レベルリセットダンジョンでのHPは多少増えたがそれでもわずか8しかないのがネック。どく状態(HPの自然回復は可能だがターン経過のダメージは40に増加)や飛び道具はもちろん、トゲトゲのワナ(25ダメージ)を踏んでしまっても即死してしまう。一時ドーピング機能が追加されたオレンの実を複数個使ってでも最大HPは必ず増加させておきたい。
『ポケモンGO』
ポケモンGOにも、同期からだいぶ後れを取って第四世代ポケモンたちの始発組とほぼ同時期に実装。
入手方法は2020年5月時点リサーチ限定であり、特別なリサーチのリワードとして登場する。原作と異なり、ツチニンから進化させて手に入れることはできない。
原作のような特性というシステムが存在しないポケモンGOにおいて、「ふしぎなまもり」をどのように再現するのか期待が寄せられていたのだが……残念ながら何もなかった。
HPはどんなにレベルを上げてもゲーム内の最低保証である10固定。
防御も最終進化系の中ではデオキシス(アタックフォルム)に次ぐワースト2。
このような絶望的な耐久力のため、バトルでの実用性は皆無。完全なコレクション用のポケモンである。
しかもトレーナーバトルに至っては、問題を起こすような仕様が無いのにもかかわらず、メタモンと並んで使用不可能という扱いである。
状態異常や天候ダメージが存在せず、ポケモンの覚えられる技が2つまでのポケモンGOでは対策手段が限られすぎているため仕方のない措置ともいえるが、それにしてもあんまりな扱いである。これを機に本編シリーズでもHPが2以上になってくれればスリップダメージで即死しなくなって助かるのだが……
『ポケモンカード』
本作ではツチニンから単独で進化できるが、HPが低い特徴はやはり引き継いでおり、基本30、高くても60しかない。
しかし、こいつの強さは特性にあり、過去のカードでも「進化orEXからダメージを受けない」「きぜつしてもサイドをとれない」「自身をポケモンのどうぐにすることで相手が取るサイドを少なくする」と中々の厄介者だった。
剣盾篇ではなんとテッカニンの「からぬけ」を使わないと出せないが相手のHPを必ず10にする技「いのちをしぼる」を持ったヌケニンという超極端なスペックのヌケニンが爆誕した。
「からぬけ」の発動には自身が山札にいなければならず、手札を手にしたら最後ただの足手まといになるだけの存在だった。
…が、登場から1年半後、そんなデメリットにまさかの抜け道が誕生した。
「いきなりへんげ」のメタモンである。
「いきなりへんげ」はトラッシュのたねポケモン(ルール持ちを除く)の技をすべて使える特性。
そしてこのヌケニンは進化ポケモンでなくたねポケモンに設定されているため、何らかの方法でヌケニンをトラッシュしてしまえば、場に出すデメリットなしで「いのちをしぼる」を発動することができるようになった。
条件さえ揃えればぶっ壊れコンビと化す。但し、メタモン自身もHPが70と少ないので体力管理の必要には注意。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』
スピリットとして登場。ランクはHOPE級。
ルールは体力制で、母体はMr.ゲーム&ウォッチ。…なのだが、こいつの体力が恐ろしいほど少ない。
なんと1である。体力制なのに。
なのでソニック(ファイター)などのそこそこ足が速いファイターでダッシュ攻撃をすれば、それこそ即死である。
自身がスピリットを付けずに勝つことも容易。
一応「リフレクト」が付いているので、弾速の早い飛び道具で倒すことは出来ない。
正直だからどうしたという話だが。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
ゴウのヌケニン
新無印編91話で登場。
謎のゴースト列車に迷い込んだゴウが、そこにいたツチニン達の一斉進化を見届けた際、いつの間にか彼のボールに入り込む形でゲットされていた。
〈ゲストなど〉
ハンゾウのヌケニン
AG編44話と45話で悪役・ハンゾウのポケモンとして登場。
特性であらゆる攻撃を受け付けないという原作通りの厄介さを見せたが、カスミのギャラドスが覚えていた「かえんほうしゃ」を浴びせられた事で静かに倒れた。
なお、この話の影響からか系譜がトゲピーの対と呼ばれたがヌケニンを始めとするツチニンの系譜は「運に頼らない堅実な戦法で戦う」という点が対の要素と言える(別にこの系譜に限った事ではないのだが)。
XY77話
小さくスカイリレーの参加者と思われる個体が登場(スタート時点でテッカニンが参加していた事から、おそらくそのテッカニンと同じチームと思われる。)。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
4章でアクア団SSSのシズクのツチニンがテッカニンへ進化した直後、海底洞窟にペリッパー以外のポケモンを置いてきた事で手持ちに空きがあったため加わっていた。テッカニンがテッセンのライボルトに捨て身の「かみなり」で倒されたが、ヌケニンを知らなかったテッセンを倒した。
6章ではエメラルドがバトルピラミッドに挑むために手持ちにしたポケモンで登場。
またコゴミの手持ちの個体も登場している。
関連イラスト
関連タグ
0291.テッカニン→0292.ヌケニン→0293.ゴニョニョ