概要
ポケモンコロシアムの続編で、シナリオやシステムなど前作から多く引き継がれている。ただし、バトル中の演出については『対戦モード』と共に前作から一新している。(具体的には、フィールドに出したお互いのポケモンが相手(主人公側も含む)に攻撃される際のダメージ演出をトレーナー側にも実装)
前作同様『シナリオモード』と『対戦モード』の2つのモードで成っている。
ポケモン第三世代の作品だが、ウソハチやゴンベなど第四世代の一部のポケモンがゲスト出演している。
RSEやFRLGと通信することができる。
本項では前作の記事と同じく主にシナリオモードについて説明する。過去のバトル施設や場所(ただし、5年後も残っているもの)も一新して登場する。
以降、続編は出ていないため、オーレ地方が舞台となるシナリオは本作が最後となった。
タイトルにもなっている『XD』は、2つの意味を持つ。
①『eXtra Dimension』 訳は「新しい次元」など。タイトルはこちらの意味で用いられている様子。
②『eXtra Darkpokemon』 リライブ不可能とされる究極のダークポケモンのことで、ダーク・ルギア(XD001)がこれにあたる。
(※英語版の『ダークポケモン』は『ShadowPokemon』と訳されているため、②は成立しない)
ゲーム情報
タイトル | ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア |
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機種 | ゲームキューブ |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2005年8月4日(木) |
価格 | 5,524円+税 |
販売元 | 任天堂 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発 | ジニアス・ソノリティ |
CERO | A(全年齢対象) |
本作(シナリオモード)の特色
本編ではなく派生作品であり、ポケモンコロシアムの続編のため、RPGでありながらも本編とは毛色の異なる作品となっている。
舞台設定や世界観
(※オーレ地方の詳細及び登場する施設については、オーレ地方の項を参照)
前作のキーキャラクター(過去のスレッドなど)が、本作でも重要な役割を果たすことも少なくない。(その過去を語る人物にも注目)
『ポケスポット』と呼ばれる場所にのみ野生ポケモンが出現するようになり、捕獲することもできるようになった。
キャラクターデザインはコロシアムと同じくヒロモト森一。
主人公の設定は前作から年齢を下げ、シリーズ本編の主人公とあまり変わらない年齢になっている。
そのためか、アダルティ(大人)な雰囲気がだいぶ薄れ、若干ではあるが子供にも遊びやすいタッチになった。
主人公のデフォルトネームは『リュウト』(他にはジェイミー、レツ)。
パートナーは前作の以下に挙げる2匹の進化前となるイーブイになっている。序盤のバトル時のレベルは本編と同様レベル5に下げた。
バトル
トレーナー同士のバトルはコロシアムと同様のダブルバトル、野生のポケモンとのバトルはシングルバトルである。
プレイヤーが始めから連れているポケモンはイーブイで、シャワーズ・サンダース・ブースター・エーフィ・ブラッキーのいずれかに進化できるよう旅先でアイテムをもらうことができる。
『よびかける』コマンドをリバース状態以外のポケモンに使うと、命中率がアップするようになった。
強化されたダークポケモン
本作は、前作同様敵トレーナーからダークポケモンを奪い返し(スナッチ)、バトルなどを経てココロを開き、普通のポケモンに戻す(リライブ)という作業を繰り返しながら、悪の組織『シャドー』を倒すことを目的とする。
コロシアムでは専用わざが『ダークラッシュ』のみだったのに対し、XDでは『ダークわざ』の種類が増加・多様化し、さらに通常のポケモンにはダメージを2倍与えるなど、わざがかなり強化されている。
戦闘中一定の確率で『リバース状態』(前作のハイパー状態に相当)になり、元に戻さない限りダークポケモン自身が毎ターンダメージを食らう。
XDでスナッチしたダークポケモンをリライブすると、本来覚える事が出来ない技を覚えている。
技自体がそもそも実用的では無かったり、第4世代以降で全く同じ技、上位互換を含めた代用が可能な技を普通に覚えてしまうポケモンもいるが、このゆびとまれを覚えたバリヤード・エレブー・ブーバーなど、第8世代現在でもここでしか覚えられる手段がなく、かつ実用的な技を覚えているポケモンもいる。
ダーク・ルギア(XD001)
ダークポケモンと化したルギア。本作のタイトルにもなっている。
通常のルギアとは異なり、黒紫色の身体に赤い目の恐ろしい容姿となっている。
アロマなどを使用してもリライブゲージが減らず、ココロを完全に閉ざしており、他のダークポケモンとはリライブ方法が異なる。詳しくは本項を参照。(ネタバレ注意)
リライブ・ホール
ストーリーを進めると使えるようになる設備。中央にダークポケモンを、その周りに通常のポケモンを配置することで、手持ちに入れなくても勝手にリライブを進めてくれる。預けられるダークポケモンは9匹までで、タイプの相性がループするようにすればゲージの速度も上がる。
備考
後年『対戦モード』の後継として、Wii用ソフト『ポケモンバトルレボリューション』が発売された。
開発元は同様にジニアス・ソノリティだが、続編ではないため、本作とはストーリー等の直接の関係はない(ただし一部の楽曲がアレンジされている)。
関連イラスト
関連タグ
LPLE:イーブイバージョンを選ぶと実質的にパートナーにできるが、こちらの作品ではソフト以外には交換や持ち出せないのと秘術を使えるといった大きな違いあり。