基礎データ
図鑑ナンバー | No.134 |
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英語名 | Vaporeon |
和名英語風表記 | (Showers) |
ぶんるい | あわはきポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 29.0kg |
とくせい | ちょすい / うるおいボディ(隠れ特性) |
進化
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)から登場しているイーブイの進化系。
名前の由来は恐らく「シャワー<shower>」から。
突然変異により鰭と鰓が生えてきて、半魚の哺乳類のような水中での生活に適した体へと進化した。イーブイの進化形の中で、水中での生活に適応しているのはこの種のみ。
尻尾は魚の尾ヒレのようになり、耳は魚の鰭のような形状へと変化した事により、人魚と間違えられることもあるという。ただし脊髄の関係からか、尾鰭は鯨類やジュゴンに近い形状である。
背鰭は爬虫類か魚類の様に見える。また額のやや上部からトサカのような鰭が付いている。首周りの体毛も、頭部を囲むように円状の鰓(えら)に変化した。
水と密接な関係にあるポケモンで、綺麗な水辺を好み、水を自在に操る力を持つ。
身体の細胞の構造が水の分子と似通っており、水中に入ると姿が水に溶けたかのように見えなくなることがある。
シャワーズはこの能力を自衛や狩りに役立てており、外敵に襲われそうになると水に飛び込んで姿を隠したり、気配を隠して獲物が来るのをじっと待ち構える事が可能。
更に全身のヒレでは周りの水分を感知することが出来、地上でヒレが小刻みに震え始めたら数時間後に雨が降る兆しである。
その華麗で可愛らしい容姿から人気が高いポケモンで、赤・緑・青verのデザインでは↓の様なデザインであったが、ピカチュウverからは現在のデザインに修正されている。
因みにアニメでは登場した無印74話から現在のデザインで登場している
色違いは多くのみずタイプと同じく紫色。
ゲーム上での特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
130 | 65 | 60 | 110 | 95 | 65 | 525 |
高い「HP」・「とくこう」・「とくぼう」を備えている。その反面「こうげき」・「ぼうぎょ」・「すばやさ」は低い。
またイーブイの進化形の中で「HP」の数値が最も高くなっている。
上記の性能から苦手としているでんきタイプやくさタイプの特殊技を受けても持ちこたえることも多い。物理面もおおむね「とける」でカバーできる。
みずタイプの特殊アタッカーとしては割と高い「とくこう」を有しているので、みず・こおりタイプの強力なわざを存分に使える。
攻撃技としては、タイプ一致技である「なみのり」・「ハイドロポンプ」・「ねっとう」を軸に、くさ・ドラゴンタイプ用に「れいとうビーム」・「こごえるかぜ」、みずタイプには「めざめるパワー」のでんきタイプなどが挙げられる。
ブイズ特有の補助技の豊富さをかなり有効利用しているポケモンでもある。
主な戦法としては、「とける」・「アクアリング」等の補助技で能力を上げ、「バトンタッチ」で引き継ぐなど。
「あくび」・「どくどく」・「あまえる」による嫌らしい牽制や「ねがいごと」+「まもる」による味方のサポートも得意とする。
しかし、第8世代であるソード・シールドでは、「どくどく」を覚える方法が無いので、上記の戦法や、「どくまも戦法」は使えなくなっている。
ダブルでは「てだすけ」・「うそなき」・「いやしのすず」なども可能。
これらを活かした耐久戦法やサポート、はたまたアタッカーとしてもかなりの性能を持ち、みずタイプの中でも使いやすい部類に入る。
登場した時からサンダースと並んでブイズの優等生として多くのトレーナーから広く愛用されており、世代・環境問わず安定した使用率を誇る(唯一王は泣いていい)。
ポケモンGO
そんなシャワーズだが、『ポケモンGO』ではみずタイプ屈指の強豪の1匹に数えられている。
まずCPが異常なまでに高い。
高いHPが原作同様に引き継がれたことで、これだけでもCP最大値が伝説を除いた一般ポケモンの中でもトップクラスに入ってしまう。
次いで覚える技も優秀そのもの。
発生が早く相手の技も避けやすい「みずでっぽう」をどの個体も必ず覚えており、ゲージ技レイドバトルでは威力130を誇る大技「ハイドロポンプ」が特に強力無比で推奨されており、一方のトレーナーバトルでは3分割ゲージ技である「アクアテール」が小出しにしやすく相手に揺さぶりをかけやすいという点で人気が高い。又、コミュニティ・デイでとっておきやねっとうを覚えるようになったため汎用性は広くなると考えていいだろう。
因みに、ねっとうを覚えるのはニョロゾ以来である(さらに言えばニョロゾは現在すごいわざマシンスペシャルを使わなければ覚えられない、即ちレガシー技)。ただこの技については、ジム・レイドでの硬直が2ゲージでありながら3.7秒と長め、トレーナーバトルでは30%で攻撃を下げる効果があるためアクアテール同様PvP向けの方であると言える。
極めつけに入手難易度が低い。
本作では、進化前のイーブイが原作のレア度が嘘のようにどこでも大量に出現する他、進化に必要なアメもたったの25個と超お手軽(通常、一段階進化のポケモンが進化に必要とするアメの個数は50個である)。
進化先がランダムに決定されてしまうのがネックだが、「ミズキ」若しくは「Rainer」と名付けることで1度だけ確実にシャワーズに進化させることができる。
これらのことから、サービス開始当初から、本ゲームを始めたばかりの初心者が真っ先に育てるべきみずポケモンとしてその名を挙げられることも少なくない。
ただ、みずタイプも現在では多くのライバルが登場しており、特に火力面ではカイオーガやギャラドス、ラグラージあたりがライバルとなる。
比較した場合、カイオーガとは通常技の「みずでっぽう」による連射性の高さと小回りの利きの良さで上回り、ギャラドスとは火力面では劣るものの耐久性の高さや弱点の少なさ、そしてやはり小回りが利くこと等もあってある程度差別化できる関係に落ち着いている。
一方、ラグラージと比較した場合は、耐久性の高さと入手難易度の低さでは上回るものの、あちらの方が弱点がくさのみと少なく、強力な分割ゲージ技「ハイドロカノン」を持つこともあって、最近はややお株を奪われがちになっている(一応「ハイドロポンプ」以外は共通したみず技はないので、そのあたりで差別化はできているが)。
主な使用トレーナー
※1:ピカチュウ版でオーキド研究所と22ばんどうろのバトルのどちらにも勝利していない場合。
※2:最初にケロマツを選んだ場合
※3:最初にニャビーを選んだ場合
余談
そんなシャワーズだが、2021年7月19日。国交省に突如現れ、赤羽国土交通大臣から来る8月1日の水の日をさらに広めてもらうために、水の日応援大使に任命された。
ちなみに、分類は「泡吐きポケモン」なのに「あわ」を覚えられない。なんだそりゃ。
しかしかつては「バブルこうせん」は使えており、バーチャルコンソールの初代ソフトで覚えた個体をSMに転送する事で習得可能になった。
そして『LEGENDSアルセウス』では進化時に自動的に覚えるようになった。戦うとすれば他に見るべき技は多いが、捕獲に重きを置く本作では控えめな火力も相手を生かさず殺さず弱らせることができるというメリットになる。あわはきポケモンの面目躍如である。ただし、同作においてほかに習得できるみずタイプわざはみずのはどう、アクアテールのみである。
それにしても、同じ進化系のブースターはほのおポケモン、サンダースはかみなりポケモンなのに、シャワーズだけ何故かあわはきなのは何か意味があるのだろうか…
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